フユキはいい子だと思う。ただ九州弁って言うのでみんなの印象が悪くなっていると思うんだ。
だから標準語にして6話の廊下での雪合戦の話を、少し改善してみたら凄くいい子になった。
「お前みてるとイライラするんだよ。」
そう言って足元にあった雪を掴みフユキの顔にぶつける千秋。
「何でお前にそんな事言われなくちゃいけないんだよ!!」
フユキは大声でそう言いって千秋に雪を投げ返した。
その雪は見事に千秋の顔を捕え、千秋はその場でよろけた…
「イテテッ…お前ちょっと待……うわぁ!!」
よろける千秋に向ってフユキは何かが切れたように、千秋に雪を投げ続けていた。
最初の時とは違い、手でギュッと固めた雪玉はさながら石の様な硬さだ…
その石の様な雪玉をいくつも体にぶつけられ、千秋はその場にうずくまってしまった。
「やめろ…もう止めてくれ。…痛い……ハルカ姉さま…助けて…。」
「何言ってるんだ!お前から投げ始めたんじゃないか!」
そう言って再び投げられた雪玉は千秋の顔へと一直線に向かって飛んでいた。
千秋は痛む体を起こし、なんとかヨタヨタと雪玉を交わし下に落ちそうになりながら手すりに掴まった。
そんな千秋にフユキはトドメの雪玉を投げつけようとした……
「これで終わりにしてやるから、覚悟しろよ。」
「…うぅ…っ……」
『おい!お前何してんだよ!!』
その声に気づき、千秋が硬くつむった目を開くとそこにはトウマがいた。
「だ、誰だよお前!」
「オレは千秋の弟だ!お前こそ誰だ!!」
「そ…そんなのお前には関係ないだろ!」
「何言ってるんだ!千秋はオレの弟って言っただろう!だから千秋を虐める奴はオレの敵だ!!」
「……トウマ…。」
「……くっ…それならお前も一緒に…!」
その時南家の玄関の扉が開き、中からカナとハルカが出てきた。
「なんだなんだ騒がしいなぁ。ん?トウマこんな所で何してるんだ?」
「何って…カナが昨日来いって言ったんじゃないか!」
二人がそんな事を言っていると、ハルカは足もとにうずくまる千秋に気がついた。
「…!! ち、千秋!どうしたの?!」
「…ハ…ハルカ姉…さま……。」
「どうしたの?何があったの?!」
「…そいつが千秋の事を虐めてたんだよ。オレが来たとき千秋が下に落っこちそうになっててさ。」
トウマがそう言うと、ハルカとカナは凍りついた様な目でフユキを睨みつけた。
「フユキ君。あなたは町内でもいい子って評判だけど…でも千秋やトウマは私の大事な家族なの。
その二人を虐めるって言うなら……私はあなたを許さない!二度とうちの子たちに近づかないで!!」
「そ、そんな…違うんです…これは…!」
「フユキ、いい訳するなよ。私たちはこの現場を見ちゃったんだから。」
そう言ってハルカ・カナ・千秋・トウマの4人は家へと入って行ったとさ。
コレを見た人のフユキへの高感度が上がることを祈っています。
最終更新:2008年03月27日 23:59