3-314 耳掻き



「和ちゃん、耳掻きしてあげる♪」


咲さんが耳掻きしてくれる…!幸せです!


「お願いします♪」

「じゃあ、はい。膝枕」


ドキドキ…。
咲さんの柔らかい脚に、触れる…。


「…お願いします」


…温かい…。
柔らかくて、ほんわかしたそこは…まさに天国です…。


「…和ちゃんの耳、可愛い」


…!!?
咲さんがいきなり私の耳朶を触りだした…!


「あ、いや…くすぐったいですよぅ…!」

「…可愛いなぁ…」


咲さんの細い指が私の耳朶を弄る。
くすぐったい…というより…変になってしまいそうだった。


「も、もう勘弁してください…」

「あ…ごめんね、やりすぎた…ちゃんとお掃除するよ」



そうして、ようやく細い耳掻きが中に入ってくる…。

あぁ…いい、感じ。


「…気持ちいい?」

「はい…っん、きもち、いいですぅ…」

「…ならよかった…」


暫く、頭にごそごそという音が響く。
そのたびにくる、なんともいえない心地よさ。

私は今、天国を知った。


「…はい、仕上げに…ふーっ」

「ひゃぁあっ!」


吐息が通る。
彼女の艶っぽい唇から、温かいそれが私の体中を駆け巡る…。

…もう…駄目かもしれない。色々と。


「なんでぐったりしてるの!?」

「…し、幸せだったからです…」

「…それならいいけど…あ、今度は反対側だね」


…!!!
そうでした…。
まだ片耳残っていた。
耳…それは、恋人にいじられると狂いそうになる部位。

…身が持つでしょうか…?



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最終更新:2010年04月23日 15:04
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