はじめての逆転劇 プロット2

人物ファイル

・ニゲコ

・ゲニコ
私の幼馴染の男の子。なぜ
か女の子のアイドルとして
デビューしている。

・高木タクト(18)
私の依頼人。蒼蘭高校3年
で演劇部に所属。彼女いる
んだって。うらやましい。

・本庄かすみ(17)
今回の事件の被害者。蒼蘭
高校3年で高木タクトとは
同級生。

・おしどり忍(18)(苗字は暫定)
蒼蘭高校3年。高木タクト
の誕生日におそろいの緑の
マフラーをプレゼント。

・ニコ
所轄署の刑事。殺人の初動
捜査を担当。明るい性格だ
けど、ドジッ娘みたい。

・亜久詩音
この事件の担当検事。苗字
にコンプレックスがある。
あのヨーヨーが気になる?



証拠品ファイル

・弁護士バッジ
私の身分を証明してくれる
大切なバッジ。早くリッパ
な弁護士になりたい。

・ハンカチ
私の愛用のハンカチ。
ヨダレでついたシミは、
洗えばキレイになるかな?

・本庄かすみの解剖記録
死亡推定時刻は12月17
日午後5時ごろ。後ろから
毛糸のようなもので絞殺。

・学級日誌
事件当日に当番だった高木
タクトが職員室に午後5時
ちょうどに提出した。

・マフラー
高木タクトが所持していた
緑のマフラー。被害者の
血痕が残っている。


【オープニング】

お願いです。
からかわないで下さい。

僕は真剣なんだ。

私も真剣だわ。

ああ、声でなくてもいい‥‥。
 
もし答えが僕の望み通りであれば。

唇をとがめないで欲しい。


(暗転)


はあ、はあ‥‥
ワタシはなんてことを‥‥

いったいどうしたら‥‥

そうだ!

あのヒトに‥‥

そう、あのヒトに
この罪を背負ってもらおう‥‥

あのヒトなら、きっと
ワタシを救ってくれる!


あいうえおかきくけこさしすせそた

 12月19日 午前9時46分   
 地方裁判所 被告人第2控え室


【ニゲコ】
(これから、いよいよ
 私の初めての裁判が始まる!)

【ニゲコ】
(‥‥んだけど、所長が今朝
 ギックリゴシに‥‥)

【ニゲコ】
(きょうは、私ひとりで被告人の
 無罪を勝ち取らないと‥‥)

【ニゲコ】
(うう‥‥キンチョウしすぎて、
 クチから心臓が飛び出そう‥‥)

【???】
ニゲコちゃん、オハヨウ!

【ニゲコ】
あれ? ゲニちゃんじゃない!

【ニゲコ】
いったいなぜココに?
アイドルの仕事はどうしたの?

【ゲニコ】
大先生が急に裁判に参加できなく
なったって聞いたから。

【ゲニコ】
ニゲ子ちゃんが、こころぼそい
思いをしてるんじゃないかって。

【ニゲコ】
私を心配して来てくれたの?

【ゲニコ】
もちろんッ!

【ニゲコ】
わ、私は‥だ、大丈夫よ。
この日のために準備してたもの。

【ゲニコ】
ホントウ? そういうワリには
顔色がミドリイロだよ?

【ゲニコ】
なんだかカエルみたい‥‥

【ニゲコ】
カエルっていうな!

【ニゲコ】
(小学生のころ”ゲコちゃん”って
 呼ばれてたの思いだしちゃった)

【ゲニコ】
ふふふッ!

【ニゲコ】


【ゲニコ】
こんなこともあろうかとッ!

【ゲニコ】
ニゲ子ちゃんが元気になるものを
持ってきてあげたよ。 はい。

【ニゲコ】
あ、ありがとう‥‥

【ニゲコ】
ってこれ、私のハンカチじゃない!
どうして、ゲニちゃんがこれを?

【ゲニコ】
ジツをいうと‥‥ここに来る途中に
廊下に落ちてたのを拾ったんだ。

【ニゲコ】
そうだったの‥‥。
どうもありがとうね。

【ゲニコ】
お役に立ててうれしいよ。ちょっと
汚れちゃったみたいだけどね。

【ニゲコ】
‥‥‥‥‥‥‥

【ゲニコ】
ん?

【ニゲコ】
このシミは、徹夜で調べ物をしてた
ときに、ちょっとウトウトして‥‥

【ゲニコ】
ああ、ヨダレたらしちゃったんだ?

【ニゲコ】
ハッキリいうな!

【ゲニコ】
まあ、まあ、そう怒らないで。
なくならないで良かったね。

【ゲニコ】
ニゲ子ちゃん愛用のハンカチ。

【ニゲコ】
‥‥確かにそうね。
ありがとね、ゲニちゃん。

証拠品(ハンカチ)のデータを
法廷記録にファイルした。

【ゲニコ】
おっと、誰かきた‥‥。
カレがニゲ子ちゃんの依頼人?

【ニゲコ】
んー。 そうみたい。

(高木タクト登場)

【???】
おはよーございます!

【ニゲコ】
おはようございます。
タクト君。

【タクト】
何かあったんですか?
すごく盛り上がってましたが‥‥

【ニゲコ】
心配しないで。
アナタの事件とは関係ないことよ。

【ゲニコ】
関係ないってことはないよ?

【ゲニコ】
キミの裁判のために
徹夜して調べ物して、

【ゲニコ】
ハンカチにシミを
つくちゃったってハナシだから。

【ニゲコ】
そんなことまでいうな!

【ニゲコ】
(余裕のあるところを見せて
 安心させるつもりだったのに)

【タクト】
そうだったんですか‥‥。
オレ、感動しました!

【ゲニコ】
でしょ? けなげなんだよ。
ニゲ子ちゃん。

【タクト】
そうなんですか‥‥。
ん? アナタはッ!?

【ゲニコ】
通りすがりのアイドルですよ。

【タクト】
やっぱり! どこかで
見たことあると思ってたんです!

【ゲニコ】
今日は、ニゲ子ちゃんの
助手をしますので、よろしくね!

【タクト】
はい!

【ニゲコ】
(‥‥ゲニちゃん、助手をして
 くれるんだ‥‥ハツミミだけど)

【ゲニコ】
ニゲ子ちゃんは、きっと
キミを助けてくれるよ。

【タクト】
オレ、かすみちゃんが死んじゃって
どうしたらいいか分からなくって。

【タクト】
それなのに、犯人扱いされて
もう現実とは思えなくて‥‥。

【タクト】
そんなときに、手を差し伸べて
くれたのが、ニゲ子さんだった‥‥

【タクト】
本当に感謝してますよ。
そして今日も信じてます。

【ニゲコ】
ええ、まかせてくださいね。

【ゲニコ】
そう、ハンカチのシミの分まで
頑張らないとね。

【ニゲコ】
ヨダレはもういい!

【タクト】
ヨダレか‥‥

【タクト】
そういえば、
事件の当日のお昼休みに

【タクト】
恋人からもらったマフラーを
マクラ代わりにして、

【タクト】
ヨダレたらしちゃったんですよ。
もう思いっきり‥‥シミが。

【タクト】
こっそりと、クリーニングに
出そうと思ってたのに‥‥

【ニゲコ】
今回の事件の凶器として
押収されてしまったのよね?

【タクト】
ええ‥‥かすみちゃんを失って
おまけにマフラーまで‥‥

【タクト】
ついてないときは、
ホントついてないですね‥‥

【ニゲコ】
そうね。 でも今日は大丈夫。
あなたが無罪だったら、

【ニゲコ】
きっと、私が助けてあげるから。

【タクト】
はい、ありがとうございます。

【ゲニコ】
うん、キミは幸運から
見放されたわけじゃなかったんだ。

【ゲニコ】
この法廷がハジメテのニゲ子ちゃん
に弁護してもらえるんだから。

【タクト】
はい、ありが‥‥‥‥えっ!?
ハジメテ‥‥??

【ニゲコ】
余計なこというな!

--以下プロット

(暗転)


・自己紹介
・事務所紹介(ニコニコ法律事務所 所長は久井津先生)
・ゲニ子紹介
・今回の事件の概要

いよいよ始まる、
私の初めての法廷がッ! 

法廷スタート
・亜久詩音 名前ネタ  あく検事  ゲニコ「なんか、ダークヒーローみたいだね。」

・恒例の被告人、被害者、殺害方法ネタ。

証拠品
・ゲニコ・高木タクト(18)・本庄かすみ(17)
・亜久詩音
証拠品ファイル
・弁護士バッジ・ハンカチ・本庄かすみの解剖記録

シオン、ニコ刑事を入廷させる。
事件概要は、ニコが説明

・事件は17時前後に起こった
・被害者は首を絞められて殺害
・被告人が被害者と共に学級当番であり
 学校に遅くまで残っていた。
 被害者と最後に会った人物

シオン検事、裏づけの証拠品として学級日誌を提出

証拠品
・ゲニコ・高木タクト(18)・本庄かすみ(17)
・ニコ・亜久詩音
証拠品ファイル
・弁護士バッジ・ハンカチ・本庄かすみの解剖記録
・学級日誌

シオン、ニコ刑事に証言させる

「事件の説明」

・事件は、アフタースクールに
 起こったの。
・ハンニンはそこに座っている
 ボーイくんよ。
・フタリは、放課後おそくまで
 フタリきりで教室に残ってたの。
・そこで口論になって、
 カッとなっちゃったのね。
・被害者のクビを手で
 力いっぱい絞めちゃった。

シオン検事、何かいいたげ。
ニゲコ?

・被害者のクビを手で
 力いっぱい絞めちゃった。

つきつける「本庄かすみの解剖記録」

ニゲコ「手で? そんなはずはない!」
ニコ「あ、カンチガイしちゃってた。」
シオン「刑事の初法廷だから勘弁して。
    弁護人の指摘がなかったら
    訂正する予定だった」

ニゲコ「毛糸っていうのは、アレね?」
シオン「そう被告人のマフラー」
   「クビを絞められた被害者が
    歯をくいしばったときに流した
    血痕が付着してるの。」

ニゲコ「うう‥‥」

シオン 証拠品マフラー提出。

シオン さらに決定的な目撃者がいることをつげる。

ニゲコ「なんですって!」

シオン、おしどり忍を召喚。

証拠品
・ゲニコ・高木タクト(18)・本庄かすみ(17)
・おしどり忍(18)(苗字は暫定)・ニコ・亜久詩音
証拠品ファイル
・弁護士バッジ・ハンカチ・本庄かすみの解剖記録
・学級日誌・マフラー

これで証拠品全部そろう

シオン「彼女が不運にも事件を目撃してしまった
    悲劇のオンナノコ。」

ここで会話
・証人が被告人と恋人であること
・被告の誕生日にペアマフラーを送ったこと

シオン「それでは証言をお願いするわ。」

証言
「目撃したこと」

・あの日、ワタシは他の用事があって
 放課後遅くまで残ってたの。
・せっかくだから、タクトと一緒に
 帰ろうと思って教室に向かったの。
・教室についたのは、夕方の
 5時ちょうどだったと思う。
・ドアを開けたら、かすみのクビを
 絞めていたタクトの姿がッ!
・ワタシ、びっくりして気付かれない
 ようにその場を去ったわ。


・教室についたのは、夕方の
 5時ちょうどだったと思う。

つきつける「学級日誌」

ニゲコ「5時には被告人は学級日誌を
    提出していた。」
ニゲコ「その時間に教室でクビを
    絞めることなどできない!」

シノブ「あれ、前の出来事とカンチガイ
    しちゃったのかも。
シノブ「もう一度、証言させて」


証言
「目撃したこと・2」

・さっきの証言では時間を
 カンチガイしてしまったみたい。
・でも、信じて! タクトがクビを
 絞めていたのはホントウのこと。
・仰向けのかすみちゃんにウマノリ
 になってクビを絞めていたわ。
・そうよ、あんな姿、
 見間違えるはずないものッ!


・仰向けのかすみちゃんにウマノリ
 になってクビを絞めていたわ。

つきつける「本庄かすみの解剖記録」

ニゲコ「被害者は後ろからクビを
    絞められている。」
ニゲコ「仰向けの被害者に対して
    上からクビを絞めたなら」
ニゲコ「クビにつくキズは
    反対のものになるはずよ!」

シノブ「そ‥‥そんな‥‥」

ニゲコ「この証人の発言は、ウソだらけ」
ニゲコ「信用には値しない!」

シオン「ちょっと待って、弁護人」
ニゲコ「?」

シオン「被告人のマフラーには、
    被害者の血がついている。」

シオン「殺害にこのマフラーが
    使われたとするならば‥‥」

シオン「被害者以外には、ハンニンは
    考えられないのよ?」

ニゲコ「ガーン」

シオン「さあ、どうなの?」

ニゲコ「(逆転したつもりが、逆に
     追い詰められている?)」

シノブ「そうよ、
    検事さんの言うとおりよ。」

シノブ「カノジョのワタシが、そのマフラー
    を見間違えるわけないわ。」

ニゲコ「(確かにカノジョがいってることは
     筋が通ってる気がする‥‥)」

ニゲコ「(一体どうしたら‥‥)」

シオン「‥‥どうやら終わりのようね‥‥」
シオン「さあ、裁判長判決をッ!」

裁判長「分かりました。
    ここで判決を下したいと思います。」

ニゲコ「(うう‥‥助けられなかった‥‥)」

裁判長「被告人、高木タクトは‥‥」


「待った!」

・裁判長
・シノブ
・シオン
・ニゲコ

ゲニコ「待ってください! 裁判長!」

ニゲコ「ゲ、ゲニちゃん!」

裁判長「? 確かあなたは?」

ゲニコ「ボクはニゲ子ちゃんの助手です。」

裁判長「はあ。 そうでしたか。」

ゲニコ「弁護士側には、
    反論の準備があります。」

ゲニコ「少し時間をください!」

シオン「‥‥最後のあがきね。」

シオン「裁判長、検察側は
    待ってあげてもいいわ。」

シオン「事態はかわらないと思うけど。」

裁判長「アク検事がそういうなら‥‥」

シオン「シオン検事ッ!」

裁判長「は、はぁ‥‥シ、シオン検事。」

シオン「ならばよし!」

裁判長「‥‥それでは弁護側、手短に
    お願いしますぞ。」

ゲニコ「はいッ!」



ニゲコ「ゲニちゃん、どういうこと?」

ゲニコ「ふふふッ!」

ニゲコ「?」

ゲニコ「こんなこともあろうかとッ!」

ゲニコ「大先生から、
    伝言を預かってたんだ。」

ニゲコ「所長から?」

ゲニコ「そう、ボクがここに来たのは
    大先生の意思でもあったのさ。」

ゲニコ「ニゲちゃんがピンチになったら
    これを伝えてくれって。」

ニゲコ「先生、気にしてくれてたんだ。」

ゲニコ「いいかい、ニゲ子ちゃん。
    大先生の三つの伝言を伝えるよ。」

ニゲコ「うん。」

ゲニコ「一つめは、自分の依頼人を
    信じぬくこと。」

ニゲコ「依頼人を信じぬく‥‥」

ゲニコ「そう‥‥カレが無実なら、あんな
    証拠、嘘っぱちだよ、きっと。」

ニゲコ「あんな証拠、嘘っぱち‥‥」

ゲニコ「二つめは、ピンチなときほど
    ニコニコしてろって。」

ゲニコ「ニゲコちゃんはニコニコ法律事務所
    設立の志を忘れちゃったのかい?」

ニゲコ「ううん、そんなことない。」

ゲニコ「そう、ならいい。 ニゲコちゃんに
    苦しそうな顔は、似合わないよ。」

ゲニコ「いつもの素敵な笑顔でね。」

ニゲコ「うん。」

ゲニコ「そして、最後の三つめ‥‥
    発想を逆転させるんだッ!」

ニゲコ「逆転の発想ッ!」

ゲニコ「シノブちゃんが、マフラーを
    見間違えるはずはない‥‥」

ゲニコ「そう考えるのではなく‥‥」

ゲニコ「シノブちゃんでさえ、見間違える
    可能性があることを示すんだ。」

ニゲコ「シノブちゃんが見間違える?
    どういうこと‥‥‥‥」

ニゲコ「あッ!」

ニゲコ「‥‥‥‥なんとなく、
    解かった気がする。」

ゲニコ「そう、ならいい。 
    ボクの出番はここまでだね。」

ゲニコ「脇役はおとなしくヒロインの
    演技を見守らせてもらうよ。」

ニゲコ「うん、いつもありがとね。
    ゲニちゃん。」

ゲニコ「(ニコッ)」

シオン「さて、ムダなあがきは終わったかしら?」

シオン「さあ、弁護人。 
    何を見せてくれるというの?」

ニゲコ「ええ、とっておきを見せてあげるわ。」

シオン「なんですって?」

ニゲコ「裁判長!」

裁判長「はい。 なんでしょう!」

ニゲコ「さきほど、この証人はこう
    証言しました。」

ニゲコ「”ワタシがそのマフラーを
     見間違えるわけない”」

裁判長「はい、確かに聞きました。」

ニゲコ「そこで弁護側は、見間違う
    可能性を示したいと思います。」

シオン「見間違う可能性ですって?」

ニゲコ「はい。」

裁判長「分かりました。
    それでは示していただきましょう。」

裁判長「この証人が、マフラーを
    見間違えるという可能性とは?」


くらえ!「おしどり忍(18)」

ニゲコ「確かに、このマフラーはこの証人が
    誕生日に被告人に贈った物。」

ニゲコ「このマフラーだけなら、見間違える
    ことなどないかもしれません。」

シオン「そのとおりよ。」
シオン「あの時間でジジツを受け入れる
    覚悟ができたのかしら?」

ニゲコ「おや、聞こえなかったのですか?」

シオン「えッ?」

ニゲコ「私は、このマフラー”だけ”なら
    と言ったんですよ?」
シオン「ま、まさか‥‥」

ニゲコ「そのまさかです!」

ニゲコ「証人、あなたは誕生日プレゼント
    として二つのマフラーを作った。」

ニゲコ「一つは、被告人のもの。
    そしてもう一つは‥‥‥‥」

ニゲコ「そう、あなたのものなのですッ!」

シノブ「クッ!」

ニゲコ「この二つはペアのマフラー、
    同じであることを望まれるもの。」
    
ニゲコ「区別などできるはずがないのです!」

ニゲコ「そう、これをプレゼントした
    あなたにさえも!」

シノブ「そ、そんなはずはないわ。
    ワタシには分かる‥‥。」

シノブ「犯行に使われたのは、
    タクトのものよ。」

ニゲコ「そこまで言うなら、
    証言してください。」

ニゲコ「その自信のコンキョを!」

シオン、異議あり!

シオン「その必要はないわ。」

シオン「血のついたマフラーは、
    確かに被告人が持ってたもの。」

ニゲコ「マフラーが入れ替わって
    いたとしたら?」

シオン「な、なんですって?」

ニゲコ「もし、このマフラーが被告人
    のものでなく‥‥」
ニゲコ「この証人のものだったとしたら?」

シオン「そ、そんな不自然なこと
    ありえるわけないわ。」

ニゲコ「ありえます。 一つだけ。」

ニゲコ「自分のマフラーを犯行に
    使ってしまった場合に!」

シオン「あ、あなたは自分が何を
    言ってるかわかってるのッ!」

ニゲコ「ええ、分かってます。」
ニゲコ「弁護側は、おしどり忍を
    告発しますッ!」
ニゲコ「この事件の
    真犯人としてッ!」

裁判長「静粛にッ! 静粛にッ!」
シノブ「なんてことを‥‥。」
シノブ「ワタシとタクトのマフラーを区別
    できないといったのはあなたよ。」

ニゲコ「あなたにはできるんですよね?」
シノブ「えッ?」
ニゲコ「そして、おそらく‥‥
    私にもできますッ!」
シオン「そこまで言うなら、
    やってもらおうじゃないッ!」
シオン「マフラーの持ち主をどうやって
    区別するっていうの?」


くらえ「ハンカチ」


シノブ「それは‥‥‥」
シオン「ハンカチ?」
裁判長「ハンカチが何か‥‥」

ニゲコ、法廷前のできごと説明。
ヨダレのシミで見分けられると主張。


シノブ「そ、そんな、こんなことが‥‥」
‥‥‥


タクトと同じ大学合格を目指して受験勉強していた忍は
推薦で大学を決めてしまった二人が学園生活の最後の
思い出つくりとしてクリスマスに「ロミオとジュリエット」
の劇をやることにイラダチを募らせていた。
そんなおり、教室で劇の練習をしていた二人を見て
不安と不満が爆発。タクトが教室を離れた際に
後ろからマフラーでクビを絞めてしまった。
冷静さを取り戻した忍は、自分のマフラーと
教室においてあったタクトのマフラーを交換したのだった。

忍とニゲコ、ちょっと会話

裁判長「やってくれましたね。」
ニゲコ「ええ」
みたいな会話。

それでは判決を!  無罪!


エンディングで終了。   




 
最終更新:2010年12月06日 20:22