寒い日。
部室で部誌を書いているとこんな声があがった。
「国光さん……寒いッス…温めて?」
それに振り向くとYシャツを一枚、羽織っただけの恋人
-----リョーマが首を傾げてベンチに座っていた。
その格好に一瞬、クラッときてしまった。
しかし此処は部室。
巡回の先生が何時来てもおかしくないのだ。
俺はギリギリの理性を保ちながらリョーマに向かって言葉を放った。
「そんな格好しているから寒いのだろう。上を着ろ。」
「だから温めてって言ってるじゃん…解らないの?」
その一言で俺のギリギリの理性は更に細くなってしまった。
危険だ…
早くリョーマに服を着せなくては。
「…早く上を着ろ。」
衝動を制御しつつ、また部誌を書くことに専念しようと
リョーマに背中を向けた。
するとリョーマはクスクスと笑い、
「国光さん、我慢は体の毒っすよ?だから…ね?」
俺の背中にくっ付いてきた。
その言動でおれの理性は切れた。
「リョーマ…」
「なに?」
振り向くとリョーマの唇を貪った。
リョーマからは艶かしい吐息が聞こえる。
「…ふっ…ん、んぁ…ァ」
リョーマの瞳からは生理的な涙が頬を伝い欲情的だ。
苦しくなったのか胸を叩き、抗議してきた。
名残惜しくも唇を離すと、俺とリョーマの間に銀の糸が伝った。
いまのキスで感じたのかリョーマがグズグズと落ちていった。
「後悔しても知らないからな。」
「……後悔なんてしない。」
そういうリョーマの瞳は綺麗だった。
【寒いのはお嫌いですか?】
(アンタとなら寒さなんか感じない。)
精一杯のキス表現(^^;
2009.11.18.志花久遠.
最終更新:2010年02月03日 16:35