5-592氏 無題

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それから 「咲にゃん、ミルク飲みたい~」 「う、うん」 購買部に牛乳を買いに行ったり 「咲にゃん、膝枕して~」 「う、うん」 膝枕をしてあげたり 「Zzzz……Zzzz……Zzzz」 「可愛いなぁ///」 私の膝に頭を載せてお昼寝してる和ちゃんを見たりして、時間を過ごした。 寝息をたてながら、時折思い出したみたいに私の制服をぎゅっと握るのがいじらしくて、 ほっぺを指で弾いたり、髪を横に流したりしたんだけど、そんな何気ないことが凄く楽しいというか、幸せだなって感じた。 そうこうする内にお昼御飯の時間を迎えた私は、案の定、一人では食べられない子ネコな和ちゃんから 「咲にゃん、あ~ん」 って、おねだりされることに。 普段の凛とした姿からはちっとも想像出来ない甘え方だったけれど、そのギャップにまたノックアウトされちゃった。 だって、お弁当に作ってきた卵焼きを口元に運んで、それを和ちゃんがパクって食べて 「美味しい?」 「うん!」 なんて、反則みたいな可愛さなんだもん/// 食べ終わった後でネコ耳をぴょこんと立てて、短い尻尾をふにゃって垂らして、 早速眠そうに目をこすり始めた時なんか、 (和ちゃん可愛い!!!) 考えるより先に体が動いて、思わずぎゅって抱き締めちゃった位。そしたら 「咲にゃん温かい」 「!!!!!!!!」 腕の中で頬をすりすりしながら甘えた声なんか出してくれたらものだから、 ドキドキし過ぎて心臓が止まるかと思った。 それに加えて、腕の中で丸まっている小ネコな和ちゃんの抱き心地がこんなに良いなんて思わなかったから、 (や、や、や、や、柔らかくて、ふ、ふ、ふ、ふわふわしてる) 無意識に抱きしめた瞬間、 (えっと、えっと……) (あの、和ちゃん……) 体がカチコチに固まっちゃった。 …………さらに追い討ちをかけるみたいに、 遅ればせながら和ちゃんを抱きしめているっていう重大さに気付いて (の、の、の、の、和ちゃんを抱き締めるの―――――初めてだよ!!!!!) 頭が沸騰しちゃう位熱くなった。 もう何が何だかわからなくなっちゃった。 (くぁwせdrftgyふじこp;@!!!!!!!!!) 慌てふためいていた私は、その時不意に……… 「Zzzz……Zzzz……Zzzz」 和ちゃんが眠っていることに気付いた。 うん……深い深い溜息が漏れると同時に、肩ががっくりと下がっちゃった。それで (寝よう……) って、何だか急に疲れが出た私は、和ちゃんを抱いたまま横になったんだ。 「―――――――」 「――――――き」 「咲ってば、起きなさい」 次に目が覚めた時、保健室で私と和ちゃんが寝ていたベッドの周りには、人垣が出来ていた。 誰が集まっていたのかというと 「はらむらののかがネコになったって本当かー?」 「どうやら本当のようですわね。それにしても私とのアイドル対決においてコスプレに頼るなんて卑怯ですわ!」 「ちょっと透華、やめなよ!」 龍門淵のみなさんに、 「おっぱいさん、相変わらずのおっぱいですね」 「桃、今見るべきはそこじゃないぞ…」 「わははー」 鶴賀のみなさんに、 「ネコ属性はカナちゃんの専売特許だし! 横取りはよくないし!」 「すみません、うちのカナが」 「池田ァ!!! 何がネコだコラァァァ!!!!!」 「ひぃぃぃぃいい!!!!」 風越のみなさん。それから 「どうやらこれは猫子丹(にゃんこたん)を飲まされたようだな」 ………あれ? ……………誰!? そこに居た見たことのない人に対して疑問を思持ったのは私だけじゃなかったみたいで みんなの視線が一斉にその謎の男の人に向いた。 「お、自己紹介が遅れたな。俺は五斗米道の医者、華佗(かだ)だ」 さも当然のようにその人は言ったんだけど、私の頭には (……誰!?) っていう疑問が残ったまま。そしたら部長とマコ先輩と優希ちゃんが 「あなた、アニメが違うじゃない」 「そうじゃ、なんで恋姫無双のキャラクターがここにいるんじゃ」 「早く巣に帰ろだじぇ!」 って、またよくわからないことをまくしたてたんだ。 (アニメが違う? 恋姫無双?) 相変わらずさっぱりだったけど、 「猫子丹は服用した者を徐々に猫へと変化させる効能がある。 この薬の解毒剤を作るには三つの材料が必要でな。 一つ目は泰山の頂上という過酷な環境に一度花を咲かせるや、決して散ることがないという持久草(じきゅうそう)。 二つ目は江東の孫家に伝わる秘薬、その名も江東丸(こうとうがん)。 三つ目は南蛮の奥地にだけ生息しているという南蛮象のへそのゴマ」 「だーかーら、アニメが違うって言ってるでしょ」 「そういうことは自分のアニメやりんさい」 「てっとり早く治す方法を教えろだじぇ!」 「くっ……。なんてせっかちな奴らだ。よかろう。教えてやる。  その原村和の猫化を治すためには、好きな人から愛情を注いで貰うことが必要だ」 「知ってるなら早く言いなさいよ」 「言ったらすぐに帰りんさい」 「とっとと巣に帰れだじょ!」 「くっ、さらばだ」 取り合えず和ちゃんを治す方法はわかったみたい。 (でも好きな人から愛情を注いで貰うって、どうすればいいんだろう?) 考えていたら、ベッドを囲んでいたみんなが私を見つめていて、 「あとは頼んだ」 って、言うや否や、保健室から出て行っちゃったんだ。 残された私は 「咲にゃん?」 寝ぼけまなこをこすりながらようやく起きた和ちゃんを見つめて、取り合えず 「おはよう」 って、声を掛けた。
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