「和ちゃん、耳掻きしてあげる♪」
咲さんが耳掻きしてくれる…!幸せです!
「お願いします♪」
「じゃあ、はい。膝枕」
ドキドキ…。
咲さんの柔らかい脚に、触れる…。
「…お願いします」
…温かい…。
柔らかくて、ほんわかしたそこは…まさに天国です…。
「…和ちゃんの耳、可愛い」
…!!?
咲さんがいきなり私の耳朶を触りだした…!
「あ、いや…くすぐったいですよぅ…!」
「…可愛いなぁ…」
咲さんの細い指が私の耳朶を弄る。
くすぐったい…というより…変になってしまいそうだった。
「も、もう勘弁してください…」
「あ…ごめんね、やりすぎた…ちゃんとお掃除するよ」
そうして、ようやく細い耳掻きが中に入ってくる…。
あぁ…いい、感じ。
「…気持ちいい?」
「はい…っん、きもち、いいですぅ…」
「…ならよかった…」
暫く、頭にごそごそという音が響く。
そのたびにくる、なんともいえない心地よさ。
私は今、天国を知った。
「…はい、仕上げに…ふーっ」
「ひゃぁあっ!」
吐息が通る。
彼女の艶っぽい唇から、温かいそれが私の体中を駆け巡る…。
…もう…駄目かもしれない。色々と。
「なんでぐったりしてるの!?」
「…し、幸せだったからです…」
「…それならいいけど…あ、今度は反対側だね」
…!!!
そうでした…。
まだ片耳残っていた。
耳…それは、恋人にいじられると狂いそうになる部位。
…身が持つでしょうか…?
最終更新:2010年04月23日 15:04