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アニメ会社紹介(作オタ視点)/あ~さ行 - (2023/05/13 (土) 17:28:46) の編集履歴(バックアップ)



アニメ会社紹介(作オタ視点)/あ~さ行


作オタによるアニメ会社紹介のページです。
更新が少ないため、記載されてる情報が古い可能性もあります。ご注意ください。
所属アニメタ欄記載のアニメーターには、継続的にその会社に席を置いているフリーアニメーターも含まれています。
輩出アニメタ欄に関しても、他社へ移籍した動画からの生え抜きや社員アニメーターに加えて、他社へ席を移したフリーも含めての記載となっています。
社内に席があるフリーか、外注のフリーか不明な場合は関連アニメタ欄に記載お願いします。

アニメ会社紹介(作オタ視点)/た~わ行

 


 

■アートランド(アニメーションスタジオ・アートランド)
・アニメーター、アニメ監督の石黒昇が設立。仕事仲間の藤岡正宜と共に寝泊り目的で借りた高田馬場のマンションの一室がはじまり。やがて新人を受け入れ始めると仕事場としての体制が整ってしまい、税金の関係から法人化する流れになった。新人も女性が多かったことから、当時の業界人の間で「石黒が高田馬場でハーレムを作った」とあらぬ噂を立てられたという。
・ムック本「It's ARTLAND」によれば、人が増えすぎたため昭和54年(1979年)の12月に新宿百人町(大久保)の一軒家を借りてスタジオを移設した。
 空いた高田馬場のマンションの一室は石黒が社長室として用いたり、80年版『鉄腕アトム』の文芸室として手塚プロに貸し出されたりした後、人数が増えた背景部のスタジオ(1スタ)となった。
・初期の代表作は『超時空要塞マクロス』(制作元請はタツノコ)。美樹本晴彦、板野一郎、平野俊弘ら気鋭の若手スタッフを受け入れ、石黒の元で活躍。庵野秀明も一時期出入りしていた。
・実質的な本体であった新宿百人町(大久保)の2スタは、「It's ARTLAND」掲載のコラムによれば1983年の時点で武蔵境へと移転している。
・美術監督の勝井和子が率いていた背景部門は最初の経営難の折に「アトリエブーカ(2016年事実上の廃業)」として独立。同時期に独立した3スタについては下記に詳しい。
・前述の経営難をはじめ、隣家の火災の延焼、度重なる親会社の交替(マーベラス→絵梦→LEVELS)など、会社として何かと不運に苦しめられ続けた。
・2000年代以降も優秀なアニメーターを多数輩出。テレビシリーズの元請けにも進出し、『蟲師』『家庭教師ヒットマンREBORN!』などを手掛けた。が、『REBORN!』を含め、作画のクオリティがお世辞にも高いとは言えない作品やエピソードもしばしば見られた。
・マーベラスの手を離れてから経営状況は悪化の一途をたどり、2017年には債務整理を弁護士に一任して制作事業を停止した。同年公開した『劇場版はいからさんが通る 前編』の現場になっていたようだが、最終的には元請の日本アニメーションに引き上げられて、後編の体制変更を余儀なくされている。制作やフリーを含むアニメーターもLay-Duce、B.S.P、クリエイターズインパックなどに移り、2019年現在は法人格のみが残っている状態である。

輩出アニメタ:藤岡正宜、門上洋子、栫裕、山崎茂、神原敏昭、美樹本晴彦(佐藤晴彦)、森川定美、板野一郎、もといぎひろあき(本猪木浩明、大上浩明)、しまだひであき(島田英明)、友田政晴、山本勝也、青柳富士子、藤高栄光、結城信輝、中田雅夫、三坂徹、清積紀文(ねこまたや)、村田康人、杉光登、よしもときんじ(吉本欣司)、岩滝徹、矢野淳、二村秀樹、和田高明、今泉賢一、五月女浩一朗(そ~とめこういちろう)、乙幡忠志、中野英明、小関雅、荒尾英幸、小木曽伸吾、工藤昌史田中将賀、落合瞳、鳥居貴史三木達也、谷友子、仲敷沙織、島袋奈津希
関連アニメタ:庵野秀明、青井清年、長濱博史、馬越嘉彦、佐藤可奈子

■■アートランドⅢ
・1983年、『超時空要塞マクロス』の制作中に発足したアートランドの第3スタジオ。
 (当時のアートランドは1スタが背景スタジオ、2スタ、3スタが作画スタジオという構成だった)
・後に板野一郎が主宰するD.A.S.T(1986年秋に結成)の前身にあたる。
・所在地は吉祥寺で、真下の階には漫画家のいしかわじゅんの仕事場があった。
・タツノコの子会社アニメフレンドに出向していた、板野一郎率いる『マクロス』のメカ班に、スタジオイオ解散後の平野俊弘、垣野内成美が加わる形で結成された。
・スタジオの管理人は栫裕が務めた。
・板野一郎の流れをくむメカアニメーターが多数在籍した。庵野秀明など『マクロス』で板野の下で作画を担当したアニメーターとの関係も深い。
・2スタ(アートランドⅡ)と共同でグロス回を担当することもあったが、『うる星やつら』108話(85回)、『プラレス3四郎』28話、『科学救助隊テクノボイジャー』の未放映話、『北斗の拳』49話など、2スタの参加が無く、アートランドⅢのみが請けたと思しき仕事も存在する。
・庵野秀明との縁から、庵野らDAICON FILMが制作に携わった第22回日本SF大会のOP『DAICON IV OPENING ANIMATION』に、アートランドⅢから板野をはじめとしたアニメーターが参加している。
・合作アニメ『バイオニックシックス』のパイロット版はアートランドⅢの面々がメインスタッフを務めた。
・代表作は『マクロス』『メガゾーン23』シリーズ等。上記の『北斗の拳』のグロス回(49話)の結城信輝の作画は特に有名。

輩出アニメタ:板野一郎、栫裕、平野俊弘(現:平野俊貴)、垣野内成美、森川定美、藤高栄光、友田政晴、結城信輝、もといぎひろあき、三坂徹、二村秀樹、本谷利明、よしもときんじ、うるし原智志(漆原智志)
関連アニメタ:庵野秀明、飯田史雄、増尾昭一、北久保弘之、柳沼和良


■OUTLINE
・原型はツインエンジンEOTAの中のクリエイティブユニット。
・2022年、株式会社エイトビットを創業した元代表取締役・葛西励の支えを受けて立ち上げに至る。

所属アニメタ:五十嵐祐貴


■亜細亜堂
・Aプロの流れを汲み、シンエイ動画から独立する形で1977年設立。
・設立以前にも、『まんが日本昔ばなし』にて芝山努、小林治の2人がペンネームとして「亜細亜堂」名義を使用している。
・『まんが日本昔ばなし』『ちびまる子ちゃん』『忍たま乱太郎』『クレヨンしんちゃん』『シンカリオン(実制作)』等キッズ・ファミリー向けの良心的な作品中心。
・派手な作ヲタ的うまみのある作画は少ないが堅実で安定感がある。
・芝山、河内、須田、小林治の重鎮アニメーター達は監督、演出業に移行。
 しかしながら近年は、小林治がススキダトシオ名義で『(ふるさと再生→ふるさとめぐり)日本の昔ばなし』でアニメーターとしても活躍した。
・深夜枠でも『くじびきアンバランス』などを手掛けていたが、その後は営業に苦戦。2016年に『終末のイゼッタ』がまずまずの成功を収めてから、深夜枠でも再び存在感を示した。
・最新作は『REVENGER』『もっとまじめにふまじめかいけつゾロリ(BNPと共同制作)』

所属アニメタ:芝山努小林治、山田みちしろ、河内日出夫、須田裕美子、柳田義明、船越英之、藤森雅也、浅野文彰、関根昌之中島裕一、浦中利浩、芳川弥生、三浦悦子西岡夕樹、小林哲也、宮本雄岐、ジャカルタカルカッタ軽田、遠藤江美子
関連アニメタ:仲澤崇仁
輩出アニメタ:大塚典子、若山佳幸、若山佳治、後藤真砂子、望月智充、本郷みつる、向後知一、加藤鏡子、佐藤真人、大貫健一洞沢由美子高木弘樹久米一成、数井浩子、児山昌弘、重国勇二、荒川真嗣(荒川眞嗣)村田峻治(村田俊治)、吉川由美子(吉川うたた)、齋藤卓也斉藤哲人浜名孝行海谷敏久西村博之湯浅政明、佐藤竜雄、川口博史山口晋津幡佳明大杉宜弘中原久文、李カンミン


■アスリード
・サンシャインコーポレーションの制作デスク、XEBECのプロデューサーを歴任した平松巨規が設立。
・元請けとして『SHUFFLE!』『喰霊-零-』が有名。
・最新作は『ロード・オブ・ヴァーミニオン 紅蓮の王』。『ありふれた職業で世界最強』を製作中。

所属アニメタ:小島智加、平山英嗣岡田万衣子
関連アニメタ:細田直人、渡辺るりこ、高野綾


■アクタス
・竜の子プロダクション出身の加藤博らが葦プロダクションから独立して1998年に設立。
・元請けを開始してから様々な制作上のトラブルを起こしている。(本編の納品が出来ず放送延期、劇場アニメの公開延期、放送中のアニメを途中で打ち切り、再度1話より製作の見直しなど)
・2017年にバンダイビジュアルの完全子会社化となった、同社制作の安定化が期待されているがはてさて。
・最新作は『ガールズ&パンツァー 第三章』。しかし、監督の水島努が監督作を掛け持ちしていることもあり、公開ペースは極めて遅く、完結までに会社やファンの命が持つのか不安視されている。

所属アニメタ:吉本雅一山下将仁、米田雄哉、竹内花純、山崎玲愛、八木原結衣、仁礼多希、中澤瑛人、青木啓
関連アニメタ:杉本功、伊藤岳史、西尾公伯、吉田亘良、佐藤修、松尾慎小澤和則鈴木勘太、杉本里菜、山内則康、大高雄太
輩出アニメタ:吉原達矢


■アニメアール
・1978年頃に設立。略してアール。1993年6月に有限会社化。
・大阪にある作画スタジオ。スタジオ・ムーとは姉妹関係。
・設立当初のメンバーは代表の谷口守泰と、大阪デザイナー学院出身の貴志夫美子、毛利和昭、上井康宣、河村佳江ら。(アニメージュ1986年1月号より)
・設立後、村中博美が谷口の要請でアニメアールに参加。アニメアールは谷口班、村中班の2班体制となり、後に村中班はスタジオ・ムーとして独立した。
・80年代は『太陽の牙ダグラム」『装甲騎兵ボトムズ』『機甲界ガリアン』『蒼き流星SPTレイズナー』といった高橋良輔監督作品や、『さすがの猿飛』『らんぽう』などの土田プロ作品をメインに活躍した。
・80年代の黄金期は最強のスタジオ。現在も全盛期ほどではないが、グロス回は安定する。
・ベテラン勢に関しては個人で仕事を請ける場合も多いため、一部のアニメーターを除き、現在もアールに席を置いているのか、既に退社しているのかは正確には不明。
※下記の所属アニメタ、輩出アニメタ欄はあくまで暫定版です。

所属アニメタ:谷口守泰、貴志夫美子、寺田浩之、吉田徹加瀬政広津熊健徳中本尚(中本尚子)中澤勇一、木下由美子、児玉健二高井浩一、小松温、西川真人、日根野優子、小田真弓、根岸宏行、山口彩、横山紗弓、長嶋凌、西村真理子、東山朋子、松本裕一、安井和、中川裕人、上月庸右、菊川渉、上田恵理、中岡響香、西島央桐、石川純、磯本雅大、松原江里
輩出アニメタ:毛利和昭、上井康宣(上井やすよし)、河村佳江、岩村幸子、田中あや子、山田香(逢坂薫)、糸島雅彦沖浦啓之、三村恵子、井上みゆき(野中幸)、井上哲、逢坂浩司柳沢まさひでShuzilow.HA(濱川修二郎、浜川修二郎)前田明寿、佐々木一浩(佐々木かづひろ)、小川瑞恵、吉本拓二、小森高博、能地清、福江光恵、木村貴宏、藤井満、置鮎美穂、河野利幸、崎山知明、志村直美、古川美樹、森下博光、竹谷太一、志村泉、松坂定俊、上野真由美、大森法子、松田剛史(松田剛吏)、高田真由美、村田雅美、浦野達也、さのえり(佐野恵理)、市川達也、植田二三子(植田ふみ子)、山本久美子、武本大介、ひのたかふみ(日野貴史)、田中一嘉、高橋紀子、西山忍、芝田篤史、中島美子、清水秀将、銅玄直也、中村吉宏、平川和之、新田知子、森田岳士、小川智樹、光田史亮原田大基、村司晃英、海堂ひろゆき(吉田浩幸)、吉岡丈雄(吉岡たけお)、樫原博文、宮崎真奈夫、吉田尚人、山本祐子、 増田伸孝、塩田学、五十川礼、古保里祐子、真鍋明日香、中嶋洋祐、上田恵未、長谷川文香、大橋圭、新島敏史、山本健一朗、松尾真彦、川村幸紀、川村有希、岡香織、藤原千帆、高崎美里、水野隆宏、式地幸喜藤原巧和、荒木俊彦、市ノ川聡、伊藤康裕、柴田篤史、千光士海登、田中亜優、中野裕紀、菊川孝司、馬場一樹

■■スタジオ・ムー(元アニメアール2st)
・アニメアールから村中班(2st)が独立する形で設立。
・独立前は谷口班、村中班が同じ建物の中で作業をする形をとっていた。(ヒロインステーションvol.1より)
・独立の理由はスタジオに人が増えたため別の建物を借りたこと。(同上)
・村中班時代に担当した『蒼き流星SPTレイズナー』のグロス回をはじめとして、
 『シティーハンター』『鎧伝サムライトルーパー』『獣神ライガー』『勇者シリーズ』等、80~90年代のサンライズ作品の作画で特に知られている。
・一時期、大阪に同名のアニメスタジオ(プロジェクトチーム・ムーの大阪スタジオ)が存在した。

所属アニメタ:村中博美、井中麻仁、山本未知、松田萌、中村華月、岡原彩乃
輩出アニメタ:中島美子、山本佐和子、福江光恵、やぶもとえりこ(薮本恵理子)、黄瀬和哉、大島康弘、野田徳幸、田野光男、尾林幸男、からしまひろゆき(辛島啓行)、きやすのりこ(喜安典子)、西田亜沙子中谷誠一、小田真弓、小川健一、田中里美、中弥幸一、牛嶋知佐子、吉田隆彦、猿渡聖加、田中ちゆき(田中千幸)、藤原利恵(藤原りえ)、渡辺ゆかり、橋本貴吉、細川ちよ(細川智代)、秋山由樹子、近有希、川上哲也、柄谷綾子、神谷智大、岡本真由美、市原圭子、談議祐子、宮本武史、小島貴美子、大源可奈子、藤本正利、平野勇一、木元淑恵、古住千秋、南部広海、富永里都、井元愛夕、古川真生、福永智子、猪口美緒、新宮祐介、藤井絵理、西川千尋、岡崎芽久美、内田紗保利、中井香名子、谷口麻美、芳山優


■アニメインターナショナルカンパニー(通称 A.I.C)
・80年代にOVAブームを巻き起こしたことで有名、美少女モノを中心にコアなオタ向けTV作品を量産していた。
・ビーボォー出身者が活躍したことの影響で、AIC調(ちょっと立体的で、なおかつデザイン化されている作画)が今も受け継がれている。
・なんだかんだで作画アニメ暦も長い。大運動会とか。
・かつてはデジタルビルの近くに「アネックス」「サウス(スタジオ九魔が母体)」の各スタジオを設けていたが、2000年初頭に経営が悪化し、九魔を元鞘に戻して規模を縮小した。
・その後、経営を立て直し、2003年に制作系統を「デジタル」「スピリッツ」「A.S.T.A」に再編。2006年頃には「宝塚」「PLUS+」、2010年に「Build」、2011年には「Claasic」、2012年には「イーストサイド」「フロンティア」が新たに稼動。
・経営の悪化もあり、2013年以降制作陣が退社し複数の会社が設立されている。2016年には当時の所属プロデューサー全員の退社が確認され、同年制作部門が解体。
・制作部門解体後は、AICが所有するIPの大半がAICライツ(一時、「株式会社GRAP」に社名変更後、再び「株式会社AICライツ」に)に移転されており、残りのコンテンツの版権会社状態になっている。
・2019年現在は、クラウドファンディングにて『メガゾーン23』『魔法少女プリティサミー』『エルハザード』などの過去のAIC制作アニメのリブートプロジェクトを進行中。クラウドファンディングにて資金調達を行っている。
・2021年4月16日、AICライツが⾃社が保有する著作権の持分を、東映エージエンシーに譲渡。今後は共同でコンテンツ製作・開発・運⽤等を行っていくとのこと。なお、現在旧AICとAICライツの間には、資本関係、取引関係は無い。
・下記は制作部門解体前後の各スタジオの状況。

■■AIC(AIC デジタル)
・担当Pは福家日左夫、岡村繁久、笠原直徒。
・A.I.Cの制作の中枢、スタジオ表記が無い場合は基本的にここが担当しているが他スタジオとの混合の場合もある。
・GONZOとの共同制作に終止符を打った2009年以降デジタル単独での制作が減り、AIC名義でも系列の他スタジオやグロス先が実制作をしている作品が多い。

所属アニメタ:北島信幸、梶島正樹、猪股雅美
関連アニメタ:平野俊貴、合田浩章、松原秀典、菅沼栄治、中澤一登、小船井充、渡辺浩二、恩田尚之、村田俊治、越智博之、北爪宏幸
輩出アニメタ:八谷賢一、山崎茂、奥田淳、生亀信幸、別所誠人、真行寺たつや(富本起矢)、桜美かつし、阿部邦博、冨田与四一、伊東克修、泉明宏、村木靖、田村勝之、阿部宗孝、安彦英二、平田雄三、山田正樹、日下部智津子、細田直人、玄馬宣彦、坂田理、立石聖、立川聖治、前田義宏、波部崇、原修一、山下宏幸、亀田祥倫、山田有慶、土屋浩章

■■AIC スピリッツ(Claasic)
・担当Pは松嵜義之、渡辺欽哉、知念明仁、田村司。Claasicは長野敏之、岡村繁久
・AICの独立スタジオ。また同スタジオのスタッフが中心となった「Claasic」もほぼ同様なので表記。
・決して人数が多くないので、企画を動かすときはフリーを雇う形跡。
・作画的にも牧野を始め期待できるメンツが集まることが多いので要チェック。
・2011年を最後にAICスピリッツ名義の作品は無い。スタッフはその後アイムズを設立(のちに倒産)、Claasic班はアイムズ移籍の後TROYCAを設立。

関連アニメタ:牧野竜一、山本碧、栗田新一

■■AIC ASTA
・担当Pは黄樹弐悠(青木武)、吉田昇央(→宝塚→Build)、先川幸矢(→PLUS+)、櫻井崇。
・AICの独立スタジオ。”あすた”と読む。かってはA.S.T.A.と表記されていた。
・本隊と同じく美少女モノで稼いでいる。内部情報がキンタマで流出したのはココ。
・吉田昇央ら一部スタッフはBLADEへ移籍、櫻井崇はデジタル班を引き連れ颱風グラフィックスを設立。

関連アニメタ:まさひろ山根、木村貴宏、久城りおん、斎藤久

■■AIC宝塚
・担当Pは吉田昇央(→Build)。
・AICの独立スタジオ。グロス、下請中心、AIC他スタジオ作品のグロスも多いがあまり表記されることが無い。
・初期はワンパック出身者で構成されていたが、同時期に同じくワンパ出身者を引き抜いて作られたGohands(旧サテライト大阪)元請時に殆どが移っている。
・眼鏡なカノジョで初の元請を行った(クレジットはAIC)。
・2011年閉鎖された模様、なお一部のスタッフは同時期に設立されたスノードロップへ移った。

関連アニメタ:日下部智津子

■■AIC PLUS+
・担当Pは先川幸矢。
・AICの独立スタジオ。”プラス”と読む、決してプラスプラスではない。
・「AIC ASTA」から分家したため同スタジオのスタッフ構成と近い。
・またI.G関連の伝手が多い、所属Pが元IGの先川幸矢であるためだと思われる。
・2014年現在、スタジオ自体は閉鎖されている模様(2015年まで名称は残っていた)、その後所属Pの先川幸矢はゼロジー代表に就任、一部スタッフが移籍している。

関連アニメタ:新野量太、萩原香澄

■■AIC Build
・担当Pは吉田昇央、笠原直徒。
・AICの独立スタジオ。”ビルド”と読む。
・主に「AIC宝塚」「AIC ASTA」スタッフを中心に構成されたが担当Pの独立で立ち上げ早々不安定になってしまった、2作目以降はアマガミSS制作班(AICデジタル)がスライドしている。
・amoと組むことが多かった。
・Build名義の制作は2013年の前半まで、以降制作撤退までスタッフは残っていたようだが笠原直徒が設立したウィルパレットに移った。尚、ウィルパレットはTROYCAに合流する形で2018年に解散している。

■■AICフロンティア
・担当Pは大原泰三。
・AICの独立スタジオ。余談だが同時期設立されたイーストサイドスタジオ(E)と合わせABCDEFまでが完成した、がその後1年ほどで集約されてしまった。
・短編のみを制作、企画開始から3か月で、テレビアニメシリーズの放映を行う体制を構築したと発表(だけ)した、がここが担当する予定であったと思われる。アプリックスIPホールディングスからの離脱で新宿から撤退し閉鎖。


■A-1 Pictures阿佐ヶ谷スタジオ(本社)
・2005年にアニプレックス傘下の会社として設立。既存のスタジオからの分家が多いアニメスタジオの中では珍しいほぼ新規の制作会社である。
・上記の理由から、基本的にはアニプレックス系の作品のみの制作をしていた。しかしながら、最近は別製作と組むことも。
・会社に専属の監督、脚本家、美術系の人間がおらず部署も無かったが、動画、背景、ペイント、撮影部の部門を開設し、人材の確保と育成を行うようになった。
・制作ラインに参加するアニメーターは基本監督やキャラクターデザイナー、メインスタッフ(メインアニメーター)の人脈が頼りとなっている。それ以外は所属しているプロデューサーや制作が以前所属していた会社の人脈を頼ることが多い。
・2010年に28歳の制作進行が鬱病を患い、自殺する事件が起きる。月600時間を超え、1週間泊まり込み、3ヶ月無休という劣悪な労働環境がメディアに取り上げられ、アニメ会社の『ブラック企業』筆頭と取り沙汰された。
・2013年頃からアニメ業界全体の制作本数が急激に増加し、A-1も1クールに複数のラインを抱えていることも。作品のスタッフや制作進行によっては悲惨なラインもあれば、恵まれたラインもあり、両極端な状態になることもある。
・若手からベテランまで優秀なアニメーターを長期間拘束・半拘束してしまうため、その姿勢を嫌う他社制作も。
・最新作は『NieR:Automata Ver1.1a』『マッシュル-MASHLE-』等。劇場版作品の製作予定もある。

所属アニメタ:佐々木啓悟足立慎吾川上哲也松本顕吾鳥居貴史加藤滉介、太田慎之介、鈴木豪、菊池貴行、正岡恩、村松千鶴、山岸せいら、有馬悠梨、栁田七彩、伊藤若菜、佐藤綾香、上林真実、齋藤悠、三浦琢光、亰須佑樹、森田勝志、大岩弘尚、竹田茜、南りりこ
関連アニメタ:柳隆太、沢田犬二、竹内哲也矢向宏志、八尋裕子、菅野芳弘、酒井智史、合田浩章
輩出アニメタ:小笠原真石浜真史赤井俊文、黒木美幸、都築遥、林勇雄河野恵美川上大志大野仁愛、芥川友紀、藤裕子、米澤沙織、牧野和俊、横山穂乃花

■■CloverWorks(旧A-1 Pictures高円寺スタジオ)
・2012年に稼働開始。
・N棟(制作進行ルーム)、S棟(作画ルーム)に別れた棟で作業をしている。
・2017年までは具体的なスタジオ名は明記されていなかったが、2018年『ダーリン・イン・ザ・フランキス』より高円寺スタジオと表記されるようになった。
・2018年4月1日付で、A-1 Picturesの新たなブランドとして「CloverWorks(クローバーワークス)」へと名義を変更。のちに分社化され、A-1の関連会社となる。
・A-1 Picturesで『四月は君の嘘』や『アイドルマスターシンデレラガールズ』のアニメーションプロデューサーを務めた福島祐一氏が執行役員を務めており、先述の『ダーリン・イン・ザ・フランキス』や『明日ちゃんのセーラー服』などの作品には自らアニメーションプロデューサーとして関わっている。
・近年は動画工房出身の梅原翔太氏も活躍しており、氏がアニメーションプロデューサーを務めた『ワンダーエッグ・プライオリティ』『その着せ替え人形は恋をする』『ぼっち・ざ・ろっく!』は、若手実力派のアニメーターが多く参加していることから、作画的な観点においても注目度が高い。上記3作品は主要スタッフや参加アニメーターの一部が共通しており、Clover作品の新たな路線を形成しているといえるだろう。
・アニメーターの育成に力を入れており、岡勇一氏が作画育成監督として所属しているほか、田中将賀氏が演出・作画ルームの顧問を担当している(田中氏は所属ではなくフリーランス)。

所属アニメタ:石浜真史岡勇一赤井俊文嶋田和晃、黒木美幸、都築遥、林勇雄中村章子山口智、高橋沙妃、安野将人、田角麻奈美、川上大志、芥川友紀、米澤沙織、浅賀和行、八重樫洋平、鈴木大、水谷汐里、助川裕彦、小田景門、小室裕一郎、東可楠子、中山結、伊礼えり
関連アニメタ:田中将賀錦織敦史河野恵美川上雄介陸田青亨(けろりら)道下康太川妻智美新沼拓也、山崎淳、太田久美子、高田晃、吉川知希、藤田春香、岡田直樹、三輪和宏、シュウ浩嵩、宮内崇、梅木葵、田村正美
輩出アニメタ:伊藤公規吉田優子、森藤希子


■A.C.G.T
・2000年、トライアングルスタッフの制作プロデューサーだった安部正次郎が独立して設立。
・『七人のナナ』『恋風』『フリージング』などの元請け作品もあるが、基本は他社からのグロス請けがメイン。スタジオ九魔との協業・合併を見越していたのか、共同でグロス請けしていた時期もある。
・設立時より須賀重行、福世孝明、安藤正浩、松本文男の各氏が主力となって同社で活躍中。スタッフや外注が固定されているためか、元請け作品は比較的作画が安定している。
・最新作は『オリエント』。

所属アニメタ:須賀重行、福世孝明、安藤正浩、松本文男、遠藤麻美、鍵山仁志、古澤貴文、小野澤雅子、今井恵、横山悦子、橋本久美
関連アニメタ:高木啓明、竹澤清貴、寒川顕一、萩原正人、家村あゆみ
輩出アニメタ:爲水翔太郎、斉藤和宏、小倉恭平


■エイトビット(8bit)
・2008年、『マクロス・フロンティア』のアニメーションプロデューサーだった、サテライト出身の葛西励が、サテライト第一スタジオの面々とともに退社・独立し設立したアニメーション会社。
・サテライトで監督を務めていた菊地康仁と共に、サテライトのグロス請けからスタートしたが、『IS-インフィニット・ストラトス-』で初の単独元請けを担当。
『ヤマノススメ』シリーズ、『グリザイア』シリーズ、『ワルキューレロマンツェ』、『東京レイヴンズ』、『ナイツ&マジック』等を制作。
・撮影部門として『エイトビットロケット』が過去に存在していたが、独立。現在は『チップチューン』として、エイトビット元請作品以外にも撮影・編集を請け負っている。
・業務委託契約や短期での契約社員として制作進行を雇用することが多いアニメ会社が多い中、契約社員から正社員に雇用することを推進している珍しいアニメ会社。
・『グリザイア』シリーズでエイトビットに席を置いていた田中基樹(天衝)が『Rewrite』のキャラクターデザインを務めた野中正幸氏を連れ、バイブリーアニメーションスタジオを設立した。
・『ヤマノススメ』では松尾祐輔の一人原画回や、2期の柳沼和良演出回、3期の松尾祐輔、松本憲生、ちなの一人作画回を手掛ける等、演出的にも幅広く、挑戦的な回を制作する。
・演出家不足なアニメ業界の中で、デジタル演出課にて演出家の育成も取り組んでいる。
・2020年にバンダイナムコアーツと業務提携を結ぶが、同時に経営陣の刷新が図られ、創業者の葛西励が非役員のプロデューサーに退き、須山博一が新社長に就任した。

所属アニメタ:菊地康仁、江畑諒真、岸田隆宏、梅田貴嗣、和島大貴、本田陸、興津香織、佐藤好恵、小島彰、八木澤修平、富樫圭汰、宮沢聖麿、高岡淳一
関連アニメタ:松尾祐輔、桂憲一郎、高田晃、入江篤、熊谷勇也、渡辺敦子、八尋裕子、佐野恵一、田中紀衣、小島崇史、高橋裕一、神谷智大、中川洋未、豆塚隆、名和宗則、藤川太、浜津武広、米澤優、関口雅浩、もといぎひろあき、阿蒜晃士、富岡隆司、塩田学、安藤義信、斉藤和也、松井万理子、荒木裕、ジミー・ストーン、古橋聡、今村亮、ちな、嶋田和晃、倉田綾子、紺野大樹、みやち、けろりら、高橋瑞香、大山神、今岡律之、齊藤佳子、田中宏紀、森川侑紀、米森雄紀、高橋しんや、吉田亘良、石浜真史、SNIPES、椛島洋介、楊烈駿、山本脩斗、石田可奈、須永正博、松井理和子、吉田りさこ、田中雄一
輩出アニメタ:宮内崇、松隈勇樹、新海良佑、田中基樹、野中正幸、大島縁

■■新潟エイトビット
・2021年11月1日に設立。
・2022年9月には進行管理を務めるプロデューサーの金子真枝と後述の作画スタッフ2名の3人体制で回していた。
・2022年10月より放送開始の「ブルーロック」より、自社の名前が載り始める。

所属アニメタ:和田高明、南雄二郎


■エーテル・キトゥン
・旧マギア・ドラグリエ。

・セブンを拠点にしていた古川博之氏が設立し、代表取締役を務めるスタジオ。
・NAZと共同で制作した『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』では、2話から海外グロス出しを乱発。国内で十分に修正がなされず、作画崩壊と騒がれる箇所が多数発生するなど悪い意味で話題となった。

所属アニメタ:古川博之


■エンカレッジフィルムズ
・ゴンゾのPだった池田東陽と追崎史敏が共同で2008年に設立。池田が社長を務めていたが、2013年に若くして亡くなり、以後経営は追崎が引き継いでいる。
・2009年に『おんたま』にて初の元請けを担当。
・一時期はディオメディア武蔵関スタジオに間借りして活動していたが、2021年に移転。ディオメディアとの協力体制は引き続き取られている。

所属アニメタ:追崎史敏、佐藤史暁、八重樫優翼
関連アニメタ:渋谷秀、寒川歩


■Ordet(オース)
・2007年ヤマカンこと山本寛がアニメーションDoから独立後設立、2016年には創業者の山本寛は退社し、松浦裕暁が代表者となっていた。
・ウルトラスーパーピクチャーズ(USP)設立に際しサンジゲン、トリガーとともに子会社入りした。
・当初大阪にスタジオを構えていたが、2010年に東京事務所を開設、USP設立に伴いどちらも閉鎖し荻窪に移転した。
 13年~14年はWUG制作のためタツノコに間借りしていたが終了と共に撤収した模様。2015年にはミルパンセと共同でWUG劇場版を制作した。
 しかしWUGは2017年新シリーズを発表したものの制作はミルパンセ単独となりスタッフも一新された。
・初期スタッフの多くが元京アニ出身者で構成されていた、大阪時代から基本的に原画マンに拘束は掛けていない。
・設立当初のグロスでは各原画マンのクレジット表記が変名と思われるものが多かったため、結局誰が誰だったのかは確認が困難である。かんなぎ以降ではほとんど偽名は見られなくなった。
・水島努のツテもあってかハルフィルムでの仕事も多く各話グロスでの参加もあった。その後もTYOやサテライトなどハル出身P作品のグロスを請けている。
・実質作画スタジオと言っても差し支えない規模のためか、現在に至るまで単独で元請制作をしたことはほとんどない。USP設立以前はA1との関わりが深く元請はA1でOrdetは制作協力という形で作品を作っていた。
 初の単独元請であるBRSもOVA版は最終的にはA1に大部分を委託、USP設立後のTV版はサンジゲンとの共同元請となり、
 トリガーとライデンフィルムの協力を仰いでいた。スタッフのライデン移籍後はグループ外の他社との共同制作が殆ど。
・12年上期でスタッフを同じUSPグループのライデンフィルムに移している。
 2016年の山本寛退社に伴い、アニメ制作事業からは完全に撤退。版権管理のため、法人格のみ残されている状態である。
・Ordet関連スタッフでペンネームと思われるのは以下のとおり。
三間カケル(共同ペンネーム)、拙者五郎→渡邊政治、花ひな子=吉野宏→?、佐古カズヤ=佐古一哉→坂本一也?、賀丘史靖→吉岡忍、木野小太郎→松尾祐輔?、角田充→門脇聡?、愛咲るい→?、純山きあ→小松麻美、大州鶴太郎(大州→オース?)→スタジオネームか?

元関連アニメタ:近岡直、吉岡忍、門脇聡、中野良一、小松麻美、松尾祐輔、高田謡子、松嶌舞夢、稲葉麻莉奈


■オー・エル・エム(OLM)
・オリエンタルライト&マジックの略、最近は略称しか使っていない。ジョージ=ルーカスの会社(ILM)をもじって付けられた。
・パステル(一石、松原etc)とジャイアンツ(高橋、深沢、千羽etc)の人材が合流し、ぎゃろっぷの制作を引き抜いて1994年に設立。
・一般的にはポケモンの制作で有名。90年代後半から01年にかけては高橋・千羽コンビが精力的に作品を送り出した。
・現在は初期スタッフの3ラインを減らし、深夜枠から子供向けアニメ・3DCG・実写にシフトしつつあり、全盛期ほど各ラインのカラーが明確ではなくなった。
・設立時以来コクピットと関係が続いている。また2010年には社長の奥野敏聡がIGポートの取締役になったこともあり、IGグループ各社とのパイプが出来た。現在はIGポート取締役からは退任しているが、引き続き子会社であるシグナル・エムディの監査役を務めている。
・2010年頃の早くからB4の大きいL/O・作画用紙を標準サイズとして採用。
・動画マンの昇格基準が厳しく原画に上がったアニメーターは他社に比べると非常に少ない。
・OLMでは制作ラインのチーム制を採用しておりそれぞれがほぼ独立している、以下はそのチーム。
・雲雀やSynergy SPなど同業他社から子供向けアニメのシェアを奪い、2018年にはチーム名が判明していないもの、事実上丸投げとなっているチームも含めて最多の10ラインに達した。特にSynergySPからは制作Pが二人移籍している。
・2021年以降プロデューサーの異動、チームの統廃合でラインの合理化が行われている。

TEAM KATO(加藤 浩幸):ポケモン制作中 亀井班から独立 サンムーンを機に新設したTV班とポケモンXYからスライドした劇場班がある模様
TEAM INOUE(井上 たかし):妖怪ウォッチ♪(河北)、ニンジャラ(澤田)制作中 和﨑班から独立、ダンボール戦機など
TEAM ABE(阿部 勇):シンカリオンZ制作中 SynergySPより移籍
TEAM YOSHIOKA(吉岡 大輔):ファ美肉制作中 和﨑班からここたまを引継ぐ オッドタクシー以降は深夜アニメを中心に手掛ける。
TEAM MASUDA(増田 克人):ベイブレードバースト制作中 櫻井班から独立 ゾイドワイルドなど MAPPAより移籍、増田と同じくゴンゾ→五組に在籍していた住友英司がデスクとして参加。

かつて存在したチーム及び現況不明
TEAM KOITABASHI(小板橋 司):長く劇場版ポケモン班として稼働。劇場版イナイレを経てTV班となる パスカル先生など 小板橋Pの異動で解散?
TEAM WASAKI(和﨑 伸之):To Heart、くるみ、フィギュア17、イナイレ1期、たまごっち!3期以降、ここたまなど 2017年より担当作なし
TEAM IGUCHI(井口 憲明):主に深夜アニメ担当。太田班から引継ぎ旧TVポケモン班2、DP137話よりクレジットが無くなり以後廃止と思われる
TEAM IWASA(岩佐 岳):太田班を経て小板橋班から独立し、うたわれるもの等主に深夜アニメ、グロスも手掛けた WHITE FOXとして独立 ベルセルク制作時に作画分室(STUDIOてとら)主宰
TEAM KAMEI(亀井 康輝):劇場版ぶつ森、劇場版レイトン、たまごっち!劇場&TV1~2期、劇場版ポケモンXY、パスカル先生 小板橋班から独立 近年は担当作なし
TEAM KAWAKITA(河北 学):イナイレ アレスの天秤制作時に井上班から独立 妖怪ウォッチ♪で井上班に合流
TEAM GO(澤田 剛):小板橋班から引き継ぎヴァンガード制作 マジカパーティで井上班に合流。
TEAM SAKURAI(櫻井 涼介):SynergySPより移籍 ちぃちゃんよりチーム名表記 12歳。シリーズ ゾイドワイルドなど 阿部班のCPを経て管理部門に異動?
TEAM 表記無し(松浦 一郎):イナイレGOの2期13話~3期17話まで、和﨑班から引き継ぎ担当 松浦は小板橋班のデスクを経てジェノスタジオに移籍
TEAM 表記無し(富田 暁):ドラゴンコレクションのみ
TEAM 表記無し(太田 昌二):プロデュースのみ? 旧TEAM OTA TVポケモン無印など さぁイコー!たまごっちを最後にチーム廃止
TEAM KOJIMA(児島 宏明):児島氏が設立したツインエンジングループの制作会社「BUG FILMS」に移行 メジャー制作時に亀井班からパスカル先生のスタッフがスライド A-Line→ディオメディアより移籍 

所属アニメタ:沢田正人、田中修司、安田周平忍田雄介、廣田茜、亀山朋子、松広友仁
関連アニメタ:一石小百合、松原徳弘、高橋ナオヒト、井ノ上ユウ子、山田俊也、毛利和昭、佐藤和巳、湯山邦彦、池田裕治、深沢幸司、田口広一、宮田忠明、田島瑞穂、大橋俊明、大橋藍人前並武志、矢島哲夫、西谷泰史
輩出アニメタ:千羽由利子、斎藤英子、二宮壮史、板垣敦、海老原雅夫、板村智幸、浦上貴之、吉田伊久雄、亀井大祐、須藤友徳中野悟史、川越一生、鳥井隼人、難波功


■OH!プロダクション
・1970年5月、塩山紀生、村田耕一、小松原一男、米川功真によって、設立された作画の下請けプロダクション。
・オープロダクション、ともクレジットされる。
・長い歴史があり業界の重鎮との関係も深い。

所属アニメタ:才田俊次、石之博和、なみきたかし、矢吹英子、辻繁人、田村晃、四野見謙治(シノミン)
輩出アニメタ:村田耕一、小松原一男、米川功真、塩山紀生、丹内司、沼尻東、岡本健一、友永和秀、山内昇寿郎、真鍋譲二、長崎重信、柳瀬譲二、高野登、尾鷲英俊、高坂希太郎、阿部卓司、川崎博嗣、瀬尾康博、清水洋、安藤正浩、末吉裕一郎、根岸博文、矢吹勉、梶浦紳一郎、西山映一郎、粟田務、田辺修、松本憲生、小倉陳利、結城明宏、石浜真史、山口賢一、石川雅一、いとうまりこ、黒柳トシマサ、鹿間貴裕


■ガイナックス(GAINAX)
・略してガイナ、なお略称と同名の制作会社とは諸事情から資本関係はないものの、後継会社とみなされている。
・1984年12月24日設立。第20回日本SF大会『DAICON3』の運営に関わった関西の大学生達によって組織された制作集団『DAICON FILM」が前身。その辺は島本和彦の漫画『アオイホノオ』などでも描かれている。
・2000年前半までは殆どの作品が他社との共同制作という形をとっており、事実上作画協力としての参加であったが、『トップをねらえ2!』の制作を期に単独元請できる環境を整えた。
・2006年、ヱヴァ新劇場版のため「オールドガイナ」などと称される設立時代からの主力スタッフがカラーへ移籍。
・2011年、『天元突破グレンラガン』、『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』の制作に携わった今石洋之以下主要スタッフの殆どがガイナを去り、トリガーやカラーへ移籍。余談だがこの時期公式のスタッフ欄がどんどん寂しくなり最後にはとうとう消えてしまった。
・2014年以降プロデューサー陣が相次いでガイナックスの名を冠した支部を米子・福島・京都・新潟・神戸などに設立、それらの支部は現在資本関係を持たず独立している。なお本家ガイナックスは債務超過に陥っており、2017年6月に貸し付けるなどした約1億円の支払い命令が下され、ガイナックスは控訴せず判決は確定した。この一件に対し庵野秀明がインタビューを公開、ガイナックスの杜撰な経営が語られた。
・同人・公式などで原画集を出すほか、サイト上で作画の鬼という厳選したカットを原撮で紹介するコーナーを作ったりと、作オタ的には美味しいところだった。

・公式サイトの沿革によれば、2011年より社屋を置いていた三鷹市下連雀(旧・春日電機本社ビル。2017年現在は3Fにバイブリーアニメーションスタジオが所在)から、2016年10月に本社を武蔵野市へ移転。(公式サイトより)
 その際に運営を縮小し、アニメーション制作機能を小金井の福島ガイナックスの東京スタジオ(GAINAX Studio)に移す。(【アニメスタジオ研究Vol.2】新生ガイナ 世界を目指す新しいアニメーション会社へ ―テレビ・劇場から地域貢献も―より)
・2018年、GAINAX Studioが福島ガイナックスから分社し株式会社ガイナへ名称変更、同時にガイナックスで制作予定であった『蒼きウル』『トップをねらえ3』の制作を同社が引き継ぐこととなった。
・「オールドガイナ」、今石以降の「ニューガイナ」いずれもスタッフの個性や知名度でブランドを保っていた傾向が強い会社だけに、その殆どがいなくなった今後、P陣が設立した支部の今後を含めどうなっていくのか注目である。なお前述のとおり、現在ガイナックス自体には制作機能がなく実質的に版権管理会社となっている状況である。

輩出アニメタ:庵野秀明貞本義行前田真宏摩砂雪増尾昭一窪岡俊之飯田史雄(SUEZEN)村田康人松原秀典中山岳洋、西本成司、武井芳明、鈴木俊二鶴巻和哉本田雄、今掛勇、黒田和也、菊地康仁、岩崎良明、吉成曜尾石達也澁谷大毅福岡英典砂田茂樹古川尚哉守岡英行、入江健司、平松禎史林明美長谷川眞也中山勝一佐伯昭志今石洋之芳垣祐介末冨慎治高村和宏高橋タクロヲすしお久保田誓柴田由香大塚舞板垣伸、松林唯人、丸山友、田中春香、小林幸洋、錦織淳史白石亜由美、富田浩章、中村章子井上香織貞方希久子雨宮哲山口智佐々木啓之戸田さやか、長谷川哲也、赤井俊文小竹歩今村亮本村晃一小島大和平田雄三西垣庄子阿部慎吾、益山亮司、横山なつき、岩崎将大坂本勝河野恵美小嶋慶祐米山舞半田修平三宮昌太、山下晃、金子雄人川野達朗桑名郁朗、井畑翔太、清丸悟、村松尚雄、杉泊朋子、木野下澄江、梅下麻奈未、空賀萌香、南方麻奈美、池森絵美、秋葉徹、鯉沼菜奈

■■スタジオガイナ(旧GAINAX studio)
・2016年9月設立。ガイナックスから独立分社化した株式会社福島ガイナックスの東京スタジオが前身となる。
・本体のガイナックスが運営を縮小した流れから、ガイナックスのアニメーション制作機能を福島ガイナックスが引き受ける形となり、東京の小金井に制作の拠点を移したことが設立のきっかけ。(【アニメスタジオ研究Vol.2】新生ガイナ 世界を目指す新しいアニメーション会社へ ―テレビ・劇場から地域貢献も―より)
・スタジオガイナ改称後はガイナックス制作作品を引き継ぐなど実質的な後継会社となった。
・上記の設立の流れからスタッフに関しては三鷹時代のガイナックスと共通している部分も多い。
・2018年には木下グループの傘下に入り、東京スタジオを本社として株式会社ガイナを設立、福島ガイナックスを福島ガイナとして分社した。
・制作元請を担当した作品としては、『政宗ダテニクル』の4話、いわき市小名浜PRアニメ『人力戦艦!? 汐風澤風』がある。
『ピアノの森』の公式サイトでは福島ガイナックス制作の『想いのかけら』もガイナックススタジオの作品とされている。
・『ピアノの森』のTVシリーズを2018年、2019年に元請けとして制作。
・スタジオガイナ発足時に山賀博之、貞本義行がアドバイザーに就任している。
・ガイナックスで制作予定であった『蒼きウル』『トップをねらえ3』の制作を同社が引き継いでいる。
 公式サイトによれば、合わせて『あくびをするにはワケがある』、子供向けアニメ番組『レスキューアカデミア』を制作中。
・最新作は『『FLAGLIA』 ~なつやすみの物語~』、『キャップ革命 ボトルマン』。

関連アニメタ:木野下澄江、清丸悟、大村将司、南方麻奈美、池森絵美、廣澤はるか、川上遥、田村亮太、中山和子、橋本健太、藤原竜我、南原孝衣子、村井奎太(村井圭太)、浦島美紀、太田悌記、増田俊介、岩渕泰大、加藤春奈、吉永真人、袴田裕二、吉田徹、貞本義行


■カオスプロジェクト
・土田プロの榎本歩光が色指定検査の飯塚智久に誘われ、スタジオ・ファンタジアの作画部門として参画したのが始まり。
・ファンタジアの第一スタジオが独立分社化した際にカオスプロジェクトとなった。
・TVアニメでは作画工程のグロス請けが中心であったが、アクアプラスのメインコンテンツだった『OVA To Heart2』『OVA うたわれるもの』の製作を担当。
 柳沢まさひで、桂憲一郎、加藤やすひさをメインスタッフに据え、ファンも納得する出来のアニメーションを提供した。
・18禁アニメーションも製作したことがあり、『Hi・Me・Go・To』『超昂天使エスカレイヤー』を製作。両作品とも桂憲一郎がメインスタッフを務める回もあり、見所がある出来となった。
・有限会社スタジオ・ファンタジアが2016年に破産手続きを開始。同社の事業停止と共にカオスプロジェクトも事業停止(倒産)となった。

関連アニメタ:桂憲一郎、柳沢まさひで、高橋しんや、加藤やすひさ、吉田徹


■画房雅
・1991年結成。読みは「がぼうみやび」。フリーアニメーター集団。
・橋本敬史や、劇場版『サイレントメビウス』のために上京してきた柳沢まさひで、小森高博、当時AICに席を置いていた外丸達也らが設立に参加した。(WEB アニメスタイル animator interview 橋本敬史より)
・近年は全員揃って同じ仕事をする事はまず無い。
・代表作に劇場版『サイレントメビウス』、『KO世紀ビースト三獣士』2話、『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』3話、『アイドル防衛隊ハミングバード』シリーズ、『覇王大系リューナイト アデュー・レジェンド』4話などがある。

所属アニメタ:柳沢まさひで高橋しんや外丸達也桂憲一郎糸島雅彦津野田勝敏
元所属アニメタ:橋本敬史小森高博入江泰浩


■カラー
・2006年設立。旧ガイナックスの面々は取締役等の役職に落ち着いている。
・庵野秀明などの元ガイナックスのメンバーが多い。2011年には長年ガイナックスの動検を担っていた村田康人や動画マンが移籍している。
・ヱヴァンゲリヲン新劇場版の制作以外にも、実写の制作(シン・ゴジラ、シン・ウルトラマン)や他社の作画協力なども行っている。
・庵野秀明が人材育成や制作環境の改善などを取り組もうと励んでおり、ドワンゴと共同で開始したアニメ(ーター)見本市もその一環である。
・長らく凍結していたヱヴァンゲリヲンも見本市、シンゴジを経て再起動し、2020年6月の公開が決定。コロナ禍での延期を経て2021年3月に『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開された。
・現在、実写映画『シン・仮面ライダー』が上映中。

所属アニメタ:庵野秀明、貞本義行、摩砂雪、鶴巻和哉、前田真宏、本田雄、沖浦啓之、松原秀典、鈴木俊二、林明美、田中達也、村田康人、井関修一、池田由美、大島塔也、谷田部透湖、髙木麻穂、山井紗也香、小堀史絵、浅野元
輩出アニメタ:増尾昭一(在籍中に逝去)、小野承國


■KINEMA CITRUS(キネマシトラス)
・2008年、元ボンズ制作小笠原宗紀によって設立、立上げ初期にはボンズとの共同制作作品があった。
・その設立経緯からボンズ出身者も居るが、特に共同設立者に松家雄一郎(退社、その後3Hz設立)、橘正紀(退社、その後フリー)がいたこともあり初期にはビィートレイン、IG系の人脈が多かった。
・代表作は『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』『CODE:BREAKER-コード・ブレイカー-』『ゆゆ式』『ブラック・ブレット』『ばらかもん』『ご注文はうさぎですか??(WHITE FOXと共同制作)』『NORN9(オレンジと共同制作)』『くまみこ(EMTスクエアードと共同制作)』『灼熱の卓球娘』『メイドインアビス』『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』など。
・最新作は『メイドインアビス 烈日の黄金郷』、『カードファイト!! ヴァンガード will+Dress』。
・完全子会社としてぎふとアニメーションを創設。森賢が代表取締役に就いている。

所属アニメタ:杉村絢子、黒田結花、高倉武史、小出卓史、谷紫織、諏訪真弘、高橋千尋
関連アニメタ:新井浩一野崎あつこまじろ森賢戸田麻衣、秋谷有紀恵、菊池勉、河本零王、大橋藍人
輩出アニメタ:和田慎平、鈴木水彩

■■ぎふとアニメーション
・岐阜県を拠点とするKINEMA CITRUSの完全子会社。
・主な業務はKINEMA CITRUS制作作品の下請けである。
・2021年放送の『カードファイト!! ヴァンガード overDress』より、同社と親会社のKINEMA CITRUS、韓国のアニメーション企業STUDIO JEMIの三社共同体制で元請を始めた。

所属アニメタ:森賢


■ぎゃろっぷ(旧・スタジオぎゃろっぷ)
・1978年に虫プロの撮影出身の若菜章夫が撮影会社として設立。その後、テレコムやトップクラフトのスタッフが加わり1983年から制作を開始した。
・キッズ・ファミリー向けや、りぼん・ジャンプ原作のTVシリーズが中心で、深夜アニメを手掛ける事は殆ど無い(深夜帯は共同制作の頭文字Dとノイタミナの働きマンのみ)。
・山内、丹内、小林らを初めとしてソフトなタッチの、また顔芸とエフェクトに特徴があるアニメーターが揃う事が多い。
・グロスが多い事、長期間続く作品が多い事等から作画崩壊を起こしてしまうことも。
・1994年に韓国の同友アニメーションと提携して以降、シリーズを通してほとんどの工程をそこに丸投げしてしまうことがある(それはそれで安定する事が多いのだが)。
・多くの作品で同友を下請けとして活用してきたが、2011年に共同制作になっていた毎日かあさんの制作がTYOアニメーションズに変更されて以降、同友が作品に参加することが無くなっている。
・国内のスタジオではゆめ太カンパニーとの繋がりが深く、グロス・下請け参加に留まらず、加々美・丸山らゆめ太出身のアニメーターがキャラデザや要職を務める事も多い。
・初回や最終回などの重要回もグロスに委ねる等元々外部への依存が強かったが、00年代中盤は有力スタッフの確保に難航し、同友との共同制作やグロス主体の作品が多くなる。
・00年代末から10年代前半に掛けては復調の兆しを見せ、劇場制作にも踏み切ったが、2017年の遊戯王VRAINSでは3クールで4回も総集編を余儀なくされる等、嘗て無い低調ぶりとなっている。
・現在は毎週30分放送の元請作品がなく、東映アニメーションからの下請けか共同制作の映画、5~10分アニメの元請のみである。

所属アニメタ:丹内司小林一幸石井邦幸時永宜幸原憲一武藤公春広江克己吉田光昭小川純平横田明美Noh Gil-bo(盧佶甫)、田中理子、秦野三和子、甲斐根寛幸、松丸知宏、松丸祥弥、市野瀬亜由美、宇代祐規、荏原裕子、津田夏貴、上田温子、村山里野、橋森有加、倉持彩乃、萩野早紀、菊地慧里奈、山田諭、小吹唯翔
関連アニメタ:山内昇寿郎沢田正人音地正行、工藤裕加、奈須川充和田高明加々美高浩高橋和徳赤城博昭小泉初栄石田慶一丸山修二、加藤園、こかいゆうじ、加藤寛崇大西紀子長森佳容豊田暁子井口忠一、土橋昭人、舘崎大蛯名秀和川村裕哉、長谷川圭
輩出アニメタ:柳田勤、片田敬信、岡野幸男、小西洋子、松岡秀明、松原徳弘、横山彰利、渡部高志(河口もと)、佐藤雄三、ふくだのりゆき辻初樹渡辺はじめ、楠瀬敏史、山崎千絵、青木美穂、原田幸枝、加藤剣、馬場竜一(如月あおい)、河野真貴、板津匡覧、岩永大蔵、山口健太郎、村瀬麻衣子、小笠原綾乃、中山裕美、平山剛士、中田亜希子、佐田雄、櫻沢翔吾、長尾浩生


■京都アニメーション
・1981年設立。
・その昔、タツノコプロやぴえろ、シンエイ動画を中心とした制作会社の下請けとして活動し、安定したスケジュール管理による丁寧な作画に定評があった。元請になってからもその姿勢は変わっていない。
・自社と韓国の協力会社(Ani Village→ST BLUE)で音響・編集を除いたすべての工程をおこなえるのが強みとされている。(過去の自社作品でのグロスはふもっふ?のタツノコグロスのみ、下請けはアールやワンパ、タツノコが一時期作画に入ったことがある)
・近年は美術関連でアニメ工房婆娑羅が参加したりヘッドワークス、草薙等に任せたり劇場版けいおん!では他社に仕上げグロスを出したりなど京アニ内で賄えないリソース部分は他社に任せるようになった。
・自社元請けに一本化してからは『クレヨンしんちゃん』の下請を除き他社作品で名前を見ることはほぼ無くなった。(2005年前後にはサンライズ作品の動画を下請けするケースがあった)
・早くからデジタル撮影を取り入れており、現状ではJ.C.STAFFと双璧をなす実力を持つ。
・社員契約が多く、大阪にある子会社「アニメーションDo」の社員も京アニ社員として数えられる事が多い。
 2014年にフリーランスアニメーターの採用を開始、増える大阪・京都のアニメスタジオへの対抗策と考えられ、退社したアニメタの再参加も期待される。(劇場作品では、大藤佐恵子、斎藤敦史がフリーランスとして再参加した。)
・かつてはフリー転身者が少ないスタジオだったが、近年は関西系スタジオの増加もあり下請け時代からのスタッフの退社があった。山本寛が退社後に「Ordet」を設立して以降が顕著だった。
・2012年から2014年にかけては『中二病でも恋がしたい!』、『Free!』シリーズ、『たまこまーけっと』、『境界の彼方』と自社出版(KAエスマ文庫)作品のアニメ化に力を入れている。
 2014年後期から2017年現在は再び版権物を取り扱うようになり、『響け!ユーフォニアム』第1期、第2期、『無彩限のファントム・ワールド』、『小林さんちのメイドラゴン』『劇場版 聲の形』をアニメ化。
・京都アニメーション プロ養成塾の卒業生が同社、アニメーションDOの現在の主力となっており、『響け!ユーフォニアム2』と『劇場版 聲の形』の製作時期が重なっていたにも関わらず、両作品とも高クオリティで作り上げた。
・2019年7月18日、同社の主要作業を担っていた第1スタジオにガソリンを撒かれ放火される事件が発生した。死者36名、負傷者33名。メインスタッフをはじめ、作画・仕上げなどを中心に各工程の担当者が犠牲となり、一企業を標的とした放火殺人としても平成以降最悪のものとなった。京アニは犠牲者全員の名前を公表した。現在国内外から多数の寄付が行なわれている他、サーバーに残った新作の資料復元も完了、残ったスタッフにより新作作業が再開されている。


所属アニメタ:木上益治石原立也北之原孝将高橋博行武本康弘池田晶子、浦田芳憲、石立太一西屋太志、小川太一、明美裕子、澤田早絵、栗木亜美、太田稔、唐田洋、岡野文恵、丸木宣明、山口平、岩崎菜美、角田有希、浅間英裕、佐藤宏太、白川亮介、森崎志保、奥野葵、宮城良、瀬崎利恵、牟田亮平、山村卓也、安藤京平、熊野誠也
輩出アニメタ:児玉健二、日下岳史、森本真嗣、菊地智子、萩野良明、上宇都辰夫、渡邊政治(拙者五郎)門脇聡松尾祐輔小松麻美、高田謡子、水谷有吾、斎藤敦史、辻雅俊、中川淳、荒谷朋恵高雄統子、米田光良、伊東優一、大藤佐恵子、坂本一也、鴨居知世、堀口悠紀子、植野千世子、中山直哉、秋竹斉一、藤田春香、澤真平、羽土真衣子
アニDo所属アニメタ:池田和美、牟田亮平、河浪栄作、高橋真梨子、引山佳代、門脇未来佐藤達也
アニDo輩出アニメタ:上野真理子、吉岡忍、中野良一、牧田昌也、内海紘子、長原圭太


■コミックス・ウェーブ・フィルム
・旧コミック・ウェーブでアニメーション制作を担当していた事業部が独立して、2007年に設立。新海誠作品でおなじみ。
・実制作はアンサースタジオに委託することが多いが、CG・美術部門を有し、作画部門では近年ジブリ出身の動画マンを正社員として受け入れた。
・2016年には『君の名は』を制作。前作から異例とも言えるほど興行規模を拡大し、作品もそれに応え空前の大ヒットとなり、世界規模での上映も興行成績的にも大きな功績を残した。
・最新作は『すずめの戸締り』

関連アニメタ:新海誠、西村貴世、土屋堅一、箕輪博子、岩崎たいすけ、岸野美智、田澤潮、玉腰悦子、真野鈴子、手島晶子、大橋実、四宮義俊、大城勝、細田直人


■GONZO(ゴンゾ)
・1992年ガイナを退社した前田真宏等のスタッフによって設立、持株会社GDHとその子会社ゴンゾを経て現在はADK傘下。
・ゴンゾ作品の制作を共同担当していたディジメーションと合弁でGDHを設立、その後子会社化した同社とゴンゾは合併、一時期ゴンゾ・ディジメーションという社名だった。
・最盛期には有望なアニメーターを多数拘束するなど若手中心による作品制作が特徴で、GONZO作品で大きく名を上げたアニメーターや演出も多い。
・ごく一時期を除き社内に動画班が無くGK設立以前から韓国、中国のスタジオが動仕を殆ど担当していた、なお劇場進出をきっかけに社内に本格的に動画班を作った。
・上記のように海外下請けが多いが、国内のスタジオではアール、牙鳴との繋がりが深い。
・設立当時はデジタル技術に特化し3DCGには定評があったが、サンジゲンスタッフの独立までという見方あり。なおデジタル映像部門は2009年キュー・テックに売却されグラフィニカを設立。
・同社の撮影部門のスタッフは演出へと転向するケースが多かった。
・2006年にGDH(現ゴンゾ)の子会社として韓国にGK Entertainmentが設立され、『アラド戦記』で初の元請け制作を行うまでになったが2009年グループ離脱。
・経営難から2008年に4つのうち3つのラインをリストラ、第4スタジオを残した。2009年持株会社であったGDHは制作としてのGONZOを吸収、社名をゴンゾに変更した。
・『ストライク・ウィッチーズ』を機に上記4ラインとは別に第5スタジオを新設した、なおクレジットでスタジオ名を表記したのはここだけとなった。
・分家が多く2007年にdavid(2,3st、沖浦、梶田)、エンカレッジ(プロデュースライン、池田、小林)、
 2009年にはLAMBDA→LMD(村濱)、フッズ(1st、永井)、ランドッグ(4st、[正確には独立ではなく移籍]、鈴木、坂上)、
 グラフィニカ(デジタル部、吉岡)、2010年に五組(5st、柴田、青木)、グラム(4st[ランドッグからさらに分社]、石橋)と同社を退社したPが立て続けに会社を設立した。
・現在は主に旧4st、5st、独立愚連隊の一部スタッフが残留し4stを形成。
・2011年に元請復活し再起を賭け、その後は年1、2本程度のアニメを制作し、”表向き”好調を装っていたものの、ADKが買収後不適切な会計が発覚、訂正後の資料では殆ど負債は減っていなかった。
・とかく収益や経営面が不安視されるが、元請け復活後は『ラストエグザイル-銀翼のファム-』『犬とハサミは使いよう』『それが声優!』『蒼の彼方のフォーリズム』『AKIBA'S TRIP -THE ANIMATION-』『18if』などの制作を担当。
・最新作は『聖闘士星矢 セインティア翔』。なお2019年、荻窪スタジオから分社独立しスタジオKAIが設立、制作中の一部GONZO作品の権利を引き継ぐ予定とあったが、実際の所制作機能をKAIに全て移譲、現在ゴンゾは版権管理会社となっている。

所属アニメタ:
関連アニメタ:前田真宏、後藤圭二、奥野浩行、うのまこと、石浜真史、後藤雅巳、夏目真吾、小川完、濱川修二郎、追崎史敏、川畑えるきん、祝浩司、山川宏治、村松尚雄、海老原雅夫、朝来昭子、和田高明、阿蒜晃士
輩出アニメタ:榎本柊斗、菅谷朱里、本村晃一


■GoHands(ゴーハンズ)
・2008年8月設立。制作ではなく作品を見てほしいという考えから元請制作会社としては珍しく公式のHPが存在しない。
・サテライト第二スタジオ(東京)の一部スタッフが分社独立した。
・『マクロスF』でグロス請けを経験した後プリンセスラバー!』で初の元請を開始。
・冲方丁原作の『マルドゥック・スクランブル』で劇場作品にも注力するようになった。
・中井準、井元一彰、菊田幸一らが一時期席を置いていた時期は作画的見所の多い回が多かった。
・2012年『K』でオリジナル作品を制作してから、『生徒会役員共』のOVAとともにオリジナル作品(ハンドシェイカー)にも精力的に制作を行なっている。
・殆どの元請け作品の作画工程に関しては社内でこなすことが多く、スケジュール管理は比較的良好。
・『東京BABYLON2021』の制作における不祥事によって主要取引先のキングレコードとの関係に亀裂が入り、活動は縮小傾向にある。
・最新作は『デキる猫は今日も憂鬱』、『好きな子がめがねを忘れた』。

所属アニメタ:金澤洪充、鈴木信吾、岸本鈴吾、古田誠、内田孝行、寺野勇樹、石森愛、土岐由紀、大久保宏
関連アニメタ:中井準、井元一彰、菊田幸一、舛田裕美


■CygamesPictures(サイゲームスピクチャーズ)
・親会社Cygamesがアニメ制作プロダクションを内製化する為、2016年に設立した。
・スローガンは親会社と同じく『最高のコンテンツを作る』。
・社内プロデューサーは同社出身の溝口侃、サテライトから移籍した近藤成一、アニプレックス子会社であるCloverWorksから移籍した上内健太、同じくアニプレックス子会社のA-1Picturesから移籍した町口漱汰がいる。
・同社は他にも様々なアニメスタジオから移籍してきた人材が多数所属又は活動している。
・アニメーション制作実績はまだ少数だが制作作品には優秀なクリエーターが大勢参加されており、今後も高品質な作品が期待出来るスタジオである。
・最新作は『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』、『ウマ娘 プリティダービー Road to the Top』。

所属アニメタ:重國勇二、おだし、淵本宗平、高妻匠、落合良介、福見幹太、田舎方順一、愛甲剣士、井口聖、諸冨直也、中村純、白倉純、兼子慎哉、井上廉太、李明振、川南佑華、桂乾浩、チンシトウ、中台昂文、村田駿、蔡泓鏗、蔡尚東、吉田泰斗、益野翔太、野田凜太朗、本田涼葉、吉井琴葉、柳野未来、清水政宗
関連アニメタ:渡部尭晧、井川典恵、小池智史、宮崎創、楊烈駿、高嶋宏之、長町英樹山本健、渡辺舞、mosh、斉藤良成、宮崎輝、浅見日香留、TOMATO、藤優子、福元陽介、河西委宏、上野卓志、鈴木悠起、矢永沙織、綾きらら、宇良隆太杉田柊前並武志、西谷衆平、フクロウp、末田晃大、中園仁、Niii、向川原憲、寺本将吾、舘崎大、河本零王、野田猛、須川康太、相音光、とまど、佐々木洋也、坂浦譲


■サテライト
・「本社とそれ以外(2st、3st)では大きく実力に差が有る」と噂が有ったがどうやら各スタジオで独立採算制を引いている。
 他スタジオとの交流も薄かったが2012年に点在するスタジオの集約を行った、それに先立ち制作を二部制に移行。
・以下は各スタジオの特徴、2008年1st(エイトビット)の独立やハルフィルム(金子)、タック(川人)ライン流入によりスタジオ構成が大きく変化しているため2008年以前を旧で表す。
本社 PS部:劇マクロスF、アクエリオンEVOL、マクロスFB7など。担当Pは伊藤、蔵本(旧1st)
第1制作室 第1制作課:エア・ギア、マクロスFB7、アラタカンガタリなど。担当Pは山本(F&Gst)(推測)
第1制作室 海外制作課:バスカッシュ、キルミン、ゲームPVなど、JM ANIMATIONとの共同制作がほとんど、2012年廃止。担当Pは島村(旧3st→4st)
第2制作室 第1制作課:しゅごキャラ、キディ、娘クリ、クロワーゼ、シンフォギア、モーレツ宇宙海賊、AKB0048、魔弾の王と戦姫、シンフォギア3、ももくり、ナンバカなど。担当Pは金子、平野(旧2st→3st+元ハル)(推測)
第2制作室 第2制作課:グイン・サーガ、FAIRY TAIL(A1との共同)、ログ・ホライズン、ノブナガ・ザ・フール、長門有希ちゃんの消失、マクロスΔなど。担当Pは川人(退社)→江口(退社)(F&Gst、元タック)(推測)
第2制作室 第3制作課:トータル・イクリプス、シンフォギア2、WA2、M3(C2Cとの共同)、アクエリオンロゴス(C2Cとの共同)など。2012~13年新設、担当Pは濱本(退社)→渡部(退社)(推測)。
旧1st(本社スタジオ):良質なCG、作画(ノエイン、アクエリオン、マクロスFなど)、担当Pは葛西。2008年主力スタッフがエイトビットとして独立。
旧2st(第7スカイビル):堅実な作画、安定したスケジュール管理(アンジェリーク、しゅごキャラなど)、担当Pは岸本→金子。2008年主力スタッフの一部がGohandsへ移籍、代わってハルフィルムのラインが流入。
旧3st(堀野ビル):人の集まりが悪い(監督、アニメタ逃亡)、スケジュール管理が甘い(キスダム、ガラスの艦隊、ヘルシングなど)、海外任せ、担当Pは島村。海外制作班と同一?
旧4st:下請け会社(ルーンボックスに丸投げしていた)。
と作画の出来は作品によって非常に波があり、毎年スタッフの出入りが激しいことがそれに拍車をかけている。なお 2008年の再編では最終的に流入が流出を上回り、以前より約30名増え100人近くを抱えている。
・他にタイに分室(STUDIO H.S.T)がある。また過去には札幌、大阪、名古屋にもスタジオがあった。
名古屋スタジオ:2008年以前は主に3st、海外制作班の下請け、その後フェアリーテイルの下請けを主に担当していたがいつのまにか閉鎖。
札幌スタジオ:2007年閉鎖、元所属スタッフはDebris札幌を設立、主にJ.C.STAFF作品に参加。
大阪スタジオ:初期メンバーは元ワンパ所属者中心で当時はしゅご、アンジェリークなどの各話作画グロスを担当。2008年Gohandsとして独立。
・スケジュール管理が甘く、作画が優れた作品(ノエイン、アクエリオン)ですら最終的なスケジュールはぎりぎりであるほど、
 その反省からか2009年以降は比較的余裕を持ったスケジュールをとっている作品もある。
・制作される3DCGのクオリティはオレンジの力も大きいながら業界屈指といわれていた。

所属アニメタ:倉川英揚、江端里沙、長坂寛治、定井秀樹
関連アニメタ:大久保宏うつのみや理岸田隆宏、結城信輝、小美野雅彦りょーちも、中屋了、神戸洋行、高橋裕一、岡崎洋美、大塚八愛、米澤優、山崎秀樹、関口雅浩、安彦守、鷲田敏弥、雨宮英雄、松本憲生、ロマン・トマ、藤川太、山下浩史、江畑諒真、小林慎吾、崔ふみひで、エディ・メホン、藤本さとる、杉村友和いとうまりこ、伊藤郁子、杉江敏治、ハニュー、舘崎大、今西亨、式地幸喜光田史亮、普津澤時ヱ門、荒井和人、酒井智史
輩出アニメタ:仁保知行椛島洋介井上英紀、坂本俊太、大久保義之


■3Hz(サンヘルツ)
・STUDIO 3Hz。I.G出身でキネマシトラスの立ち上げを経た松家雄一郎が2013年に設立。
・押山清高初監督の『フリップフラッパーズ』や江畑諒真のEDとアクション回などが注目された。
・オリジナルアニメーションを製作することが多い。『フリップフラッパーズ』『プリンセス・プリンシパル(アクタスと共同)』『ヒーラー・ガール』等。
・最新作は『はたらく魔王さま!!』『THE MARGINAL SERVICE』。

所属アニメタ:入江泰浩、三浦里菜、橋本健太
関連アニメタ:秋谷有紀恵、鶴窪久子、りぱ江畑諒真、斎藤敦史、阿部美佐緒、大導寺美穂、飯田剛士、宮原拓也、向川原憲


■サンライズ
・1972年設立。
・業界屈指の作画ライン。
・基本、社員アニメーターはおらず全員フリー契約。
・以前(いつ?)は未経験者・動画マンは原則として採らず、動画やメインの生産ラインは中村プロやst.ダブなどに下請けさせていた。
 中村プロやダブはサンライズの用紙を使っていたり、サンライズ作品のキャラデ作監がそういったスタジオ出身だったりする。
・現在も中村プロなどへの下請けは続いているが、一方で「サンライズ若木塾(現:サンライズ作画塾)」にて動画や二原を撒きながら新人を育成し、
 成長したアニメーターをプロパーの原画マンとして迎え入れているなど、今まで冷遇していた若手の人材を取り込む動きがみられる。
・単価は安く、中には現場が悲壮なスタジオもあり業界内での評判は一概に良いとは言いがたい。
・長期アニメなどでは社内の別スタジオにグロスを撒く事も多い。
・2022年4月より「バンダイナムコフィルムワークス」に商号変更する予定で、法人としてのサンライズは消滅し、今後は同社の制作ブランドとなる。


スタジオ一覧
1スタ:富岡秀行P→小形尚弘P・仲寿和P、『犬夜叉』『焼きジャぱん』『結界師』『テイルズ オブ ジ アビス』『犬夜叉 -完結編-』『ガンダムUC』『Gのレコンギスタ』。かつてはサンデー連載漫画はまかせろなスタジオ。ガンダムUC以降はガンダム関係の作品が多い。最新作は『半妖の夜叉姫』。
2スタ:峯岸功P、かつてはBONESを設立した南雅彦が所属していたスタジオ。現在はBNP Dスタとして稼働。
3スタ:小川正和P(異動しBEYONDへ出向)。ゼロ年代以降の非宇宙世紀なガンダムといえばココ、小川PのSUNRISE BEYOND異動によりスタッフはそちらへ移籍。『ガンダムSEED DESTINY』『ガンダムOO』『ガンダムAGE』『ガンダムビルドファイターズシリーズ』『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』『ガンダムビルドダイバーズ』。最新作は『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。
4スタ:河口佳高P→富川清晴P。『コードギアス 亡国のアキト』『クラシカロイド(1期)』など。現在はBNPとして稼働しているらしい。*
5スタ:若鍋竜太P→樋口弘光P『エルドラン三部作』『劇場版犬夜叉』『かいけつゾロリ』『銀魂』シリーズなど。現在はBNP Cスタとして稼働。
6スタ:大橋千恵雄(退社)→田村一彦P『THE ビッグオー』『ケロロ、1st~4th』『TIGER & BUNNY』など。最新作は『DOUBLE DECKER! ダグ&キリル』。(ケロロは4thシーズン制作中にPが独立しブリッジを設立、以降実制作はそちらに移った)
7スタ:松村圭一P『勇者シリーズ』『サイバーフォーミュラ』『スクライド』『劇場版Z』『ボトムズ』。作画アニメならここ。最新作は『ゼーガペインADP』。
8スタ:古里尚丈(退社)→平山理志P(退社)→大塚大P・石塚金吾P『舞HiME』『アイマス』『宇宙をかける少女』『境界線上のホライゾン』『アクセル・ワールド』『ねらわれた学園』『ラブライブ!』『バディ・コンプレックス』。
    スケジュールが良、このスタジオ作品の花火バチバチ系メカ作画を8スタ作画と呼ぶ人もいる。
    所属Pの退社のためか新作準備だったのかしばらくグロス請が多かったが2011年に元請復帰、最新作は『ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』。
9スタ:古澤文邦P→若鍋竜太P→森田真好P『ガサラキ』『無限のリヴァイアス』『ガンダムSEED』『バトルスピリッツシリーズ』『男子高校生の日常』『貧乏神が!』『アイカツ!(1年目途中まで)』など。
    バトスピ時に10スタの恐竜キングスタッフがスライド。現在はBNP Bスタとして稼働。
10スタ:梅崎淳志P『恐竜キング』『ファイ・ブレイン』シリーズなど。5スタ同様にアイカツのグロスを担当していたが元請復帰、最新作は『異世界居酒屋〜古都アイテーリアの居酒屋のぶ〜』。
11スタ:佐藤弘幸P『黒神』『SDガンダム三国伝』。『夏色キセキ』終了後解散?
練馬スタ:土屋康昌P『いばらの王』『コイセント』『ショート・ピース』『革命機ヴァルヴレイヴ』『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』。最新作は『コードギアス 復活のルルーシュ』
アイカツスタジオ:若鍋竜太P→伊藤貴憲P。『アイカツ! -アイドルカツドウ!-』の制作に特化したスタジオ(1年目初期は9スタの分室として制作していた)。現在はBNP Aスタとして稼働。
オリジンスタジオ→新5スタ:谷口理P。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』制作用に設立。

関連アニメタ:重田敦司
輩出アニメタ:阿部慎吾、赤井方尚、山岸正和
1スタ関連アニメタ:菱沼義仁、戸部敦夫、土器手司、しんごーやすし、高谷浩利
2スタ輩出(元関連)アニメタ:金山明博、小林利充、仲盛文、川元利浩、佐野浩敏、堀川耕一、逢坂浩司、小森高博、菅野宏紀、鴨川浩、杉浦幸次、伊藤嘉之、宮田忠明、山根宰、工原しげき、中村豊、入江泰浩
旧3スタ関連アニメタ:千葉道徳、大塚健、大貫健一、有澤寛、森下博光、阿部邦博、松田寛、佐村義一、牟田口裕基、山根宰、大張正己、久壽米木信弥、高瀬健一(進藤ケンイチ)、大籠之仁、松川哲也、牧孝雄、池田佳代、阿部宗孝、寺岡厳、井上邦彦、平岡雅樹(中矢雅樹)、立山信也、坂本修司、岩木孝司、野崎真一、宮本佐和子、冨田与四一、小谷杏子、中本尚子、山崎克之、髙久美弥、和田清美、高橋勇治、菅原正朋、別所ゆうき、斎藤香
4スタ輩出アニメタ:佐藤元、高橋久美子、土器手司、合田浩章、大貫健一、榎本明広、金森賢二、広田麻由美
旧5スタ関連アニメタ:名和誉弘、竹内進二、宮脇千鶴、山口光紀、乙幡忠志、佐藤陽子、鶴田仁美、佐々木洋平、今岡大、青木あさ子、外谷章、本城恵一朗、浅井昭人、中村ユミ(中村友美)、諏訪可奈恵、鈴木ひろみ、石川真理子、升谷由紀、高倉香恵
7スタ輩出(元関連)アニメタ:遠藤裕一、服部憲知、山本直子、向山祐治、森悦史、広田麻由美、佐々門信芳、植田洋一、高谷浩利、大張正己、山根理宏、小黒晃、後藤圭二、門智昭、新号靖、相澤昌弘、秦野好紹、遠藤麻末、佐久間健、中山初絵、鈴木竜也、鈴木卓也、石川洋一、阿部宗孝、石田敦子、阿部美佐緒、西田亜沙子、中谷誠一、吉田徹、糸島雅彦、岩根雅明
9スタ元関連アニメタ:西村聡、長生中、鈴木幸江、湯本佳典、石川てつや、小野和寛、菊池晃、石田智子、稲吉智重、稲吉朝子、河野悦隆、中島大輔、丸山隆、見嶋梨香、板岡錦、板倉和弘
9スタ輩出アニメタ:嘉手苅睦
作画塾(若木塾)輩出アニメタ:金世俊、愛敬由紀子、安西俊之、永富浩司、長友望己、東賢太郎、諸石康太、豊田暁子、吉川真帆、杉薗真希、山村直己、三橋桜子、戸井田珠里、宇田早輝子、飯田恵理子、森智子、大浦藍子、西島加奈、渡部里美、藤井智之、木村智、室田雄平

■■バンダイナムコピクチャーズ
・2015年4月より、サンライズより分社化したスタジオ。「BN Pictures」とも表記される。
・ニュースリリースではキッズアニメに特化しそれを主体とした作品制作チームの分社とされている。
・サンライズより、『アイカツ!』シリーズ、『銀魂』シリーズ、『ケロロ軍曹』シリーズ、『古代王者恐竜キング』シリーズ、『TIGER & BUNNY』シリーズ、『テイルズオブジアビス』、『トライブクルクル』、『バトルスピリッツ』シリーズ、『ファイ・ブレイン』シリーズ、『まじめにふまじめかいけつゾロリ』シリーズを引き継いでいるが、スタジオごと結合したものと、版権のみ移管されたものが存在すると思われる。
・『クラシカロイド(1期)』のようにBNP製作でサンライズ制作のものも存在する。
・高松信司のツイートからA~Dスタジオの割り振りが判明した。また2018年12月時点でFスタジオまで存在している(小形尚弘インタビューより)。
Aスタ:伊藤貴憲P→木村大P。元サンライズアイカツスタジオ。『アイカツ!』シリーズ担当。最新作は『アイカツプラネット!』。
Bスタ:森田真好P。元第9スタジオ。『バトルスピリッツ』シリーズ、『ファイトリーグ ギア・ガジェット・ジェネレーターズ』担当。最新作は『バトルスピリッツ 赫盟のガレット』。元請けが無い時はアイカツ等の他スタジオ作品や他社からのグロスを請けている。
Cスタ:樋口弘光P→前川貴史P。元第5スタジオ。『銀魂』シリーズ、劇場版『かいけつゾロリ』シリーズを担当。最新作は『銀魂 THE FINAL』。
Dスタ:峯岸功P。元第2スタジオ。『トライブクルクル』『ブレイブビーツ』『ドリフェス!』シリーズ『最響カミズモード!』を担当。最新作は『セスタス -The Roman Fighter-』。
Eスタ:關山晃弘P。『ヘボット』『クラシカロイド(2期)』を担当。關山Pのツテでスタッフにスタジオコメット関係の者が多い。最新作は『魔入りました!入間くん』。
Fスタ:三浦進P。ゲーム関係のショートムービーの制作などを担当。フルデジタル制作を目的として開設したらしく、作画はスタジオダブの若手メイン。最新作は『もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ』。
大阪スタ:制作スタジオではなく作画スタジオ。スタジオダブの助力でデジタル作画を採用している。所属アニメーターには解散したスタジオワンパックの者も数名いる模様。
いわきスタ:2019年10月に開設された作画スタジオ。新規に立ちあげたスタジオではなく実際はスタジオダブをBNP傘下にしたものであり*、所属アニメーターらもそのまま引き継がれている。詳細はスタジオダブの項も参照。


■C2C(シーツーシー)
・Triple Aの制作部門が分社化し、子会社として設立。
・社名は「Challenge To Challenge」の略とのこと。
・グロス請けがメインだったが、『ゆるめいつ 3でぃ』より元請けを開始。『お姉ちゃんが来た』でショートアニメの初元請けを開始。
・元々グロス請にて多くの話数を請けていた事もあり『M3〜ソノ黒キ鋼〜』『アクエリオンロゴス』、『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?』などで、サテライトとの共同制作を担当するまでになった、2018年、初の30分単独TVアニメ元請け作品『はるかなレシーブ』を担当。
・元請け作品では比較的安定したアニメーション、キャラ作画をしている。
・動仕工程の大半を親会社のTriple Aが担当。他社グロスに関してはTriple A名義からC2C名義で話数グロスを請けるパターンが増えている。


所属アニメタ:窪岡俊之、小田武士、松尾信之、西野武志、池下博紀、横山友紀、芳賀亮、齋藤温子、河野絵美、吉田巧介、大木比呂、高橋知也、重松和樹、プラガリ・ポッター、周昊、滝澤陸、森田裕之、新田駿也
関連アニメタ:山田真也、宝井俊介、今西亨、酒井智史、古川博之、齊藤佳子、吉田政保、桑原良介、青木真理子長森佳容、沖田直美、野田康行、千葉茂、青木駿介
輩出アニメタ:太田彬彦、下條祐未、倉員千晶、矢永沙織


■XEBEC(ジーベック)
・下地志直、佐藤徹、羽原信義の3人が中心となり1995年5月に設立。
・I.G傘下で、人材は葦プロダクションの流れを汲む。そのため葦プロの下請けだったスタジオジャイアンツと2008年頃まで交流があった。
・昔から有望な若手を多数輩出してきた歴史がある。北田勝彦、菊田幸一、高瀬智章、小林恵祐、近岡直、足立慎吾、岡勇一等キャラデザや総作画監督を担当したアニメーターが多い。
・一方で、XEBECを離脱した後のA-1などのスタジオで大成する者が多い為、「育成所」「アニメ界の広島」と揶揄される事も。
・1990年代はI.Gが劇場・OVAメインで活動していたため、XEBEC制作のテレビシリーズはプロパーに加えて、I.Gの若手が参加していた。
・得意ジャンルはSFロボットアニメや、小学館プロ主導のキッズ向けゲーム・ホビー原作、To LOVEるなどのお色気系。
・制作事業の長引く赤字が改善できないため、制作・作画部門はサンライズ(→SUNRISE BEYOND)、版権と撮影部門(現I.G第二撮影スタジオ)、練馬スタジオはProduction I.G、仕上部門はSIGNAL.MDにそれぞれ事業譲渡され、2019年6月をもってI.Gに吸収合併される形で法人格が消滅した。
・同年5月に下地志直がstudio MOTHERを設立し、こちらにも多くのスタッフが移っている。

所属アニメタ:羽原信義高見明男石原満前田明寿、山岡信一、塚本あゆみ、加藤はつえ、堀たえ子、小林千鶴、竹谷今日子、加藤雅之、松村拓哉、乘田拓茂、沓澤洋子、那花優統
輩出アニメタ:うのまこと坂崎忠ごとうじゅんじ、大槻敦史、久保田誓、かおり(小森香織)、みうらたけひろ茂木信二郎高品有桂湯本佳典押山清高飯塚晴子川元まりこ足立慎吾近岡直朝来昭子若林信岡勇一北田勝彦世良悠子平牧大輔菊田幸一滝山真哲、竹下良平、小野和美、高瀬智章久貝典史末澤慧小林恵祐西谷泰史月見里智弘
関連アニメタ:後藤圭二柳沢まさひで兵渡勝、榎本明広、石川健朝、河野利幸、岸本誠司杉谷光一浅賀和行高木弘樹西井正典、清水陽一、久保山陽子、吉岡毅、山本彩


■■IG zwei(石神井台st、旧XEBEC M2)
・Production I.G(元XEBEC)のもう一つのラインスタジオ。
・スタジオZ5が改組される形で設立された。演出家には亀垣氏に代わり西森氏が参加。
・ネギま一期の失敗からグロス回にもレイアウト作監を置くなどしている。
・かつてのZ5系アニメーターにコネがあり、ホスト部M2回では西澤晋がレイアウトで参加するというサプライズもあった。
・2008年10月末、XEBECに吸収される形で解体されスタッフは石神井台stへ移り、同時に本橋秀之も退社した。
・M2解体後しばらく下請が続き目立った動きは無かったが2011年からzwei表記でグロスを開始したほかXEBEC名義で元請も再開、
 2015年には蒼穹のファフナーEXODUSをzwei名義で担当。(劇場版ファフナー、RIO、変ゼミ)
・zwei(M2)のみで作品を請ける能力があるが、XEBEC本社や同グループのIGにグロスで参加することも。
・上記の通り、Production I.Gに事業譲渡されるのを受け、2019年に「IG Zwei」に名称変更。

関連アニメタ:本橋秀之、古田誠、長屋侑利子、大浪太、崎山北斗


■■XEBEC 福岡スタジオ
・最も最近出来たスタジオ。
・作画(デジタル)と仕上げをメインとしている。
・XEBECの法人格消滅に伴い、SUNRISE BEYONDへ譲渡された。

所属アニメタ:棚町昌晃


■J.C.STAFF
・1986年設立。
・堅実な作画が多いが、許容範囲は広いためサプライズ回に期待できる。
・ほぼ常時3ラインを維持しており2019年では鈴木薫Pを中心とした班(以下、鈴木班)、藤代敦士Pを中心とした班(以下、藤代班)、岡田耕二Pを中心とした班(以下、岡田班)との3ライン体制であった。また単発作品や劇場作品中心で松尾Pが担当することもある。
・2020年からは制作5ライン体制となった。
・2000年代は厳しいスケジュールと荒れた作画もちらほら目立つ会社だったが、作画・制作部を大幅に増員した10年代以降の作画クオリティは安定傾向にある。
・動画から正社員になったアニメーターの大半が速筆であり、2017年現在の総作監、作監クラスの面々がそれに当たる。
・ヘルプ作監を大量に投入しクオリティを向上させる手法を使う。そのため、作監補あわせて10人以上の作監がEDロールにひしめき合うことも。
・ちなみに動画検査も4人以上クレジットされることがあるが、社内に正社員の動画検査を多数抱えており、作品・話数問わず面倒を見るため。
・なお正社員として多数アニメーターを確保している会社は日本でも珍しい。また男性向け作品の多い台所事情とは裏腹に、女性アニメーター率も高い。
・また社内に撮影、美術、3DCG、デザインの部署があり、いずれも出来高ではなく固定給での正社員待遇である。
・撮影部はデジタル化黎明期より優秀で、過酷なスケジュールでも作品クオリティの下支えに貢献している。
 また美術部は単独で他社作品の美術を担当すること(例:ノーマッド作品、ご注文はうさぎですか? など)も。
・2021年以降の作品では、どの制作ラインもアニメーター不足が顕著に表れている。対策として、鈴木班では単話数に作監・原画を本体が半分、スタジオパストラル、アゼータ・ピクチャーズ、4tune、へばらぎ等の作画グロスを半分投入している。藤代班、岡田班では通常回の場合、足りない分の作監・原画を前者はスタジオギガ、後者はDogwoodというスタジオに任せている。グロス回の場合、前者は寿門堂又はENGI、後者はSTUDIO MASSKET又はEliasに1話丸ごと任せている。
・同じく2021年以降は制作ラインがそれぞれ同時期に2作品作る体制となった為、1クールに4つ以上の作品が放送、配信、放映されることがある。

所属アニメタ:山川吉樹大木良一藤井昌宏長谷川眞也岩倉和憲桜美かつし橘秀樹音地正行木本茂樹冷水由紀絵、谷川政輝、都築裕佳子、荻野信子、河野隆子、岡本弘樹、内山絵里、高橋みか、佐野はるか、村上雄、坂本哲也、佐藤嵩光、小渕陽介、古木舞、前田ゆり子、泉しづか、野上良之、下江一正、青木健一郎、岡田宗樹、松崎紗弥子、岩佐菜美子、内藤玲、橋詰力、迫由里香、山本雅章、長崎千穂、篠原佐代子、津畑春香、福本佳菜絵、山下真子、田中愛美、大山夏輝、瀧澤莉那、長塚幸恵、河野直人、河村あかり、近藤まい美、高橋加緒理、中村優太、荒木静花、菅谷朱里、南翔太、小西有沙、河野快人、田中綾華、中村怜央、藤田脩斗、南雲葉月、清水美友紀、山口和奏
関連アニメタ:竹内哲也櫻井親良下谷智之山下祐冨岡寛矢向宏志島村秀一、井嶋けい子、西川絵奈、前原薫、鈴木彩乃、鶴元慎子、河原久美子、馬場一樹、二宮奈那子、谷川亮介、小森篤、小野和美、大塚舞飯塚晴子、小川浩司、金正男、宮口久美、佐藤真史、上田みねこ、さのえり、廣原寧人高木有詩吉田亘良、河野眞也、熊谷勝弘、黒崎隼人、寺本彰、平山孝成、山中いづみ、橋本敬史、酒井智史、大西紀子、諏訪壮大、黒田新次郎
輩出アニメタ:和田崇枡田邦彰、宮前真一、田中孝弘、市川敬三、芝美奈子、北沢典子、中矢雅樹(平岡雅樹)、馬場竜一、矢上孝一、桝田浩史高橋裕一、小栗寛子、石川健介鈴木豪夏目真悟川上哲也岩瀧智佐野恵一越後光崇、松浦麻衣、井本由紀兵渡勝、野村芙沙子、小松真梨子野中正幸、小松沙奈、西谷衆平、新海良佑、芝田千紗、森七奈、三浦里菜、五藤有樹、山﨑匠馬、田中雄一、廣田茜、松元美季、八重樫洋平、亀山朋子、中田久美子、梶谷光春、八重樫優翼、伊東葉子、鈴木悠起、中山由美、其田昂己


■SHAFT(シャフト)
・ガイナックスと共同で制作していた過去もある会社。作画よりも独特の演出が注目される会社である。
・『月詠』を契機に新房昭之の拠点となる。2008年以降の元請け作品はアドバイザー的な立場も含めて何かしらで新房が関与しており、現在はほぼ新房スタジオといって良い状態。
・紙芝居アニメとも揶揄される演出が多様されるが、キャラクターの見せ場となるカット(作画PANUP)やアクションシーンなど、ここぞという時にはかなり枚数を使う傾向。
・『ネギま!?』と『ひだまりスケッチ』をダブルで請けた際、社内志向が祟ってスケジュール不足が露呈。同作品はPDが「3話までは真面目に作ってます」と発言したらしい。
・以降も殆ど間を置かずに作品を大量に制作し続けていたことから、化物語10話等でトラブルを起こしたり、
 他社に丸投げ半投げすることが多くあり、スケジュール不足に伴う制作状況の悪化は深刻であった。
・上記のようにパストラルを筆頭にグロスが非常に多かったが、ようやく反省したのか近年は内製率が高い。
 特にパストラルに委託した劇場版ネギまは、未完成版の公開で各所にかなりの迷惑を掛けた模様でそれ以降丸投げはないものの、近年打ち上げ花火、fateの制作状況からスケジュール管理の悪さを再び露呈している。
・前述のとおり、新房以外の監督を迎えることはなくなっている。一方で大沼心や龍輪直征ら初期の新房組の離脱も目立ち、スタッフの入れ替わりも激しくなっている。2018年には松永Pのラインが揃ってdavid productionへ移籍している。
・コミックマーケットに出店し、グッズや原画集を販売していたが、2017年に自社通販サイト「SAHFT TEN」を立ち上げ、通販サイトで設定資料集や原画集、オリジナルグッズを販売するようになった。

所属アニメタ:新房昭之、伊藤良明、潮月一也、阿部厳一朗杉山延寛砂田茂樹、山村洋貴、梅津泰臣、高野晃久、岩崎安利、香取泰江、綾部美穂、泉美紗子、小森亜紀、宮嶋仁志、長田寛人川田和樹
関連アニメタ:大田和寛守岡英行実原登武内宣之尾石達也渡辺明夫亀谷響子、大梶博之、萩尾圭太、田中穣、鈴木博文名倉靖博滝山真哲岩崎泰介小堺能夫新垣一成
輩出アニメタ:むらた雅彦、植田洋一小原充大塚舞森田宏幸、渡辺とおる、木野下澄江(相澤澄江)、浜津武広、米田光宏村山公輔、中本和樹、鈴木利正、佐々木満、油谷陽介、龍輪直征、大沼心、松本元気今村亮紺野大樹


■朱夏
・2013年ブレインズ・ベース第三制作部の佐藤由美が独立して設立。
・同社の制作部が制作していた『デュラララ!シリーズ』『夏目友人帳シリーズ』をブレインズ・ベースから引き継ぐ形で制作。

関連アニメタ:岸田隆宏、松本憲生


■C-Station(シーステイション)
・2009年、ビィートレインの制作部門が分社化。代表取締役はプロデューサーの丸亮二。ビィートレインのアニメ制作事業停止に伴い、資本解除の上独立。
・2014年に『聖刻の竜騎士』にて初の元請けを担当。
・親会社譲りでスケジュール管理は比較的しっかりしている。
・2018年『ゆるキャン△』で初監督の京極義昭監督を起用したことで、多くのファンを獲得。
 しかし、その反面、『覇穹 封神演義』は低調な作画も去ることながら、旧作ファン、新規ファンを突き放すような脚本・シリーズ構成により難儀することとなった。

所属アニメタ:佐々木睦美、山下喜光、田村正文、遠藤大輔、堤谷典子


■ジェノスタジオ
・2015年11月19日設立。
・フジテレビの著作権部に所属していた山本幸治Pが代表取締役を務める。
・コンテンツ企画会社「ツインエンジン」の映像製作会社の一社。
・2015年9月末、『虐殺器官』の劇場公開の1ヶ月前、元請だったマングローブの倒産をキッカケに『虐殺器官』を製作するために立ち上げたスタジオ。
・元請けを務めた『刻刻』では旧マングローブに所属していた面々が参加。
・最新作は『ブッチギレ!』。

関連アニメタ:橋本敬史


■SILVER LINK.
・2007年12月、金子逸人が出身元のフロントラインから分社する形で独立し設立。
・2015年に背景、CG、撮影部門を設立。2017年より本格的に稼働した。
・本制作では2016年より、制作デスクを「チーフマネージャー」、設定制作を「設定マネージャー」、制作進行を「制作マネージャー」と呼ぶようになる。
・J.C.STAFFを中心に活動している、又は活動していたアニメーターが数多く参加している。
・2020年7月17日より、子会社のCONNECTを吸収合併し、同年10月1日に朝日放送グループホールディングス株式会社の完全子会社となった新会社、株式会社SILVER LINK.(新社)を設立した。なお、「CONNECT」の名称はSILVER LINK.(新社)の一部門として、そのまま残されている。

所属アニメタ:大沼心、湊未來、山吉一幸、平田和也、澤入祐樹、青木慎平、伊藤浩二小林宏平、関根侑佑、木全新、渡辺大貴、廣田陽香、寿夢龍、中嶋美幸、石井直樹、紀ノ國太雅、椛沢祥平、古川英樹、丹羽信礼
関連アニメタ:田村正文、米田紘、久松沙紀、大塚舞、井本由紀、高橋賢、本多弘幸、前嶋弘史、堀光明、井上美香、氏家嘉宏、松原礼奈、片山敬介、橋本真希
輩出アニメタ:大平剛生、西尾雪乃、直木祥子、濱田佳那、森公太、岩井田夏帆、楊烈駿、喜友名陽、広瀬佑樹


■シンエイ動画
・1976年設立。2010年よりテレビ朝日の完全子会社。前身のAプロについては下記参照。
・藤子作品をはじめ、多くのファミリー向け作品を制作している老舗スタジオ。常に堅実な仕事をしており、この20年以上、「崩壊」の類はまず起こしていない。が、ラインによってはグロス率高し。
・2013年までは深夜アニメへの進出はなかったが、製作方針が変わったのか、『となりの関くん』『デンキ街の本屋さん』『笑ゥせぇるすまん NEW』『からかい上手の高木さん』など手掛けるようになり、ドラえもんやしんちゃんに携わるスタッフもそちらで見掛けるようになった。
・シンエイの制作はかなり優秀らしく、アニメーターからの評判がいい。
・かつて岡田斗司夫には「コアなオタク程、シンエイのポテンシャルで一度オリジナルを見てみたいと思う」と言われた程、圧倒的で高水準な安定感を誇っている。
・会社や作品のネームバリューもあってか、劇場作品やテレビスペシャルでは優秀なアニメーターが結集して豪華な布陣になることも。特に劇場版『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』での作画は語られやすい。
・90年代~00年代はアニメーターの採用を絞っていたが、現在は定期採用を再開し、劇場作品でも腕を振るう者も出てきている。
・2017年にSynergy SPを子会社化。

所属アニメタ:大塚正実、大武正枝、木村陽子、間々田益男、入江康智、三輪修、吉田誠、岩永大蔵、神戸佑太、今村洋輝、海老原尚樹、野口敦史
関連アニメタ:富永貞義、久保園誠、飯山嘉昌、三浦清継、門脇孝一、原勝徳、針金屋英郎、大森孝敏、佐々木政勝、末吉裕一郎、湯浅政明、小西賢一、鈴木大司、釘宮洋、高倉佳彦、林静香(高倉静香)、神村幸子、松下浩美(辰嶋洋海)、平川哲生、霜山朋久、夏目真悟、牧原亮太郎、大城勝、桝田浩史、大杉宜弘、樋口善法、尾鷲英俊、丸山宏一
輩出アニメタ:中村英一、芝山努、小林治、河内日出夫、山田道代(山田みちしろ)、須田裕美子、竹内留吉、本多敏行、本木久年、有原誠治、近藤喜文、田中敦子、原恵子、鈴木信一、奈須川充、徳田悦郎、飯口悦子、後藤真砂子、木上益治、柳野龍男、岩崎陽子(岩崎ヨーコ)、吉川由美子(吉川うたた)、稲村武志、松尾真理(松沢まり?)、奈良岡光、渡辺歩、金子志津枝、若松孝思、宮健太、堀尾鉱

■■Aプロダクション
・東映動画を退社したばかりの楠部大吉郎に東京ムービーの創業者である藤岡豊が声を掛け、1965年に設立された。
・シンエイ動画の事実上の前身にあたる。資本関係は無いが、東京ムービーが営業してAプロに仕事を回すという、子会社的な立ち位置であった。
・創立メンバーは楠部をはじめとして、『狼少年ケン』の動画を担当していた芝山努、小林治に、1か月遅れで参加した椛島義夫、森下圭介(当時、東映で『風のフジ丸』の動画を担当)を加えた5人。
 翌年から新人の採用と養成を開始。68年には大塚康生、71年には高畑勲、宮崎駿、小田部羊一がそれぞれ東映動画よりAプロに移籍してくる。
 以上の経緯から中核スタッフは東映動画出身者が大半を占めていた。
・Aプロが制作の主体となった作品に『ルパン三世(第1期)』『巨人の星』『ど根性ガエル』などがあり、後進に与えた影響は計り知れない。
・『ど根性ガエル』『はじめ人間ギャートルズ』『ガンバの冒険』『元祖天才バカボン』等の作品で顕著にみられた、
 シンプルなフォルムのキャラや、大胆にシルエットを変化させるキャラの動き、動画枚数を減らしメリハリをつけたタイミング、といったスタイルは『Aプロ調』と作画マニアに総称される。
・最盛期には仕上部門・美術部門を抱えるなど大手並みの規模に成長したが、藤岡がテレコムを設立し、海外市場開拓のために『ニモ』の製作準備に着手するとテレビの仕事が激減。
 アニメーターが数多く流出し、ズイヨー映像に移籍したり、風プロや古留美の作画部門を立ち上げたりするなどした。
 流出劇は最終的にシンエイ設立初期まで続き、亜細亜堂やあにまる屋(エクラアニマル)を設立するに至っている。
・上記の事情もあって、東京ムービーとの関係を解消。自社で企画制作を請け負う体制を整えるため、シンエイ動画に改組した。
・改組後に残ったアニメーターの一人である大塚康生はシンエイに役員待遇で迎え入れられたが、他社の企画に奔走しているうちに早々と離脱している。

関連アニメタ:楠部大吉郎、芝山努、小林治、椛島義夫、森下圭介、竹内留吉、吉田茂承(吉田しげつぐ)、中村英一、須田正己、河内日出夫、有原誠治、山田道代(山田みちしろ)、近藤喜文、本多敏行、福富博、青木雄三(青木悠三)、本木久年、大塚康生、小田部羊一、宮崎駿、春貴健司、須田裕美子、矢沢則子(草柳則子)


■スタジオ絵夢
・アニメーター朝倉隆が主宰するアニメスタジオ。主に日本アニメーション制作作品を中心に活動。
・後述のスタジオ絵夢とは別のスタジオ。設立年はこちらのほうが早い。
・主な参加作に『ミームいろいろ夢の旅』『宇宙船サジタリウス』『グリム名作劇場』など

関連アニメタ:朝倉隆、野崎温子


■スタジオ絵夢
・宇治光夫(宇治昌光)ともう一人のアニメーターがネオメディアから独立して設立。
・当時ネオメディアの東中野スタジオに在籍していた大城勉、安藤義信も付いていく形で絵夢に移籍した。
・先述の朝倉隆主宰のスタジオ絵夢とは別のスタジオ。設立年はこちらのほうが遅い。
・80年代に大城、安藤の両者に代表される、棒状のハイライトを用いたシャープなメカの描写と山下調の暴走作画で頭角を現す。
 この時期の代表的な参加作品に『忍者戦士飛影』『マシンロボ クロノスの大逆襲』『マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズ』
 『機甲戦記ドラグナー』『超音戦士ボーグマン』がある。特に『バトルハッカーズ』のグロス回(アニメ浪漫と共同で担当)は必見。
・ネオメディアの富士見台スタジオに席を置いていた磯光雄は、絵夢のメンバーと交友があったため、絵夢所属ではないものの、絵夢に作業用の机を置いて出入りしていた。
 磯がネオメディアからスタジオ座円洞に移籍した辺りの時期に、舛舘俊秀が座円洞を離れて絵夢に加入している。
・作画のスタイルに関しても80年代の大城、安藤の作画は磯と近い部分がある。
 90年代以降の作品でも大城(特に90年代前半)、安藤や、後に絵夢に加入した黒柳賢治の煙作画は非常に磯のスタイルと近い。
・絵夢参加回では『桃太郎伝説』や『からくり剣豪伝ムサシロード』といった90年代初期の作品においても磯光雄と似たタイプの煙作画が見られることが多い。
「第135回アニメスタイルイベント 磯光雄の作画を語る!」によれば吉成曜は大城、安藤の両氏の煙作画の影響を受けていたとのこと。
・『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』1話の北極基地襲撃シーンは磯の手伝いで大城、安藤の両氏が参加している。
・代表作に『SDガンダム外伝』『夢のマロン社・宇宙の旅』といったSDガンダムのOVAシリーズ、『魔宮戦場2』『絶対無敵ライジンオー』『超特急ヒカリアン』等がある。
・『ダッシュ!四駆郎』『からくり剣豪伝ムサシロード』では、前身にあたるネオメディアと同じ回に参加したり共同でグロス回を担当したりしている。
 ネオメディアからは先述の黒柳賢治が絵夢に移籍しており、『疾風!アイアンリーガー』『勇者指令ダグオン』等数多くの作品に安藤らと共に参加している。
・エルドランシリーズで安藤と共に活躍した近藤高光、菊池晃、城前龍治らとの繋がりが深い。
・スタジオケルマディック(2017年に活動停止)のグロス回には絵夢のメンバーが参加することが多かった。
・会社組織ではなくフリー集団である。現在も存在しており、近年では『モンスター娘のいる日常』で水野佳樹がスタジオ絵夢所属としてクレジットされている。

関連アニメタ:宇治光夫(宇治昌光)、安藤義信大城勉舛舘俊秀、佐々木真哉、吉木正行阿部正実黒柳賢治、水野佳樹


■スタジオOZ(スタジオとめ)
・過去に存在したフリーアニメーターの集団。
・プロダクション・ルーズから独立した古川達也(代表)、岸義之、上妻晋作、池上裕之、増子修が1982年に結成。しばらくしてスタジオNo.1を脱退した山下将仁もここに加わる。
・当初、スタジオ名は決まっていなかったが、喫茶店にあった『オズの魔法使い』のポスターから名前をとって「スタジオOZ」とした。
・後に仕上げ会社に同名のスタジオOZが発足し、間違い電話が多くかかってきたことからスタジオ名を「スタジオとめ」に変更した。
・北久保弘之のask.fmによれば、元々「Studio To Me」に変更予定だったものを山下が「とめ」とローマ字読みしたことがスタジオとめの命名の由来だそう。*
・スタジオとめ時代には新房昭之もアニメーターとして在籍していた。新房の友人の漫画家の高橋和希や、No.1で動画時代の山下の教育係を務めていた高橋朝雄もスタジオに出入りしていた。
・『うる星やつら』で山下が原画を担当した回には、上妻をはじめとしたOZ(とめ)のメンバーや高橋朝雄が、手伝いで参加(ノンクレジット)することがあった。

関連アニメタ:岸義之、古川達也、池上裕之、増子修、上妻晋作山下将仁、新房昭之、新坂恵一

■■スタジオワンパターン(スタジオわんぱたん、スタジオ王破綻)
・スタジオとめが解散した後、1984年に山下、上妻、新房がスタジオワンパターン(後に"わんぱたん"と改名)を結成。高橋和希も漫画の仕事の合間に出入りしていた。
・ワンパターン(わんぱたん)には、カナメプロから独立した佐野浩敏、佐野により紹介された松尾慎、国際映画社の経営危機により所属スタジオのP.C.Nが解散し、フリーとなった高橋朝雄らが後に加入した。
・わんぱたん時代は佐野や、金田伊功の弟子筋の山下、高橋朝雄、佐野や山下に強い影響を受けた松尾といった金田調のアニメーターが在籍していた。
・演出の浦田保則もわんぱたんに席を置いていた。また瀬尾康博や当時グラビトン所属の合田浩章もわんぱたんに出入りしていたそう。
・『マシンロボ クロノスの大逆襲』のパイロットフィルム、およびOPにはその場にいたわんぱたんのメンバーほぼ全員が参加している。

関連アニメタ:上妻晋作、山下将仁、新房昭之、芥川義明、佐野浩敏松尾慎高橋朝雄瀬尾康博、金井誠

■■EDGE
・わんぱたん解散後、佐野浩敏、松尾慎、高見明男、仲盛文らによってフリーアニメーターの集団「EDGE」が結成された。
・川元利浩、堀川耕一、石田敦子も席を置いていたとのこと。*
・アニメージュ1990年6月号の記事によれば、取材当時のメンバーは佐野、高見、川元の各氏に、中島伸二、演出家の浦田保則を加えた5人。

関連アニメタ:佐野浩敏、松尾慎、金井誠、高見明男仲盛文川元利浩堀川耕一石田敦子、中島伸二


■スタジオKAI
・ADKエモーションズの完全子会社として2019年に設立。同年にGONZOから一部アニメ制作事業と知的財産権の管理・運用に関わる権利義務を継承した。
・設立時よりアニメーター、演出家の正社員登用を推進している珍しいアニメ制作会社。
・同社に所属するアニメーター、演出家、プロデューサー、制作進行の多くは『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズの主要スタッフ陣であり、同社作品に参加するスタッフもそのシリーズに参加経験のあるスタッフが多い。
・『ウマ娘 プリティダービー Season2』よりテレビ元請作品の制作を開始した。
・設立後間もない新鋭の会社だが、上記の通り、サテライトの主力勢が大半を占めるため同社作品の作画品質は比較的高水準な物が多くを占める。
・制作プロデューサーの増尾が担当する作品は、演出、作画監督、原画内製率が高い傾向にある。
・ちなみに代表取締役の柴田邦彦はアニメプロデュース会社である日本アドシステムズ(通称NAS)の代表でもある。
・最新作は『風都探偵』、『シャインポスト』。

所属アニメタ:椛島洋介式地幸喜光田史亮、中島順、佃泰佑、小畑賢、藤本さとる、井上英紀、長田好弘、坂本俊太、福田佳太、今西亨、冨永一仁、ハニュー、畑智司、木村和貴、挽本敦子、芝田千紗、桐谷真咲、坂友加里、谷口りつ子、寺井佳史、國松聖士、土井田竜健、大森亘、西山優衣、小田悠希恵、米井大稀、森島未紗紀、白濱穂積、木下あすな、舩倉悠羽、山本恭将、福江あゆ、井上和、野津駿兵、田中大地、中島裕樹、亀田捷紀、平山雄都
関連アニメタ:宗圓祐輔、吉田亘良阿蒜晃士長森佳容蛯名秀和徳田大貴、黒崎隼人、小松原聖、鈴木光、小谷杏子、福元陽介、伊藤幸、夜桜さくら、上田彩加


■スタジオCAM
・1984年設立のフリーアニメーター集団。元ネオメディアの和田卓也、田村英樹がスタジオMAXから脱退後に結成。
・和田、田村両氏のスカウトで、当時草間アートに在籍していた菊池通隆もフリーアニメーターとなりCAMのメンバーとなった。
・80年代の田村英樹、菊池通隆の所属スタジオとしてよく知られている。『北斗の拳』等の作品では和田卓也が濃い目のキャラクター作画で活躍した。
・スタジオ名の読み方は『マシンロボ クロノスの大逆襲』、『ドリームハンター麗夢 惨夢、甦る死神博士』でのクレジットによれば「スタジオキャム」。命名の由来は和田の好きなタバコの銘柄がキャメルだっとことから。
・原画マンだけでなく、動画マンも席を置いており動画でクレジットされている作品もある。
・メンバーが揃って同じ作品に参加することは少なかった。(一部のメンバーがまとまって参加した作品は多数ある)
・主な参加作に『戦国魔神ゴーショーグン 時の異邦人』、『魔法のスター マジカルエミ』、『北斗の拳』、『Mr.ペンペン』、『ガルフォース ETERNAL STORY』、『マシンロボ クロノスの大逆襲』、『マンガ日本経済入門』などがある。

関連アニメタ:和田卓也、田村英樹菊池通隆、飯島傑、木村光雅、杉浦幸次、大森貴弘


■スタジオグラビトン
・1984年設立のフリーアニメーター集団。設立時のメンバーは増尾昭一、庵野秀明、西島克彦、伊藤浩二。*
・ガイナックス設立後、庵野は掛け持ちでグラビトンに机を置いていた。その他何名か机を借りに来るアニメーターも居たとのこと。*
・合田浩章がメンバーに加わった後、『プロジェクトA子』を機に、高木弘樹、平田智浩、摩砂雪、窪岡俊之が参加。
・『ふしぎの海のナディア』への参加を機に摩砂雪が脱退。その欠員を埋める形で鈴木俊二が『新世紀エヴァンゲリオン』の放映前まで席を置いた。*
・庵野秀明がガイナックスと掛け持ちで参加していたため、ガイナックス作品に参加したメンバーも多い。
・後に参加したメンバーも含め、出身スタジオの垣根を越えて80年代当時の若手実力派アニメーターが在籍していた。
・メンバーにはアニメ版の『うる星やつら』の原画を担当した経験のあるアニメーターが多い。
・メンバーが揃って同じ作品に参加することは少なかった。(一部のメンバーがまとまって参加した作品は多数ある)
・代表作は『プロジェクトA子』、『クラッシャージョウ』のOVAシリーズ、『無責任艦長タイラー』など。
・グラビトンのメンバーがメインのスタッフとなって制作した『プロジェクトA子』は80年代屈指の作画アニメである。
・『夢幻戦士ヴァリス』のPVはサンライズからグラビトンが請けた仕事で、監督の庵野、キャラクターデザインの西島をはじめ殆どのメンバーが参加している。
・漫画家のチャーリーにしなか(増尾、摩砂雪とは東デ時代の同期*)も一時期グラビトンに出入りしていた。*
・年を重ねる毎にメンバーの出向が多くなり最終的に閉める事となったとのこと*。2000年代前半までは存続していた模様。

関連アニメタ:増尾昭一庵野秀明西島克彦伊藤浩二合田浩章高木弘樹、平田智浩、摩砂雪窪岡俊之鈴木俊二村田峻治本谷利明


■スタジオコクピット
・1978年にスタジオエイトから演出と作画が独立して設立されたプロダクション。
・創設時メンバーは演出の山口秀憲、山吉康夫、川田武範と、作画の高橋英吉、河村信道、松村啓子、加藤良子、上野茂々子、多田康之、三原武憲、椎名繁、多田信の計12名。(アニメージュ1993年11月号より)
・数多くのアニメのグロス・作画を担当した信頼の厚い下請け有限会社である。90年代以後の仕事は特に評価が高い。
・78年頃、小曽根孝夫、森山雄治、板野一郎ら元スタジオムサシのアニメーター達がコクピットに加入した。
・前身のスタジオエイトが解散した際に、エイトに在籍していた森利夫、深谷英作、長縄宏美らがコクピットへと合流した。
・87年頃、スタジオアトンの解散により、アトン所属だった夏目久仁彦らがコクピットに加入している。
・91年頃、玉川達文、馬越嘉彦、香川久を筆頭にムッシュオニオンから多数のスタッフがコクピットへと移籍した。
・馬越嘉彦の参加回はスタジオ潮風(馬場、西位、加々美、中村章子)の面子がセットになることが多く、作スレにおいて馬越軍団と呼ばれている。
・現在は太いパイプを生かして総作画監督・キャラデザを担当するアニメーターが多い。
・召集がかかると一定期間拘束されるアニメーターも多く、現在はグロスとしてクレジットに載ることは稀である。(『ポケモンBW』以降での岩根玉川案浦回では久々に作画協力コクピットが復活している)
・姉妹会社に仕上げスタジオのスタジオピーコックがある。
・2016年3月31日をもって解散。4月にはコクピットゆかりの人物の何人かが社屋を訪れた。6月には解散式が執り行われた。
・岩根氏の掲示板によれば、ポケモングロス班は小規模な新団体「こくぴっと」において引き続きポケモンを担当するとのこと。
・コクピット解散後のメンバーは、フリーで自宅作業をする者、別の会社に机を借りる者、あるいは数人でマンションを借りてフリー集団として仕事を続ける者など様々だそうである。

関連アニメタ:高橋英吉、河村信道、松村啓子、加藤良子、上野茂々子、多田康之、三原武憲、椎名繁、多田信、小曽根孝夫、浜津守、吉永尚之、森山雄治板野一郎、清野浩美、南友子、鈴木弥生、飯田浩美、 小野順三、藤岡正宣、森利夫、山崎唯文、深谷英作、増田信博、井上弘子、斉木美恵子、原則子、高橋のり子、北野由美子、鈴木陽子、高田和子、村松尚雄、須藤昌朋、植木貴子、大村まゆみ、杉山典子、長縄宏美、榎本冨士香、小曽根陽子、川端良子、林和男、松下清志、泉都、堰口永子、岩柳恵美子、梨本さつき、栗原一哉、岡野秀彦、水野祥司、村井広宣、吉田雅一、新城真、中尾貴美子、大島明子、河副富美子、気仙美恵子、河原井敦子、坂詰かよ、上野千夏、小沢俊幸、川島由美子、望月頼子、渡辺幸枝、柳原雄一、増永計介岩根雅明、豊岡督、北野幸広、音泉貴英、桑原幸一、小出茂鐘、木村知英、安留雅弥、杉本功、須藤千夏、小坂裕稀、大橋名緒子、夏目久仁彦、井硲清高、駒井良美、松下敦子、香川久馬越嘉彦伊藤(玉川)達文、秋元勇一、池平千里、佐藤美智子、森円美、松本裕一郎、海谷孝男、玉川明洋、吉川美貴、牛来隆行、鈴木晃子、佐藤雅将、大島嘉代、田上志乃、神長春江、高橋博信、清水博明、中田正彦、本館耐、鈴木靖史、高野和史、加々美高浩、浅井義之、金石知也、鈴木洋美、西尾公伯、村松さつき、松本丈寛、西位輝実、相川真理子、吉野満純、甲斐紀子、勝部智道、鵜飼悠紀、森出剛、管綾香、馬場充子、案浦達哉、宮川智恵子、井本良子、山中正博、船本優美、小林由美、北田麻記子、薗部あい子、井野真理恵、田中立子、伊藤典子、須賀美幸、今西亨、跡部美穂、濱口明、池みさき、武田寛子、松野裕衣、酒井裕未、津々木尭史、村田理


■スタジオコロリド
・2011年8月22日に設立。
・フジテレビの著作権部に所属していた山本幸治Pが代表取締役を務める。
・コンテンツ企画会社「ツインエンジン」の映像製作会社の一社。
・石田祐康や新井陽次郎が中心となり、若手の人材が活躍している。
・TVアニメよりも劇場作品や短編CMやWeb配信型のアニメーションを中心にしている。
・グロスとして参加した際は、作画的見所のあるアニメーションを提供してくれる。
・最新作映画は『雨を告げる漂流団地』、最新CMはJRA CM 『今日、わたしの物語が走ります。』。

所属アニメタ:石舘波子、石田祐康、加藤ふみ、栗崎健太朗、坂口歌菜子、篠田貴臣、チョン・インソン、永江彰浩、間崎渓、村山正直、柴山智隆、刈谷仁美
チームヤマヒツヂ所属アニメタ:川野達朗
チームクロマト所属アニメタ:山下清悟
関連アニメタ:工原しげき
輩出アニメタ:新井陽次郎、水谷汐里、松本さり


■STUDIO G-1 neo
・1993年設立、2000年法人化。
・大張正己を代表とした制作会社。所属アニメーターは俗に言う大張系と呼ばれる人が多い
・成人向けアニメを手掛けたりしていたが、2010年代以降はスタジオ自体での大きな動きは少ない。
・主にオープニングアニメーションを制作している。

所属アニメタ:大張正己大籠之仁、江端里沙、上田真弓、河野さち子、浜崎賢一
輩出アニメタ:山根理宏高谷浩利中澤一登石田敦子、ことぶきつかさ、反田誠二、中山岳洋宇野真崔ふみひで金子ひらく斉藤良成椛島洋介牟田口裕基


■スタジオジブリ
・1985年設立。
・アクションから地味な芝居まで並ぶものなき、おそらく日本で一番有名なアニメスタジオ。
・劇場ばかりと誤解されがちだが、暇なときは普通にTVアニメの下請をやってたりする。しかしながらグロス請けに関しては非常に稀、というか無い。(ジブリ参加として有名なエヴァ11話は原画のみ)
・作画スピードは、1人1週間で4秒分程度と言われる。(TVアニメではあり得ない時間のかけ方)
・近年スタジオを増設し計7スタジオ(ただし≠制作ライン)となり、これにより短編複数+長編2本の平行制作も可能な体制を整えている。
また実写部門である(はずの)スタジオカジノでも百瀬監督によるPVアニメを制作している。
・輩出したアニメーターや社内作品が動いていない所属者の多くはサンライズやボンズ作品への参加率が高い。
・愛知県のトヨタ社屋で新スタジオ(西ジブリ)を開設し、20人ほどの新人アニメーターを囲って養成したが、わずか1年半で閉鎖し本社へ合流。
・2010年、生え抜きである米林宏昌が初めてジブリ作品の監督を務めることになったが、鈴木Pが「ジブリは宮崎と高畑の会社」と言うように、後継者が居ないという大きな問題があり(喜文さんが居れば…)、
 成長した研修生の流出や西ジブリの閉鎖、それ以降のスタッフ募集見送りなど人材育成の環境が不安定という弱点を持つ。
・かぐや姫やマーニーでは外部の人材を中心とした制作が試みられ、長らくジブリを離れていた安藤雅司や笹木信作が久々に参加するなど変化もみられた。
・2014年、宮崎の長編引退(後に撤回)を切っ掛けに制作部門の解体を発表
・解体に伴い所属アニメーターを解雇。他社とは比較にならない予算が掛かる長編制作についてはしばらく休業する見込みのようだ。
・余談だが制作解体に伴い作画机が一斉に出されスタジオ地図やシグナル・エムディへ渡った。
・短編アニメ「毛虫のボロ」の制作を挟み、2017年、宮崎駿監督が新作長編『君たちはどう生きるか』の制作準備に入り、事実上、引退を撤回。これに伴い、同年に動画と背景美術のスタッフ募集を行った。

所属アニメタ:宮崎駿、本田雄、井上俊之
関連アニメタ:篠原征子、遠藤正明、二木真希子、田中敦子、賀川愛、金田伊功、前田真宏、庵野秀明、高坂希太郎、丹内司、大塚伸治、河口俊夫、近藤勝也、森友典子、大谷敦子、近藤喜文、山川浩臣、佐藤好春、大平晋也、田辺修、磯光雄、稲村武志、箕輪博子、清水洋、古屋勝悟、山下明彦、森田宏幸、百瀬義行、山田憲一
輩出アニメタ:村田俊治、安藤雅司、吉田健一、笹木信作、桑名郁郎、小西賢一、芳尾英明、山森英司、松瀬勝、米林宏昌、大橋実、佐藤雅子、奥村正志、小田剛生、室井康雄、新井陽次郎


■スタジオジャイアンツ
・1975年に、日動新プロ出身の角谷哲生が安東信悦らと原画作業を行なうスタジオとして設立。
・1976年に動画部門をスタジオライオンズ(雷音頭)とした。
・土田プロダクションとその後身のスタジオコメット、葦プロダクション、XEBECの仕事を主としていた。
・前社長の角谷哲生が東京デザイナー学院の講師だった関係で同校出身者が多い。
・ちなみにコンテでクレジットされる「土蛇我現」「どじゃがげん」「DOJAG-A-GEN」はジャイアンツのハウスネーム。
・角谷哲生が急逝した2012年以降は息子の角谷浩が後を継ぎ、現在は作画グロスのみではなく、社長が進行を兼任し制作グロスも行っている。
・2021年8月31日をもってアニメーション制作事業部を廃止。2022年2月2日付で東京地裁において破産手続きの開始決定を受けた。
・2021年7月に設立した株式会社エレファントが、同社のアニメーション制作事業を引き継いでいる。

所属アニメタ:勝亦祥視、佐々木萌、小見川美穂、神谷望夢
輩出アニメタ:安東信悦、鈴木篤哉(大渡力)、摩砂雪(山口正幸)、高橋ナオヒト(音無竜之介、結城司)、増尾昭一、日下直義、志田正博(志田ただし、広田正志、金津賀博)、武藤公春、深沢幸司、入好さとる、新岡浩美、鈴木俊二、和田伸一(菜明)、二瓶勇一(椎名真知夫)、鶴巻和哉(八塚ひろし)都留稔幸伊藤岳史(新羽高一浪、新羽こういちろう)、佐藤淳、土田一也(池田聡美?、池田好美?)、大坪幸麿、武内宣之千羽由利子斉藤英子、牛来隆行、佐藤和巳、松野利晴、井野口有里、奥澤明裕(奥沢明裕)、石野聡木崎文智、中島里恵、 遠藤省二、松本卓也、高橋照夫、後藤有宏、佐藤陵、段雄一、江上夏樹、西部師経、江森真理子、畑伸幸、亀井治、池上太郎、内田孝、津田崇、小林哲也、桜井正明、藤田和行、新井淳、金田栄二、澤田譲治、清水泰夫、川面恒介、野本正幸、山崎淳、黒田幸生、田中基樹、高橋徳詔、大高雄太、龍輪直征、岩崎安利、藤井辰己、萩原省智、永田全、野田智弘、川村裕哉滝山真哲川村幸祐、濱口頌平、有我洋美、重松佐和子、天野由梨恵

■■エレファント
・スタジオジャイアンツの映像制作事業部廃止につき2021年7月に設立。

関連アニメタ:勝亦祥視、佐々木萌、小見川美穂、広瀬佑樹、戸川克洋


■スタジオシルバー(SILVER)
・1999年設立。「stシルバー」、「スタジオシルバー」とも表記される。
・主にアダルトゲームのアニメーション制作を担当している。近年は作画部門のグロス請けでスタッフが参加することが中心であったが、2018年には伊集院いづろ氏がキャラクターデザインとして選ばれた。
・セブン・アークスとの繋がりがあり、『魔法少女リリカルなのは』シリーズや『WHITE ALBUM』、『セキレイ2期第0話』などではシルバーのアニメーターが多数参加している話数は非常に見所。
・所属アニメーターが非常に豪華な事でも有名。

1st所属アニメタ:奥田泰弘佐々木政勝松竹徳幸山本浩憲吉成鋼
2st所属アニメタ:守岡英行、伊藤浩
3st所属アニメタ:磯野智、伊集院いづろ、小堤悠香、山崎玲愛
所属アニメタ:晶貴孝二


■スタジオZ
・70年代~80年代の活躍で名を馳せた作画スタジオ。金田伊功の在籍していたスタジオとしても有名。
・初代とZ5を除くスタジオの系譜には諸説ある。
・Z5解散以降長きにわたって系譜の途切れたスタジオだったが、2014年1月26日付で亀垣一、飯島正勝、鍋島修、平山智、飯島由紀子の5名の立ち会いのもと、佐藤千春が6代目代表として受け継いだ。
 それに伴い、金田伊功の作画資料の保存を目的とした法人「金田伊功ARCHIVE」を設立した。レイアウト、原画、タイムシート等金田氏の資料の所在に心当たりのある方はstudioz-officialページよりご連絡されたし。
・下記はスタジオZに関連するアニメスタジオ。

■■初代スタジオZ
・1971年に荒木伸吾が自宅の2階(後に練馬のマンションに移転)を使って作画グループの作業場(初代スタジオZ)を作ったのが設立のきっかけ。(アニメージュ1979年7月号より)
 この時期に『正義を愛する者 月光仮面』『魔法使いチャッピー』等の制作に参加した。(同上)
・新人時代の金田伊功は、同期の布告文の誘いで東映動画から初代Zに移籍し(動画王vol.1より)、荒木に師事した。
・絵本の挿絵画家として活動していた貞光紳也(金田と布の専門同期で友人)も初代Zに出入りするようになり、後にメンバーとなった。
・後に金田達と共に改めてスタジオZを結成する富沢和雄は、当初制作進行のアルバイトとして初代Zで働いていた。(スパロボアニメ支援イラスト集「スパロボでGo!Go!」より)
・1973年春に荒木は初代Zを後にして『キューティーハニー』のキャラ設定を手掛ける。(アニメージュ1979年7月号より)
・「まんだらけZENBU41号」のアベ正己インタビューによれば、先述の荒木の脱退、『ど根性ガエル』のような作品への参加を希望していたアベと、新人の富沢和雄の両氏によるグループ、金田、貞光の両氏が動画工房へ移籍といった形で、3つに分かれる形で初代スタジオZは解散したとのこと。
・「スパロボでGo!Go!」掲載の富沢によるエッセイにも“「キューティーハニー」の放送開始前、金田くんが数点キャラを描いていたと思いますが―――見たいですネ。
 それで初期スタジオZは終わりを告げ、小生たちは冒険の海へ飛び出していく訳です…!!”とある。

関連アニメタ:荒木伸吾、アベ正己(安部正巳)、神宮慧(神宮さとし)、布告文、中村清、金田伊功、貞光紳也、富沢和雄

■■スタジオNo.1(旧)
・『ミクロイドS』『ドロロンえん魔くん』辺りの時期に野田卓雄と生頼(おうらい)昭憲が、東映動画より独立して設立したスタジオ。(まんだらけZENBU No.52より)
・東映動画の争議やロックアウトの余波で、東映社内で仕事がし辛い雰囲気が出来ていたことが独立の一因である模様。(同上)
 労働争議に関しては、「WEBアニメスタイル アニメーション思い出がたり[五味洋子] その42」に当時の状況が記されている。
・スタジオ名の由来は、設立者の野田と生頼(おうらい)のそれぞれの頭文字NとOの組み合わせである。(同上)
・生頼が絵コンテ、演出を、野田が作画を担当。東映から移籍した新人も原画を担当し、野田がその作監も担当するという役割分担だった。(同上)
・ハウスネームに『大空魔竜ガイキング』『一休さん』で使用された「南波一」がある。No.1(新)でも野田や越智一裕がペンネームとして使用した。

・『えん魔くん』(1973年10頃)の辺り、野田が金田伊功、貞光紳也に動画を依頼。『ゲッターロボ』からは金田が原画も担当するようになる。(まんが映画家@越智一裕のblog 2009/08/11付の記事より)
・『ゲッターロボG』の最終回辺りもしくは『ガイキング』辺りからは、野田、金田の両氏が2人で一本の作品をほぼ半分づつ描くという形で作画が進められた。(「今だから語れる70年代アニメ秘話~テレビまんがの時代~」より)
・この時期の金田作画に関して“金田くん自身のなかでも、ドンドン才能があふれてきた時期じゃないですかね”と野田がコメントしている。(同上)
・『惑星ロボ ダンガードA』参加後、金田、貞光、鍋島修、飯島正勝が独立。
 『ガイキング』で金田の動画を担当した平野俊弘(後にビーボォーの前身へと移籍)はNo.1(旧)に残留した。
・金田達の独立後には動画マンとして高橋朝雄が加入している。

関連アニメタ:野田卓雄、生頼昭憲、田代和男、小林義輝、小湊昇、飯岡真理子、成川裕子、金田伊功、貞光紳也、田辺由憲、鍋島修、飯島正勝、平野俊貴(平野俊弘)高橋朝雄

■■スタジオZ
・1977年の5月ごろに結成。代表は富沢和雄。(ランデヴー第6号 スタジオZ突撃インタビューより)
・各メンバーが元々の所属スタジオを離れフリーになる予定の時期が重なったため、
 これを機会にまとまって好き勝手にやろうと考えたのが設立のきっかけとのこと。(同上)
・設立メンバーの中に初代スタジオZのメンバーが多く居たため、スタジオ名を“スタジオZ”とした。(同上)
・概ねこのスタジオZが2代目もしくは3代目とされる。
・ファンの間で単に「スタジオZ」と呼称されている場合はこのスタジオZのことを指す場合が多い。

・『無敵超人ザンボット3』『無敵鋼人ダイターン3』でのグロス回では、アニメファン強烈な印象を残した。この2作の金田伊功の作画には業界人にも根強いファンが多い。
・結城信輝が「WEBアニメスタイル もっとアニメを観よう 第11回 結城信輝・千羽由利子対談」で当時のスタジオZの作画について語っている。
・『ダイターン』の12話では、初めて(作画では)一切の外注をせずに全ての原動画をスタジオZが担当した。(ランデヴー第6号 スタジオZ突撃インタビューより)
・78年当時はスタジオの中に机が無いメンバーも含めると10数名が在籍。女性のスタッフも4人ほど籍を置いていたそう。(同上)
 スタジオ内には、富沢、金田、貞光伸也、内山正幸、長崎重信、亀垣一、平山智、佐藤(美代子)、杉村(季見子)が席を置いていた。(同上)
・78年頃は富沢、金田、長崎、貞光、鍋島、飯島が『ダイターン』、内山が布告文と共に『SF西遊記スタージンガー』を担当(後にラストハウスとして独立)するといった体制がとられている。
 富沢は同時期に『家なき子』や『宝島』といった東京ムービーの制作作品にも参加した。
・「月刊OUT1978年9月30日号増刊 ランデヴー第6号」に特集記事「スタジオZ突撃インタビュー」が掲載されている。取材は伊藤秀明と氷川竜介によるもの。
 恐らくこの記事がアニメ関係の書籍で金田伊功とその仕事を紹介した最初のものになると思われる。(氷川竜介ブログより)

・『機動戦士ガンダム』の11話以降のスタジオZグロス回は作監として富沢和雄(大泉学)がクレジットされているが実際には作画監督は不在だった。
(機動戦士ガンダム公式Web STAFF思い出コメントより)
・結成から2年後に解散。(金田伊功Specialより)

関連アニメタ:富沢和雄、金田伊功、貞光紳也、内山正幸(白鳥剣)、長崎重信、布告文、鍋島修、飯島正勝、亀垣一平山智、佐藤美代子、杉村季見子、富田邦、久仁茜子、越智一裕

■■ラストハウス
・スタジオZより独立した内山正幸が、井内秀治(内山のタイガープロ時代の同僚)、布告文と共に設立したスタジオ。
 初期の参加作は『SF西遊記スタージンガー』『銀河鉄道999(TV版)』など。
・アニメージュ1981年8月号「スタジオZ5の若き獅子たち」、studioz-officialページのプロフィールでは3代目のスタジオZとされている。
・80年代~90年代にかけては『Dr.スランプ アラレちゃん』『ドラゴンボール』シリーズ、『スーパービックリマン』等の東映動画(東映アニメーション)制作作品を中心に活動した。
・『ドラゴンボールZ』『ドラゴンボールGT』のグロス回はマニアの間ですこぶる評判が悪いが、一部にコアなファンも存在する。
 『ドラゴンボール』シリーズのラストハウス回では小原太一郎、志田直俊といった実力派の原画マンが内山の下で頭角を現した。
・00年代にも三輪和宏をはじめとした優れたアニメーターを輩出している。

関連アニメタ:内山正幸、布告文、井内秀治、川越 淳、高梨光夫、増田清美、白須順子、佐藤和香子、片田亜起夫、金田康宏、小原太一郎、門田英彦、三柴直樹、佐野哲郎、鈴木初枝、志田直俊、水梨ひとみ、望月啓史、中村まゆみ、伊東美奈子、清水博明、松田千織、新井洋子、玉井志保、佐伯哲也、末田久子、石原哲、杉本光司、三島利佳、瀬川みずほ、月岡英明、平山宏美、田中裕治、山本智代、三輪和宏、酒井強至

■■スタジオNo.1
・1979年結成。
・スタジオZ解散後にフリーとなった金田伊功班が、野田卓雄の個人事務所となっていたスタジオNo.1に仕事場を間借りする形で合流して結成された。
・「スタジオZ5の若き獅子たち」、studioz-officialページのプロフィール、まんが映画家@越智一裕のblogの2009/4/18付の記事では4代目のスタジオZとされている。
・『太陽の使者 鉄人28号』『六神合体ゴッドマーズ』では鍋島、飯島、越智、山下といった金田の弟子筋が金田調の派手な作画で活躍。
 対して金田本人は80年代初頭より『ヤマトよ永遠に』『さよなら銀河鉄道999』『幻魔大戦』等、次第に活動の主軸を劇場作品に移していく。

・フリーアニメーター集団としての傾向が強く、野田も「あくまで仲間という感じですね。たまたま仕事場が同じということであって、
 決してプロダクションというわけじゃないです。もちろんこの中では、金田くんを中心として仕事も遊びも一緒にやってるというのですけど」と、
 マイアニメ1982年2月号の特集記事でコメントしている。
・プロダクションのようなシステムがないため、原則として新人の採用はしていなかった。(マイアニメ1982年2月号より)
・同じくスタジオZから分派したスタジオZ5との関係は良く、『鉄人』『ゴッドマーズ』『ルパン三世 PARTIII』など共同で担当した作品も多い。
・まんが映画家@越智一裕のblogの2009/05/16付の記事によれば、漫画家の那州雪絵は、
『学園特捜ヒカルオン』辺りの時期、連載の準備をしながらスタジオNo.1に席を置いていた。

関連アニメタ:野田卓雄、金田伊功、貞光紳也、長崎重信、田辺由憲、鍋島修、飯島正勝、松原京子、高橋朝雄、越智一裕、山下将仁、金田牧子、那州雪絵

■■スタジオZ
・前述のスタジオZ(2or3代目)の解散後に設立された富沢和雄主宰のスタジオZ。
・アニメージュ2001年11月号「この人に話を聞きたい第37回 本橋秀之 前編」や「アニメポケットデータ2000」では4代目のスタジオZとされている。
・メンバーは亀垣一と平山智で、後に荒木プロから独立した本橋秀之も加入。当時No.1(新)所属だった金田伊功は在籍していない。(「この人に話を聞きたい第37回 本橋秀之 前編」より)
・本橋の加入の1ヶ月後にこのスタジオZは解散した。(同上)

関連アニメタ:富沢和雄、亀垣一、平山智、本橋秀之

■■スタジオZ5
・4代目とされる富沢和雄主宰のスタジオZの解散後、本橋秀之、亀垣一、平山智が結成。(「この人に話を聞きたい第37回 本橋秀之 前編」より)
・スタジオZ5という名称は荒木伸吾の初代スタジオZから数えて5代目のスタジオという意味である。(同上)
・本橋が荒木伸吾調、平山が杉野昭夫調のキャラクター描写を、亀垣が金田調のアクション、メカニックの描写を得意とした。
 また、初期の仕事では本橋や平山もメカ修正やメカアクションを担当していることがある。
・『宇宙戦士バルディオス』の29話(Z5グロス回)の作画は作品ファンからの人気が非常に高い。
・『六神合体ゴッドマーズ』では本橋がキャラクターデザイン、全話作監を担当し、女性ファンを中心に絶大な支持を得た。

・Z5はフリー集団でありながら新人の採用を行っていた。(アニメーターとして生きる 「作画スタジオ」ってなんだ?より)
・金田伊功がスタジオZ5在籍だったと勘違いされることもあるが、当時金田はスタジオNo.1(後にスタジオのんまると)所属であり、Z5には在籍していない。
・金田を始めとしたNo.1のメンバーとは仕事以外の交流もあり、よくNo.1のメンバーがZ5に出入りしていた。(アニメーターとして生きる 【訃報】 金田伊功さんの思い出 【追悼】より)
・Z5が輩出した人材の中には佐藤千春や渡部圭祐といった金田の影響が色濃いアニメーターも存在した。
・2000年時点では、演出家として西村純二がZ5に席を置いている。(「アニメポケットデータ2000」より)
・2003年、スタジオZ5を改組する形でXEBECの制作スタジオ「XEBEC M2」が設立された。

関連アニメタ:本橋秀之、亀垣一、平山智、中川一郎、伊藤富士子、長屋侑利子(長屋由利子)、佐藤幸一、江山梨恵、長岡康史、奥野元子、佐藤千春、仙波隆網、細山正樹、今井美和、牟田清司ふくだのりゆき(福田紀之)、菅原なみ子、中山洋子、飯飼一幸西澤晋、大倉雅彦、依田正彦渡部圭祐、大浪太、村上晴美、宮崎なぎさ、中瀬潤、西桜順、鶴田有陵、椛島洋介、森田奈苗、齋藤寛、奥谷周子、清水美友紀、桃原大幸

■■スタジオのんまると
・90年代に金田伊功ら元スタジオNo.1のアニメーターが在籍していたスタジオ。
・『うる星やつら』の途中でNo.1を脱退した山下将仁も、スタジオわんぱたん(80年代中盤~後半にかけて山下が所属)解散後に金田の誘いでスタジオのんまるとに加入している。
(WEBアニメスタイル animator interview 山下将仁より)
・のんまるとの所在地は元々STUDIO4℃が入っていた保谷の民家だった。当時STUDIO4℃のメンバーだった黒沢守は、4℃の引越し後もそのままこの民家に残り、のんまるとの一員となった。
(WEBアニメスタイル β運動の岸辺で[片渕須直] 第56回 色々と再出発より)
・『八神くんの家庭の事情』の3話では黒沢守も含めてスタジオNo.1としてクレジットされている。
・1998年に金田、山下、黒沢が世界初のフル3DCG映画『ファイナルファンタジー』制作のためにハワイのスクウェアUSAに入社。その後のスタジオの動向は不明。
 「アニメポケットデータ2000」の鍋島修の項目の所属スタジオ(2000年時点)にはスタジオのんまるとが記載されている。

関連アニメタ:金田伊功、鍋島修、飯島正勝、松原京子、越智一裕、山下将仁、黒沢守


■スタジオダブ → バンダイナムコピクチャーズいわきスタジオ
・1983年設立。
・福島県いわき市の本社や東京スタジオの他、関連会社に「ソウルダブ」「上海ダブ」「スタジオダブサイゴン」がある。
・以前はサンライズ、XEBECの仕事が中心であったが、現在はサンライズから分社したバンダイナムコピクチャーズや、東映アニメーションがメイン。
・仕事の速さには定評があり、しばしば無茶なローテーションを組まれることも多い。
・その速さ重視の社風の為、その時の状況でクオリティに差が出る。
・テレコムなどと同様に早い段階からペンタブレットによるデジタル作画を取り入れており、
 クレジット上では2005年の時点で全ての原画をデジタル原画で描かれていた作品もあるようである。現在は全ての原画・動画をタブレットで描いている。
・2019年10月よりバンダイナムコピクチャーズへの経営権譲渡のため「バンダイナムコピクチャーズいわきスタジオ」になった。*。吸収合併ではないため社名含めて会社としてはそのまま残ってる模様。

所属アニメタ:佐久間信一榎本勝紀高橋晃、和田喜彰、藤井芳徳、田中希果、中澤あこ、川島太郎、曽根悠貴、小宮山弥生、遠藤香、志賀祐香
輩出アニメタ:古泉浩司(在籍中に逝去)、西村誠芳阿部美佐緒、太田克己(高山瑞穂)、山口晋津幡佳明伊東伸高佐光幸恵、橋本英樹、南義昭外崎春雄赤尾良太郎、冨永和代、斉藤玲子、石川てつや西尾公伯原将治小野和寛前田清明松井章稲留和美、川久保圭史、佐藤利幸、林直孝、小栗さつき、児玉亮、高原修司、佐々木文恵、武市直子、野澤吉樹、芳賀さより、吉岡彩、河村涼子、菊田史子


■スタジオ地図
・2011年4月設立、細田守作品専門スタジオ
・会社の事業内容からジブリ同様劇場制作に特化していると思われる。

所属アニメタ:細田守、山下高明、青山浩行、尾崎和孝、濱田高行


■スタジオ鐘夢
・1987年2月1日、『赤い光弾ジリオン』制作のために石川光久が結成したタツノコ制作分室を間借りする形で結成。スタジオ名は「ちゃいむ」と読む。
・似た名前のスタジオに「スタジオ童夢」「スタジオ待夢」があるが、別の団体である。
・タツノコ制作分室を間借りする形ではあったが、タツノコプロとはまったく別個の組織であった。
・『赤い光弾ジリオン』に演出、作画で参加していた他は、『タッチ』『きまぐれオレンジ☆ロード』『エスパー魔美』『めぞん一刻』等のタツノコ制作以外の作品に参加していた。
・1987年12月15日、『ジリオン』制作終了と共に解散予定だったタツノコ制作分室と鐘夢を統合させる形で、有限会社アイジータツノコ(現・Production I.G)が石川光久と後藤によって設立された。*

関連アニメタ:後藤隆幸、数井浩子、小林哲也、四谷光宏、尾関和彦、華房泰堂、武田一也、谷澤泰史


■スタジオドリアン
・押山清高が代表取締役となり、設立した作画スタジオ。
・『フリクリ オルタナ』『フリクリ プログレ』が正式な初仕事となる。

所属アニメタ:押山清高


■スタジオディーン
・1975年設立。創業者はサンライズで仕上げを担当していた長谷川洋。
・歴史と伝統あるスタジオ。輩出したアニメーターや本スタジオでの活躍で名を上げた人物も多い。
・ディーンラインという言葉があるように、ディーン作品のキャラクターデザインは線が少ない物が多い。輩出アニメタ欄を見ればなんとなくわかる。
・制作数は業界トップクラスの大手で、かつては1シーズンに2本以上が常だった。
・設立してからしばらくは仕上げ会社として活動。アニメージュ1984年9月号によれば昭和57(1982)年より作画・演出・仕上げ部門を設けている。
・制作部門立ち上げ後は、『パーマン』『銀河漂流バイファム』『うる星やつら』等をグロス請けで担当。
・制作部門立ち上げ直後はスタジオムサシ(長谷川の兄が社長)とのつながりが強く、ディーンのグロス回をムサシが孫請けすることもあった。
・アニメージュ1984年9月号によれば『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』を中心となって制作したことによって、制作スタジオとして一本立ちしたとのこと。
・1980年代~90年代初頭は主にキティ・フィルム作品の実制作やシンエイ動画、サンライズの下請けとして活躍。
 シンエイ作品では『プロゴルファー猿』『美味しんぼ』等、サンライズ作品では『機甲警察メタルジャック』といったディーンが実制作を担当した作品もある。
・1990年代は『逮捕しちゃうぞ』『るろうに剣心』『ハンター×ハンター』等の人気作を手掛けたほか、当時はまだマイナーな存在だった深夜アニメ作品も多数手がけている。
 特に『逮捕~』『るろうに~』のOVA作品は非常に完成度が高い事で知られ、作画的見どころも多い。
・2000年代は幅広い作品を手掛けており、アクション・ラブコメ・SF・美少女もの・ニッチ系などなんでもござれなスタジオだった。
・2010年代は女性向けアニメを中心に制作(薄桜鬼、世界一初恋、昭和元禄落語心中、純情ロマンチカ、ヘタリア等多数)。男性向けでも『この素晴らしい世界に祝福を!』では、金崎監督の起用、菊田幸一のキャラデザが受け、好調なBlu-ray・DVD売上を叩き出した。
・近年では『伊藤潤二「コレクション」』『霊剣山シリーズ』等、それまではほとんど無かった他社へ制作を丸投げする例も出てきているなどかつてほどの体力は無いものと思われる。
・古参だけに横の繋がりが強く、フリーのアニメーターだけでなく声優や作曲家にも強い影響力を持つ。
 大手の中でも雇い入れが少ない難関であり、専門学校などではディーンに受かると大題的に宣伝されるほど有名になれる。

所属アニメタ:河南正昭、石原恵(治)、石川洋一、清水博明、水村良男、森本浩文、田頭しのぶ
関連アニメタ:中嶋敦子松本憲生村田俊治わたなべひろし岡真里子西島克彦大久保政雄岡戸智凱、斎藤哲人、小島正士、数井浩子、門智昭、なかじまちゅうじ西田亜沙子松島晃外崎春雄番由紀子、江森真理子、菊地洋子、坂井久太沼田誠也中山岳洋、堀越久美子、金崎貴臣、高橋しんやウクレレ善似郎佐々木政勝萩原弘光菊田幸一下谷智之前田明寿阿部卓司
輩出アニメタ:やまざきかずお、叶内孝行、古橋一浩、青木康直、平田智浩、富田悦子、岩永しのぶ、藤川太、門脇孝一、武田和久、関原美奈子、小須田ひろみ、一ノ瀬美鈴、佐藤祐一、川嶋明、米田宏、丹沢学、三枝直、都築真、荒木英樹、大森貴弘、飯島傑、金子勝典、松竹徳幸鈴木博文奥田泰弘藤井まき小泉初栄、尾尻進矢、小坂知、平馬浩司、森下昇吾、大河原烈、土屋圭、田畑壽之、富田浩章、中野圭哉山田歩、小野可奈子、浅利歩惟、本吉晃子、杉田柊、菅原裕幸、澁川大祐


■スタジオバインド
・『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』のアニメ化にあたり、企画を継続的に進行する体制を設ける為、アニメ制作会社のWHITE FOXとアニメプロデュース会社のEGG FIRMが共同出資し、2018年11月に設立した。
・『ヤマノススメ』でアニメーションプロデューサーを務めた大友寿也が代表取締役に就任し、そのカリスマ性で各所の優秀なアニメーターを集めている。
・WHITE FOX系のアニメーターがよく参加する。
・2023年3月、本社を東京都杉並区荻窪5丁目26番13号 Daiwa荻窪ビル3階に移転した。同階の隣にはCloverWorks荻窪スタジオが運営している。
・最新作は『お兄ちゃんはおしまい!』。

所属アニメタ:平野宏樹、藤井慎吾今村亮、邱家和、山﨑匠馬
関連アニメタ:濱口明、みやち、島本勇太、萩尾圭太、中村倫子、世良公太、榊原大河、重原克也、菊池有騎、力徳欽也、内山玄基、重次創汰、松隈勇樹、吉田亘良田中宏紀佐藤利幸三宮昌太、みとん、Kay Yu、西谷衆平、中井杏、町野倫大、フクロウp、わた、秋山泰彦、TOMATO、西原大樹、黒崎隼人、ヘイン、沖浅利
輩出アニメタ:高嶋宏之、杉山和隆


■スタジオぱっく
・かつて存在したアニメ制作会社。メンバーには元ビーボォー所属のアニメーターが多い。
・80年台後半に『機動戦士Ζガンダム』、『機動戦士ガンダムΖΖ』や、AICのOVA作品群で活躍。
・1984年秋に有限会社スタジオぱっくとして設立。社長はビーボォーから同年9月に独立した北爪宏幸。
・設立して間もない1985年に北爪を中心として『機動戦士Ζガンダム』でメインの作画スタッフを務めた。
・『機動戦士ガンダムΖΖ』開始時のメンバーは北爪宏幸、わたなべぢゅんいち、仲盛文、越智博之、岩滝智、恩田尚之と、山田浩之、山田真史兄弟に、当時AIC出向中の本猪木浩明(大上浩明)を加えた9人。(B-CLUB4号より)
・北爪がキャラクターデザインを務めた『機動戦士ガンダムΖΖ』の制作時に、ビーボォーから数多くのアニメーターが、ぱっくへと移籍。同年、山田兄弟と本猪木は、ぱっくからスタジオ夢民へと移籍。

関連アニメタ:北爪宏幸、わたなべぢゅんいち(渡邊淳一、渡辺淳一)、仲盛文越智博之、宮原隆男、もといぎひろあき(本猪木浩明、大上浩明)岩瀧智(岩滝智)恩田尚之、山田浩之、山田真史、大森英敏(金剛寺弾)、ところともかず(所知一、所智一)、宇佐美皓一山下明彦小曽根正美(水田麻里)さとうけいいち(佐藤敬一、室井聖人)山形厚史

■■アトリエ戯雅
・1987年3月、スタジオぱっくが社名をアトリエ戯雅と変更し株式会社化。同年3月12日には設立祝賀会が行われた。
・設立時のメンバーは、北爪宏幸、大森英敏、恩田尚之、わたなべぢゅんいち、ところともかず、宇佐美皓一、仲盛文、越智博之、岩滝智 、山下明彦、小曽根正美、さとうけいいち、山形厚史、高橋陽子に、当時新入社員の小黒晃、後藤圭二、中落功一、中澤欽哉、永谷恒二を合わせた19人。(アニメージュ1987年5月号より)
・大森英敏、山下明彦は第2スタジオにて新入社員の指導にあたった。
・80年代当時、スタジオMINなどの若手のフリーアニメーター集団が数多く存在したが、若手だけで株式会社を運営するという試みは他に例がなかった。
・アニメージュ1987年5月号にて設立当時のアトリエ戯雅の特集記事が組まれている。
・諸事情により戯雅は程なくして解散。元請けとして制作した作品は『レリックアーマーLEGACIAM』のみ。
・戯雅としては元請けの『LEGACIAM』以外にも、『機甲戦記ドラグナー』、『ブラックマジックM-66』、『プロゴルファー猿』(ぱっく時代から引き続き参加)などの作品に作画として参加している。
・戯雅としての活動期間は短かったが、オグロアキラ(小黒晃)、後藤圭二、本田雄といったアニメーターを輩出している。
・戯雅解散後のスタッフは、主にAICやプロジェクトチーム・ムー(後のフェニックス・エンタテインメント)に活動の場を移した。
・アダルトアニメ『超神伝説うろつき童子』シリーズは代表作の一つ。

関連アニメタ:北爪宏幸大森英敏(金剛寺弾)恩田尚之、わたなべぢゅんいち(渡邊淳一、渡辺淳一)、ところともかず(所知一、所智一)、宇佐美皓一仲盛文越智博之岩瀧智(岩滝智)山下明彦小曽根正美(水田麻里)さとうけいいち(佐藤敬一、室井聖人)山形厚史、高橋陽子、オグロアキラ(小黒晃)後藤圭二(佐原亜湖)、中落功一、中澤欽哉、永谷恒二、本田雄、内智昭(門智昭?)、岡村正弘


■スタジオパストラル
・ジャパンヴィステック、アクタスの制作出身である菅野雄二が2004年に設立。
・シャフトとの関わりが強く、2000年代後半のシャフト作品には必ずと言っていいほどグロス参加していたが、
 パストラルが現場として制作していた『劇場版 魔法先生ネギま! ANIME FINAL』でスケジュール崩壊を起こした。
 シャフトや有力アニメ会社の協力を得ながらも結局一部未完成のまま公開。それ以降シャフトとの関係は途絶えている。
・その後はAICやXEBECを取引先とし、2023年現在はスタジオエル等からのグロス請けが中心。
・「スタジオパストラル」「パストラル」「stパストラル」の名義で表記され、法人ペンネームとして田園 太郎、田園 幸望を使用することもある。

所属アニメタ:森義博、山内則康、鈴木捺世、服部一郎
関連アニメタ:大森英敏、小林利充、中澤勇一、実原登、前田達之、石原直也、岩永遼太、木下由美子、
輩出アニメタ:山村洋貴、古川英樹、大久保修、牛島希、小澤和則、井手上義英


■スタジオ・ブーメラン
・戸澤稔氏が設立した作画下請け会社。
・トムス・エンタテインメントの作品のグロス請けが主。
・歴史は長く『魔法の天使クリィミーマミ』からグロス請けをしており、『フランダースの犬 ぼくのパトラッシュ』『疾風!アイアンリーガー』『とっとこハム太郎』等を数多くのアニメのグロスを請けてきた。
・現在は『名探偵コナン』のグロス請けが中心。2010年以降は深夜アニメ作品に関わることは少ない。
・戸澤氏は代表取締役社長ではあるが、原画として参加することもある。

所属アニメタ:大原淳、柏原英里花、濱啓之、北山創基、久木理恵、髙橋ひとみ、川崎真穂、瀬戸優貴、黒沢裕一、戸澤稔、谷口昌彦、長田秀明
輩出アニメタ:赤尾良太郎阿部望


■スタジオへらくれす
・略称「へらスタ」。「スタへら」ではない、決して。
・制作会社ではなく、フリーのアニメーターの集団。
・結成時のメンバーは渡部圭祐、石野聡、山田誠の3人。(HISTORY OF HERCULES Vol.14より)
・所属しているアニメーターは全員業界でも随一の実力を持つ。全員が揃うことはかなり稀。
・彼らが原画に居る回はそれだけで作画回を意味する。OPやバンクなどに登用されることも多い。
・現在のメンバーでコミックマーケットに長年参加しており、彼らが参加した作品の原画集を拝むことが出来る。

所属アニメタ:渡部圭祐石野聡木崎文智大塚健斉藤久千葉道徳深澤学(ふかざわまなぶ)小船井充
輩出アニメタ:山田誠紺野直幸、石川慎亮


■スタジオMIN
・1982年秋に結成されたフリーアニメーター集団。1991年に解散。
・当時内田順久が結成した「スタジオMAX」を意識して「スタジオMIN」と命名されたのだそう。
・メンバーには、元々ネオメディアに在籍していたアニメーターが多い。
・北久保弘之曰く、森山雄治と北久保が共同の仕事場を借りようとしたところに、後乗りで田村英樹、福島喜晴、市川吉幸が参加したことが結成の経緯とのこと。*
・若手時代の磯野智もスタジオMINのメンバーの一人であった。後に川名久美子、二村秀樹、結城信輝、森川定美らもメンバーとして加わった。
・東京に家がなかった時期の庵野秀明がスタジオMINに居候していたことがある。
・森山が北久保との思い出として、スタジオ(恐らくスタジオMIN)が新築マンションに引っ越しした時、
 パーティ用のスプレーで北久保が壁一面にラムちゃんを描きだしたが、スプレーが壁にくっついて剥がれず、
 北久保が雑貨屋で剥離剤を買ってきて無理やり剥がしたというエピソードを挙げている。(アニメージュ1995年10月号より)
・当時のファンの間でも人気が高いスタジオディーン制作期の『うる星やつら』の森山作監回にはMINや元ネオメディアのメンバーが参加することが多かった。
・フリーアニメーター集団であったため、メンバー個々人での活動が多かったが、
 森山がメインスタッフとして関わった『うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ』や、『プロジェクトA子』シリーズ、『めぞん一刻 完結篇』にはMINのメンバーが多数参加していた。

関連アニメタ:もりやまゆうじ(森山雄治、森山ゆうじ)福島喜晴田村英樹北久保弘之、市川吉幸、川名久美子磯野智、二村秀樹、結城信輝、森川定美


■スタジオ4℃
・1986年設立
・読み方は「すたじお よんどしー」
・アーティスティックで独特な作画のアニメを制作する(マインドゲーム、鉄コン筋クリート、Genius Praty等)。それ故、TVシリーズで名前を見かけることは稀。

所属アニメタ:二村秀樹、西見祥二郎、芦野芳晴、清水保行、千葉ゆみ
関連アニメーター:森本晃司、福島敦子、田中達之、青木康浩、久保まさひこ、伊東伸高、黒沢守、浦谷千恵、中山大輔、野村和也


■スタジオライブ
・1976年7月17日設立。元々は有限会社であったが1994年に株式会社化。虫プロに所属していた芦田豊雄らが、虫プロ倒産後に有志で結成したグループ「換気船」「もどきプロ」がその前身となっている。
・初代社長の故・芦田豊雄はJAniCA(日本アニメーター・演出協会)の発起人の一人。現在は、長年ライブでチーフアニメーターを務めた神志那弘志が社長を継いでいる。
・サムシング吉松の所属スタジオ。キャラクターデザイナー経験者が非常に多い。
・代表作は『銀河漂流バイファム』、『魔神英雄伝ワタル』シリーズ、『魔動王グランゾート』、『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』、『空想科学世界ガリバーボーイ』など。女性のファンも多い。
・『魔法のプリンセス ミンキーモモ』、『ハイスクール!奇面組』などの作品で担当したグロス回はファンからの人気が高い。
・元請けから制作を担当した作品に『成恵の世界』、『変身3部作』、『グレネーダー ほほえみの閃士』、『BLACK BLOOD BROTHERS』がある。(他社との共同制作を含む)
・ライブ所属のアニメーターがキャラクターデザインを担当する際、社内の複数のアニメーターでチームを組みキャラクターデザインを分業する体制がとられることが多かった。
『超獣機神ダンクーガ』などのキャラクターデザインを担当した「いんどり小屋」や、『魔神英雄伝ワタル』のゲストキャラデザインなどを担当した「まんどりるくらぶ」がこれにあたる。(メンバーは作品ごとに変わる模様)
日テレ版『HUNTER×HUNTER』でも「いんどり牧場」として複数のアニメーターがキャラクターデザインを共作した。(ライブ在籍者以外がメンバーとして参加することもある)
・『美少女戦士セーラームーン』の21話(ライブグロス回)にはスタジオライブをモチーフにしたアニメスタジオ「スタジオダイブ」や、
 松下浩美、只野和子夫妻をもじった松野浩美、只下和子というゲストキャラが登場した。
・演出家としては、竹下健一が籍を置いている。西村聡をはじめ、アニメーターから演出や絵コンテマンに転向したメンバーも多く在籍している。
・コクピットと同様に近年戦力が他社へ散っているため主力が集まることは稀。
・玉川達文が自身のブログで『アイドルマスター XENOGLOSSIA』当時の若手を解説している。是非。
・公式のニコニコチャンネル(スタジオ・ライブ☆チャンネル)があり、定期的に生放送を行っている。

所属アニメタ:神志那弘志山内則康吉松孝博、藤沢俊幸、西村聡、竹内浩志、宮司好文、工藤誉寿治、菅野利之、福士真由美、石渡清美、大島美和、江夏由結、菊池愛、倉田綾子原将治、高橋美香、平山貴章、小泉初栄、湯川純、林祐一郎、板岡錦吉川博明、真壁誠、石井舞、中野繭子、博多正寿、森智子、鈴木理彩、唐澤雄一、田中沙希、渚美帆、中島絵理、牧内もも子、川口百合恵(河口千恵)、若狭賢史 坂口実穂、宮島彩、久保山誠士、松本明子
輩出アニメタ:芦田豊雄(在籍中に逝去)、海老沢幸男、白土理徳、楠田悟、野館誠一、酒井明雄、望月敬一郎、野田拓実、谷田部雄次、宍倉敏、高島鉄雄、豊里勝彦、木口準、丸山政次、わたなべひろし、長谷川桂子、新留俊哉、西島克彦松下浩美、只野和子、齊藤格、臼井孝二、斉藤純一郎、宮嶋堅、近永早苗(小林早苗)、近永健一、松村靖之、戸倉紀元、平岡正幸、相田和彦、矢野淳とみながまり、下坂英男、上杉恵美子、和田浩一、西川秀明(まみやこまし)、飯田倫也、宮本淳子、三浦辰夫、上野宏治、蛭間大介、山根宰、牛来隆行、吉原正行青木康浩井上英紀、諏訪可奈恵、井ノ上ユウ子(井上優子)、青山孝、谷藤朋子、井上邦彦、阿部達也、岡真里子、佐野恵子、中島健志、木村友美、薮本陽輔吉田大輔、吾郷絵美、堺美和、山口真未、竹内杏子、長町英樹、倉狩真吾、小野田将人、寺尾洋之、矢野和彦、佐野勝、早川加寿子、渡辺敦子、中村諒子、永田亜美、滝澤初美、佐藤智子、佐野誉幸、丹波未樹、馬場証一、杉田建、山田睦、稲垣宏


■スタジオワンパック
・1993年設立。
・関西の作画スタジオで一時期は100人を越す規模だったこともある、輩出したアニメーターも多い。
・某社には「ワンパックは全修」との張り紙があるほど、グロス時の低調な作画で有名だった。
・現在はA-Line、サンシャイン、神楽などの作画グロスを中心に頑張っている。
・過去には第二作画部、朱雀班、山崎班が存在し原画マンを振り分けていた。
・2006年前後からAIC宝塚、サテライト大阪、トイボックス、バンビーノと立て続けにスタッフが引き抜かれた。その後しばらくAICとサテライトからは仕事を請けなくなっていた。
・2008年の黒塚においてはその年の新人(宮井加奈)が作監をするという出来事もあった(動画マンとしてスタート後わずか半年程度とみられる)。
・2018年1月2日に代表の山田浩嗣が死去。解散まで法人化はされず、あくまで山田が率いるアニメーターの仕事場であったことから、2月28日をもってスタジオを解散することとなった。

輩出アニメタ:池田広明、熊田亜輝、星野玲香、和泉志郎、石井ゆみこ、池田智美、宮井加奈中井準鷲北恭太、石川慎亮、番由紀子、有澤寛、松川哲也、岩崎光洋(イワサキ)、谷川亮介、井元一彰佐藤天昭玉置典彦(モエモエ)、山村俊了、若野哲也、坂本龍典、岩本貴玲、澤田貴秋、山崎正和、高木啓明、藤本航己、竹澤清貴、萩原正人、寺本彰、家村あゆみ


■スタジオゑびす
・1989年6月28日設立。舛成孝二をはじめとした国際アニメーション研究所の同期生を中心に結成されたフリー集団。
・最初期のメンバーは岸田隆宏、菅沼栄治、松原秀典、大河原晴男、竹内敦志、吉田英俊、岩田幸大、石倉敬一、舛成孝二の9人。
・実力派のアニメーターが揃っており、結成当時(若手時代)から高い作画力を誇った。
・初期の代表作に『NG騎士ラムネ&40』『機動警察パトレイバー the Movie』『バブルガムクライシス8 SCOOP CHASE』などがある。
・結成以前からAICのOVA作品や、『夢次元ハンターファンドラPartII デッドランダー編』、『マシンロボクロノスの大逆襲』や『闘将!!拉麺男』のスタジオルック回など、一部のメンバーがまとまって参加している作品が存在する。
・OVA『ジョジョの奇妙な冒険』旧3話(10話)は必見。
・初期の舛成孝二演出、監督作品にはメンバーがまとまって参加していることも多い。
・石浜真史曰く「いや、なんかゑびすの人って全般的に基準違うんですもん。大変って部分を、やって当たり前っていう人ばっかですからね。死ぬほど大変なことを」(漫画版R.O.D2巻巻末の座談会より)
・季刊エス2005年10月号 アニメ原画の世界第6回かみちゅにおいて、舛成が「今ここに入っている若い連中(竹内哲也、藪野浩二など)は、鈴木博文、都留稔幸(『NARUTOのOP演出』)、僕のグループで奪い合ってるんです。僕ら同じスタジオでして」と発言している。
 上記の発言中のスタジオがゑびすのことを指しているかどうかは不明だが、鈴木、都留の両氏はスタジオゑびす関連の作品に参加することも多かった。
(「アニメポケットデータ2000」によれば、2000年時点での都留の所属スタジオはゑびすとなっている。)
・現在は解散している模様。*

関連アニメタ:岸田隆宏菅沼栄治松原秀典大河原晴男竹内敦志竹内志保、吉田英俊、岩田幸大、石倉敬一、舛成孝二、都留稔幸鈴木博文合田浩章


■スノードロップ
・2011年10月24日設立。
・AIC宝塚の閉鎖に伴い、同スタジオの主力アニメーターである日下部智津子とAICデジタルの福家日左夫を中心に設立したアニメ制作会社。代表は福家。同じく兵庫県に本社がある。
・アナログ作画のみではなくデジタル作画にも注力しているとのこと。
・作画、仕上げを部門として持っており、パートグロスや1話まるまるの作画グロスを請け負うことも。
・『やがて君になる』第7話ではすべてデジタル作画(主にCLIP STUDIO)で行ったとのこと。

所属アニメタ:日下部智津子、安藤昂輝、栗原裕明、佐伯直実、境隼人、高田浩美、鳥井聖美、中野友貴、本谷愛、松林志穂美、森下愛美、大津りか、黒岩奨平、野口拓人、原野奈津子、福岡史章


■ゼクシズ(ZEXCS)
・J.C.STAFFのプロデューサーを務めた川﨑とも子が1998年1月に設立。
・あらゆる方向に挑戦的な作画でやや硬派な作品を制作する傾向にある。
・2015年9月に本社をfeel.とAssez Finaud Fabric.が入居しているパピルスプラザ501に移転した関係により、同社元請作品をその2社の協力のもと、制作することがある。

所属アニメタ:新田靖成、松本翔吾、大久保麻衣、落合祥、堀尾鉱
関連アニメタ:酒井智史、光田史亮、島沢ノリコ
輩出アニメタ:忍田雄介


■ゼロジー(ZERO-G)
・前身のゼロ・G・ルームから再分離によって設立。設立当初の代表はねぎしひろし。
・その後、元AICのプロデューサーであった先川幸矢が代表取締役に就任。
・『バッテリー』にて初の元請けを開始。最新作は『ぼくらのよあけ』。
・作画的にはスケジュール管理が甘いためか『バッテリー』『DIVE!!』では低調なアニメーションが続く回が多く、作画監督を4~7人投入する回が常にあるという状況だった。

所属アニメタ:草間英興、中原清隆、山下敏成、越智博之、横田和彦
関連アニメタ:植田洋一、桜井正明、谷津美弥子、山根理宏、小川浩
ゼロ・G・ルーム輩出アニメタ:松尾慎、斉藤卓也