6月23日
=光合成=
光エネルギーがチラコイドに吸収されると、一連の光反応の中で電子が電子伝達系に入り、ATPやNADPHが合成される。(ここまでが明反応:チラコイドで行われる)
これらを燃料に、カルビン回路(二酸化炭素の固定、デンプンの生産)を起動させる。(暗反応:ストロマで行われる)
- 異化:食物を分解し、材料とエネルギーをつくる
- 同化:材料とエネルギーから細胞を構成する分子を得る。
- 発エルゴン反応:ギブスエネルギーが負である反応(自発反応)
- 吸エルゴン反応:ギブスエネルギーが正である反応
- 発エルゴン反応と吸エルゴン反応を掛け合わせることを、共役という。
(グルコース)→(グルコース6-リン酸)→(フルクトース6-リン)→(フルクトース1,6-ビスリン酸)→(グリセルアルデヒド3-リン酸&ジヒドロキシアセトンリン酸)→(グリセルアルデヒド3-リン酸×2)→(1,3-ホスホグリセン酸×2)→「基質レベルのリン酸化」→(3-ホスホグリセリン酸×2)→(2-ホスホグリセリン酸×2)→(ホスホエノールピルビン酸×2)→「基質レベルのリン酸化」→(ピルビン酸)
ここでNAD+があるとき、ピルビン酸はアセチルCoAを経てクレブスサイクルに組み込まれる。NAD+がないとき、ピルビン酸はNAD+生産に用いられる。
ATP×1
NADH×3
FADH2×1
NADH 1個からATPが3つ
FADH2 1個からATPが2つできる
=シグナル伝達=
- EFG受容体(上皮成長因子受容体):細胞の増殖や成長を制御する上皮成長因子(EFG)を認識する受容体で、チロシンキナーゼ型の受容体である。
- セカンドメッセンジャー:情報伝達が受容体に入ったのちつくられる情報伝達物質。
- 代表的受容体:チロシンキナーゼ型受容体。7回膜貫通型受容体。
○塩味:Na+チャネル
○酸味:H+チャネル
○うまみ、苦味、甘味:それぞれにの受容体によるシグナル伝達による
GDPがGTPと置き換わると活性化する(アロステリックエフェクト)シグナル伝達物質があるが、このタンパク質が変異し、GDPのままで活性化するようになると、常にシグナルを伝達してしまう。増殖シグナルを伝えるものにもGTP結合タンパク質があるので、このような変異はがん遺伝子にみられる。
- モジュール:素材のこと、生物におけるまとまった分子のこと
- SH2:モジュール構造の一つ、チロシンキナーゼ受容体がリン酸化さると、それを認識し、結合するようなタンパク質上のモジュールのこと。チロシンリン酸化後のシグナル伝達を担う。
- GST:接着剤的な役割を担うタンパク質。
- シグナル伝達経路について:別々の細胞では、外部から同じシグナルがきても結果が違う。逆に、違うシグナルがきても結果が同一なこともある。
アゴニスト:実際に生体内で働いているリガンドと同じように、受容体に結合するが。若干違う働きを見せる。
アンタゴニスト:受容体に結合こそすれ、そこでシグナル伝達をストップさせてしまう。
第9章 細胞周期
酵母を実験に使ういいところ
○スピードが速い(1分裂2時間)
○1倍体の状態で安定して飼える
変異体の同定が容易。
つまり、2倍体の場合親から受け継いだ2つのゲノムのうち(ここでのゲノムは意味が違うけど気になさらないでー)1つが変異しても、もう片方が補うため変異の発現が起きない。
これに対して、もともと1セットしかゲノムをもっていない1倍体の酵母は変異と発現が直結している。ので観測しやすいのね。
- サイクリン(細胞周期のある時期に増える燃料)
- サイクリン依存性キナーゼ(Cdk):サイクリンと結合し周期進行を加速させるエンジン
- G1期チェックポイント:続けざまの分裂を止める。G1期にしか作られない物質がある。
- G2期チェックポイント:DNAが合成が完了していないor異常があるか?
- M期チェックポイント:紡錘糸がきちんとつかんだかを確認する。
各チェックポイントで異常があると、Cdkを不活性にして細胞周期を止め、修正する。
- オンコジーン:増殖因子に依存せずに細胞周期を進めてしまう遺伝子。がん遺伝子。
この遺伝子のもととなる遺伝子は、もともと正常な遺伝子に含まれている。
細胞増殖のシグナル伝達にかかわる因子(先ほどのGTP結合タンパク質)
細胞周期の進行を担う因子
増殖にブレーキをかける因子
DNA複製の誤りを修正する因子。
に異常があるとオンコジーンと化す
最終更新:2011年08月16日 01:07