(無題)
Story ID:BOifAVHsO 氏(10th take)
翠「みんなの好きな歌は何ですか?」
雛「ね~ちゃぁんと~恋しよ~よ~♪」
翠「エロゲ乙。次!」
薔「DVDvsVTR~♪」
翠「テクノAVソング乙。次!」
蒼「例~えば~誰~かぁの~♪」
翠「一発屋乙。次!」
真「遠く~ 遠く~ 離れぇ~ゆくエーボシラインッ」
翠「……畜生…わからんです」
真「あらわからないの?それでもあなたはロックンローラーかしら?」
翠「(#^ω^)ビキビキ 何て曲ですか?」
真「《希望の轍》よ」
翠「誰の?」
真「サザンよ」
翠「え?」
真「あら聞こえなかったの?
サ ザ ン オ ー ル ス タ ー ズ よ 。」
(無題)
Story ID:O8UnAxcmO 氏(12th take)
都内のとある貸しスタジオ。そこでは今、Rozen Maidenのメンバーが新曲の練習をしている。
「ここで8分刻んで3小節……」
几帳面で真面目なベース担当の蒼星石。決して目立とうとはせず、あくまで他のパートの引き立て役を自ら買って出るあたり彼女らしいといえる。
「ここでハイハットのオープンクローズですぅ!」
蒼星石の双子の姉、ドラムス翠星石。
蒼星石と一卵性の双子でありながら対称的な性格で、自分が一番目立ちたいと思っているようで、その強い思いと行動力でトラブルメーカーの異名をほしいままにしている。
「ちょっと薔薇水晶。半拍遅れているわ。リズム隊(ドラムとベースのこと)に合わせてちょうだい。
音楽において重要なのは個々の能力よりも全体の調和なのだわ。これはバンドに限らず(略)」
口やかましく教えを説いているのはギター&ボーカル、真紅。
自分の気に入らない事物は徹底的に排除したいという思いが強く、よく他のメンバーに檄を飛ばす。
しかしそれはあくまでRozen Maidenを良いバンドにしたいという情熱からくるもので、決して悪意のあるものではない。
「真紅ぅ、そこはGmでしょう?ほんとにおバカさぁん」
真紅のミスを嫌味ったらしく指摘しているのは、リードギターの水銀燈。
卓越したギターテクニックと速弾きの速さと正確さは右に出る者はいない。
しかし、その高い技術のせいでつい自信過剰になり、周りへの気配り不足になってしまう傾向がある。
「レラミは三つ子おたまじゃくし~」
お絵かき感覚で五線譜に採譜しているのは雛苺、滑舌があまりよくないため、主にコーラス担当である。
舌っ足らずと天真爛漫な性格が買われ、教育番組にレギュラーを持っている。
「……(ポロン)」
淡々と五本の指を鍵盤の上で踊らせているのはキーボードの薔薇水晶。
知らないうちにメンバーに入っていた。
どうやら水銀燈が関与しているようだが、未だ数多くの謎に包まれている。
金「もう一時間延長かしらぁ」
紅「金糸雀、ヴィオラとチェロを手配してちょうだい」
金「三時間延長かしらぁぁ……」
銀「コーラスももう一人欲しいわぁ」
金「徹夜決定かしらぁぁぁぁぁ…(泣)」
銀「コーラスはめぐに頼むとしてぇ……ヴィオラとチェロはぁ……」
雛「トモエがいるの~」
金「もしもしみっちゃん? ……うん………頼めるかしらぁ」
み「ぁあったりまえじゃない、可愛い金糸雀の頼みを断るはずがないでしょ~!」
金「ありがとうみっちゃん!」
奔放なメンバーに振り回され、泣きながらも敏腕ぶりを発揮しているのはマネージャーの金糸雀。
ヴァイオリニストでもあり、たまにストリングス奏者として演奏に参加することもある。
こうして今日もRozen Maiden(+3)の賑やかな夜は更けてゆくのであった……
fin.
(無題)
Story ID:xrxEKMgC0 氏
「北斗七星…ですか?」
「そう、次の曲のタイトルなんだけど」
「蒼星石が星をモチーフにするなんて珍しいわねぇ」
「そ、そうかな?」
「そうね…むしろ私達の曲ではあまり無いのだわ」
「で、どうだろう?」
「翠星石的には悪くないです」
「お星様綺麗なのー!」
「……北斗現る所に南斗あり…」
「薔薇水晶…何、それぇ」
「……昔からの言い伝え…北斗をモチーフにすると…もれなくモヒカンのチンピラが出て来る…」
「そ、それはちょっと困るです」
「オーディエンスが熱狂的なのはいいけどぉ、度が過ぎるのはねぇ」
「……それだけじゃない……8番目の星が見えたら……その人は、死ぬ……縁起が悪い…」
「……やめようか」
「そうねぇ…」
「それが賢明かもしれないのだわ……」
最終更新:2006年07月06日 13:23