~若葉のころ~
あれはRSをまだ始めたばかりの何も知らないころだった。
キャラクター作成でプレーヤーのイラストを見て、なんとなくBISが一番かっこいいかな、とBISを始めた。支援キャラって事を全然しらないままで育てたから、当然上げるステは、力、健康、敏捷でスキルは殴打に振っていた。そのまま、コボルトを狩り、コリンの地図クエ、鉄補給をクリアーし鉄補給2に挑んだ。鉄補給2のときまだ若葉を卒業するかしないかだとおもったが、一人では狼の洞窟の赤犬に手間取り一人では無理だと、鉄補給クエのPTに参加した(あの頃は、クエPTってのがほんとに多かったように思う)。
そこには、BISがもう一人いた。そのBISは俺よりちょっとLvが高かったと思う。
洞窟に到着し、早速ヴァンプとの戦いを挑んだ。俺は当然、クエを更新するためにヴァンプを殴って殴って、突進していった。ダメージを食らっては、ヒールを自分にかけまたヴァンプをひたすら殴り続けた・・・。
俺はそれまでのPTでも、どこかで自分は他のBISとはちょっと違うなと感じていた。どこがどう違うかと言われれば、うまく説明できないが・・・。それまでも幾度か狩りPTに参加していたが何か自分は活躍出来てないと思っていたことは確かだった。まず、攻撃が極端に遅かった。コボルトを倒すのでさえかなり手間取った。そして、それはLvがまだ低いからだろうと思うようにしていたのだが。でも、ヒールができる分他のキャラクターよりも攻撃が遅いのだと納得していたこともある。それにしても、CPを溜めるのに何回殴ればいいのだ・・・。
ヴァンプはなかなかの強敵で周りのメンバーもかなりHPを削られている。
もう一人のBISはヒールに追われ、メンバーを回復するのに必死だった。そして
チャットで「忙しすぎw」を連発していた。俺にもPTメンバーを回復することを要求し、
俺もOKと言って、CPを溜めるためにヴァンプを殴り続けた・・・。そして溜まっては回復。それを繰り返し、何回も「回復手伝ってくださいw」と言われた。
俺は、一生懸命ヴァンプを殴りCPを溜め、回復をしていた。そしてだいぶたった頃ひとつの疑問が生まれた。このBISは殴らなくても、ヒールをしている。
それになんだ?あのちょっとうるさいと感じていた屈伸運動は・・・。
俺は恐る恐る「CPどうやって溜めてるんですか?」と聞いて見た。
「祈りだよ」
「いのり?」
「BISのスキルであるでしょ?」
俺はスキル欄を開き、祈りを探したが見つからなかった。
「ありませんけど・・・」
「え?下から3番目くらいにない?」
下から3番目?大体下から3番目っていったって・・・。どういう説明?
そのとき俺は表の右側にスクロールがあるのを見つけた。そしてマウスのホイールを
回し、下にいくと確かに「祈り」があった。これか・・・。
俺は祈りをすぐに覚え、CP溜めのために殴ることから開放された。それからというもの
祈りを繰り返し、必死で回復し、先輩BISから支援キャラのステ振りとリザを覚えるというBISの心得を教わった。
それ以来というもの、俺は支援BISの道をひた走った。まるで若葉のころ、迷惑をかけたPTメンバーに償うかのように。あのクエPTに参加しなければ俺はまだ祈りを
しらないBISだったかも知れないのだから。
あれからもうだいぶ経つが、今でもアルパスB3辺りで殴って回復しないBISを見ると若葉のころを思い出す。
彼も、もしかしてスキル欄の祈りを知らず、必死にメンバーを回復しようとキクロを
殴っているのではないだろうか・・・。
最終更新:2009年06月03日 20:43