「ひーめー」
 「姫って言うな!!」

 【The point  that  the  princess  stares  at】

 アルトはいつも空を見ている。飛行機乗りなのだから当然だ。
 だが・・・俺の事も少しは気にしてほしいものだ。

 「アルト・・・いつまで見ているつもりだ?」
 「ミシェル!?いつから居た!」

 溜息が出るね・・・このお姫様はこの俺にも気付かずに空を見ていたのだから。
 嘘の空でも幼少の頃から見てきた空だから・・・か?
 妬けちゃうね。

 「ずっと居たよ?姫と一緒にね。」
 「姫って言うな!バカミシェル!!」
 「はいはい。もう夕方だ。そのうち暗くなるし、寒くなるから帰ろう。」

 俺は言いながらアルトに手を差し伸べた。その手をアルトは取ってくれた。
 もし、この光景を他のヤツが見ていても友情とやらですまされるだろう。

 「一人で立てっ・・・!?」
 「おっとー。大丈夫か?」
 「だ・・・大丈夫だ!!」

 手を取っておきながら一人で立てるは酷いよ。
 そしてどうやらアルトは足が痺れて倒れたらしい・・・
 その瞬間ほんの一瞬だけアルトが上目遣いになった。
 (目が良くてよかった。)

 「姫かわいー!!」
 「うわっ!?」

 俺はアルトを強く抱き締めた。

 世界で一番かわいい俺のお姫様。
 俺だけを見ていてほしい。
 嘘の空よりも。誰よりも。

 姫の見つめる先は俺しか許さない。

 【姫の見つめる先】
 (離せ!ミシェル!)
 (えー。) 










 あと☆がき
 マクロスFのミハアル小説です。
 いまいち、キャラが掴めていませんOrz
 また書けたら良いなと思っています。
 お粗末さまでした! 

 2009.03.03.志花久遠

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最終更新:2009年09月08日 19:48