「圭一これあげる」

 そう言って悟史から渡されたのは、ミルク味のアイスキャンディー。

 「いいのか?サンキュー」

 「うん。溶けないうちに食べなよ。」

 悟史は隣に座る。

 暑い日に冷たい物、しかも甘いものは疲れた体にも嬉しい。

 しかし、

 「悟史は食べないのか?」

 ふと、圭一に疑問が浮かぶ。悟史は食べてない。

 「ん?別に僕は良いかな。」

 「そっか…」

 「じゃあ一口だけ貰おうかな?」

 それだけ言うと悟史は、圭一の口を塞いだ。


 最初は抵抗していた圭一だったが、徐々に抵抗は無くなり、
 その行為は味がしなくなるまで続けられた。

 「…ん。ごちそうさま。」

 「……」

 「どうしたの圭一?」

 「急にしてくるやつがあるか!!アイス溶けてるし!!」

 顔を朱に染めながら叫ぶ圭一に対し、悟史は微笑みながら言った。

 「じゃあ、急じゃ無ければ良いんだ?」

 その言葉を聞き、圭一は俯く事しか出来なかった。

 「ねぇ、圭一、キスしようか?」

 「…俺が…す、る…」

 「え?」

 圭一の言葉が聞こえず、悟史が聞き返した刹那…

 悟史の唇に何かが触れ、チュッという音と共に離れていった。


 悟史はそれが、圭一の唇だと解るまで数秒かかった。

 「…圭一?」

 「これでお合いこだからな!!」

 圭一は、俯きながら叫んだ。

 顔を朱に染まらせながら…

 「圭一って、本当に可愛い。」

 「~~っ!!もうお前喋るな!!恥ずかしい!!」

 そういって圭一は、もう溶けきろうとしているアイスキャンディーを食べた。


 【ミルク味のアイスキャンデイー】
 (手に白いのがついてると何か…)
 (…あほ。)




 あと☆がき
 私の友達に送りつけた悟圭小説です。
 初めて悟圭を書きまして、見事玉砕!
 色んな意味で氏ねる小説ですね。(私が)

 では、ここら辺で。

 2009.10.26.志花久遠.

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最終更新:2009年10月26日 19:09