龍生九子
龍生九子(りゅうせいきゅうし)とは、中国の伝説上の生物で、龍が生んだ九匹の子を指す。それぞれ姿形も性格も異なっている。各々の性格に合わせた場所で各々の活躍を見せるが、親である龍になることはできなかったという。これを「龍生九子不成龍」と言う。また、兄弟でも性格が違う事を指してこの言葉を用いる事もある。
この九種類は、記載されている書物によって名前・順序が異なる。
一説
- 贔屭(ひいき) 形状は亀に似ている。 重きを負うを事を好む。
- 螭吻(ちふん) 形状は獣に似ている。 遠きを望むを好む。
- 蒲牢(ほろう) 形状は龍に似ている。 吼えるを好む。
- 狴犴(へいかん) 形状は虎に似ている。 力を好む。
- 饕餮(とうてつ) 形状は獣に似ている。 飲食を好む。
- 蚣蝮(こうふく) 形状は魚に似ている。 水を好む。
- 睚眦(がいし) 形状は龍に似ている。 殺すを好む。
- 狻猊(さんげい) 形状は獅子に似ている。煙や火を好む。
- 椒圖(しょうず) 形状は貝にも蛙にも似ている。 閉じるを好む。
異説
以下は李東陽の『懐麓堂集』での説による。
- 囚牛(しゅうぎゅう) 音楽を好む。
- 睚眦(がいし)
- 嘲風(ちょうほう) 遠きを望むを好む。
- 蒲牢(ほろう)
- 狻猊(さんげい)
- 贔屓(ひいき)/覇下(はか)
- 狴犴(へいかん) 悪人を裁くを好む。
- 負屓(ふき) 文章の読み書きを好む。
- 螭吻(りふん)/鴟吻(しふん)
最終更新:2006年04月24日 12:00