「…マ……リョーマ」
心地よい。とても心地よい声。
聞いたことがある。
それに、知ってる。
この声は…
「く、みつ…さ…ん」
「起きたか?」
「んぅ…だっこ…」
はぁ…
と、いうため息が聞こえるけど、
呆れている訳では無い事を知ってる。
また、うとうとしてたら、
ふい。と身体が浮いた。
「おはよう。リョーマ」
ちゅっ。
唇に柔らかい感覚。
キスされたのだ。
「お、はよ…」
んー…と呻きながら、キスを仕返す。
「立てるか?」
「うん」
まだ腕の中にいたいと思いながら、
何が冷蔵庫の中に何が有ったか思い出す。
全くと言って良い程、家事ができない国光さんとの同棲時代からのクセ。
確か、今日は卵を使い切ろうと思ってたんだ。
で、ネギか何か有ったはず…混ぜて焼くか。メインは鮭の塩焼きで良いかな。
なんて、
考えるのが楽しくなってる自分がいる。
「んふふふ~」
「どうした…?」
「ん?何だか楽しくって」
「そうか」
そう言った国光さんは、嬉しそうに笑ってくれた。
【ダーリン!!】
(やっぱりアンタが大好き!)
2010.08.06.志花久遠.
最終更新:2010年08月06日 23:24