生まれて初めて死ぬほど逢いたいと願う人がいる。
君がため、惜しからざりし命さえ。
『雲雀さん!』
任務に行く途中の僕に、綱吉から電話がかかる。
『この仕事が終わって、無事に帰ってきたら、
デートしましょう!!』
「デート?」
『はい!リボーンに無理いって三日間の休暇をもらったんです』
最近、二人とも仕事が忙しくて逢えなかったからそれはいいかも知れない。
「うん、分かった。一時間で片付けてくる」
仕事内容は、麻薬の売買をしているミッテアーモファミリーの殲滅。
戦い好きな僕の事を考えてか、僕にはこんな仕事ばっかりだ。
(でも弱いやつらしかいないからつまんない)
「おい!貴様どこのファミリーのモンだ!」
なんて言う下っ端のやつを咬み殺し、敵のアジトへ乗り込む。
早く、綱吉に逢いたい・・・・・・・!!
++++
帰り道。アジト含めて跡形も無く咬み殺して予定より10分以上も早く仕事が終わった。
日本アジトまで、あと少し。
もうすぐ綱吉に逢える!
と。
アジトの入り口に入ろうとした所で手が止まる。
何か、何か、
「嫌な予感が、する」
その場にいるかのように、脳内にはっきりと伝わってくる。
何、コレ・・・・・
「ヒバリ」
後ろから声。姿を見なくても赤ん坊の声だとすぐに分かる。
けれど、感情を押し殺してるような、不自然な声色。
「・・・・・何か、あったの?」
嫌な予感がどんどん近づいてくる。
気持ち悪い、気持ち悪い、キモチワルイ
「ツナが、」
もう、目の前だ。
「───── ツナが、死んだ」
「・・・・・・っ、」
この予感だけは、なんとしても外れて欲しかった。
当たって欲しくなんか、無かった、
のに。
「ボス同士の会合に行って、銃殺された」
それだけ言うと、赤ん坊は踵を返してどこかへ消えていった。
「つなよしの、嘘つき」
デートしてくれるって言ったじゃない。
だから、あんなに早く仕事を終わらせたのに。
君に、逢えるから。
だから、僕は────
「綱吉」
愛しいあの子の名前を呼ぶ。
返事は返ってくるわけないけど。
「綱吉・・・・・」
君が、君の全てが、愛しい。
今までこれ程愛しいと、想った存在などなかったのに。
なのにどうして消えてしまうの。
どうして瞼からは涙が伝ってしまうの。
──── 君の元へ辿りつくかのように、一筋。
+++痕アト牙ガ忌キ。
ARI PROJECTさんの曲をモチーフとして書かせていただきました。
あの人の歌詞は素晴らしいです。スバラシラスです(不明)
なんか、初めて長いの書きました・・・・・・
つかれtttttttttttttttt(撃沈)