「あ゛あ゛ーーーー・・・・・・」
俺は目の前のチョコを目の前に立ち尽くす。
てゆうより大体これチョコなのか?
チョコより炭という表現の方が正しいような・・・
・・・うん
「また失敗したぁーーーーーーーー!!」
しゅがー・らぶ
2月14日。女子も男子浮かれる日、バレンタインデー。
今まではもらう事などなかったしそもそも期待すらしていなかったので
俺にとってはどうでもいいこと日本一だった。
でも、今年は少し違う。
魂こめたチョコを渡したい人がいるんだ。
「それなのに・・・・」
再び、異臭を放つオーブンに目をやる。
当然、炭は炭のままで炭以外の何物でもない。(あるいはポイズンクッキング?)
はぁーーーー、と息をつき俺は住みを処理すべく
オーブンの中に手をつっこんだ。
「あっつ!!」
火傷した。
──────バレンタイン当日。凍てつくような寒さの中俺は
学校に向かってひた走る。
未だにズキズキ痛む右手をポケットの中に入れ、中のものを握り締める。
もうすぐ、並中だ。
コンコン、いつも通りに応接室の扉をノックすれば、いつもどおりの
入っていいよ、との返事。
「失礼しまーーーす・・・」
うわぁ・・・緊張する・・・・。
「いらっしゃい」
「お、お早うございます!!」
「・・・?何か変じゃない?」
「そんなことないですますっ!!」
「ふぅーーん?」
雲雀さんは少しの間けげんそうな顔をしていたけれど、
「まぁ、変なのはいつものことか」と
考えるのを止めたらしい。
・・・・・・・・・・・・・・・。
あれ、さりげなくひどいことを言われた気がするんだけど、気のせいかな?
「何してるの?さっさと座りなよ」
「あ!は、はい!!」
さりげないように、雲雀さんの隣に。
俺の中では、すごく勇気を出した行動だ。
「飲み物、紅茶でいい?」
「はい!お願いします!」
「うん。」
雲雀さんがそういって席から離れる。
少し寂しかったけど、その隙に俺はポケットから今朝用意したチョコの包みを
そっと出す。が。
「あのっ、ヒバ・・・・・・げ。」
「何?」
紅茶を運んできた雲雀さんがソファに戻ってきた。ヤバイ急いで・・・
「・・・・いろいろ隠せてないよ」
俺はチョコを隠すため反射的に右手を後ろに回すがあわてすぎたせいか、
反対側から包みが見えてる訳で。
「何それ」
「見せません!!」
半分見えてるにもかかわらず雲雀さんをチョコから遠ざけるべく格闘するが
所詮はダメツナと最強風紀委員長、結果は明白。
「うぅ・・・」
雲雀さんの手に、チョコが吸い込まれる。
握り締めすぎて、半液体と化したチOルチョコが。
「か、返してください」
「嫌。何で」
「だって、」
手作りじゃなくて高級なものでもなく、ましてはドロドロなんて、
恥ずかしくて渡せるわけが無い。
「・・・・バカ」
「へ?」
「見てくれとか、そんなのはどうでもいい。
そんなの考えられるのは、余裕がある証拠でしょ?」
君は僕を全力で愛してくれれば、それでいいの。
「・・・・・・・・・っ」
何であなたはそんなに優しいのだろうか。
意外な言葉に、思わず俺は。
「ちょっ、綱吉!?何で泣いてるの?」
「だって・・・何か、嬉しくて・・・ひぐ、つい・・・・・」
「全く・・・」
少し困り顔で、あなたは笑う。
その全てが暖かくて、心地よくて。
俺はきっと、幸せな人、なんだろう。
「そうだ綱吉」
「はい?」
ようやく落ち着きを取り戻しつつある俺に、
雲雀さんは何かを思い付いたように言う。
「少し、目つぶってて」
言われるまもなく、視界が雲雀さんの手によって暗くなる。
そして頬に変な感触。
「これでよし、と」
「?」
手がどかされ、急に明るくなった世界に最初に映ったのは
雲雀さんの微笑み。
よく分からないけど、つられて俺も笑った。
────数時間後。
家に帰って鏡を見たおれは頬に書かれた落書きを見て、
母さんに熱と間違えられるほど紅くなるのだった。
『大好きだよ』
END。。。
+++あ、戸が来!++++
お久しぶりです。舞い戻ってきましたよ、受験地獄より。
気が付いたらバレンタイン!!
・・・ということで、リハビリの意味こめてバレンタインひばつな書きました!!
ふうっ!相変わらず駄文っ!!(←終われ
これからも、桜色恋路をよろしくお願いします!!!藍桜でした。