Story 酔いman 氏
「16歳」
Lyrics 酔いman 氏
「キャハハハ~、マジぃ?それって本当の話ぃ?」
「うん、先輩に聞いたから本当だよ、あの2人付き合ってるんだって」
大人びたメイクの少女達が笑いながら通り過ぎていく。
それをどこか羨ましそうに目で追いかける蒼星石。
「ふぅ~」
ベースが入ったソフトケースを肩に掛けなおす。
ズシッと蒼星石の小さな肩にベースの重みが圧し掛かる。
その重さを感じながら蒼星石は派手なメインストリートから裏通りに足を向ける。
錆びたフェンスに壊れたバイクが立てかけてある。
大よそ10代の少女には似つかわしくない場所を蒼星石は進んで歩いていく。
「蒼星石、遅かったですねぇ~、待ちくたびれたですぅ」
「ほらぁ~、早くぅ、スタジオ代もバカにならないんだからぁ~」
「雛苺と金糸雀はもうスタジオに入ってるわ、私たちも急ぎましょう」
「うんッ!」
「16歳」
作詞・蒼星石 作曲・水銀燈
路地裏のステージで踊る子猫は いつも目をギラつかせて
通りできらめくガラスの破片を 数えては夢見てる
暮れた空に高鳴る胸 一粒の希望を飲みこんで
確かに望む遠い未来と 押しつぶされる苛立ちに 唇噛んだ
私はどこを見ている?(真っ直ぐ前を)
私はどこに行くの?(信じる道を)
私は何をすればいい?(愛することを)
音が教えてくれる この喜びと不条理 この時 この街 この夜
幼い頃 見えていた神様は 今はどこにいるの?
ただ 街行く笑顔がうらやましい そんな時は
誰かに聞いた言葉思い出すよ(本当の夢は見るものじゃなく 掴むもの)
私はどこを見ている?(真っ直ぐ前を)
私はどこに行くの?(信じる道を)
私は何をすればいい?(愛することを)
まだ彼女達ローゼンメイデンが世に出る前の1コマ。
音が好き、それだけの理由で集まった最高の仲間達。
売れる売れないなど関係ない、ただ好きな音楽を奏で、歌う。
そう強がっていても不意に訪れる不安の波。
だけど信じて歩いてきた彼女達ローゼンメイデンは確かに描いた夢を今、その手に掴んでいたのである。
最終更新:2007年06月12日 23:48