ガチャっと家の扉を開けると台所から顔を覗かせた
手塚の愛妻のリョーマ。
「お帰りなさい!国光さん!」
「ただいま。リョーマ」
パタパタと音を立たせ、手塚に近づく。
行動はいつもと変わらないが、その姿は
「リョーマ……その格好は?」
「裸エプロン?…ねぇ、先にご飯にする?
お風呂にする?それともぉ……俺にする?」
エプロンの裾を握り、上目遣いで見てくるリョーマに
手塚の理性は崩れ去った。
「もちろん…リョーマに決まっている」
そう言うが早いか、リョーマの唇を奪う。
「!ぅひゅ…ん、ぅ……ふッ」
リョーマの腰を抱き、更に深く舌を絡める。
時々角度を変えるとリョーマの甘い声が漏れる。
「…う、んん!」
苦しいというかのように手塚の胸を力なく叩く。
仕方が無く唇をはなすとリョーマは、
「ぷぁッ」
と、深く潜ったかのように息を継いだ。
「リョーマ…寝室に行くぞ」
抱きかかえ言う。
先の深い口付けで力が抜けたのかコクリと頷くだけ。
・・・・・・・・・
「あのキスだけでこんなになったのか?」
リョーマの起ちあがった陰茎は蜜が溢れ、エプロンに染みを作っていた。
それを布越しに、緩く触る手塚。
「ひゃんっ!…だって、国光さんがぁ…」
「俺が…何だ?」
「ぅう~…国光さんがえっちなキスするからぁ…」
頬を桜色に染め、涙目で答えるリョーマ。
「可愛いな、リョーマは…」
「ふぇ?…ひゃ!」
手塚はリョーマの陰茎を口に含んだ。
舐めたり、吸ったりとリョーマを追い詰めていった。
「ぅあ!…くに、みつさぁ…もぅ出ちゃうぅ!」
「あぁ、出せ」
「ん…ひゃぁぁぁぁぁぁ!」
リョーマは快感から背を反らせ、手塚の咥内に精を放った。
手塚はそれでも放さず、最後にと強く吸った。
「あん!も、でないぃ…」
嫌々と首を振るリョーマ。
「そうか…」
「あ、国光さんの…欲しい」
リョーマは手塚に訴えた。しかし…
「何が欲しいんだ?…言わなくては解らないだろう?」
手塚はリョーマに言った。
「ぅにぃー、解ってるくせにぃ…」
「さぁ、解らないな」
わざとらしく笑ってみせる手塚。
「…くに、みつさんの…お、おっきくて、あつぃのが欲しいの!」
「フッ、合格…でもその前に慣らさないとな…」
リョーマの身体を抱きかかえ、
手塚の方に腰を突き出すように仰向けに寝かせた。
手塚は自分の指を舐め、リョーマの蜜口に宛がい、挿れた。
「ぁあん…」
リョーマは艶かしい声を漏らした。
グチグチと卑猥な音がリョーマの耳を犯し、
その間にも指の本数は順調に増えていった。
「も、もう平気だから!…国光さんの頂戴よぉ…」
もう耐えられないとリョーマの瞳が手塚に訴えていた。
「っ…解った。」
手塚の熱く猛った陰茎を蜜口に宛がった。
「挿れるぞ」
「ん、…頂戴」
指と比べられ無い程の質量と熱さがリョーマを襲う。
「はぁぁぁ…ん…」
しかし、よく慣らしたお陰かスムーズに入っていった。
「ぜんぶ…ぜんぶ入った?」
「あぁ、入った」
「あぅ、嬉しい……ねぇ、国光さん…」
「…なんだ?」
「今日は…激しく、してね」
「フッ…では今日は、姫様のご要望にお答えしてやらせて頂きます」
手塚はニヤリという擬音が付きそうに笑うと
リョーマの首筋、背中、腕に紅い花を咲かせた。
「動くぞ」
「ぅん」
・・・・・・・・・・
「何で今日は裸エプロンだったんだ?」
手塚は事後の気だるい身体を起き上がらせ、
リョーマの身体を温かいタオルで拭く。
「だって…喜んでくれるかなぁ…と思ったから…」
はぁと溜息をつく手塚。
「…ぃやだった?」
「俺はお前がどんな服を着ようが、喜べる自信はあるぞ?」
その言葉を聞きリョーマは頬を染めた。
「まぁ…一番はウエディングドレスだがな?」
「もう!…聞いてる方が恥ずかしいよぉ…」
「本当に、お前は可愛いな」
照れているリョーマの指に─────結婚指輪にキスを送った。
【white or pink】
(わたしたちは夫婦として順境においても逆境においても病気のときも
健康のときも生涯たがいに愛と忠実を尽くすことを誓います。)
この誓いの言葉はカトリック教会の定式だそうです。
2009.12.19.志花久遠.
最終更新:2010年07月20日 16:34