熱が出た。
そりゃ、そうだ。どしゃ降りの中、傘無しで走ったんだ。
しかも今日に限って両親も従姉も居ない。
つまり最悪な状態で、最悪な状況だ。
ピンポーン♪
ほらね、こういうときに限ってこんな事が起きるんだよね。
誰だろう…?
頭が痛いし、フラフラするけど一応玄関に行き戸を開けた。
「はい。誰ですか…」
声は少し掠れているけど大丈夫だ。
「…リョーマか?」
この声って…
「く、にみ…手塚先輩っ」
あれ?いま俺なんて言った?国光って言っちゃたかな?
てか、何で居るのさ!
「傘を届けに来たのだが…」
「そ、そうですか。有り難うござい、…ます。」
あぁ。本気で危ないかも…
さっきよりもクラクラしてきた。
「…リョーマ?」
あぁ…ヤバイな。倒れそう…って思ったら
もう、目の前は歪んで真っ暗だった。
2009.10.21.志花久遠.
最終更新:2010年02月03日 16:40