赤舌(あかした)は、『画図百鬼夜行 前編 風』(鳥山石燕、江戸時代)に登場する妖怪。水門の上に、爪のある手と毛深い顔を持ち、黒雲に覆われた獣のような姿が描かれているが全身像は不明。開かれた口には大きな舌がある。説明文が添えられていないため、どのような意図で創作されたのかは定かではないが、太歳(木星)の西門を守護する赤舌神との関係が示唆されている。『東北怪談の旅』(山田野理夫、1974年)には赤舌が青森県津軽の農村に現れて水争いを解決したという話が掲載されているが、これは水争いの伝承に赤舌が後付けされたものだと解されている。
最終更新:2006年04月29日 03:32