「ハルカ姉様。これ学校で渡されたプリントです」
チアキはお家の人に渡しましょうって言われたらしい
「なになに……チアキ。後でお話があります」
今の子ってこんなに進んでるの?保健体育の予備知識をご家庭でもお子様と話し合いましょう~?
全く…私はまだキ、キスもした事ないっていうのに。
―夕食後
「先程のプリントには何が書いてあったんですか?ハルカ姉様」
「えっ…~と、あのね、チアキぐらいの歳になるとそろそろ赤ちゃんを創れる身体になるのよ」
「…はぁ?」
チアキはキョトンと私の話を聴いている。うぅ…恥ずかしいよ…。
「でね…赤ちゃんを創る行為は…」
「あぁ、セックスですね」
えっ?イマナンテ?
「最近よくセックスをするのですが、つい安全日には生でさせてしまうんです」
ハイ?
「流石はハルカ姉様。コンドームは確実に着けろって事ですね!」
えぇ~!ま、まさかチアキ、もう致してるの?性行為を致してるの?私、キスもしてないよ?
「あの…恥ずかしいのですが、私、フェラチオが余り上手では無くてハルカ姉様に教えて…ハルカ姉様?」
「…チアキ。ごめん、今日はもう寝るね」
そんな『みなみけ』
206じゃないけど続き書いた
コケコッコー
「はっ! ・・・な~んだ夢か」
そうよね、チアキがそんなことしてるはず、ないもんね。
「さーて、今日も元気に朝御飯作らなきゃ」
『動物園ではそれはそれは可愛らしいライオンの赤ちゃんが生まれ・・・』
テレビを見ながら食卓を囲む3人
「チアキー、人間の赤ちゃんはどうやって作るか知っているかー」
ニヤニヤした顔でカナが聞く
(ちょっとカナ、なに聞いてるのよー)
「バカにするな、そんなこと私だって知っている!」
(えー!)
「ほーう、なら言ってごらん、赤ちゃんの作り方」
「ああ、まず夜に男と女が一緒に布団に入る」
(キャー、チアキまさか!?)
「それで?」
「一緒に寝て、朝起きると、コウノトリさんが赤ちゃんを運んでくるんだ!」
どうだ、と言わんばかりの得意顔のチアキ
「・・・チアキ?」
「・・・ぷっ、くくっ・・・アーハハッハ!」
呆然とするハルカ、笑い転げるカナ
「なんだ、何がおかしい!」
「いやー笑わせてもらったよ、コウノトリさんだって、お子ちゃまだなーチアキは」
「え、違うのか?」
「教えてあげよっかー」
(なんてこと言うのよ)
「教えちゃダメー! チアキにはまだ早い」
「なんだよー、知らなくちゃ困ることだろ?」
「それはそのー、そうだけど」
モジモジ
「だったら今のうちに正しい知識を」
「わかったわ、じゃあ、私が教える! それならいいでしょ」
あー顔が熱い
「うん、いいんじゃな~い」
またニヤニヤしてるカナ
「チアキ、今晩一緒にお風呂に入りましょ、そこで教えてあげる」
「はいハルカ姉さま、お願いします」
「わたしも入るー」
「お呼びじゃないよ、バカ野郎」
こうして、チアキに性教育をすることになったハルカであった。
「えーこほん。まず、赤ちゃん、つまり新しい命を作るには男と女が必要なのはわかるわよね。」
「はい。」
「作る」?赤ちゃんというのはどこからか沸いてくるものじゃないのだろうか。
「分かりやすくいうと、…植物はどうやって子孫を残す?」
「雌しべに花粉がついて、それで」
「正解。それで、花粉はどこで作られる?」
「雄しべ。」
「そう。つまり雄と雌。動物も植物も、雄の作り出した遺伝子と雌の中に入り込んで、それで新しい命ができるの。」
い、いいぞ私!この調子ならやましいことに触れずに!
「…それで、人間の場合は具体的にどうなのですか?」
「え…?」
最終更新:2008年02月23日 21:51