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廃坑B9


1

いつもの中のいいPT。いわゆる固定PTといわれるやつだろうか。
剣士の俺とビショップ、アーチャーの三人で今日も見知らぬMAPの探検をしていた。
今日の目指すところは、ハノブにある鉱山の最下層付近。ここには、とんでもない”化け物”が
棲みついているという噂を聞いてたので、三人で討伐に向かうことにした。
ハノブの鉱山というのは、昔鉄鋼石を採掘するために掘られたそうだが、
何かの変異によって大量の強いモンスターが棲みついてしまったらしい。
しかし、俺たちのPTは今までいかなる敵にも臆することなく向かっていった。
その自信が、廃坑の”化け物”に挑む糧となっていた。

鉱山の敵は、今まで強い敵と戦ってきたせいか、大して強くはないと感じた。
むしろ、弱かったくらいか。。しかしさすがに長年掘り続けた鉱山だけはある。
なんといっても道が長い。B9につくまでに3時間はかかっただろうか。

ようやくの思いで目的地に着いた俺たちを待っていたのは、まさに”化け物”だった。
体長およそ5Mはあるであろう巨人がそこにはいたのだ。
その”化け物”は俺たちのPTを見つけるとすぐに襲い掛かってきた!
”化け物は”見た目とは異なるすばやい動きでアーチャーに蹴りかかった。
普段はちょっとした攻撃でも大したダメージを受けないアーチャーが”化け物”
の一撃で吹っ飛ばされ、かなりのダメージを負ってしまった。
まずい!!一瞬でそう判断した俺はその”化け物”を挑発した。もちろんわざとだ。
モンスターというのは、以外にもプライドが高く、挑発をされるとすぐに頭に血が上る習性
があるからだ。


2

俺の挑発によって頭に血が上った”化け物”はすぐさま俺に蹴りを入れてきた。
俺は自慢の盾をしっかりと構えてやつの攻撃に備えた。
”化け物”の蹴りをその盾でしっかりと受け止めることができた。しかし、
さすがに体長5Mほどはあると思われる”化け物”の蹴りは強い。
盾を持っている手がジーンと痺れていた。「耐えられても5,6発ってところか。。」
俺はそう悟った。

不意に背後から何かの気配を感じた。矢だ。
さっきまで倒れていたアーチャーが”化け物”に向かって矢を放っていた。
ビショップの祈りによって回復したようで、すばやい動作から大量の矢を撃ち放っていた。
と、またもや”化け物”がアーチャーに向かって攻撃をしかけようとする。
俺はとっさに”挑発”をした。この挑発により、盾を持たないアーチャーの被弾は避けられるようだ。
俺が”化け物”の攻撃を止め、その隙にアーチャーが攻撃をする。傷ついた俺をビショップが回復する。
この一連の流れでついに”化け物”を倒すことができた。
時間はかかったものの、倒し終わるとなんだか強くなったような気がした。

この”化け物”を倒すには、盾を持った剣士が敵を引きつけ、その隙に攻撃をし、傷ついた剣士をビショップが
癒す。というのがどうやら一番ベストな倒し方らしい。

それからまもなくだった。噂で広がった廃坑B9の”化け物”の倒し方は一般常識ともなり、
今では多くの冒険者たちがPTを組んで”化け物”に挑んでいる。


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最終更新:2009年06月04日 04:36