なまはげは、大晦日に秋田県の男鹿市と三種町の一部の各家々で行われる伝統的な民俗行事。本来は小正月の行事であった。
冬に囲炉裏にあたっていると手足に「ナモミ」という火傷ができる。それを剥いで怠け者を懲らしめ、災いをはらい祝福を与える「ナモミはぎ」から「なまはげ」と呼ばれるようになった。
鬼の面、ケラミノ、ハバキを身に付け、大きな出刃包丁を持ったなまはげが家々を訪れ、荒々しい声を発しながら怠け者、子供や初嫁を探して暴れる。主人はなまはげをなだめながら丁重にもてなす。
大晦日のほかに「なまはげ柴灯(せど)まつり」が2月にあり、これは主に観光用として親しまれている。
こちらはなまはげの着ているケラから落ちた藁を頭などに巻きつけると無病息災の御利益があるいわれている。
似たような行事は、秋田県能代市のナゴメハギ、山形県遊佐町のアマハゲ、岩手県大船渡市三陸町のスネカなど、東北地方の各地に存在する。
最終更新:2006年05月02日 01:20