内蔵電池の交換../
もし必要ならば内蔵電池を交換してみよう
【このページのポイント】
- ハンダごては温度が高くなりすぎないようにして使おう(ワット数が低めとか)
- 元の電池を外すときはハンダ吸い取り線で足を熱しながらスライドするとキレイに取れる
- あらかじめ少量のハンダを盛っておいてからハンダ付けするとラクだ
目次
画像はクリックで拡大するぞ
用意するもの
秋月から購入
事前の情報どおり、サイズとタブ(足)の形状は元の電池と全く同じだった
写真のこては30Wのものだが、これだと少し温度が高くなりがちで調節が必要
できれば
コレのような乾電池式のほうがコードも無いし適している。実際の作業はこっちでやった
あまりに温度が高いとハンダを盛るところ(ランド)が痛んで酷い目にあう
もう少し細いタイプを用意すればちょっとラクになるかも
結局、元のハンダを使ったりせずにちゃんと吸い取ったほうが早いし成功しやすかった
できれば電気を通さない素材のものが良い。最近はプラ製が百均でも売られている
ハンダ付けの際、電池を固定する。他の種類のテープでも何とかならないことはない
これらのほかに、
導通チェックや電池の電圧を知るために【テスター】があると便利
交換の手順
それでは慎重かつ大胆にどうぞ
(1)内蔵電池基板の取り外し
(1-a)分解する
分解のページを参考にここまで分解する
冬場は軽作業用手袋で絶縁しないとデータが飛ぶことがあるぞ
(1-b)分離する
(1-a)の状態では作業しにくいので写真の赤外線基板のみ分離する
(この時点からおよそ5分でRuputerの時計がリセットされる)
(2)交換元の電池の取り外し
(2-a)元の電池を外す
ではさっそくハンダ吸い取り線を使って電池を取り外していこう
まず、ポイントは電池の足のハンダを一つ一つではなく【2つ一緒に吸い取る】ことだ
写真のように2つの足を吸い取り線で覆い、コテで同時に熱する
(2-b)元の電池を外す(2)
そして、ハンダを吸い取れてきたら、そのまま【熱しながら電池ごと奥にスライド】する
そうするとキレイに電池を外すことができる
(2-b-×)マズい外し方
ちなみに、ここで単純にハンダを吸い取ってから電池を外そうとすると
写真のように中途半端にハンダが残り、電池の足が貼りついた状態になってしまう
こうなるとなかなかキレイに電池を取り外せなくなってしまうし、
下手するとランド(ハンダを盛るところ)を剥がしてしまったりする。オススメできない
(3)電池交換準備
(3-a)ランドにハンダを盛る
はやく交換先の電池を……と行きたい所だが表面実装なので準備が必要だ
写真のように【あらかじめランドに少量ずつハンダを盛っていく】
(もしヤニで汚い状態ならば、この作業の前にアルコールをめん棒に含ませて掃除するといい)
(3-b)ランドにハンダを盛る(2)
(4)交換先の電池をテープで固定する
先ほど盛ったハンダに電池の足を乗せて、マスキングテープでしっかり固定する
よく基板を見ると、電池の位置を示す円が印刷されているからそれに合わせるといい
(5)交換先の電池の取り付け
(5-a)ハンダ付けをする
(3)で盛ったハンダをコテで溶かして【足を一本ずつハンダ付け】する。
(電池にあまり熱を与えないために2本いっぺんにやりたくなる所だがブリッジしやすいのでやめておこう)
すると↑のようになる。
(5-b)ハンダ付けをする(2)
反対側も同じようにハンダ付けをする
終わったら、横と繋がっていないかチェックする。テスターがあるなら使うと便利だ
もしも繋がってしまっていたら【コテを冷ましてから】もう一度(2)に戻ってやり直そう
うまくいくと全体的にはこんな感じになる
(6)組み立てる
交換が終わり、ブリッジも無いことを確認したら元に戻していこう
サウンド用のバネと六角形の金属片を入れ忘れてない?
無事起動したらホッっと一息。
(写真のRuputerPROは基板だけPRO4です)
(7)時刻の再設定をする
交換後はたぶん時刻がリセットされているので再設定しておこう
これにて終了~お疲れさま~
【参考】交換してから2週間経過した後の内蔵電池の端子電圧(実測)
左手前2.88V 右手前2.89V (交換前は 左2.86V 右2.73Vだった)
最終更新:2015年05月05日 21:11