「これで、何回目だろう・・・・」
僕は、大して速くもない走りで校門に向かって来る一人の生徒を見て、
ためいきをついた。
これは、まだ僕が「恋」を知らなかったころの話。
What's the feeling?
「沢田綱吉。君、遅刻何回目?」
「え・・・・ご、五回目・・・?」
「嘘。12回目だよ」
「・・・・・知ってるなら聞かなくても・・・・・」
軽口をたたいてるみたいだったからとりあえずトンファーで殴っておいた。
静かになった。
「とりあえず、君には反省文を提出してもらうから」
「ん゛な゛ぁ!?」
「反省文ですむんだから、感謝して欲しいところだよ」
「・・・・・・はい」
ずぅぅぅん、と音が出そうなほど落ち込んで、沢田は校舎へ歩いてった。
・・・・走りなよ。
***
放課後、反省文を待ちつつ、考え事をしていた。
朝、彼が通り過ぎたときの、甘い匂いのことだ。
香水だったらすぐ分かる。
かといって食べ物の匂いではないし・・・・
なんだろ。
「すごく、心地よかったな・・・」
と。沢田が応接室の扉をノックする音が聞こえた。
彼らしい遠慮した感じの、控えめなノックだった。
「入っていいよ」
といえば、そろりと入ってくる。
「あ、あの反省文・・・・」
「うん、見せて」
「はい・・・どうぞ」
渡された反省文を読む。
同じような文章が多々あるが、本人なりには頑張ったのだろう、
書き直しがたくさんあった。
「次からは、気をつけなよ」
「はい・・」
失礼しました
怒られなかったことに安心したのか、少し顔色が明るくなって、
再びドアの方へ向かっていく。
なぜだか、呼び止めたくなった。
「沢田」
「は、はははい!!」
「・・・・驚きすぎでしょ」
オーバーリアクションにも程がある。
「いや、だって雲雀さん・・・人のことフルネームで呼ぶから・・・」
「あ」
そういえば、僕にしては珍しい。
「・・・って俺失礼ですよね!!すすすみません!つい舞い上がっちゃって、
し、失礼いましたぁぁ!!!」
沢田があわててドアノブに手をかかる。
扉を閉めるとき、
ありがとうございました、
と沢田が笑った。
・・・・・・あれ、今なんか音がした。
ぽくん、とかどくんとか。
というか、あの笑みをもう一度見たいと思うなんて。
おかしい。
なんだろう。
この、訳分からない感情は。
「僕、熱でもあるのかな」
END..
++後書。++
更新遅すぎだろ。ぎゃぁ。
しかも散々遅くなってこのクオリティ、だめすぎる。
もしかしたら藍桜はダメツナを超えるかも知れんのぉ。
というより雲雀さんに「あ」っていわせたかっただけ・・・
あああ、なんちゅうダメっぷりだ/(^0^)\