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思い出話


1

836 名前: 暇人A(1/2) 投稿日: 2005/09/13(火) 19:46:02 [ 2rVFXG0I ]

 ねぇ、一つ思い出話を聞いてくれない?
 私が今よりずぅっと弱かった頃。暖かくて……とても辛かった昔話。


 初対面は蜘蛛狩りだったね。私は酷く緊張しながら、手に持った笛をいっそう握り締めていた。
 PTに入りたかったんだ。でも、早く言わなければ怪しまれると思いながらも言い出せずに立ち尽くすしかできなくて。
 その内異様に沸きまくる蜘蛛が寄ってきて、やっぱり止めようかなんて考えて。
「ん、PT希望者?」
 そんな私に声をかけてくれたのは、他でもない君だった。
 その後暫く狩りをして、私が鯖落ちしたんだ。戻ったけどPTはなくて見つけられなかった時、君はわざわざ耳打ちをくれたね。
 噴水前での待ち合わせ時、君と再会した瞬間君の方から友録要請をくれた。
 始めてだったんだ、ドキドキしながら承諾をした。君は友録に関してなにも言わなかったから私もなにもいえなかったけど。心の中ではね、すっごくすっごく嬉しかったんだ。

「俺のお気に入りの狩場に行こう! 穴場で人いないし、うまいよ」
 君は、とっておきの狩場を私に教えてくれた。
 二人でずっと狼を狩ってたね。君は何回も死んだっけ。私はPETが護ってくれるから死ななかったけど。
 その度に「待ってて、直ぐ戻るから」って、人がいないだけあって遠い狩場を走ってくるんだ。
 遠いから当然帰りは遅かったけど、不安に感じたりなんてしなかった。君はすぐに戻ってきて、また話しながら一緒に狩りをしたね。
 明日も一緒に狩りをしてくないか……。だったっけ、そんな感じの事を言ったのは私からだったと思う。
 実は緊張してもう良く覚えてないんだ。でも、君がその時承諾してくれた時嬉しかった気持ちだけ鮮明に覚えてるよ。
 あの日の空の蒼さ、風の匂いも覚えてる。私はね、一生忘れないって断言できる。

 それからは毎日一緒に狩りをしたっけ。マニュアルの無い状態で、色んな狩場を一緒に巡ったね。
 君と一緒に色んな所を回って、ここはおいしいとか、まずいとか……。あぁ、でもね、おいしいとかまずいとか、本当はどうでもよかったんだ。
 君と一緒に狩れるなら、それだけでよかったんだ。勿論恥ずかしくてそんなこと言った事ないけど。
 私が一緒に行けない時も、わざわざ報告を送ってくれたりして。
 私のいけなかった狩場で、君はわざわざ私の為にロアアーマーを拾ってくれた。リングもくれた。
 そして、なによりも楽しい話しを聞かせてくれたね。

 ちょっとレベルが私のが低くなって『君の足手まといになる』ってちょっと焦った時もあったっけ?
 君なんていったか覚えてる?
「俺が、お前一人くらい守れないって思ってんの?」
 だって。狼で死んでた人間がなにを偉そうにって思ったけど、なんだかね本当に守ってくれるような気がしたんだ。
 でも、今思えば君は剣士じゃなくて戦士なんだ。可笑しいよね、戦士の君がどうやって守るのさって。今思えば本当可笑しいよ……。
 あぁでも素直にありがとうって私はいったんだっけ? 笑って誤魔化したんだっけ? 覚えてないや。
 もし笑って誤魔化したなら、今更ながらに後悔する。君が守ってくれると言ってくれたこと本当に嬉しかったから。

2

837 名前: 暇人A(2/2) 投稿日: 2005/09/13(火) 19:46:35 [ 2rVFXG0I ]

 あぁ、でも私達は喧嘩した。
 あれは本当に私が悪かった。君に嫌われたと思うと、涙が止まらなかった。
 でもね、君は許してくれたんだ。私は必死に謝って、謝って……そしたら君は許してくれた。
 飽きれた様に「やっぱお前バカ×1000000だわ」なんて言われた時、涙が止まらなかった。
 本当に自分がバカで悔しかったから。そして、君がねいつも通りにそういってくれたから。泣いてるのを見て君は困るだろうけど、どうしても止められなくて。
 君は頭を撫でてくれたように思う。泣き止むまで側にいてくれたね

「レベル500まで一緒にやろう」
 なんて事をいった時もあったね。今思えば500だよ? しかも当時は便利アイテムなんて持ってなかったんだよ? 馬鹿すぎるよね。ありえないよね。
 でもさ、君なら出来るような気がして「そしたら色んな所につれてってね」って言ったんだ。そしたら君は
「なにいってんの? お前もなるんだよ、一緒にって言っただろ。バカバカバカバカ――」
 なんて……。『一緒に』って言葉どれだけ嬉しいか君わかってる? なんて思ったよ。
 反則だよね、喧嘩した後の『一緒に』だったから余計に響いた。

 でもさ今はもう君は隣にいないんだ。
 お互いレベルが上がって別の知り合いが増えて、何時も一緒にかれなくなったのが原因だったのかな。自然となんだか歯車が狂い出した感じで。
 些細な言い争いで、君は隣にいなくなった。
 もう、どこを探しても君はいないんだ。
 因みに、あの時の友達登録帳は、ダメオンという怪物に持っていかれてしまった。

 あれから絨毯も手に入れて、君と一緒に歩いた遠くの狩場も簡単にいけるようになったよ。
 レベル……上げ続けたよ。250になった。ねぇ、私ちゃんと500目指してるよ。
 何時か、風の噂で君の名前を聞くこと楽しみに待ってるんだ私。


 最後に今でも私に聞く人がいる。なんでそんな古い鎧をきてるの? って。
 分かってる、レベルに見合ってないってことくらい。
 でもさ、君から貰ったロアアーマーとリング。今でも大切に使ってる。
 だから、だからもし、君にもう一度出会えたら。もし仲直りを許してくれるなら……。
「やっぱお前バカだな」
 ってこのことを笑って欲しい。


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実話に多少脚色をいれて勢いで書いてみました。物書きにあるまじき勢い書き恥ずかしいですOTZ
でも赤石で小説はかかないって決めてたので、あえて推敲せずに、ただの思い出話を投下します。
思い出なので風景描写もなにもあったもんじゃないですね;
今思うと本当昔の事で、なんでもっと一緒にいられなかったんだろうって後悔ばかりで。
も始めての友録……もし今もその人物と貴方が仲がいいのなら。
本当大切にしてください…………って言われるまでもないですね^^;


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最終更新:2008年07月08日 23:51