4/1(Mon)WEA=suney
ロンドンのラッシェードという近未来都市の夜の路上・・・
人混みの中1人・・・、ヘッドホンを付けて音楽を聴いてる高校生くらいの青年が居た・・・
青年はその音楽に合わせて口笛を吹き、腕にはバッグを掛けていた。
青年は通った道が間違えでは無いか確認するかのように、GPS機能付きの携帯のナビを確認した。
「付いた・・・」
青年は言った。
青年の目の前には、まるで、彼を待っていたかのような大きく、そして豪華な宿舎があった。
青年はヘッドホンをはずした後、服装を整えて宿舎の入り口の扉を開けた。
その途端──
「始めまして。」
声が聞こえた。
青年は扉を閉めた後に「始めまして。」と挨拶を返した。
迎えに来てくれたのは上品な感じの少女だった。
「どうかしら?この高校生には勿体無い感じの宿舎は?」
少女は聞いた。
「別に悪くは無いんじゃねーの。
それよりも、あんたしかお迎えが来てない様だが・・・」
「私の他に三人。
その三人は学力測定テストの勉強中。
ここに住んでるのは君も入れて五人。」
少女は呆れた声で即答した。
「あれ?じゃぁ、あんたは勉強しなくてもいいのか?」
「私は元々勉強しているからいいの。」
青年は少女の言葉に引っ掛かった様だったが、(まぁいいか。)と自分に言い聞かせた。
そしたら、少女は思い出した様に言った。
「後、ここへ住むにはこの紙に本人のサインが必要だから自分の名前をフルネームで書いて。」
青年は少女に紙とペンを渡された後、テーブルに座ってから自分の名前をフルネームで書いた。
書き終えた後、青年はその紙を少女に返した。
「えっと、貴方の名前は『エリズ・サージェン』ね。
私の名前は『サングス・アルバート』
よろしく。」
サングスは色々とサインを見つめ続けた後、カウンターの上に紙を置いた。
「それじゃぁ、君の部屋の案内をするわ。」
サングスは部屋の奥にある階段まで歩き、エリズの方を振り向いて「ついて来て」と言った。
そしたら、エリズもそれに従い、階段まで歩いた。
階段まで登っている最中─
「一応、前も見たとおりに宿舎の床は全部赤い絨毯で、ソファは毛布。
君の部屋は二階の奥にあるわ。
君みたいなタイプだったら好きになれるタイプの部屋にしてあるから。」
と、サングスは突然話しかけてきた。
それに対し、エリズは「ふ~ん」という何気ない返事をした。
「これが君の部屋ね。」
気が付いたら何時の間に自分の部屋の扉に居た。
エリズは上を向きながら扉を開けた。
そしたら、そこにはハイビジョンのテレビにハイスペックのPC、毛布のベッド、集中しやすそうな勉強机があった。
「おっ、中々良い部屋じゃん。」
エリズは喜んだ。
そしたら、扉の向こうからサングスは
「まだ案内は続くから、取りあえず、ここで荷物を置いて。」
と言った。
その後、エリズは返事をした後に荷物を床に置いた後、自分の部屋を後にした。
「この宿舎は4Fまであって、1Fはラウンジ、2Fは男子専用フロア、3Fは女子専用フロア、4Fは管理フロアという風に分けられているわ。
それで、君のお隣の部屋に居るのが『バーヴィズ・エンガウント』
階段から見て一番手前にある部屋に居るのが『嵯城 忍』
次は上に行って」
エリズとサングスは階段を登り3Fまで行った。
「ここが女子専用フロア。
まぁ、2人しか居ないけど」
サングスはため息をつきながら言ったが、エリズは何て声を掛ければ良いかが分からなかった。
「とにかく、真ん中にある部屋に居るのが私
奥にある部屋に居るのが『キルス・ハイストール』
それと、本当は4Fの案内もしたいけど立ち入り禁止っていうね・・・」
「分かった。ありがとう。」
エリズは何故か苦笑いをしながら言った。
「とにかく、もう11時で明日入学式だから、もう自分の部屋に戻って制服の準備をして、寝たら?
制服は新品の状態で机の上においてあるから」
(気が付いたら、もう11時か・・・)エリズはそう呟いた後に「ありがとう」と笑顔で言った後、自室へ戻った。
4/2(Tue) WEA=storm
朝七時半──
丁度、エリズは眠りから覚めた。
「ふぁ~あ」
エリズが欠伸をすると同時に、ノックが掛かってきた。
「エリズ君、起きてる?」
扉の向こうから聞こえる声は聞き覚えのある物だった。
「今起きました!着替え終わったら行くんで!」
エリズは自分でも不思議なくらい気持ち良い声を出せた。
「そう」
足跡が聞こえる様子から、サングスが戻っていく様子がエリズに伝わった。
──今日は嵐か・・・、きついなぁ。こりゃ。
そしたら、エリズは制服に着替え、ヘッドホンを首にかけて、歯を磨き、寝癖を直した後に、1Fのラウンジまで降りた。
そしたら2人の青年がテーブルに座って朝食を食べていた。
(もしかして、あいつら・・・他の部屋の奴?)
エリズは少し慣れない感覚でテーブルへ座った。
そして、朝食のパンを食べようとした時に階段から足音が聞こえた。
(ん?)
エリズは気になって階段の方を向くと極普通の髪型をした少女が慌てて降りている様子が見えた。
「ゴメン!寝坊しちゃった!」
ぼうっとしていたら、少女はもう席についていた。
「遅いですよ。『キルス』さん」
そう笑顔を出しながら言ったのは、どこの国に居てもモテそうな顔をした少年だった。
「ゴメン、『嵯城』君・・・
あれ?ここにいるのはもしかして・・・転校生?」
(明らかに俺の事指してやがる・・・)エリズは心の中で呟いた。
「こいつの名は『エリズ・サージェン』
ゲーム好きでありながら、中学校時代では、学力も運動、そして芸術分野も全て学年トップという天才だ。」
そう言ったのはサングラスの青年だったが、エリズは自分の事について詳しく知っている事に驚いた。
「よくこんな事まで知っているなぁ・・・」
エリズは少し引き気味で返事をした。
「一応、寮の責任者ではあるからな。」
そういうと、サングラスの少年はいきなり席を立った。
「ん?どっか、行くのか?」
とパンを食べながら聞いた。
「いい忘れたが、俺は新入生の代表も勤めている。サングスと同じだ。」
──そういえば、サングスがいない・・・
あれは、その為か。
「とにかく、お前らの案内は嵯城とキルスがやってくれるだろう。
俺の名はバーヴィズだ。よろしく。」
そういうと、バーヴィズは扉を開けて外に出た。
それから、しばらく経つとエリズは質問した。
「ところで、俺たちって何時出るんだ?」
その質問に答えたのは嵯城だった。
「8:20まで登校なので、8:10出発です。そして、今の時間は8:00」
「結構、ゆっくり行けるのな。ありがとう。」
しかし、エリズは嵐の音を聞く度に夜への不安を感じた。
最終更新:2008年10月20日 18:15