○ストーリー
「キミが恋人を作らなければ、世界は滅ぶ」
錬金術の素材を探しに遺跡を探索していたロジーは、不思議なペンダントを見つける。
しかしそのペンダントは意思を持った魔法のペンダントで――!?
突如各地の組織から差し向けられてきた恋人候補の美少女たち!
アラサーアラフォーも真っ青の、果ての知れぬ激烈アピール!
ついには家に押しかけ裏口使って学園転入!?
"Make a girlfriend" or "destruction of the world"!?
真の愛とは一体何か?
正妻戦争が繰り広げられる今夜、紅い月が昇る――。
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事前公開するOP冒頭部分 ※OPの流れを円滑にする目的のもの。閲覧は自由とします |
- OP1 登場キャラクター:ロジー/なぎさ 場面:とある遺跡
ロジーは研究材料を採取するため、なぎさはその護衛のために、君たちはとある遺跡を探索していた。
この石造りの遺跡はだいぶ古くから存在しているようだが、せいぜいが天井に穴が空いて青天井になっていたり、所々に野生の植物が自生している程度で、経年の割には太古の魔術的な保護によるものか、損壊は少ない。
君たちが奥へと進んでいくと、一つの小部屋を見つけた。
部屋の中央には美しい女神像が安置されており、スポットライトのように天井から降り注ぐ陽光もあって、一種の神々しささえ感じられる。
その中で、一際陽光を強く反射するものが一つあった。女神像の首元にかけられた、ペンダントだ。
もし君たちのどちらかがこのペンダントを調べるのであれば、このペンダントは莫大な魔力を秘めたマジックアイテムであるとわかるだろう。
- OP2 登場キャラクター:/リオン 場面:とある電車内
タタンタタン、タタンタタン……。一定のリズム。電車の車輪がレールの継ぎ目を通過する音が聞こえる。
君は今、とある電車に乗っている。ラッシュほどでは無いが、乗客は多い。君が席を確保できたのは実際、幸運だったと言えるだろう。
――唐突に、周囲の景色が一変する。
乗客たちの姿が消えたのだ。
君はこの不思議な現象に――いや、この不思議な現象を起こす魔王に心当たりがある。
一つだけ残った、人の気配。正面の席に座っているのは、君もよく知った“秘密侯爵”リオン・グンタである。
リオン「こんにちは。ごきげんいかが?」
- OP3 登場キャラクター:アリア 場面:私設地下スタジオ
君は自分の作った地下スタジオで作曲している。
題材は「恋愛」だ。ファンたちの「恋愛を題材にしたロックが聞きたい」という熱い要望によって、ここ一ヶ月ほどかけて作っているのだが……。どうにも納得のできる完成度にならない。メロディは最高にイカしたロックなのだが、歌詞がうまく作れないのだ。
試行錯誤を繰り返してきたが、それでも遅々として歌詞の部分だけがロックにならない。満足いかないのだ。
――唐突に、君は“声”を聞いた。
「アリア……アリア……私の声が聞こえますね……」
- OP4 登場キャラクター:ロジー/ストレングス(順次登場)/なぎさ(任意登場) 場面:ロジーのアトリエ
ロジー。夜、君が自分のアトリエで作業をしていると唐突に爆発音が聞こえた。
君の薬品や装備が暴発を起こしたわけではない。音は外の、しかも上空から聞こえたものだ。
君がもし外の様子を見るのであれば、炎上しながら飛行するヘリコプターが見えるだろう。
――何かが、見える。暗闇のせいでヘリの噴き上げる黒煙に見えるが、よく見ると“何か”がヘリの周囲にまとわり付くように旋回しているのが見えるではないか。
ふと、転げ出るようにヘリから一つの影が墜ちてきた。
あれは……人影だ!
人影はヘリから墜ちて来た時の慣性をそのままに、ロジーの方へと一直線に飛来してくる!
ガシャン、どさどさ、と衝撃でガラスや積み上げていた本などが崩れた音がした。
墜ちて来た人影は、箒人だった。
君は上司の呼び出しに応じて、絶滅社に来ている。
君の上司の部屋は、建物内の比較的奥まった場所に位置する。
廊下はリノリウム張りだが妙に寒々しく、また殺伐とした雰囲気がある。人気が極端に少なく、建物自体の作りが戦闘を想定して堅牢に作られているからだろうか。それとも、あるいはこの奥に座す君の上司の『人徳』がゆえにか――。
ともかく、君は目的の部屋の前まで来た。
……目の前にあるのは何の事はないただの扉のはずだが、それでもある種の威圧感めいたものを君は感じ取る。戦闘時のような緊迫した空気だ。
君が部屋に入ると、紫煙と異様に緊迫した空気が君を迎えた。
「よく来てくれた、嬢ちゃん。貴様に簡単な任務を与えてやろう」
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●第一話シナリオハンドアウト&シナリオコネクション
君はとある遺跡に研究材料の収集に来ている。
奥まで行くと、美しい女神像と珍しいペンダントを見つけた。
簡単に調べると、どうやらこの女神像とペンダントは莫大な魔力を秘めているようだ。もしもこれを解析するか、あるいは素材として何かを作ることができたなら――学会の皆を仰天させる程の成果が上げられるだろう。
▼SC:不思議なペンダント(ペトウ=タルレイン)
ロジーが女神像共々遺跡で見つけた、莫大な魔力を秘めた珍しいペンダント。どのくらい珍しいかと言うと、メルルのアトリエで言うところのエンゼルチャーム(錬金術レベル45から作れる)くらいには珍しい。勿論今のロジーでは作ることはおろか、レシピも知らない。れんきんじゅつレベルが たりないよ。
意思を持ち、ウィザードに対して念話で会話したり、自律的な行動が可能。なかなかのハイテンションを持つ。イメージ的にはプリズマ☆イリヤのルビー。
メタ発言が多く、豆腐メンタルなところはご愛嬌。
「ロジーさん、ハーレムですよ! ハーレム! 漢の夢! ロマン! エロゲ的ギャルゲ的ラノベ的そしてゴーレム卓的展開ですよ!」
君はロジーの幼馴染だ。
最近、彼が遺跡で不思議なペンダントを見つけてから周囲が騒がしくなった。
記憶喪失の箒人やらロッケンローな吸血鬼やらどことなく貴族っぽいお嬢様やら……。
しかも、どういうわけだか彼女たちはロジーに対して好意を持っているらしい。
困惑や焦りを感じる中、君は絶滅者の上司からとある指示を受けることになる。
▼SC:絶滅社/バラライカ大尉
絶滅社とは、表向きは全世界規模を民間軍事警備会社である。しかし、その実態は世界各地の戦地における侵魔対策であり、対イノセント戦は考慮されていない。組織の性格上、軍隊的な厳しさを持つ。
バラライカ大尉とは、絶滅社の幹部。なぎさの上司に当たる。
顔の右半分の火傷痕といい、なかなかの強面。
目的のためなら手段を選ばず、どこまでも非情に、冷徹になれる側面を持つ一方で義理堅さを持つ。
「聞こえなかったかい、嬢ちゃん。てめえの坊やを“オトせ”と言っているんだ。それとも、その無駄に良く育った女の武器はただの脂肪の塊かい?」
君は近頃流行りのロッケンローな音楽家――兼、吸血鬼だ。
ある日、君が一人で自作した恋愛を謳った曲の練習をしていると、音楽の神を自称する者から神託が下った。
曰く「あなたの曲はロックではない」と神は主張する。「題材の恋愛に実が伴っていない。あなたは恋愛をするべきだ」と。
実際、君は恋愛というものを知らない。……いや、もしかしたらかつてあったかもしれないが、少なくとも悠久の時を生きる君の記憶には存在しない。
そんなこんなで自称音楽の神に君は上手いこと言いくるめられ、ロジックス・フィクサリオと恋仲になることを目指すこととなる。
▼SC:音楽の神(自称)
ある日アリアの頭に直接語りかけてきた“声”。念話を使っているのか、アリア以外の人々には聞こえていないようだ。
「あなたがその曲を真のロックとして完成させるには、ロジックス・フィクサリオと恋仲になり世界滅亡を回避するしかありません。ただちに向かいなさい。返事はハイかイエスのみに限られます」
君はダンガルド魔術学校で作られた戦闘用箒人だ。
元々はロジーの護衛任務のために輸送されていたのだが――輸送ヘリがカプコン製だったため墜落事故を起こしてしまった。そして君はその衝撃でアルゴリズムに異常をきたしてしまい、主に記録や一部機能がバグで使い物にならなくなってしまったのだ。
君がまだ辛うじて記録しているものは“グランド・マギウス・オーダー(G.M.O)”と言う、任務に関する命令だけだ。GMOの内容はすなわち「ロジックス・フィクサリオをあらゆる脅威から保護し、またその脅威をいかなる手段をもってしても排除すること」である。
▼SC:グランド・マギウス・オーダー(G.M.O)
ストレングスに与えられたロジーの護衛任務に関する絶対遵守の命令。
元々はダンガルド魔術学校で入力されたものだが……バグってしまったストレングスがどのようにこの命令を“解釈”するかは、女神のみぞ知るところである。
なお、GM的には「まもって守護月天!」のシャオリンが持つ役目ぐらいにしかゆるく考えていない。どうしてあの漫画は打ち切りになってしまったのか……悔やまれる。
君は“秘密侯爵”リオン・グンタと契約した侵魔召喚師だ。
リオンは君に一つの取引を提案してくる。
「ロジックス・フィクサリオと接触し、彼と恋人関係になりなさい」
報酬は魔王の力の一部――リオン・グンタの持つ“あらゆる秘密を記した本”の写本。
君はこの取引を受け、前払いの報酬として魔術的制約を受けた写本を手に、ロジーの元へと訪れることとなる。
▼SC:リオン・グンタ
基本ルールブックP203を参照されたし。
ストレングス…親近感。彼女と近い場所に居るような気がする。何故か他人のような気がしないのだ。
ヒーラー(仮)…すげえ。有能な人物だと感じている。共に居ることはプラスになると考えているようだ。
吸血鬼…下心。ちょっとした損得勘定で接している。勿論、もっと親しいのがお望みなのだが。
なぎさ…好奇心。彼女のことが知りたい。しかしストーカーみたくはならないように。
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