Story ID:ZgVMhb520 氏(116th take)
「ねぇ、見て真紅ぅ、アレ、ばらしーじゃない?」
「あら、ほんとう、あんなにお菓子やオモチャを買ってどうするのかしら?」
「ありえないくらい買ってるわねぇ~」
~~レジでお会計中~~
「47万7698円です」
「……はい、カードで……お願いします…(ニコニコ)」
~~物陰から見ている真紅と銀様~~
「聞いたぁ真紅ぅ? 47万円分もオモチャ買ってるわよぉ~」
「信じられないのだわ!?」
「あんなに買い物するから、ばらしーはいつもお金が無いのねぇ~」
「そうね、夕食に誘っても断ってばかりだもの」
「あっ、出て行くわよぉ~、どこに行くかツケてみないぃ~?」
「水銀燈、他人のプライバシーを何だと思ってるの?」
「あ~ら、真紅は興味なのぉ?ばらしーがあのオモチャの山を抱えて何処に
行くのかぁ? あっ、タクシーに乗ったわよぉ~」
「し、しかたないわね、あっ、タクシー! 前の車をツケて頂戴!!」
「行く気まんまんじゃない~、でも面白くなってきたわぁ~」
~~ばらしーを乗せたタクシーが止まった~~
「ねぇ、あの建物に入っていったわよぉ~」
「何の建物かしら?気付かれないように行ってみるのだわ」
「…ねぇ、真紅ぅ、ここってまさか…」
「そうみたいね水銀燈……」
~~オモチャとお菓子を広げるばらしー~~
「……みんな…今日はクリスマスよ、よい子にしてたかな?(ニコニコ)」
「わぁ~薔薇のお姉ちゃんだぁ~」
「薔薇サンタさんだ~~!」
「…プレゼントはみんなの分…あるからね、仲良くね…(ニコニコ)」
~~ちょっと自己嫌悪の真紅と水銀燈~~
「す、水銀燈、コレは?アリス学園…日本小児がん、白血病支援会…」
「ねぇ、私たちって最低って感じ?」
「そうね、あのばらしーがこんな事をしていたなんて」
「でも私達も何かしないとねぇ~、ねぇ真紅ぅ」
「そうね、私たちに出来ることをヤルのだわ!!」
~~そして3日後~~
「……おはよう…ございます」
「遅かったわねぇ、ばらしー」
「……ごめんなさい」
「あやまる事はないわよぉ~それより私たちの新年1回目のライブが決まったわよぉ~」
「そう、決まったのだわ、3ヶ月かけて日本中を回るのだわ」
「そうそう、それからこのツアーの売上金は全部チャリティーに回すかしら」
「そしてツアー初日の東京ドームに子供達を招待するですぅ~」
「もう招待する子供達も決まっているんだよ」
「そうなの~、アリス学園の子供達なのぉ~~」
「……み、みなさん……(涙目ウルウル)」
「そうと決まったらぁ~、この招待状はばらしーが出しておいてねぇ~」
「……ハイ、解りました……(ウルウル、ニコニコ、泣き笑い)」
新年初日から始まったローゼンメイデンチャリティーコンサートの最前列は
どの会場でも必ず未来を夢見て目を輝かせる子供達の姿が見られた。
最終更新:2006年12月19日 23:15