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サーヴェリー姉妹-11


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 次の日、朝一で手紙を出すと、クレナの元に向かう。遊ぼうと思っ
たが、彼女は外出していた。レニィも仕事に行っていまい、仕方が
ないので私たちも仕事を探すことに。しかし中々それらしき人に出
会えず、遂にお昼を回ってしまった。
一旦宿へ、と思い向かっていると、ネスフェリンと名乗る男性が声
を掛けてきた。
「君たち冒険者か?だとしたら頼みたいことがあるんだが・・・。」

内容を要約すると、街の東にあるオート地下監獄に火を吹く悪魔が
いるらしい。そいつはレッドストーンを持っているという噂がある
ので、その真偽を確かめてほしいとのこと。


レッドストーン
 ・・・・言わずと知れた不死の霊薬、または富貴栄華をもたらす富
と権力の源。個人が手にすればその生涯を何一つ不自由することな
く暮らせるという。


私たちはさして興味を持っていないが、この話を鵜呑みにし、今で
も血眼になり探している人は多い。この人もおそらくはその中の一
人なのだろう。


さっそく、オート地下監獄目差し街を出る。目的の建物は街を出て
すぐ、北北東の小高い山の上に建っていた。
 ・・・昔は罪人たちを収容するために使われていたと言うが、モン
スターたちの襲撃を受けて今では放棄されている。南東にあるアル
パス地下監獄も同時に襲撃され、このとき大量の囚人が犠牲になっ
たという。

何があってもいいように、私たちは臨戦態勢で監獄内部へと入った。
薄暗い監獄の通路には白骨化した死体がいくつも転がっている。そ
れらは明らかに人のものと分かるものもあれば、異形の、魔物のも
のもあった。また中には腐乱した肉が残っているものもあり、その
死体がそれほど古くはないということを物語っている。

 ・・・とりあえず、地下一階には何もいなかった。


地下二階

何もいない・・・。魔物の巣窟だと聞いていたがそれらしいものに
まだ出くわしていない。

「フランっ!!そこの角・・・。」
指を差し示された場所を見るとそこには顔を半分だけ覗かせ、チラ
チラとこちらを見ている生き物がいる。フプレに指差されると、驚
き、火を噴いたかと思うと通路の奥へと逃げ出した。

『まって~~!!!』

必死に追いかけるがその生き物は跳ねるように移動し、これが意外
と速い。小さくて丸い、可愛らしい彼はこちらを振り向こうとせず、
地下三階、地下四階まで逃げ続けた。

『はぁ・・・はぁ・・・。も・・もうだめ・・・。』

普段運動もしていない私たちはここに来て遂にバテてしまった。
あの子は・・・もう見えなくなってしまった。

体力を回復させてから、また探そうとガレキに腰かけ、頭を俯かせ
て息を整える。

2

611 名前: FAT 投稿日: 2005/08/23(火) 00:19:18 [ MZGP9yjI ]
 ・ン・・シン・・・ズシン・・・・ズシン!!!!

地鳴りのようなものが聴こえたと思い頭を上げると、目の前全てを
隠すほど巨大な鎧を着た怪物が立っていた。全身を堅そうな甲冑が
覆い、手には巨大な鋸型の剣を持ち、空高く振り上げられている。

ヤバイ!!

そう思ったときには既に奴の剣が空を裂き、私たち二人の間に落と
された。激しく飛礫が撒き散り、体に喰い込む。

不意打ちを喰らうとは・・・。

気を抜いていた自分に苛立ちながら、ウィンディで敵を威嚇する。
頃合いを見計らい、私とフプレは十分に遠方に避難するとウィンデ
ィを再召喚した。目の前から攻撃対象が消え、雲を掴まされたよう
な顔の鎧は、メラーを見つけるとその体目掛けて動きだした。と、
その瞬間、鎧お化けの周りで激しい爆発が起こり、辺りは粉塵が撒
きあがり、何も見えなくなった。

 ・・まだ!!

油断大敵!!と先ほど爆発を引き起こしたスウェルファーの罠・・・
機雷泡を撒いた。

 ・・・これで奴が生きていても再び爆発が起こる。

設置するとすぐに爆発音が響き渡る。生きていたか・・・。どうや
ら火薬不足の様だ。

「攻めるしかない!!」
メラーはまだ煙に巻かれて何も見えない所へ炎を放つ。熱風が空気
を焦がし、煙も吹き飛ぶ。

 ・・・そこにはベコベコに凹んだあの鎧がいた。

爆発と熱で変成したその外見は、私たちから戦意を喪失させた。

変成した鎧が可動部を埋め、身動きが取れなくなっている。可哀相
にも思えたが放ってあの、可愛らしい生き物の捜索を再開した。

初めに見つけたとき、彼は物陰に隠れていた。ならば、意外と近く
で私たちを監視しているかもしれない・・・。

しかし見つけられず、夢中になって探しているうちに最深部まで迷
い込んでしまっていた。

「いないねぇ・・・フラン、戻ろうか?」
諦めたのか、疲れたのか。フプレはもうこれ以上は探す気はなさそ
うだ。
「そうね、諦め・・・」
そう言いかけたとき、瓦礫の中でモゾモゾと動いているものを発見
した。
「いたーーー!!」
彼に覆い被さるように飛びつくと、特に目立った抵抗もせず、口か
ら少量の火を漏らしただけだった。

「簡単に捕まえられちゃった。」

そう笑ってフプレの方を向くと、彼女はこの世の物とは思えぬよう
な絶望と、失望と、恐怖と、脅え、恐れ、悲しみ、混乱・・・全て
を一度には表しきれぬといった顔で私を見ている。

なんてかおしてるの・・・?

そう言おうと思ったが・・・・・
私の体は、すでにそこにはなかった。
痛みを感じる間もなく私は光に飲まれ、消滅した。


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最終更新:2008年07月08日 00:13