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SS投下します。メインは智紀と透華と一。ただし透華の所へ来た時期が以下

ハギヨシ(最初から)
衣(小6。4月)→歩(中1。4月。つまり透華達中2。4月)→同年6月に衣の事を透華に打ち明ける。
それまでは、透華は衣と同じクラスにさせてもらえず、衣は友達の事は問題ないと答え
(衣的に透華が居ればそれで良い)、他の人は変に関わりたくないから噂話でも衣の話はせず
透華は知らなかった。→部活メンバー集め(衣は透華は友達じゃなかったのだと更にグレる。)
→純(中2。12月)→智紀(中2。3月)→一(中3。7月)

というオリジナル設定。というかこうじゃないとこの話ちゃんちゃら大崩壊なので・・・
いや、大分いじれば・・・?でも、そんな体力は無いです・・・ごめんなさい
では透華×一。前編。他にもオリジナル設定満載・・・。これと最後のレス含めて全10レスの予定

342 :名無しさん@秘密の花園:2009/11/01(日) 22:06:48 ID:iE7j91gQ
☆☆☆


 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・
 
 
 「・・・・・・熱い・・・」

蝉の合唱もとうに過ぎ、肌を突き刺す風が吹き始める頃。
洋館屋敷の一室で声の主、龍門渕透華は声を上げた。
熱い。という言葉通り、
月明かりに照らされたベッドの上には熱さに苦しむ透華の姿が見えた。

どこかで風邪でも貰ってきてしまったのだろうか。
と透華は考える。
しかし、ここのところ家の者は一人でも外に出た跡は無く
誰かが病気に罹ったという報告も受けていない。

今日も、いつもと変わらぬ生活を過ごした筈なのに
子の刻を過ぎるや否や、急激に身体が熱を帯び始めた。
既に、着ていたネグリジェは身体にへばり付き
呼吸もままならない状態になっていた。汗が出過ぎている。

 「流石に、・・・まずい、ですわ・・・」

これ以上は危険だと思い、人を呼ぼうとしたその時。
透華はある事に思い当たった。普段とは異なる事、
今日、いつもはしない人物の起こした行動・・・。

 「ま・・・さ、か」


しかし透華はそれ以上思考を働かせることは出来ず、
意識が薄れていった。

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・
 
 
☆☆☆


大きな窓から差し込む朝日に
眩い思いをしながら廊下を突き進む。

今日から2日間は久々の休暇だ。
殆どの使用人は昨日の内に家に帰り、
今頃滅多に無いのんびりとした朝を堪能している事だろう。

ボクの仲間達も
純が昨日、大量の食材を抱えて「ちょっくら旅に出てくる」と旅立って行き、
歩は病気の祖母を看病しに家に戻り、ともきーは何も言わず部屋に帰った。
つまり透華とボクと衣は休日をこの場で過ごし、ともきーが不確定といったところか。

ボクは帰らないのかって?ボクはこの屋敷主の孫娘の専属メイド
だから例え休暇であっても主人を置いて一人帰る事は許されないのだ。


・・・・・・本当は帰るように促されたけど、一年365日
期限付きの関係というのもあって、
一日でも長く一緒に居たいというのが本音だった。

そういう訳でボクは今、
ある種の命令違反を犯してこの場所にいて
いつもの習慣でとーかを起こしに向かっているところだ。

衣は、一段と冷えた今日は恐らく一日起きる事は無いと思う。
普段一緒に居る人達が居ないことで、事実上とーかと二人っきり
になれる可能性がある事に少しばかりの
期待を膨らませながら目的の場所に着いた。

コンコン。とノックをするが返事は無い。しかしそれはいつもの事で
ボクが起こしに来るより先にとーかが起きていた事は一度も無い。
私室に入り、そして寝室の扉を開ける。

朝日に照らされ、そこは何とも神秘的な空間となっていた。
毎度この輝かしさに、しばらく足が竦んでしまう。

 「とーか、朝だよ」
起きて。と言っても呼びかけだけで起きた例は無い。
そこでボクはいつもの強硬手段に出る。
 「ほら、起きて。」
そう呼びかけながら勢いよく布団を剥ぎ取った。

 「ッ!!?」

そしてボクは、信じられない様な光景を目にした―――



☆☆☆


      『 ツイン=カプセル :R』


☆☆☆



誰も居ない廊下を一人歩く。
日差しは大分高く上り、晴天恒常。

休日とはいえ家に戻る気は無かった。素直に言えば私は自分の家が嫌いだ。
それでも透華にはたまには帰った方が良いと言われるけれども
その内努力すると告げるといつもハァと小さく溜息を漏らすだけで特に強制はしてこない。

特に目的も無くふらふら歩いていると一がコソコソ部屋から出ようとするのが見えた。
あの部屋は―――透華の私室・・・。
私はある事に思い当たり一に声を掛ける

 「一。」
 「わッ!!!」

相当驚いたのか、一は滅多に上げない大声で叫んだ。




 「あ、ともきー。おはよう。」ハハと一は繕う。
 「お早う。どうかした?」
 「え?」
 「何か真剣だったけれど。」
 「うん・・・、・・・実は」一は何かをひょいっと持ち上げた。
 
 「・・・・・・。・・・・・・。一にこんな大きい子供がいたなんて。」

 「い、いやいやボクの子じゃないから!この子は、」
 「龍門渕透華ですわ。」
 

 
・・・6歳くらいの子供が、言い放った。
・・・金のウェーブかかったふわふわの髪に、特徴的なアンテナ。
それにクリクリとした青い目が可愛らしい。顔立ちも透華に似ている。
・・・なるほど。

 「透華?」
 「ええ。それに私のお父様はこんなちんちくりんではないですわ。」
 「ち、ちんちくりん・・・?」
普段透華はそんな風に自分を見ていたのか、確かにボクは
小さいし頼りないよね・・・と今一は落ち込んでいるのだろう、肩が落ちている。

 「透華?」
大分長く一緒に居るので私の会話未満の言葉でも
仲間達は私が何を聞きたいのか分かってくれる。
 「うん。朝、とーかを起こしに行ったんだ。そうしたら」
一はさっきまでの出来事を話し始める・・・。


☆☆☆


布団を取ったボクは目が点になった。
だってそこには本来居るはずのとーかじゃなくて、小さい女の子が居たのだから。

 「な、ななな??!」
 
 「う、ん・・・もう何ですの?」
ボクの慌てふためく声が五月蝿かったのか、目が覚めたらしい
その子はむくっと起き上がった。目にはまだ涙が浮かんでいる。

 「あ、えっと、あの、君は??」
 「ん・・・ー?わたくし?」
 「私はこの部屋の主ですわ。あなたこそ何ですの?」
ファ~と欠伸をしながら女の子は答えた。

 この部屋の主?じゃあこの子は、
 「と、とーか??」
 「透華ですわ。」
 「とーかなんだよね?ボクだよ?分からない?」
 「・・・存じ上げませんわ」
 「そう・・・」
 
一体どういう事だろう。とーかだとこの子は言うけれど。
確かにとーかのベッドに居るし、とーかの服を着ているし
でもそうすると、考えられる事は・・・




ボクが、大き過ぎて服としての機能を全く果していない
とーかの服に目をやると、小さなとーかもつられて視線を落とした
・・・そして青ざめる。

服としての機能を果していないという事はまぁ要するに
スッポンポンみたいなものだ。
 「ひゃあ?!!な、なんですの?これは?!?」

今まで気付かなかったみたい。
青赤くなりながらボクから布団を引っ手繰って、埋もれた。

 「あなた私に何かしたんですの?!」
 「え?いやボクは、」
 「信じられないですわ変態!!ロリコン!早く出て行って!!」

ろ、ロリ、?!この子は一体どこからそんな言葉を、??
ボクは断じてロリコンじゃない!
・・・でもちっちゃいとーかは・・・うん。愛くるしい・・・
いやいや普段も愛くるし過ぎる位可愛いから!

とかそんな事考えてる場合じゃない
“出て行け!”なんて一番言われたくない人から
一番言われたくない言葉を言われてしまった・・・
図々しいだろうけどここは弁解させてほしい・・・。

 「ち、違うよとーか!ボクは何も、ただ君を起こしに来たんだ。
  君は17歳の少女のはずなんだ。昨日まではそうだった。
  なのに、急に小さな女の子になってしまっていて!
  ・・・こんなこと言っても信じてもらえないだろうけど・・・」
 「・・・・・・」

絶対、変な人に思われる・・・素直にここを出よう・・・。

 「そう、ですの。分かりましたわ。」
 「え、信じてくれるの??」正直ボクが信じられない。
 
 「・・・あなたが嘘をつく様な人には見えないですわ。
  先程は怒鳴ってしまってごめんなさい。
  とりあえず、服を下さる?」少し紅潮しながらとーかが言った。
 「う、うん。」

それからボクはとーかの部屋を引っ掻き回し
ようやくとーかの小さい頃の服を探し出し、とーかに着せた。

 「ありがとう、ございますわ。それよりお腹が空きましたわ。何か持って来て下さらない?」


☆☆☆


 「と、食事を取りに行こうとしていたところなんだ。」
一が話し終える。

朝突然透華が縮んでいた。か。やはり・・・
私は無意識にそっとポケットに触れた。




 「そういう訳でご飯持って来るから、その間この子お願いしても良いかな?」
コクリと頷く。
 「ともきーはもう済んだ?よかったら持ってくるけど。」
 「いらない。」
 「そっか。じゃあ、よろしく。」そして一は食堂の方へ駆けて行った。

さて・・・。私は小さな透華を見下ろした。
透華も一へ向けていた視線を戻して私と目が合う。
 「中に・・・戻りましょう。」
 
私は透華をベッドに座らせて、向かいのソファーに座った。
あの透華の子供の頃にしては意外に大人しく、衣より扱い易かった。
いや、私にとってそれほど珍しい事ではない。
恐らく純も衣も、歩にとっても・・・。

私は持ち前のパソコンを開く。
 「質問。名前は?」 「龍門渕透華。さっきお答えしましたわ。」
カタカタと記入する。
 「年齢は?」 「六つと10ヶ月ですわ。」
 「両親の名前は?」 「~~。~~~。」

その後も生年月日や家族構成など基本的な質問をし、
透華はどれもすんなりと答えてみせた。

 「私の名前は?」
 「分かりませんわ。あの方も名乗らずに行ってしまって困りましたわ。」
 「私は沢村智紀。背の低い人は国広一。」
 「ともきさんに、はじめさんですわね。宜しくお願いしますわ。」

要するに、戻った年月までの記憶に異変は無いけれど
それ以降の記憶は覚えていない。と。

 「身体に異常は?」
 「有りませんわ。」

サンプルデータを渡す事が条件だったので、漏らさずそれも加えて入力する。

 「もう質問はよろしいかしら?」
コクと頷く。
 「はじめさんから私が突然小さくなった事は聞きましたわ。
  何故こんな事になってしまったのかしら?」

何故か。―――それは、昨日の夕方に遡る―――。


 「ご馳走様ですわ。」「ご馳走さま~♪」
 「ごちそうさま。」「ごち」「(コクリ)」

夕食を皆で取った後、私は自らすすんでお茶を入れる係りに名を上げた。
私の申し出に、皆は目を丸くした。

私は一と同じく透華のメイドをしているが、
大概パソコンに観察した事を記録しているだけで
メイドの仕事をした事は無いと言って良い。

だからそんな私の珍しい言動に透華は喜んで、止める歩を制し
私にお茶を入れさせてくれた。




調理場に立つと私はそれぞれのティーカップを出し、
紅茶を注ぐ。そしてポケットから小さな―――風邪薬と同じ大きさ程の
赤いカプセルを取り出した。

その中身を透華のティーカップに入れ、運び出す。
透華は何の疑いも無くそれを飲み干した。
良心が少し痛んだけれど、やむを得ない。人体に悪影響は無いはずだから―――



そして今日になる訳だけど。どうやらカプセルの中身は縮ませる効能だった様だ。
おまけに即効性・・・。
私は中身が具体的にどうの様な作用を及ぼすのかについてまでは聞かされていない。
信用のおける人物から貰ったので心配はしていないが。

記載事項はこんなものだろうか。と私が思った時、扉のノック音が聞こえた。
一が朝食を持って来たのだろう。
と言ってももはや昼食と言った方がしっくりくる時間だけれど。

ドアを開け放つ。
 「ふぅ。ありがとうともきー。」
廊下に両手にお盆を乗せた一が立っていた。和風料理・・・
 「とーか、どう?」
 「異常なし。異変なし。」
 「そっか。」
 「私はこれで。」
 「えっちょっと!」

そのまま私は足早にその場を去った。


☆☆☆


これからどうすれば良いのか相談しようと思っていたのに
ともきーはさっさと行ってしまった。
困ったなぁ・・・。

 「はい、ご飯。」
 「ありがとうございますわ。しかし遅いですわ。」
 
 「う、ごめん。」「では頂きますわ。」「いただきます。」
はむもぐ。

 「本当は食堂で食べるのが良いんだろうけど、
  万が一人に見つかったら色々ややこしいだろうからここで。ごめんね。」
 
 「それなら気になさらずに結構ですわ。
  というかあなたは私と一緒に食べれるんですのね。」
 「ボク達、さっきの沢村さんとあと3人。大体6人で一緒に食べてるよ。」

 「そうなんですの?私はお爺様も両親も仕事で忙しく、
  使用人との食事も禁止されていましたからいつも独りで取っていましたわ。」
 「あ、でも一緒に食べられる様になったのは去年の
  麻雀県大会で優勝してからで、それまでは別々だったよ。」

ボク達ととーかと・・・。




 「麻雀?庶民の間で流行中の?
  色々とまぁお父様が認めるなんて信じられませんわね。」
どこかで頭でも打ったのかしら。と、とーかは笑った。
可愛らしい笑顔にボクも自然と微笑んだ。

 「それにしてもこの料理美味しいですわね。家にこんなシェフが来ましたのね。」
 「いや、ボクが作ったんだ。急いで作ったけどお口に合ったのなら良かった。」
 「あなたが作ったんですの?美味しい・・・いつもあなたが?」
 「いやいや、とーかの家のご飯を食べてるよ。
  手料理をとーかに食べてもらったのはこれが初め、ん?」
 「どうなさいました?」
料理、とーか。
 
 「・・・思い出した。中3の夏に君と初めて会った時、ボクの家に挨拶に行くと言って
  そのままご飯を家で食べたんだ。(結局お父さんは帰ってこなかったけど)」
食べるなり急にボルテージが上がったらしく何やら叫んでいた。
あの時はどうすればこの変な人をお引取り願えるかで頭がいっぱいで
よく聞いてなかった・・・失敗した。

 「中学3年とか今の私からしたら果てしないですわ・・・」
 「・・・とーか。今幾つ?」
 「六つと、」
 「子供の頃のとーかって落ち着いてるね。
  もっと私が世界で一番目立ってますのよ~!とか、はっちゃけるかと思った。」
 「むぐっ。目立つ?目立ったって、何も変わりませんわよ!」
何か不機嫌になって次々にご飯を頬張る。
あれ?ボク何かいけない事した?

 「あなた、見掛けによらず料理上手ですのね。」
・・・ボクそんな変な見た目してるかな?
 「幼い頃にお母さんが亡くなって、お父さんは駆けずり回っていたから、自然と・・・。」
 
 「そう・・・ですの・・・。大変でしたわね。お悔やみ申し上げますわ。」
 「ありがとう。」
 
 「しかし、こんなに料理が上手な方が許婚でしたら良かったのに。」
 「い、い、いいn??!ゲホッ、ゴホッ、ガハッ」
食べた物で見事にむせてしまう。
 「大丈夫ですの??」とーかが可愛らしい手で背中を叩いてくれる。

許婚だって?!しまった!すっかり忘れていた。とーかはお嬢様だから
そんな人の一人や二人・・・ッ!ガーン
 
 「だ、だいじょうぶだいじょうぶ!
  赤巻紙青巻紙黄巻紙、
  長生麦生米生卵!
  隣の客はよく柿食う客だ!
  ほら大丈夫!」
 「まるで渋柿を噛んだ時みたいな顔してますけど。」
 「ハハハハハ・・・」

何故今ままで許婚という存在を忘れていたか、
簡単だ。とーかからその様な話を全く聞かなかったからだ。
それで無意識に安心していたのだろう。
しかしよく考えてみるととーかが自分に
そんな私情を打ち明けなければならない義理は全く無い訳で・・・
トホホ


 「許婚かぁ、じゃあお見合いとかしたんだ。」
何を聞いているんだボクは、立ち直れなくなっても知らないぞ。
 「えぇ散々。ハジヨシともしましたわ。」

ハ ギ ワ ラ さん !!!
どうやらボクは命を懸けて闘わなければならない様だ。
出来ることなら貴方とは敵になりたくなかった・・・!
そうだ、確かに萩原さん以上の完璧な男はいない!
ぬおおお!
 
 「何をそんな怖い顔なさってますの??ちゃんとお断りしましたわ。」
 「へ?そうなんだ、良かった。アハハ」
 「そもそも何であなたが私の許婚話に一喜一憂してるんですの?」
 「いや、まぁ、ちょっと。アハハ」
限りなく見っとも無い顔をしてるんだろうな、ボク・・・

 「クスクス。面白い方ですわね。」あ、それボクの特権。
 「何だかあなたと居ると楽しい気分になりますわ。」
 「そう?ありがとう。」
 
 「あなたが―――なら―――、」
 
 「え?何か言った?」
 「なんでもありませんわ。」またとーかはクスクスと笑った。
何なんだろう?でも良かった。小さいとーかもよく笑ってくれて―――

 「グ!ッ!」
 「とーか?!」急にとーかは胸を押さえて苦痛の声を上げた。
 「とーか?!とーかどうしたの?!」
 「ウッ、く、苦しい・・・熱いッ」「とーか!!」
凄い汗だ。早く誰か呼んで来ないと・・・!

 「一!」
 「ともきー!?」声を聞いて駆けつけたのか、ともきーが来てくれた。
 「ともきー、とーかが!」
 「!これは!」とーかは見る見る苦しそうに蹲っていった。
 「一、服脱がせて。」「え?」
 「いいから!」「うん。」言われるままボクはとーかの服を脱がせた。
 「!ともきー!」とーかの体が徐々に大きくなっていた。
 「コクッ」

それからとーかをベッドに寝かせ、布団を掛ける。
まだ汗が出ており、時たまふき取ってあげる。
 「ウ・・・ッ」「とーか、しっかり!」「ウ・・・、フゥ」
痛みが少し引いたのか、とーかの呼吸は整ってきた。
 「とーか・・・。ともきー、とーかは大丈夫だよね?」
 「恐らく。」
 「よかった。・・・このまま元に戻らなかったらどうしようかと思っていたんだ。
  でも、そもそも何でとーかは小さくなっちゃったんだろう?
  ね?ともきー。・・・・・・ともきー?」





☆☆☆


私は、部屋を出たけれども直ぐ近くで中の様子を窺っていた。
やがて中から一の叫び声を耳にすると、私は中へ飛び込んで行った。
そこには床に蹲る透華がいた。私はすぐに状況を理解し
一に透華の服を脱がせ、予測通り透華は元へと戻り始めていた。

透華をベッドに寝付かせた後、一が何やら話し掛けてくるが
私にはそれどころじゃなかった。
即効性の上に効果時間が短すぎる・・・。このままでは何の意味も無い・・・

意を決し、私はポケットに手を入れ、握る。
もう一つの、青いカプセルに―――





――― つ づ く

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最終更新:2009年11月03日 14:14