「部長!これあげる!」
そう言って渡してきたのは小さい袋に入った…
「…金平糖?」
「うん!金平糖!部活とか生徒会とかで疲れてるかなぁと思って…」
心配そうに上目遣いに覗き込んでくるリョーマ。
「まぁ、疲れてはいるが…お前が、リョーマが居てくれいるからあまり感じないな」
「!…うわぁ、な、何か恥ずかしい…」
俺を見上げていた顔を両手で隠し、俯いてしまった。
「俺は本当の事を言ったまでに過ぎないんだが?」
「…ばかぁ…でも好き…」
「それは有り難いな。俺も好きだ、リョーマ」
「えへへ…」
そう言うとリョーマは俺に抱きついてきた。可愛いやつだ。
「ねぇ手塚…さっきから黙ってれば、いい気になりやがって…
部室に残っている僕たちの事も考えて欲しいよねぇ…ねぇ乾?」
「…え?あ、あぁ…(俺に振るな不二!)」
部室に魔王が降臨した。
「別に良いじゃないか。リョーマが可愛いのは当然の事だ。」
「ちょ!国光さん!」
「…もう君たちに何か言っても不毛な気がする…じゃあね。また明日。」
諦めたのか不二は乾と一緒に出て行った。
いつの間にかまわりは俺とリョーマ以外に居なくなっていた。
「さて、この金平糖とリョーマを頂くとするか」
言いながらリョーマを俗に言う、お姫様抱っこする。
「…!え、待って!降ろしてよ!」
「暴れると落ちるぞ」
そして俺はそのまま俺の家に向かった。
【きらきらのほし】
(…腰が痛い…)
10000hit有り難うございます^^
配布期間は終了しました。
2009.10.24.志花久遠.
最終更新:2010年02月03日 16:33