※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。
「教えるって、何を?」
言い終わらないうちに耳たぶを甘噛みされて、
「わっ!?」
溜らずに口を開いてしまった。
夜の静寂に包まれた旧校舎の屋上にその声が響き渡って、
部長も染谷先輩も優希ちゃんも当然のように反応した。
「どうかしたの咲?」
「なんじゃあ?」
「咲ちゃんまだ寒いのか?」
と一斉に振り向かれると、何だか針のむしろに座らされたみたい。
上手く説明出来ずにいると、
「言ったら駄目ですよ、咲さん」
背後から小さな声で囁かれた。
何だかいけないことをしているみたいで恥ずかしくて仕方が無い。
みんなは相変わらず怪訝な顔で私を見ているのに和ちゃんは抱き締める腕に力を込めたから、
その二つの間で板ばさみになる。
(こんなところで……和ちゃん…)
(みんな見てるよ。なんて言えばいいの?)
暫くどうしようかと考えたけれど、心が傾いていくのはやっぱり和ちゃんの方で、
私は「な、なんでもないです」と、結局彼女に言われた通りに役割を演じた。
「それならいいけど、寒かったら言うのよ。ホッカイロはまだ余っているからね」
部長の言葉に一先ず胸を撫で下ろしたのも束の間、
和ちゃんの囁き声が耳にそっと忍び込んで来た。
「お疲れ様です。お嬢様」
「お嬢様!?」
「はい。咲お嬢様は先程私に、以前マコお嬢様のご実家でメイドの格好をしたのが
新鮮で良かったと仰りましたよね? ですので再びメイドの心得を持って
咲お嬢様をおもてなししますね」
「え、えと、確かに言ったけれど……」
「はい。早速ですがお嬢様、どこかお疲れのところはありませんか?」
質問の答えを考えていたら、いきなりうなじを舐められ、それと同時に服の中に手を入れられた。
予期せぬことが一度に二つも起こって頭の中がこんがらがってしまったというのに、
和ちゃんはそれだけで留まらず、後ろから私の股の間に自分の両足を入れた。
そしてその二つの足を私の腿に絡めて外側に開いたから、私は何だか子供がおしっこをする時みたいに足を広げた格好にさせられてしまった。
コートの中は和ちゃんの温もりに満たされていて暖かいけれど、でもそんな風に股を無防備にされると肌寒い気がする。
それに、みんなからはコートに隠れて見えないとは言ってもこんな格好を取らされたら
(やっぱり恥ずかしいよ)
そんな私の心の揺れを見抜いているみたいに和ちゃんが相変わらずみんなには聞こえない小さな声と共に
「どうしたんですか咲お嬢様? 恥ずかしいのですか?」
耳から首筋に、甘い吐息を送り込んできた。
もどかしい感触と共に思っていることをなぞられて、その瞬間身も心も和ちゃんの物になってしまったような感じがした。
そしてこのまま全て彼女に投げ出したいという、火照った気持ちになった。
うなじを舐めていた舌は肩へと移動し、服の中に忍び込んできた手がブラをどかして胸へと侵入し始める。
それから羽で撫でられているような柔らかい手付きでたっぷり胸をなぶられて、
ようやくといった感じでその頂きを摘まれた瞬間、自分でもはっきりとそこが固くなっているのがわかった。
和ちゃんは
「あら、咲お嬢様。ここが凝っているみたいですね」
そんな言葉と共に躊躇うことなく嵩にかかって攻めてきた。
爪の先で触れるか触れないかという微妙なタッチで頂の上を往復し、
それによって感覚が鋭敏になったところで、きゅっと摘みあげられる。
そのまま指で優しく、けれど丹念に揉み潰されてから前方に引っ張られると、
二つの頂は先程よりももっと固く、そそり立つように瘤った。
「まあ大変、ほぐさなくては、咲お嬢様」
楽しそうな響きを含んだ声が耳の横を通り過ぎて行ったかた思ったら、再び爪の先で軽く引っ掛かれて無理矢理感覚を研ぎ澄ませられて、
「の、和ちゃん、駄目、だよ。みんな、いる、んだし」
途切れ途切れにそう言った。けれど
「お嬢様、何をおっしゃってるんですか? こんなに乳首を固くして、早くほぐさなくては駄目ですよ?」
あっさりと流されて、次の瞬間また指の腹を使って頂を優しく、そして丹念に揉み潰される。
「そんな、風に、言わ、ないで、よ。和、ちゃん」
「可愛いですよ、お嬢様。でも、私はメイドなんですから、『和ちゃん』という持って回った言い方はせずに、『和』と簡潔に呼んで下さい」
(そんな風に呼べる訳ないよ。恥ずかしい)
何も言えず、部長達に聞こえないように声を噛み殺していると、和ちゃんの手付きによって体の中で何とも言えない感覚が生まれるのがわかった。
それは舐められている首筋や、甘噛みされている耳朶、そして弄られている胸から滴って、やがて広げられている両足の間で凝結した。
秋の空気がもう先程のように肌寒くは感じられないくらい熱くて、
(触って欲しいよ、和ちゃん……)
私はへなへなと首を振った。
部長(あの二人、気付いてないと思ってるのかしら………)
マコ(ありゃ、多分そうじゃろう)
部長(私達は外した方が良さそうね)
マコ(優希は地雷を踏んでしまいそうじゃしの)
優希「?」
部長「買出しに行った須賀君を迎えに行こうかしら」
マコ「ほうじゃのう。ほれ、優希。あんたもじゃ」
優希「何でだじぇ?流れ星が見たいじぇ」
部長「何ででも。さあ行くわよ」
マコ「ほいじゃあ、咲と和は留守番よろしくのう」
優希「うぅ、咲ちゃんと和ちゃんは流れ星が見れてずるいじぇえ」
部長達を見送ってから顔を上げると、丁度流れ星が夜空を渡っていきました。
(まさかこんなに簡単に願い事が叶ってしまうなんて)
嬉しくなって、私は咲さんのうなじにキスをしました。
(『いつまでもあなたとずっと一緒に』)
(それ以外にも、『あなたを私だけのものに出来ますように』)
(『誰も知らない、私だけが知っているあなたを見つけていきたい』)
(そんな風に願ったんですよ、咲さん)
心の中で呟きながら、私は開きっぱなしになっている彼女の股にゆっくりと手を這わせました。
スカートをめくって、下着の端を持ち上げて、そうやって出来た隙間から指をその中に入れて。
でも、性急に触るようなことはせず、少しずつ少しずつ、時間をかけてじらすように柔らかい毛を掻き分けていきます。
そうする内に咲さんの呼吸が早くなっていくのがわかりました。
何かを必死に堪えるように体を強張らせながら、でも耐え切れずに時折首をへなへなと振る彼女の姿が愛おしくて、私はまたうなじにキスをしました。
やがて辿り着いた下着に隠された真中は、予想通り熱く濡れそぼっていて
(こんな風になっているあなたのことは、部長も染谷先輩も優希も、誰も知らない)
(私だけのものですね、咲さん)
私は嬉しさのあまり頬が火照るのを感じました。
「お嬢様。熱があるみたいですね。今日はもうお休みになった方が
よいかもしれませんね」
期待を込めてそう言葉をかけて待っていると、やがて咲さんが口を開きました。
「やめちゃ、やだ」
「ではどうすればよろしいですか?」
「……いかせて……和」
(咲さん、ちゃんと呼んでくれて嬉しいです………//////)
私は左手を下着の中に入れたまま、空いている右手を回してぎゅっと彼女の体を抱き締めて、気持ちを伝えました。
そのまま暫くスレンダーなウエストの感触やすべすべした肌の触り心地を楽しみつつ穏やかな小休止を挟み、やがておもむろに左手の指を彼女の中に沈めます。
その瞬間「うぅ」という声が漏れ、それを聞いた私が
「気持ちよいですか、咲お嬢様?」
と尋ねたのに、彼女は首を小さく上下させて答えました。
(もっと気持ちよくなって下さい、咲さん)
(そして私だけにその姿を独り占めさせて下さい)
押さえ込んだ足がピクリピクリと跳ね上がろうとするさまに心の深い部分が掻き立てられて、
私は空いていた右手を一度コートの袖を通して外に出しました。
そして指を咥えてたっぷりと濡らしてから、コートの中へと舞い戻って咲さんの下着の中、左手の指が入っている部分の少し上にある突起へとあてがい、優しく揉み潰しました。
「んん!」
押さえ込んだ足が勢いよく跳ね上がろうとするのを押さえ込んで、突起を包んでいる皮を剥いて右手の指を使ってしごきます。
咲さんが勢い私の手を掴んで抵抗しようとするのを首筋に歯を立ててたしなめ、差し込んだ左手の指を奥深くに刺し入れてかき混ぜました。
右手を動かすたびに首がへなへなと振られ、左手を動かすたびに愉悦の声が漏れ、呼吸がどんどん浅く早くなっていく咲さんが
「和ちゃん、も、もう駄目」
と声を垂れ流すのを聞いて、少し寂しくなった私は
「『和』と呼んで下さい」
思わずそう声をかけました。
「ご、ごめんね。和、い、いっちゃう。もう、駄目」
(咲さん、嬉しいです)
言われるままに私を呼び捨てにする彼女の姿を見て充実感に包まれながら
「いって下さい、咲お嬢様」
両手の指に込める力を僅かに強めた瞬間、
「ん!!うぅぅあぁぁ!!」
という喘ぎ声と共に咲さんの体にいきみが走しりました。
私以外は誰も知らないその姿を少しでも長く見ていたい気がして、右手で突起をしごき、左手で中をかき混ぜます。
咲さんは少しの間いきみ続けてから、
「も、もう、許して、和ちゃん」
と苦しそうに呟きました。
『和』と呼ぶ気力もない彼女が可愛くてそのまま手遊ぼうかとも思いましたが、流石にそれは可愛そうな気がして私は愛撫するのを止め、代わりにその体をぎゅっと抱き締めました。
「ごめんなさい、咲さん。咲さんが可愛くて、少しいじわるをしてしまいました」
それに対して彼女はこくりと頷いただけ、そのまま脱力してしまいました。
「大丈夫ですか?」
力を緩めて尋ねると、咲さんはくるりと体を回して私と向かい合う形になり、恥ずかしそうに顔を俯けながら私にしがみ付きました。
突然のことにバランスを崩して、私と彼女は二人でコートに包まれたまま横倒しになりました。
「咲さん?」
そう尋ねても彼女は私の体にしがみついたまま、首筋に埋めた顔を上げなくて、私が仕方なく頭を撫でると「和ちゃんのいじわる」と小さな声が聞こえてきました。
「ごめんなさい。乱暴でしたか?」
慌てて謝ると、咲さんは「大好き」と短く言って、私を抱きしめていた腕に更に力を込めました。
(私も大好きです、咲さん………//////)
二人で一つのコートに巣篭もりながら愛おしさに包まれて、私は彼女の頭を撫でました。
でもそれだけでは物足りなくて、何とか彼女に自分の気持ちを伝えようと考えてから、はたと思いつくものがありました。
「あ、流れ星。咲さん見て下さい」
私がそう言葉をかけると、咲さんが思った通りに顔を上げました。
私はようやく見せてくれたその唇を逃さず、口付けをしました。
騙されたと知った彼女がふくれっ面をしたのが見えて、
「ごめんなさい、咲さん」
謝ろうと口を開きかけたものの、しかしその先が続きませんでした。咲さんにキスをされたからです。
驚いた私に今まで見たことがないような明るい照れ笑いを浮かべながら、彼女は
「大好き、和ちゃん」
と言ってくれました。
(流れ星に感謝をしなくてはいけませんね。 咲さんのこんな一面を見ることが出来たんですから)
私は、またいつか二人でこんな風に星を眺められてらいいと思いながら、咲さんの体を抱き締め、その温もりを感じました。
~~その頃~~
京太郎「部長~、買出し終わりました」
部長「お疲れ様、須賀君」
京太郎「ってなんでこんな所にいるんですか?早く部室に行きましょうよ」
マコ「駄目じゃあ、あそこは。熱くてかなわんわ」
京太郎「え?今冬ですよ?」
部長「ま、理由はどうあれ、私達はここで流れ星を見るのよ」
京太郎「はあ。そういえば、咲と和は?」
優希「私がいればそれでいいだろ京太郎!さあ楽しませてみろだじぇ!」
京太郎「何だかわからないけど、取り合えず休ませてくれよ」
優希「駄目だじぇ!!」
マコ「駄目じゃ!!」
部長「駄目よ!! 熱いのを見せ付けられてすっかりその気になってるんだから!」
京太郎「え、え!?」
「「「頂きます」」」
京太郎「アーーーーーッ!!!」
おしまい。
最終更新:2010年04月24日 00:22