Story ID:LEuM5eHM0 氏(171st take)
それはまだ雛苺がローゼンに加入して間も無い頃だった…
彼女がロック(メタル少々含む)に出会ってから、音楽というものの価値が一変した
しかし雛苺は顔ではロックを気に入ってるものの、心ではまだ何処か不服だった…
雛「(違う…これとってもイイんだけど、雛にはもっと何かが足りないのよー…)」
そう言うと、あるオフの日に、雛苺は自らの新世界を探しに街へ足を踏み入れた
何軒か回り、試聴もしたが、雛苺には未だ快くない様子である…
そこで次に見付けたのは古ぼけたCD屋…この御時世に数多のレコードまで卸している程…看板には「槐」と店名が記されている
取り敢えず中に入ってみることにした雛苺、そして入店…
?「いらっしゃいませ…可愛らしいお嬢さん」
そこで軽やかに颯爽と挨拶を交わしてきたのは、知的な若年の青年…名札には「白崎」と記されている
白崎「本日は何をお求めでしょうか?」
雛苺は自分と店員以外誰もいない、そんな雰囲気に少し戸惑い気味だが、ここは賭けに出て
自分の求める新世界について尋ねてみることにした
雛「あのねー雛、今日はもっとロックな音楽求めて街に繰り出したけど、まだ見付けられないのよー…」
白崎「もっとロック…ですか」
雛苺の応え方が少々難解だったのか…白崎は少し戸惑った
白崎「(…もっとロック…もしかすると!)少々お待ち願えますか?」
雛「うぃーOKなのよー」
……
それから暫く経ち、白崎は戻ってきた
何やら、手にしているのはグロテスクな描写が多めのジャケット
白崎「取り敢えず見た目はアレですが、こちら等お試しになられてはいかがでしょう?」
雛「わー、これまでに見たことないのばかりなのよー♪苺ジャムみたいなのがいっぱい噴き出してるー♪」
白崎はそれは何かのギャグなのか?と思ったがそこは深く考えないようにした
雛苺、早速試聴を試みることに…(一枚目はSlayerのReign In Blood)
雛苺「これは…これよ…ひ、雛が求めていたもの…」
取り敢えず一曲目を聴き終え、ヘッドフォンを外す雛苺
雛苺「とっても満足なのー♪でもあと一つ何かが足りない気がするのよー…」
白崎「それはそれは…ではお次はこちら等如何でしょう?」
次に白崎が取り出したのはジャケットがほぼ黒いアルバム(Emperorの闇の賛美歌)
2枚目試聴開始、再生とともに最初は穏かな曲が流れるが、それは次第に鋭さを増して
次の曲へ突入、イントロと共に流れてくるのはデス声なる絶叫…
雛苺、この曲開始と共にしばらく我を忘れているようだ…
…
そして試聴が終り、雛苺は我を取り戻すのに約10分掛かった…
白崎「お客様、大丈夫でございますか?」
雛苺「…ハッ!雛、雛今までどうしてたのかしら?でもこの曲はとっても良かったのよー♪
他にも似たようなのいっぱい教えて欲しいのー」
白崎「畏まりました、それでは次はこちらなど……
かくして、雛苺は自分の求める新世界を見付けることが出来、満面の笑みで店を出て、デス系のCDを大量に購入した
そして、今宵雛苺の自宅で悪魔の儀式にも似た絶叫と轟音が聴こえるとか聴こえなかったとか…
最終更新:2007年04月28日 08:15