これは何?
Emacsで、日本語や中国語などの文字列をSCIMを経由して入力するためのマイナーモード(scim-mode)です。
scim-bridgeのクライアントとして動作します。
(
スクリーンショット)
GNU Emacs 22, 23用です。XEmacsでは無理だと思います。
scim-bridgeが必要です。素のSCIMでは使えません。
特徴
SCIMの提供する機能はほとんど使えます。一般的なEmacs用のInput Methodとは異なり、Emacsの起動時にマイナーモードをONにして使うことを想定しています。
- できること
- バッファ毎に入力モードの切り替えができます。
- C-SPCとかC-/をSCIMに渡さないように設定できます。
- かな入力方式、親指シフト入力方式に対応した(つもり)。
- SCIMのon/off状態によってカーソルの色を変えられます。
- インクリメンタル検索(isearch-mode)で使用できます。
- 候補ウインドウの表示位置を細かく設定できます。
- フェイスを独自に設定できます。
- できないこと
- 端末エミュレータ上では使えません。
- モディファイアキー(shiftやcontrol)単独の押下は検出できません。
ダウンロード
version 0.8.1からの変更点
- カーソル位置が変化しなかった場合に座標をエージェントに送信しないように変更
- ミニバッファ内では `scim-prediction-window-position' の値にかかわらず、常に予測候補ウインドウをカーソル位置に表示するように変更
- 不必要になっていたイベント `scim-dummy-event' を使わないように変更
- 同一のバッファを表示している別フレームを選択した時に、プリエディットを再描画するようにした
- ヘッダーライン表示時に text-scale-mode で候補ウインドウの位置がずれる不具合を修正
- `scim-prediction-window-position'がデフォルト値でない場合に、予測ウインドウが誤った位置に表示されることがある不具合を修正
- 多数のフレームを使用していると、post-command-hook が非常に重たくなる不具合を修正
- `scim-use-kana-ro-key' が非nilの場合に、Xのキーマップが誤って変更される可能性がある不具合を修正
- 他のアプリケーションからフォーカスインした後、最大約1秒間キーマップが無効になっている不具合を修正
使い方
目次
基本の設定
scim-bridge.el をEmacsのロードパスの通ったディレクトリに保存し、バイトコンパイルします。DebianやUbuntuの場合はdebパッケージを利用するといいでしょう。
.emacsファイルに以下の内容を追加します。
(require 'scim-bridge)
(add-hook 'after-init-hook 'scim-mode-on)
付属のscim-bridge-ja.elを併せて用いれば、変数や関数の説明文字列を日本語に差し替える他、日本語向けの便利な関数が利用可能になります。scim-bridge.el及びscim-bridge-ja.elの両方をロードパスの通ったディレクトリに保存し、.emacsファイルの記述を以下のようにします。
(require 'scim-bridge-ja)
(add-hook 'after-init-hook 'scim-mode-on)
Emacsを起動するときは、XIMを無効化する必要がありますので、ターミナルから
XMODIFIERS=@im=none emacs
と打ち込むか、ランチャに次のコマンドを登録しておいて起動します。
env XMODIFIERS=@im=none emacs %F
Xリソースを設定してXIMを無効化する方法もあります。ホームディレクトリの.Xresourcesファイルに
Emacs*useXIM: false
という行を追加し、ターミナルからコマンド
xrdb ~/.Xresources
を実行するか、一旦ログアウトしてXサーバを再起動した後、Emacsを起動します。
いろいろな設定
.emacsファイルのscim-bridge.elを読み込んだ後の部分に、その他の設定を書きます。
(require 'scim-bridge) ;; ←または(require 'scim-bridge-ja)
(add-hook 'after-init-hook 'scim-mode-on)
ここに設定を書く
.emacsファイルの設定例です。
(require 'scim-bridge-ja)
(add-hook 'after-init-hook 'scim-mode-on)
;; C-SPC は Set Mark に使う
(scim-define-common-key ?\C-\s nil)
;; C-/ は Undo に使う
(scim-define-common-key ?\C-/ nil)
;; SCIMの状態によってカーソル色を変化させる
(setq scim-cursor-color '("red" "blue" "limegreen"))
;; C-j で半角英数モードをトグルする
(scim-define-common-key ?\C-j t)
;; SCIM-Anthy 使用時に、選択領域を再変換できるようにする
(scim-define-common-key 'S-henkan nil)
(global-set-key [S-henkan] 'scim-anthy-reconvert-region)
;; SCIM がオフのままローマ字入力してしまった時に、プリエディットに入れ直す
(global-set-key [C-henkan] 'scim-transfer-romaji-into-preedit)
ただし、scim-anthy-reconvert-region と scim-transfer-romaji-into-preedit はscim-bridge-ja.elで定義されているコマンドなので、(require 'scim-bridge)とした場合には利用できません。)
ほとんどの設定はGUI(custom-mode)によっても行えます。
設定の場所は Emacs Group > Editing Group > Scim Group です。
注意:SCIM-Bridgeのバージョンが0.4.12以前の場合、
- キーマップの切り替えがうまくいかないため、デフォルトの状態では日本語入力ができない
- インクリメンタル検索で使えない
- カーソルの色が変わらない
- SCIMがオンの時も入力フォーカス監視の周期が遅いままになる
などの制限があります。これは、古いバージョンのSCIM-Bridgeでは入力状態(SCIMのオン/オフ)が検出できないためです。
特に1は致命的です。これを回避するには
(setq scim-use-minimum-keymap nil)
という設定を追加して下さい。
入力モードの切り換え方法
(setq scim-mode-local t)
なぎさたん(スクリーンキーボード)を使う場合はこの設定をしてください。
この設定はversion 0.6.9からデフォルトになりましたので、必要ありません。
Emacs全体でグローバルに入力モードの切り替えを行いたい場合は、次のように設定してください。
(setq scim-mode-local nil)
キーバインドの設定
(scim-define-common-key ?\C-\ nil)
(scim-define-common-key ?\C-/ nil)
上の2つは1行にまとめることができます。
(scim-define-common-key [?\C-\ ?\C-/] nil)
逆に、SCIMに渡すキーイベントを追加するには、第2引数をnil以外にします。
(scim-define-common-key 'C-henkan t)
プリエディット時にだけSCIMに送るキーイベントの設定には関数scim-define-preedit-keyを使います。
- プリエディット時のみ C-henkan をSCIMで使用する
(scim-define-preedit-key 'C-henkan t)
補足:EmacsはキーボードにMetaキーがない場合、AltキーをMetaキーと見なしますが、ここでの設定は元のキー名で指定します。例えば、Alt + 漢字 は、Emacsでは M-zenkaku-hankaku ですが、SCIMの設定そのままに A-kanji と指定します。
かな入力方式・親指シフト入力を使うための設定
- かな入力方式で「ろ」を入力できるようにする(jp-106キーボードのみ)
(setq scim-use-kana-ro-key t)
バックスラッシュキー(\)と円記号キー(¥)を区別するために、入力フォーカスがEmacsにあるときにだけ一時的にxmodmapで代替のKeySymを割り当てています。デフォルトでは代替のKeySymとして"F24"を使います。
単にバックスラッシュ(\)を下線(_)に置き換えるだけでよい場合は、さらに次の行を追加します。
(setq scim-kana-ro-x-keysym "underscore"
scim-kana-ro-key-symbol nil)
- 親指シフト方式を使う場合の同時打鍵判定時間(単位は秒)
同時打鍵判定はEmacs側で独自に行うので、SCIM-Anthyの設定値に関わらず短め(0.1秒程度)に設定します。
(setq scim-simultaneous-pressing-time 0.1)
注意:実装方法の都合上、この値をあまり大きく設定すると、文字の出るタイミングが遅くなってしまいます。特に、ローマ字入力やかな入力しか使わない場合は、nil(デフォルト値)にしておいてください。
カーソルの色・形状・表示位置の設定
(setq scim-cursor-color "red")
これで、SCIMがオンの時にカーソル色が赤になります。オフ時のカーソル色も指定したい場合はコンスセルで指定します。例えば
(setq scim-cursor-color '("red" . "blue"))
とすると、オンで赤、オフで青になります。更に、SCIMが無効化された状態(バッファがread onlyの時や、VIエミュレーションにおけるVI状態の時など)でカーソル色を変えたい場合は、リストで指定します。
無効化時にカーソル色を文字のforeground colorと同色にする場合:
(setq scim-cursor-color '("red" "blue"))
無効化時にカーソル色を緑(limegreen)にする場合:
(setq scim-cursor-color '("red" "blue" "limegreen"))
デフォルトの設定では、変換候補表示中はカーソルをプリエディット領域の末尾に表示します。カーソルが変換候補の位置にあると見づらいためです。しかしこの設定だと、水平スクロールしているバッファでは変換候補が画面の外にでてしまい見えなくなってしまうことがあります。次のようにすることでこの問題を回避することができます。
(setq scim-cursor-type-for-candidate 'bar)
(setq scim-put-cursor-on-candidate t)
これで、棒状のカーソルを変換候補の位置に表示するようになります。
インクリメンタル検索(isearch-mode)から抜けてテキストの編集を再開しようとした時に、実はまだisearch-modeから抜けていなくて余計な検索をしてしまう、ということがあります。検索中にカーソル形状が変わるようにすれば、このような失敗を防げます。例えば
(setq scim-isearch-cursor-type 'hollow)
とすると、検索中は塗りつぶされていない箱型のカーソルになります。
候補ウインドウ表示の設定
候補ウインドウ内の変換候補が行内の変換候補の真下にくるように、左方向にずらします。ずらす量はGNOMEのフォントサイズの設定から計算します。
(setq scim-adjust-window-x-position 'gnome)
変換候補ウインドウのずらす量をピクセル数で指定する場合は(例:24ドット左にずらす)
(setq scim-adjust-window-x-position 24)
- 予測変換ウインドウをプリエディット領域の先頭に表示する
ただし画面の下の方に来ると、カーソル位置が予測変換ウインドウに隠されてしまいます。
(setq scim-prediction-window-position '(t . nil))
または変換候補ウインドウと同様に微調整をする場合は
(setq scim-prediction-window-position '(t . t))
アンドゥの挙動を変える設定
- アンドゥの時に、文字列を確定した位置ごとに戻るようにする
ハングルやタイ語、SCIM-SKKの直接入力などの、1文字ずつコミットしていくタイプのIMEngineでは1文字ずつアンドゥするようになります。
(setq scim-undo-by-committed-string t)
フェイスの設定
他のアプリケーションと見た目を変えたい場合は、以下のフェイスを適当に変更してください。
- scim-preedit-default-face
- scim-preedit-underline-face
- scim-preedit-hilight-face
- scim-preedit-reverse-face
その他の設定
以下の設定はGUIではできません。.emacsファイルに記述するか、M-xをタイプしてミニバッファで入力してください。
- Anthyで再変換するときに簡単に範囲選択できるようにする
デフォルトの設定でSCIM-Anthyの再変換機能を使う場合、Set Markしただけでは範囲指定できないため、予めマウスで選択するかM-wでキルリングに登録しておく必要があり、面倒です。scim-bridge-ja.el利用時には以下の設定をすると、[Shift]+[変換]を押すだけでカーソル位置の文節を再変換できるようになります。Set Markで範囲指定することもできます。
(scim-define-common-key 'S-henkan nil)
(global-set-key [S-henkan] 'scim-anthy-reconvert-region)
ただしSCIM-Anthyの設定で「再変換」のキーバインドを[Shift]+[変換]以外に変更した場合は、変数scim-anthy-reconversion-eventにも新しいキーイベントを設定する必要があります。
- アスキーモードのままローマ字入力してしまった時に、プリエディットに入れ直す
うっかり日本語入力モードに切り換えずにローマ字入力してしまった場合、消去して打ち込み直すのは面倒です。scim-bridge-ja.el利用時には次のように設定すると、[Ctrl]+[変換]を押すと入力モードが切り換わってバッファの文字がプリエディット領域に入り、変換できます。Set Markで範囲指定することもできます。
(global-set-key [C-henkan] 'scim-transfer-romaji-into-preedit)
ただしSCIMの設定で「SCIM開始」のキーバインドから[Control]+[Space]を削除した場合は、変数scim-toggle-input-method-eventにも新しいキーイベントを設定する必要があります。
- scim-modeのキーマップを一時的に無効にする
scim-modeと相性の悪いメジャーモードやマイナーモードがある場合は、次のようにしてscim-modeのキーマップを無効化すると良いかもしれません。
M-x scim-disable-keymap
元に戻す場合は、
M-x scim-enable-keymap
特定のメジャーモードでscim-modeのキーマップを無効にする場合には.emacsファイルに次のように記述します(例:hoge-mode)。
(add-hook 'hoge-mode-hook 'scim-disable-keymap)
- 入力モードのトグルでscim-mode自体もon/offする設定
下のようにすると、C-oでon/offするように設定できます(無理やり)。ただしバッファローカルな切り替えはできません。(scim-mode t) の代わりに次のように書きます。
(global-set-key [?\C-o]
(lambda () (interactive)
(if scim-imcontext-status
(scim-dispatch-key-event ?\C-\ ))
(if (scim-mode)
(scim-dispatch-key-event ?\C-\ ))))
IMEngine別の設定
使用するIMEngineによっては、追加の設定が必要な場合があります。
SCIM-SKK
普通のEmacs用のSKKを使えばいいと思いますが、一応…
(scim-define-common-key ?\C-j t)
SCIM-Ruby
(scim-define-common-key [?\C-h up down return] t)
ただし、scim-rubyだけのためにC-hの設定を変えてしまうのは不便なので、scim-ruby側の設定を変える方がいいと思います。
更新履歴
2010.06.26 version 0.8.2
- カーソル位置が変化しなかった場合に座標をエージェントに送信しないように変更
- ミニバッファ内では `scim-prediction-window-position' の値にかかわらず、常に予測候補ウインドウをカーソル位置に表示するように変更
- 不必要になっていたイベント `scim-dummy-event' を使わないように変更
- 同一のバッファを表示している別フレームを選択した時に、プリエディットを再描画するようにした
- ヘッダーライン表示時に text-scale-mode で候補ウインドウの位置がずれる不具合を修正
- `scim-prediction-window-position'がデフォルト値でない場合に、予測ウインドウが誤った位置に表示されることがある不具合を修正
- 多数のフレームを使用していると、post-command-hook が非常に重たくなる不具合を修正
- `scim-use-kana-ro-key' が非nilの場合に、Xのキーマップが誤って変更される可能性がある不具合を修正
- 他のアプリケーションからフォーカスインした後、最大約1秒間キーマップが無効になっている不具合を修正
2010.05.29 version 0.8.1
- 内部オプションscim-incompatible-major-modesの追加
- scim-cursor-type-for-candidateのデフォルト値を`bar'に変更
- scim-put-cursor-on-candidateのデフォルト値をtに変更
- ソケットのオープンまたはIMコンテクストの登録に失敗した場合にscim-modeをoffにするように変更
- プロセスが異常終了してリスタートするときにメッセージを表示するようにした
- GUIセットアップユーティリティーでの設定変更時にscim-modeをリスタートするように変更
- プロセスバッファから認識不能なメッセージを読み込んだ場合、その全体を表示するようにした
- プリエディットが変更されずカーソル移動のみの場合に、書き直さないようにした
- かな入力方式で、環境によっては「ろ」が入力できない場合があった不具合を修正
- SCIM-Bridgeから受動的にシグナルを受け取った場合にpost-command-hookが発動しない不具合を修正
- コールバック関数中でエラーが起こるとキューがクリアされずに再度実行されてしまう不具合を修正
- yasnippetを使用すると無限ループが起こることがある不具合を修正
- scim-modeの終了時にscim-bridge-socket-alistがクリアされない不具合を修正
- scim-chewingがプリエディットの外にはみ出たアトリビュートを返すために表示が乱れる問題に対応
- scim-skkがアノテーション表示時に間違ったアトリビュートとカーソル位置を返すために表示が乱れる問題に対応
- anything.elを使用するとpost-command-hookが不正にクリアされる問題に対応
- IMコンテクストの作成のリクエスト時に、別のシグナルを受け取るとIDが登録できなくなる不具合を修正
- Alt+変換 のキー入力が認識できない不具合を修正
2010.04.23 version 0.8.0
- debパッケージのビルドのためのファイルを同梱
- 複数ディスプレイ環境のサポートを追加
- `read-from-minibuffer'の引数IHERIT-INPUT-METHODを有効化
- 入力フォーカスの他フレームへのリダイレクトに対応
- 文字入力に対するアンドゥの長さを20文字毎ではなく20カラム毎に変更
- describe-keyの結果に元のキーバインドが反映されるように変更
- auto-complete-modeの曖昧補完のカーソル色を上書きしないように修正
- エラー発生時にscim-modeが安全に終了するように修正
- yasnippetのバージョン0.6のフィールド内での入力が正常にできるように修正
- `query-replace'が開始直後に終了してしまう不具合を修正
- GUIセットアップユーティリティーの使用後、キーマップが無効化されてしまう不具合を修正
- ポイント位置の座標計算部分を再実装
2010.03.02 version 0.7.5
- Emacs23のdaemonモードに対応した
- ansi-term(term.el)に対応した
- undo-tree.elに対応した
- Emacs23.1.92でのバイトコンパイル時に`save-excursion'云々の警告が出ないようにした
- 何らかのエラーで`post-command-hook'が解除された場合に、フックを修復するか(あるいはscimモードを抜けるか)を尋ねるようにした
- ウィンドウマネージャから`_NET_ACTIVE_WINDOW'などのプロパティを取得する時に、関数`x-window-property'を使うようにした
- isearch中にヘッダラインやモードラインをマウスでクリックしたときの挙動がSCIM無しの場合と同じになるように修正
- フェイスによって文字の高さが変わると候補ウインドウの位置がずれてしまうのを修正(ただしヘッダライン表示中の動作は従来通り)
- タイムスタンプを1つの整数として保存していたが、その値の大きさが扱える範囲を越えていたため誤動作する恐れがあったのを修正
- Emacsがコンソール上で実行されている時にscim-bridge.elをロードするとエラーが発生する不具合を修正
2009.01.29 version 0.7.4
- table.elのサポートを追加(table-insertコマンドで作成した表内での入力ができるようにした)
- yasnippetの最新版(ver.0.5.9)に対応
- self-insert-commandのエミュレーションを修正(必要以上にアンドゥ境界が除去されないようにした)
2009.01.14 version 0.7.3.3
- ノンインクリメンタル検索および`isearch-edit-string'における文字列編集時のプロンプトに`[SCIM]'と表示されないようにした
- ノンインクリメンタル検索後のエコー領域の表示が一瞬で消えてしまう不具合を修正
- インクリメンタル検索で他のインプットメソッドを使うと頻繁にSCIM-Bridgeからのデータ受信待ちになる不具合を修正
- インクリメンタル検索のカーソル形状に関するオプションが有効の時カーソル形状が元に戻らない場合がある不具合を修正
- ウィンドウマネージャがSawfishだとpost-comman-hookでエラーが発生して使用できない不具合を修正
2009.01.08 version 0.7.3.2
- Emacs22でmake-frameするとエラーが発生する不具合を修正
- バイトコンパイル時にWarningが出ないようにした
2009.01.03 version 0.7.3.1
- kill-bufferしようとすると"Selecting deleted buffer"というエラーが出る事がある不具合を修正
- yasnippetのフィールド内でSCIMを使って入力をするとゴミが残ってしまう不具合を修正
2008.12.28 version 0.7.3
- SCIMが無効化された状態のカーソル色を指定できるようにした
- isearch-mode使用時のカーソル形状を指定できるようにした
- VIエミュレーション系のモード(vi-mode, vip-mode, viper-mode)と連携し、VI状態でSCIMを無効化するようにした
- IRCクライアントのサポートを強化
- プリエディット開始の度にアンドゥリストがクリアされないようにした
- サポートするクライアントを追加(rcirc, Circe)
- 親指シフト入力方式の処理を再実装し、誤判定が起こらないようにした
- 同時打鍵の判定をEmacs側で自前で行うようにした
- 第1ストロークと第2ストロークの間に無駄なプリエディット領域の再描画が発生しないようにした
- 同時打鍵時間設定のオプション名を`scim-simultaneous-pressing-time'に変更
- `scim-cursor-type-for-candidates'の仕様を`cursor-type'に合わせて変更した
- 新規フレームの作成時やフレームの切替時にカーソル色が変更されない場合がある不具合を修正
2008.12.11 version 0.7.2.2
- プリエディット中にM-x等でミニバッファに移るとバッファにゴミが残ってしまう不具合を修正
- 一部のIMEngineでプリエディット中にisearch-modeに入るとバッファにゴミが残ってしまう不具合を修正
- 一部のIMEngineでisearch-modeでプリエディット中にC-gで中断すると正常にプリエディットを終了できない不具合を修正
2008.12.09 version 0.7.2.1
- scim-cusor-colorがnilの場合にカーソル色をforeground colorで上書きするようになっていた不具合を修正
- バッファのメジャーモードを変更した際にscim-disable-keymapによるscimの無効化が解除されない不具合を修正
2008.12.06 version 0.7.2
- インクリメンタル検索(isearch-mode)でSCIMを使用できるようにした
- 入力フォーカスをチェックする時間間隔を状況に応じて変化させるようにした(画像を表示した場合のチラつきが軽減したかも)
- キーマップの構成を大幅に変更し、必要に応じて4段階で切り替えるようにした。(ユーザー設定は変更不要)
- かな入力方式を使う設定をしない場合に、キーマップに不必要なキーを含めないようにした
- SCIM-Bridgeが異常終了しないようにし、万一終了した場合には自動的に再起動するようにした
- SCIM-Bridgeエージェントとの接続のための埋め込みのPerlスクリプトを廃止した
- escapeやC-c等のキーイベントをSCIMに送るような設定をしても、プレフィックスキーとしてきちんと処理できるようにした
- マウスのドラッグ&ドロップ操作でファイルを開くとカーソル色が追従できない不具合を修正
- アンドゥが無効のバッファでプリエディットが破壊されるような操作をするとエラーが出て操作不能になる場合がある不具合を修正
- awesomeウインドウマネージャで起動に失敗することがある不具合を修正
2008.10.20 version 0.7.1
- ミニバッファにおいて常にSCIMがオフの状態で入力が開始されるオプションを追加し、デフォルトで有効にした
- GUIセットアップユーティリティーによる設定変更でSCIMがオフになった時にも、カーソル色が追従するようにした
- 親指シフト入力時、第2ストロークでマウスイベントを拾ってしまうとエラーになる不具合を修正
2008.10.08 version 0.7.0.1
- 説明文字列を中国語に差し替えるためのファイルを追加した(Andy Stewartさんによる翻訳)
- キーバインドの設定で[Alt]+文字キーまたは[Meta]+文字キーの割り付けに失敗する不具合を修正
2008.10.04 version 0.7.0
- SCIMのon/off状態によってカーソルの色を変えられるようにした
- 変換候補表示中のカーソルの位置および形状を変えられるようにした
- 変数や関数の説明文字列を差し替えるための関数を追加した
- scim-bridge-ja.elを全体的に書き直した
- 他言語に翻訳するためのファイルを追加した
- バッファを変更するキー(C-m 等)がSCIM設定で割付けられていないとundoリストが壊れる事がある不具合を修正
- 親指シフト入力を使用しているとscim-mode以外で設定された変更フックがうまく発動しない事がある不具合を修正
- Emacs22で関数scim-define-keyにキーイベントがシンボルで与えられると正常に働かない事がある不具合を修正
2008.09.08 version 0.6.9.1
- ミニバッファでSCIMを使った入力ができなくなっていた不具合を修正
2008.09.08 version 0.6.9
- 各バッファ別々に入力モードを切り替える設定をデフォルトに変更した
- ebrowseのツリー表示でキーイベントをSCIMに渡さないようにした
- ERC(Emacs用IRCクライアント)で使用できるようにした(つもり)
- Emacs 22で起動時にスプラッシュ画面を表示させるとエラーが発生する不具合を修正
- Emacs 22でプリエディット中にマウスで文字列をペーストするとエラーになる不具合を修正
2008.09.05 version 0.6.8
ERC(Emacs用IRCクライアント)で使用できるようにした(つもり)
- 書き込み禁止属性のある文字に書き込もうとした場合に発生するエラーを処理するようにした
- スクロールなどでカーソルが移動した時に、プリエディット領域がカーソル位置へ飛ばされないようにした
- scim-mode起動時にscim-bridgeへの接続が拒否された場合、scim-bridgeを再起動するようにした
- アンドゥ機能が無効になっているバッファで21文字以上の文字列を確定するとエラーになる不具合を修正
- その他いくつかの細かい不具合を修正
2008.07.26 version 0.6.7
- デバッグコードをコメントアウト
- 関数scim-mode-on, scim-mode-offをコマンドに変更
2008.06.12 version 0.6.6
- Xmingのマルチウインドウモードで使用できるようにした
2008.06.06 version 0.6.5.1
- scim-modeの起動時にSCIMをトグルする設定ができなくなっていた不具合を修正
2008.06.05 version 0.6.5
- SCIM-Anthyの「テンキーからの入力」設定が有効になるように、カスタマイズ変数のデフォルト値を変更
- Emacsの起動中にフレームのフォーカスを失うとpost-command-hookでエラーが発生する不具合を修正
- 一度もEmacsにフォーカスが移らないまま「閉じる」ボタンで終了させると、agentが落ちる不具合を修正
- SCIM-Rubyの履歴ウインドウが正しい位置に表示されるように修正
- scim-bridge-ja.elの関数scim-transfer-romaji-into-preeditを、Set Markで範囲指定できるように変更
2008.06.01 version 0.6.4
- scim-bridge-ja.elに、簡単に領域を選択して再変換するための関数を追加
- scim-bridge-ja.elに、バッファ中のローマ字文字列をかな漢字に変換するための関数を追加
- 説明文字列の追加・修正
- 説明文字列の日本語への差し替えを、バイトコンパイル済みの関数に対しても行えるように修正
2008.05.28 version 0.6.3.1
- 関数scim-enable-keymapとscim-disable-keymapをinteractiveにしていなかったのを修正
2008.05.24 version 0.6.3
- かな入力方式使用時でも「ろ」キーでバックスラッシュが入力できるように変更
- Compiz fusion使用時に候補ウインドウの位置がずれるのを修正
- バイトコンパイルすると説明文字列の日本語への差し替えができなくなるのを修正
2008.05.22 version 0.6.2.1
- scim-modeをoffにする時にxmodmapによるキーマップ変更を元に戻していなかったのを修正
2008.05.22 version 0.6.2
- かな入力方式のためのxmodmapによるキーマップ書き換えを、入力フォーカスを失うと元に戻すように変更
- 入力状態切り替えをバッファローカルからグローバルへ変更後に、フォーカスの切り替えに失敗しないように修正
- read-onlyなバッファにおいて、post-command-hookでエラーが出ないように修正
2008.05.20 version 0.6.1
- 非GNOME環境でscim-bridgeが起動後にすぐ終了してしまう場合がある不具合を修正
- 親指シフト入力の同時打鍵時間のデフォルト値をomelet.elと同じ値(0.1秒)に変更
- 説明文字列の日本語訳の追加
2008.05.18 version 0.6.0
- EmacsがAltキーをMetaキーと見なす場合でも、Altキーを含むキーバインドが扱えるようにした
- scim-bridgeが稼働中でない場合には自前で起動するようにした
- ediffモードでの最初の入力がエラーにならないように修正
2008.05.15 version 0.5.0
最終更新:2010年06月27日 03:04