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記憶の彼方に埋没しそうなほどの昔
私は天使というモノだった。
記憶の彼方に埋没などする筈もない痛みと共に
私は地上に落とされたのだった。

神に作られたモノとして天上に存在はしていたが
天使としての勤めをどれだけ果せていたのかと今でも思う。
きっと私は天使としては不合格だったのだろう。
創造主に背く気はなく、恨みも持ってはいないが。

赤き魔力の石を求め私と同じ境遇のモノたちは旅立っている。

私は今羽根を隠し、人の世で
ビジョップとして生きている。
赤き魔力の石を捜索するよりも、
まがい物でしかない『ヒト』の体を選ぶことにしたのだった。

私は信仰心を力に代えることが出来る。
否、それしか私には出来ないのだが。

人には苦難が多すぎるであろう世界。
この世界を少しでも創造主の御力で救う事が出来るのであらば-
私が生きる理由に、十分だろう。

創造主よ、どうか私に力を。


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最終更新:2009年06月03日 20:44