チアキの日記


私がハルカ姉さまに言われて、藤岡に電話を代わり、
その後藤岡は電話を切ると、何やらその場で時計を見て何か考え込んでいるようだった。

「藤岡、どうかしたのか?」
「…なんだか南達は、初詣で帰ってくるのが明日になるらしくて…泊って行ってくれって…」
「そうなのか…でも私なら一人でも大丈夫だぞ。お前だって自分の家が良いだろう?」
「ダメだよ!オレはハルカさんと約束しちゃったし…それに、泥棒とかが入ってくるかもしれないだろ?」
「大丈夫だ。藤岡が帰る時にちゃんと鍵を閉めるから。」
「……でも、一番の理由は…オレが千秋ちゃんと一緒に居たいだけんだ。」
「…そうか、じゃあ泊っていくと良いよ。」

藤岡め…いちいち嬉しい事を言ってくれる。
…まぁ帰ると言いだしたなら、足が痛くなってきたと言って引きとめたんだけど…
私は、ちょっと藤岡の気持ちを試してみたくなっただけだったんだ。

私は部屋に戻るため、再び藤岡に抱っこしてもらおうと手を伸ばした。
…しかしその時、タイミング悪く電話が鳴り響いた…ディスプレイを見るとそこには『内田』と出ている…
私は仕方なく、藤岡に先に居間に戻ってもらい電話に出た。

「…もしもし、千秋だけど。」
「あっ!千秋?私!内田!内田だよ!」
「知ってるよ。ディスプレイに名前出てるよバカ野郎。」
「アハハッ!そっか、それにしてもバカ野郎とは手厳しいなぁ!アハハッ!それ……」

『ガチャ…プーッ…プー……』

まったく…私の楽しみを奪っておいて、意味の分からない電話をかけてくるとは……
万死に値するのだが…ピッピッピ……まぁ今の私は機嫌が良い、これくらいで許してやるか…
そう言って私はそのまま立ち去ろうとしたが、再び電話がかかってきた…。
ディスプレイには『大バカ野郎』とでている。

「もしもし、千秋だけど。」
「ちょっと千秋、いきなり切るなんてひどいよ~!」
「あぁ、悪い。どこかの大バカ野郎がいたずら電話をかけて来たのかと思ったんだ。」
「…そっか、年末だしね。」
「あぁ、…で用件はなんだ?私は忙しいんだけど。」

「あのね、私今日目標を達成したの!…お姫様抱っこされちゃった!」
「…そうか、それは良かったな。私はお前の電話のおかげでしてもらえなかったけどな………じゃあな。」
「ちょっ…まだ続きがあるんだってば!…私、その人の事好きになったの。」
「…そうか、片思いは大変だろうが頑張るんだぞ。………じゃあな。」
「待って、まだ片思いなんて言ってないでしょ?…デートして、キ…キスだってしたんだから!」



…これが本当なら少し驚きだ。
…相手はマコトか?…いや、そんな感じ無いし…と言う事は、シュウイチ?…もっとありえないか……
私はしばらく黙ったまま考え込んでいた。

「…あれ?もしかして千秋…キスとかしたこと無いのかな?」
「ば…バカ野郎!私だってキスの一つや二つした事あるよ!内田こそ妄想なんじゃないのか?」
「えっ…妄想って……私…今日は…初めておかしな事だってしたんだから!」
「おかしな事って…お前、たった今キスの話は聞いた所だよ。」
「え?」
「だから、キスしたんだろ。」
「……えっと…千秋、おかしな事ってキスじゃないよ?」
「…え?」

なんだ?内田の奴…何言ってるんだ?
おかしな事=キスじゃないのか?

「千秋、おかしな事って…その……エッチな事だよ?」
「エッチな事って…キスじゃないのか?」
「なんて言うか…胸を触られたり、恥ずかしい所を触られたり…」
「…恥ずかしい所?」
「…うん。……下着の中…とかかな。」
「下着の中って……そ…そんな所触ったら汚いじゃないか!」
「…でも男の子って、そう言う所触るのが好きなのかも…。それに私も少しエッチな声出ちゃったし…」

私には内田の話がいまいち理解できなかった。
そもそもそんな所さわって何が嬉しいんだ?そもそも内田に胸なんて無いじゃないか。
それともその行動に何か意味があるのだろうか…?

「内田、その…おかしな事をするとどうなるんだ?」
「うーん…なんて言うか…体が熱くなって、気持ち良くって…変な汁が出てくるの。」
「…なんだそれ?」
「何かは分からないんだけど、気持ち良くなるといっぱい出てきて……だから下にタオル敷いた方がいいよ。」
「…あ、あいつは、…そんな事する奴じゃないから必要ないよ!」
「あいつ?……まぁよく分からないけど、千秋がその気じゃなくても相手はしたいのかも知れないよ?」
「だから藤……」
「私だってそんな事されると思ってなかったけど、いきなりされて止めてくれなかったんだから!」
「…そうなのか?」
「…まぁ気持ち良かったから良いんだけど……男は狼なんだから千秋も気を付けてね!じゃぁ良いお年を!」

内田はそう言って電話を切った…。
藤岡に限ってそんな事は無いだろうけど……あっ…そう言えば藤岡…お風呂で様子が変だったな…
もしかしてアレは…私の裸を見ておかしな事を考えそうに……

「千秋ちゃん?電話終わった?」
「……わっ…!!ふ…藤岡、どうした?」
「姫のお迎えに参りました。」
「何言ってんだバカ野郎。早く抱っこして運べ!」

…そう言えばこうして普通に抱かれてるだけでも、少し藤岡の手が胸に当たってる気がする……
それにいつも通り藤岡の前に座っても、手を回されたら胸や…恥ずかしい所を簡単に……
……はっ…!そう言えば藤岡の高さからだと、服の隙間から私の胸元が見えるんじゃないか?!
…くそっ…内田が変な事を言うから、気になって仕方ない…
そもそも、エッチな声って何なんだ?触って変な声が出たら恥ずかしいじゃないか…
もしも触られた時に、変な声がでて嫌われたりしたら……

私はそう思い、藤岡に触られる前に自分で試すことにした…。
すぐ後ろでテレビを見ている藤岡に気付かれない様に、こたつの中へ手を入れ、
私は自分のスカートの中へ手を忍ばせた。



千秋の日記

スカートにてを忍ばせた私ではあったが、この先をどうすればいいのか全く分からない…
とりあえず、ゆっくりと恐る恐る触ってみることにした。

…あれ?……どう言う事だ?少しくすぐったいくらいで、どおって事はない…
…ってまぁそう言えばそうか。ふだんからトイレやお風呂では毎日触ってるもんな…
じゃあ内田は何故エッチな声が出るくらい気持ちいと言ったんだろう…?
もしかして、自分ではなく他の誰かが触らないと意味がないとかなのか…?

私はとりあえず下着を少しずらし、直接その恥ずかしい場所を触ってみた…
…しかし結果はほぼ同じ。若干くすぐったいのが強くなった程度だ。
やはり自分ではなく誰かの力が必要なのかも知れない……例えば藤岡…
私は気がつくと藤岡の手をじっと見ていた。

藤岡のその手で私のココを広げられ…辱しめるようにソレを見ながら弄り…
もう一方の手では私の胸を触り、私が恥ずかしがれば執拗にキスを繰り返したり…
藤岡は私の体で満足してくれるだろうか…
胸も小さいし…ココだって藤岡は気に入ってくれるだろうか……

…って、私はいったい何を考えているんだ……小学5年生にして欲求不満なのか?
勝手にこんな妄想までして…
気がつくと藤岡の代わりに自分を辱めていた中指は第二関節のあたりまで膣の中に入っていた。
私は、何も考えることなく勢いよくその指を引きぬた。

…その時、私の体は藤岡の膝の上で大きく跳ね上がり、2・3度小刻みに震えた。
それと同時に、私の恥ずかしい所からは大量の液が流れ出てしまった…
慌てて下着をちゃんと履いたが、下着にシミができる程にその液は出てしまい、
私の指はグショグショになってしまった…。



「千秋ちゃん、いま凄く震えてたみたいだけど…本当に大丈夫?寒いのかな?」
「だ、大丈夫だ!むしろ体は熱いくらいだ!」
「そう?…でもやっぱり少しだけコタツの温度を上げようか。」

藤岡はそう言うと、コタツの温度を上げるためにコタツ布団をめくろうとした。
私は慌てた…万が一にでも、下着のシミや…中の変な液の匂いにでも気付かれでもしたら…
私はそう思い、少し大袈裟ではあるが藤岡の体を押さえつけるように引き止めた。

「本当に大丈夫だから、なっ!お前は私の後ろで大人しくお菓子でも食べてろ!」
「…まぁ、千秋ちゃんがそこまで言うなら……」

藤岡はそう言って元の体勢に戻った…とりあえずは助かった……
…が、藤岡の一言で次なる試練が私を襲った。

「…あれ?…オレ何かこぼしちゃったのかな?」
「え?」
「…いや、なんだか変な所が濡れてて…」

良く見ると、確かに藤岡の肩のあたりは濡れていた。
でもジュースをこぼしたにしては不自然な位置…それに、私が押さえつけた時は濡れてなんてなかったぞ?
…私が押さえつけ…あっ……
良く見ると、藤岡の肩が濡れたのと引き換えに、私のびしょびしょの右手は乾いていた…。
…って言う事は、藤岡の肩に付いているのは私の……

「藤岡!濡れたハンカチ持ってくるから待ってろ!」
「え?大丈夫だよコレくらい。手でぬぐえばすぐに乾くよ。…ゴシゴシ……」
「わっ!ば…ばかっ!そんな手で拭いたりしたら……」
「…拭いたりしたら?」
「…な……何でもない…。」

間接的にとは言え、私のココから出た液は藤岡の手に付着してしまった…
藤岡はその手でお菓子を取って食べ、その手に着いたお菓子の粉まで美味しそうに舐めとったりもしていた。

私の頭は、またおかしな妄想でいっぱいになった…。
藤岡に恥ずかしい場所を触られ…その手に着いたいやらしい液を藤岡は美味しそうに舐め…
いずれは直接に私のココを藤岡の口で……
しばらくの間、私は頭の中で藤岡とおかしな事をしていた……と言うより、一方的に犯されていると言った感じか。

妄想の中で私は、藤岡に体を弄ばれ…口では嫌がる私の事を、辱めながら攻め…
私が何か言おうとすれば、私の口を…藤岡は押さえつける様に舌をねじ込み…
そして藤岡が満足いくまで、私は藤岡にこの体を提供し続けている…。

実際の所、藤岡はきっと優しく接してくれるだろう…でも私はこう言う事を妄想してしまう。
私は今まで、カナや友人にクールにキツク生きてきた……そう言う生き方が楽だったから。
…でも…エッチな事をする時には玩具の様に、私の体を好きに弄んで欲しいと思っているのかも知れない…。

私はこのままでは、自分がどうかなってしまいそうで怖くなり少し横になった。
一応藤岡には、少し疲れたからと適当な事を言って、もし寝ていたら12時前に起こすように言った。
当初、寝る気はまったく無かったのだが、疲れていたのかいつの間にか私はグッスリ眠っていた。
どれくらい立った頃だろうか…私が目覚めると、この家にいるはずの無い人間が藤岡と密着していた…。

(…何故?…どうしてカナが……)


最終更新:2008年02月24日 23:45