7月15日
12章 生殖と減数分裂
我々は父親由来のDNAセット23本と、母親由来のDNAセット23本の計46本の染色分体を持つ2倍体である。
- 染色分体:染色分体2つがくっついてxの形をした染色体になる。
通常の分裂では(父・母)が(父父・母母)となって(父・母)と(父・母)に分かれる。減数分裂の1回目の分裂では(父父・母母)が(父・父)と(母・母)に分かれる。その後2回目に(父)と(父)と(母)と(母)に分かれる。この父要素と母要素は23対それぞれでランダムに配分されるので、このメカニズムだけでも、2の23乗個の組み合わせができる。
実際には「相同組み換え」を起こし、父要素、母要素がmixしたまた新しい染色体が新たに生まれるので、その組み合わせたるやすさまじい数になる。
○DNA複製はS期のみ起こる
○DNA複製は1サイクルにつき1回のみ
○複製は完全に完了するまでM期は始まらない
G1期にpre-RC形成(きっかけづくり)
S期に複製フォーク形成(DNA合成)
- ORC…6つのサブユニット、ORC1~6から構成される。複製に必須
- MCMタンパク質…6つのサブユニットMCM2~7からなる。複製に必須。Cdc7キナーゼの標的である。
Cdc7キナーゼ(サイクリン依存性キナーゼ):S期のサイクリンに反応し活性化、これがpre-RCをリン酸化させて、pre-RCを活性化させる。
- セントロメア:紡錘糸がくっつくところ。染色体のx字型の交差部のこと。
- キネートコア:セントロメアの、紡錘糸がまさにくっつく部位、キネートコアと紡錘糸はコヒーシンというタンパク質により結合されており、セパレースというタンパク質が働いた瞬間コヒーシンが消え、紡錘糸の左右のテンションによりDNAが分裂する
- テロメア:染色体の末端
○si-RNA:転写産物を分解する。
○micro-RNA:翻訳を阻害する。
- RNAワールド:RNAには酵素活性がある。ということは、生命の始まりの点ではまずRNAがあり、自己複製を行っていった可能性がある。つまり、RNAが生命の始まりである。という仮説。
これに対して、タンパク質(アミノ酸)から全てが始まったという説が、プロテインワールド説である。RNAからなる自己複製系を発見したら、RNAワールド説の重大な証拠になるので世紀の発見になるらしい。みんながんばれ!
最終更新:2011年08月18日 09:44