これはつまり、コペルニクスの転回なんだ。
A級循環機構
「村や町、果ては国を焼くものたちがいた」
「故郷を、住む場所を、思い出を、あらゆるものを焼かれたものたちがいた」
自由に村や国を焼いたり焼かれたりそれを人づてに聞いたり、
そんなまったりゆるふわな永遠に村を焼ける世界。
組織
王国
表向きは王制を敷いているが、実は教団と癒着している。粛清によって荒れた土地の復興を支援している。
大陸でもっとも広大な領土を持ち、肥沃な土地にも恵まれている。
王族
王国を統治する一族であり、土地の復興に力を入れていることから民からの信頼は厚い。
しかし教団の事実上のトップである枢機卿によって飼い殺しにされている状態であり、魔神の存在を知りつつも誓約により口外できない。
教国
教団によって管理、統治されている国で他国からは不可侵の土地とされている。国によっては禁足地、と呼ばれることも。
非常に閉鎖的な国であり、また訪れた人々はみな口をつぐむ。通行証が発行されなければ入国は困難を極める。
教団
焼き討ち、もとい粛清を行っているものたちの所属している宗教的組織で「御柱(みはしら)」と呼ばれる存在を神として祀っている。
粛清は神の代理人としての勤めであるとしているものの、教団内で最も重要とされているのは神たる御柱の意思を受け取ることであるため、多くの教団員からは命令を受け取り動くだけの粛清は非常に軽視されている。
魔神および魔人の存在は教団内部にも一部の役職に就いているものを除いて秘匿されている。
浄化機構
御柱の意思に基づいて下された命に従って粛清を行う組織。粛清を行っているものたちのほとんどはここに所属している。指名制であり、自発的に望んだものもいれば強制的に入れられたものもいる。前者のほうが積極的に粛清を行う傾向がみられる。
魔神と契約し魔人となり、超常的な力を用いて粛清を行うものもいれば、人の身のままで火をくべるものもいる。
魔神
御柱に連なるものであるとされているもの。基本的に別個の意思を持ち、同一の個体は存在しない。多種多様な魔神が確認されているなかで、一等警戒されている魔神が複数存在しており、それらは「七柱」と称される。
魔神が望まない限り生物は知覚できない。人の欲望に魅かれて契約を持ちかけてくるものが多い。
魔人
魔神と契約し、人ならざるものと化したもの。彼らに共通しているのは契約が成立したときから肉体の成長が止まるということであり、不老となることと契約した魔神を媒介として超常的な力を行使できるようになる。
契約は基本的に一対一で行われ、魔神の望む欲をや感情、あるいは記憶などの形としては残らないものを供物として差し出すことによって成される。供物は消失することもあれば残ることもある、すべては魔神の気分次第のようだ。
帝国
王国に不信感を抱いている国のひとつ。領土は比較的広いものの荒廃した土地が多く、食物の大部分を王国との交易に頼っている。
そのため表立って動くことができず、間接的にレジスタンスへの資金提供を行っている。
レジスタンス
主に浄化機構の粛清に恨みを持つ者たちが寄り集まって生まれた集団。
王国を中心として各国に拠点を持つ。
「これは、管理者が行うべき人類の間引きをひとが行っている、永遠に巡り廻りつづける箱庭」
浄化機構の人間であっても服装は自由です。礼服は存在しますが教団内の式典などのとき以外は私服で動いているものが多いです。理由はその方が村を焼きやすいからです。必ず身につけなければならないものなどはありません。
レジスタンスも同様です。レジスタンス内の同士が士気をあげるために同一モチーフのものを身に着けることもありますが、すべてのメンバーがそうだというわけではないです。個人で動くものも多いです。
この世界には様々な髪や目の色のひとがいますが、基本的に金色の目のいきものはいません。金色の目を持つということは、この世界をつくった存在に連なるものである証だからです。そしてその目を持つものは総じて生まれながらにして魔神と契約することなく、超常の力を使うことができます。その力は一介の魔神を凌駕するものです。しかしそのうえで魔神と契約するものもいます。けれどもそのことを知っているものは、この世界には存在しません。そのため一般的には見たことのない、珍しい色の目だという認識です。薬液で髪色や目の色を変化させることは少数派ではありますがファッションのひとつとして周知されているので気にするものはあまりいません。
教団は金色の目を持つものを探して処分しています。それは教団内には金色の目は世界に変革を起こすという伝承があるためです。
魔神には目的があり、それを為すために人間に契約を持ち掛けています。それは御柱を目覚めさせるということです。しかし魔神には緘口令が敷かれているため、契約者であってもそれを知ることはできません。
御柱とは箱庭を維持するために必要な、世界を停滞させずに動かすための浄化装置です。過去に何度も「天の火(あめのひ)」と呼ばれる災厄によって文明は滅びています。しかし現在は1000年ほど前にエネルギーの供給が絶たれてしまった為、停止しています。魔神は浄化装置が動作を停止してしまったときに再起動を行うための自律する起動プログラムです。
魔神との契約は契約者が心身ともに成熟してから行われることが一般的です。契約者が未熟であれば感情の高ぶりで容易く力が暴走してしまうからです。一度、暴走が始まると契約者が死ぬまで収まることはありません。魔神の多くはそのことを理解していますが、契約者の望みを叶えることを優先したいと考えるため止めることはできません。身を守るすべを持たずに力を暴走させた契約者は周囲と自身を巻き込んで自壊していきます。自壊が起きたときの被害は甚大であるため、それを防止するために教団は浄化機構の魔人に対して粛清だけではなく暴走した契約者の処分も課しています。魔神は暴走した契約者が死ぬことを知っていますが、幼い子に魅かれることが多い傾向にあります。
キャラ化一覧
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サメちゃん
浄化機構の指揮官。魔神と契約していない人間で幼少期にカラアゲによって故郷を粛清されている。死に損なったところを指揮官にするためにカラアゲに拾われ育てられた、複雑な境遇の持ち主。粛清を行いたくは無いものの、暴走した契約者への対処は必要なことであると理解させられてしまった。ここを出た後の行き先も生きていくすべも持たされていない。可哀そう。
スザクちゃん
浄化機構の巨悪のうちの一人。教団や粛清そのものに興味は無く、焼くという行為を純粋に愉しんでいる。浄化機構に所属しているのも村を焼くのに都合が良いから。命令に気分で従ったり従わなかったりするため、上の人間は手を焼いているが七柱のひとりと契約しているが故に強く出られずにいる。非常に珍しいことに複数の魔神と契約している。
カラアゲ
浄化機構の魔人。合理主義の塊のような人物。自身がその立場に就きたくがないためにたまたま目についたサメを拾って指揮官に据えた。自らの目的である世界平和を達成するのに最も効率的であると判断し、浄化機構の設立当初から所属している古株。暴走した契約者の処分のほとんどを担っている。
ハリネズちゃん
浄化機構の巨悪のうちの一人。教団や粛清そのものに興味は無く、粛清における行為と過程を愉しんでいる。浄化機構に所属しているのはそのほうがより多くの粛清された相手の反応が見られるから。結果として粛清は行われるものの、指令書の指示に素直に従うことは少ない。メンバーの多くが粛清の生き残りであるレジスタンスに対して興味を抱いている。
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レジスタンスに所属する人間。穏健派。 故郷を浄化機構によって粛清され、且つ教団に勧誘されたことがある。以前は復讐に駆られていたが現在は粛清による被害者の対応に奔走している。過激派とは対立しているものの、彼らの気持ちも理解できてしまうため胃が痛い。
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レジスタンスに所属する人間。過激派。故郷を浄化機構によって粛清された。かつては非常に気のいい人物であったが、今では浄化機構を潰すことに身を費やしており、そのあまりの傾倒ぶりにレジスタンスからは心配されている。七柱のひとりである魔神の声を、聴いた。
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レジスタンスに所属する人間。かつて巨悪によって粛清された村の生き残りだが巨悪に対し憧憬の念を抱いており、浄化機構による粛清を模倣しようとしている。巨悪に復讐しようとしている人間を粛清しているため、浄化機構が私欲で粛清を行っているという噂を流布させてしてしまった。
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最終更新:2020年11月22日 13:50