電脳適応アイドレス
”今、会議室で藩王への愛を叫びまくってるらしいでござるよ”
これ以上ないくらいの笑顔でサムアップをしつつ
”既にアイを叫んだところさ”
72109002 蝶子藩王に愛を叫ぶ会場にて
レンジャー連邦の国民、冴木悠はNWではプー太郎である。
その理由はいうまでもない、リアルで忙しいからである。
ひどい時には、一日1,2時間の仮眠以外は仕事先に軟禁状態であったりする。
実際、年を明けてぶっ倒れること2回。
労働基準法もなんのその、やくざな商売である。
忙しい人は忙しい中時間を搾り出しているのを見ると、時間がないというのは彼の言い訳に過ぎないだろう。
まあ彼自身、イベントになると動く準国民、パートタイマーフィクションノートとでもいえばいいのだろうか、そのポジションに結構満足していたりする。
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その日も、冴木悠は出張先で現場に入っていた。
仕事も佳境、その件に取り掛かって2日目である。
眠気と行き詰った仕事に頭をかく。
鳴り響く某ゲームの着信効果音。
着信履歴を見ると予想通り、同藩国の中年ホープからの着信であった。
それを見てリアル仕事の同僚に煙草をすうジェスチャーをして喫煙所に行く。
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最近ではEV137の準備にて忙しくなっているレンジャー連邦会議室は、なぜか蝶子藩王に愛を叫ぶ会場となっていた。
彼が藩王への愛を叫んだのは、中年ホープが連絡を入れてからわずか15分弱。
始まって2時間ほどで7人ものフィクションノートが藩王への愛を叫んだとか。
そのレンジャー連邦らしい光景を見て、冴木悠は苦笑するのであった。
最終更新:2009年02月17日 22:47