このページはhttp://www.glorantha.to/~tome/lib/feats.htmからの引用です
神教魔術
神教とは、RQの「神性魔術」に相当する魔法体系です。ただし、RQではカルトが「神性呪文」と「精霊呪文」を教えていたのに対し、HWでは「神技」(Feat)だけを教えています。効果の弱い神技が精霊呪文、強い神技が神性呪文に相当している、と思ってもらえばよいでしょう。なお、神教においては、精霊はまったく使われません。精霊と神では属する他界が違うためです(ここ参照)。
# そーすると復讐精霊はどーなのよ?ということになるかもしれませんが、それは精霊ではなく“小神”であるということです。
神を信仰するの形態には3タイプあります。
ひとつめが「俗信仰」(Communal
Worship)。とくに神様を特定しないで、神殿全体を信仰する、というかたちです(現在の日本人みたいなもんか)。RQ的には「平信者」に相当します。使える魔術は「神の助け」のみです。
つぎが「入信者」(Initiate)。時間とエネルギーの30%を信仰に捧げなくてはなりません。入信者は一柱の神を特定して信仰します。見返りに、信者は神力を使うことができます。神技は自由に使えません(ペナルティがある)。2つ以上のカルトに入信することも可能ですが、活動に費やすべき時間が合計100%を越えてはいけません。つーことは、3つまでですな。
最後が「帰依者」(Devotee)。時間とエネルギーの60%を信仰に捧げなくてはなりません。見返りに、信者は神技を使うことができます。RQ的にはうまくあてはまるものがないんですが、誤解を恐れずに言えば「侍祭」が近い気がします。ただ職業的に規定されたもんではなく、あくまで「熱狂的な信者」という信仰の形であることに注意してください。
2つのカルトに同時に帰依することはできません(時間が120%になってしまうから)が、帰依+入信、というかたちは可能です(時間の90%)。
基本的に、PCは「帰依者」を選ぶのがいいでしょう。強いから。
「駆け出しの少年戦士をやりたいんだぁ!」とか「俺はいろいろ魔法のバリエーションが欲しいから同時入信するぜ!」と言う人は入信者を選ぶといいでしょう。
ルーン王と司祭はHWでも存在しますが、その役割は変わりました。
「司祭」は「上級職業」となりました。司祭になるのにいくつかの能力的な必要条件はありますが、RQのように司祭だからこういう魔法的な力がある、ということはありません。ただ「司祭には帰依者が多い」という事は言えるでしょう。
一方、「ルーン王」は「神を完全に体現している人物」を指す言葉となったようです( Glorantha.com のFAQ より)が、ルール的な規定は、まだ行われていないようです。
基本ルールにあるカルトライトアップは「グローランサの神々」のようなショートライトアップとなっています。
加入条件:入信できる条件。
肉体能力:カルトで教えている肉体系技能。
精神能力:カルトで教えている精神系技能。
神力:提供する神力と、それに属する神技のリスト。
奥義:高位入信者のみが使えるカルト・シークレット。
信者:カルトを信仰している典型的な人々について。
異界:神界にある、その神の領域についての説明。
その他のつながり:友好的な、あるいは敵対的なカルトについて。
弱点:現世的な不利益。
神力は神のおおまかな魔術的影響範囲を説明したものです。
神技はこの神力のどれかに属します。通常、この神力を直接使うことはありません(神技を使う)。
ただ、たとえばヴィンガが【移動】の神力を使い、リストされていない移動系の魔法を使おうと試みたりすることができます。その場合、大幅な「代用修正」が課せられます。
“神技”と訳している Feat は、直訳すると「偉業」とかそんな感じなんですが、神が神話時代に成した偉業を自分も使う、という魔法です。基本的には神の名を繰り返し呼び、神の力を自分によびおろす形で使われます。
したがって、しゃべれないと神技は使えません(重要)。一定の動作が必要なものもあります。
神技の効果は、なんらかの形で見ることができます(剣が光るなど)。
神技に関して、使用回数制限はありません。
効果を現すのに要する時間については言及がありませんが、10秒程度ではないかと思われます。戦闘ラウンド中に神技を使う場合は、1ラウンドを使って「関係ない行動」として神技を使わなくてはなりません。また、一部の神技(《鉄の呪鍛》など)は、使うのに時間がかかると思われますが、そのへんは常識をはたらかせて対応します。
神技の効果時間は厳密に決められておらず、「一回の判定のあいだ」とされています。15分以上続く判定などの場合は途中で効果が切れた、ということもありえますので注意。いちおう、15分以上効果を延長するルールもあります(が、あんま使わないと思うのでここでは説明しません)。
同じ神技でも、使い方によって効果が違うものがほとんどです(これが魔道呪文だと、一通りの固定された使い方しかできない)。たとえば、《剣の助け》は強化にも、エッジの上昇にも、さらには状況によっては別の使い方もできます(たとえば、「剣を投げて渡すのに《剣の助け》が使える」とプレイヤーが主張して、ナレーターが納得した場合とか)。
下位カルトではひとつの神技/神力/技能を提供します。下位カルトには、その主カルト(?)に入っていなければはいれません。
下位カルトには10%の時間とエネルギーを費やすことが必要です。ってーことは、帰依者なら3~4つが限界ってことですな。
また、下位カルトにしぼって「帰依」することもできます。
下位カルトについてはこっちにもまとめてみました。
RQの神性介入に相当するのが「神性介入」(Divine Aid)です。しかしながら、これはRQの神性介入の「キャラクターを死ななかったことにする」というような劇的な効果はなく、非常に曖昧模糊とした、もってまわった形で効果を発揮します。また、その神の力のうちにある出来事でないとなりません。例としては、「菅原道真へ受験の成功を祈る」みたいなものが挙げられるでしょう。
「神の助け」は「神殿への信仰心」(Piety)で判定しますが、抵抗値が20wもあるので(通常、スタート時の信仰心は17)、高い信仰心を持った人物が多人数の助力を得て行わないと成功はおぼつかないかもしれません。
神託は「神の助け」の一種として扱います。抵抗は5w2が一般的ですが、その内容によって変化します。