第4話:天使がいた物語

グリーン・インフェルノを撃破したものの、戦闘後に倒れてしまったスゥ。
幼体固定された彼女の身体は既に限界に近いことがレオンたち4人に告げられる。
彼女抜きでの戦いを余儀なくされる中、4人に新たな任務が下った。
作戦内容は、ルナーの所属していた衛星基地アイギス2に極秘裏に保管されていた「天使」の回収、そしてバイドに汚染されつつあるアイギス2の破壊。

「天使」……それは、第二次バイドミッションの英雄、R-9C「ウォー・ヘッド」。
パイロットは、スゥの幼体固定と同じく、「エンジェル・パック」と呼ばれる特殊な処理が施されていたという。

4人はアイギス2へと向かい、秘匿されていた格納庫ブロックを発見。
そして、内部に保管されていた宇宙巡洋艦「グレンダツウ」と、その格納庫に眠るウォー・ヘッドを発見。
グレンダツウの主砲を外部から起動し、アイギス2の破壊とグレンダツウ及びウォー・ヘッドの回収を同時に成功させた。

グレンダツウを曳航する4人を輸送艦で出迎えたのは、オズワルドをはじめとするノートニー基地の面々だった。
曰く、連合軍本部から正式に大規模バイドミッションが発令され、ノートニー基地の面々も宇宙へと戦場を移すことになったのだ。

作戦コードは、「ラスト・ダンス」。

ひとまずはグレンダツウをそのまま拠点として流用することとなったのだが、そんな中、ウォー・ヘッドの脱出機構が誤作動を起こし、コクピットの内部が露出する。

中から現れたのは、「A . PAC SYSTEM」と書かれたドラム缶のような物体。

そして、コンソールに浮かぶ、「DEAR MY BROTHER , PLEASE WAKE ME UP . - Lissa -」という文字。

動揺するレオンの声に反応し、エンジェル・パックの凍結が解除される。

中から現れたのは、両腕、両脚を切断され、無数のケーブルが取り付けられた、レオンの妹、リサだった。

あまりにも残酷な現実に耐え切れず、レオンは我を失ってしまったのだった……。

最終更新:2014年09月17日 22:16