ふと、夜中に目が覚めると、
 隣には小さな恋人リョーマが寝ていた。
 可愛らしい寝息をたてている。

 ギュッと抱き締めると、自分には、
 もう無い、高い体温が心地よかった。

 だが、抱き締めるだけでは、
 俺の欲求は満たされなかったのか、
 その甘い唇に口付けてしまっていた。

 しかも何度もだ。
 なんども繰り返し、口付けていると、
 流石のリョーマも起きてしまった。


 「…すまない。起こしてしまったな。」

 「…ぅん…くにみつさんが…ちゅうしてきた、の、うれしかった…」


 寝起き特有のふにゃりとした笑顔が可愛くって、
 俺も釣られて、笑った。


 「もっと…して?」

 「良いのか?そんな事言って、俺が調子付くぞ?」

 「…くにみつさんだったら、何されても良い」


 全く可愛らしい子悪魔だ。
 俺を魅了して止まない。

 ペットショップの猫や犬を見ても、
 そこら辺の赤ん坊を見ても、
 こんな事には、ならなかった。


 「リョーマ…」

 「大好きだよ。国光さん」


 甘く、とろけるような口付け。

 時折漏れる甘い吐息も、
 必死にしがみついて来る腕も、
 息苦しく眉を顰める表情も。

 全て。リョーマの全てが…




 【愛しい。】
 (これは、お前が教えてくれた感情)





 ・─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ・
 遅くなって申し訳なかったです><
 甘々かも微妙なところですが、良かったら貰ってやって下さい。

 2010.09.08.志花久遠.



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最終更新:2010年09月08日 19:57