手塚は春に大学1年。リョーマは春に高校2年とお考え下さい^^



 桜の季節に出会って、桜の季節に別れる。
 桜は出会いと別れのイメージになってるけれど…

 俺達は別れはしない。



 「荷物纏めたか?」

 「うん。大きいものは後で送られてくるって」


 この春に俺は、国光さんと一緒に暮らすことになった。
 国光さんは勿論、大学に現役で受かって、無事に高校を卒業した。

 だからというか、祖父の国一さんに独り暮らしをしてみろと言われたらしい。
 …俺が居る時点で、独り暮らしでは無くなってるけれど、
 ずっと一緒に居たいと思ってくれてたのは、素直に嬉しい。


 「国光さんが大学生…」

 「ん?」

 「何だか…俺達、長く一緒に居るんだなぁって…」

 「そうだな。これからも一緒に居たいと思うのはお前だけだ。リョーマ…」

 「国光さん…俺も、俺も国光さんと、ずっと居たいっ!」


 俺がそう言うと、ふわり、と笑ってくれた。
 …そういう表情は、俺が弱いって解ってるのかなぁ?


 「おい。そこの青少年達、いつまでイチャついてるんだ?早く車に乗りやがれ」

 「うっ…ウルサイ!今行く!…行こう。国光さん」

 「あぁ」


 バタン。扉の閉まる音。
 エンジンの音が鳴り、車は新居に向かって走った。



 【sakura-color】
 (キッチンは俺のテリトリーだから)




 こういうの好き^^てか、塚リョなら何でも好き…?
 2010.02.21.志花久遠.


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最終更新:2010年02月28日 22:18