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#blognavi http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20061121it14.htm ワールド、契約社員・パート5000人を正社員に  アパレル大手のワールドは21日、販売子会社の契約社員やパートの販売職約6000人のうち約5000人を正社員にしたことを明らかにした。 Click here to find out more!  これにより、約1万1000人の販売職のうち、正社員は9割の約9700人を占めるようになった。給与や福利厚生費などで年間22億円(2007年3月期)の費用負担増加が見込まれるという。  百貨店などの店頭で販売に当たるアパレル販売職は非正社員が一般的だ。しかし、景気回復に伴い大型商業施設の出店が相次ぎ、販売職の確保が難しくなっている。ワールドは、正社員への登用を拡大することで優秀な人材の確保を図る。  ワールドの対応は、同業他社や他業界にも影響を与えそうだ。 (2006年11月21日23時38分 読売新聞) ---- ワールドといえば、 大人気ブランドaqua girlやアナトリエ(anatelier)←大好き UNTITLED、リニア(LINEAR)などをプロデュースしている業界最大手の一つ。 同じアパレル系なら ZUCCA,AR(豚萎縮性鼻炎ではない)、アローズ、 CA4LAなど、少し「個性」を自負し、 主に都心に店舗をおくブランドが主力の 株式会社スタートトゥディ http://zozo.jp/ の従業員数がたったの111名で あることを考えれば、今回のワールドの決断が いかに業界内で思い切った決断であったかわかるだろう。 さすが、時代の波を先に先に読まなければならない、 おそらく一番時代の空気に敏感であらねばならない業界で ここまで残ってきただけの会社であるなと。 ---- 少し前から各方面から言われているように 日本の企業間で流行した 「非正規雇用」による賃金コストの削減は 見た目の黒字を一次的に増やしたが 致命的な企業としての体力の減少を生みつつある。 新人から「人間を育てる」 人間としての「家庭を守れる」雇用を保証する その代わり育った人間が居続けられる「場」作りをし また新しく人間をゼロから育てられる組織環境を継続する、 綿々と受け継がれた終身雇用の仕組みには デメリットももちろんあったが 社会というものの中で会社が存在し続けるための 大切な要素を含んでいた。 すでに出来上がった労働力ばかりを 菲い社会保障で買いあさった企業は、 更なるスキルを身につけられたらあっさりと もっと条件のいい会社にその労働力を奪われるという 単純な図式に気付かず 正社員をどんどん減らした。 非正規雇用者はどうせいなくなるのだから、と 残った正規雇用者たちは教育を放棄し 日に日に自分たちの労働負担が増えていく現状を 止めることもできない。 そして当の正社員たちも疲労と加齢で労働力として 現場でできることは減っていく一方だ。 そもそも、体は動かなくなるし新しいことも覚えられなくなる 中年以降の人間たちの組織での存在意義は 現場であくせく立ち回ることではなく 手足を動かせる若手を、動かし育て、組織をまとめあげることなのだ。 以前何かで書いたような気もするが ソニー神話の崩壊の原因の一端に、 技術職務を単純労働と見誤り つぎつぎのアウトソーシングにシフトしてしまった雇用環境の変化があると、私は確信している。 ホンダ技研が、技術職採用の高卒の割合を5割ほど 引き上げると発表しニュースになったのは 去年だったか、 動きの早い企業は、すでに技術職者の正規雇用回帰への準備を始めている。 もともとは、高い技術の国ジャパンなのだ。 おそらく、現場たたき上げの首脳がいる会社なら ゼロからヒトを育て、生活を守ってやることが いかに存続できる組織作りに重要なことか 肌で感じているものが、あるのだろう。 もともとアパレル業界や美容師、そして 私たち獣医師は、 呼び名は正社員でも、非正規雇用と変わらない不安定な生活を送ることを余儀なくされている。 しかし、かつて株式会社ジブリが、 やはり雇用問題に関して「業界に新風を」 送り込んだように この業界はそういうものだからと 諦めない人がいる限り、 必ず変われるはずだ。 ミクシィのほうの日記でも書いたが ひょんなことで知り合ったとある風俗店の社長さんが、 毎年正月に従業員とその家族を呼んで行っている食事会の席で 「これだけの人間の生活が自分の肩にかかっているんだと 身が引き締まるんだ」と言っていたことがある。 お金をもうけることだけが経営努力なのではない。 経営者とは、人間の命を抱え、空を飛ぶパイロットのようなものなのだと。 自分も忘れないように。 #right{ カテゴリ: [[[ビジネス>日記/カテゴリ/ビジネス]]] - &trackback() - 2006年11月22日 00:23:21 } #comment(nostyle,nsize8,size30) #blognavi
#blognavi http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20061121it14.htm ワールド、契約社員・パート5000人を正社員に  アパレル大手のワールドは21日、販売子会社の契約社員やパートの販売職約6000人のうち約5000人を正社員にしたことを明らかにした。 Click here to find out more!  これにより、約1万1000人の販売職のうち、正社員は9割の約9700人を占めるようになった。給与や福利厚生費などで年間22億円(2007年3月期)の費用負担増加が見込まれるという。  百貨店などの店頭で販売に当たるアパレル販売職は非正社員が一般的だ。しかし、景気回復に伴い大型商業施設の出店が相次ぎ、販売職の確保が難しくなっている。ワールドは、正社員への登用を拡大することで優秀な人材の確保を図る。  ワールドの対応は、同業他社や他業界にも影響を与えそうだ。 (2006年11月21日23時38分 読売新聞) ---- ワールドといえば、 大人気ブランドaqua girlやアナトリエ(anatelier)←大好き UNTITLED、リニア(LINEAR)などをプロデュースしている業界最大手の一つ。 同じアパレル系なら ZUCCA,AR(豚萎縮性鼻炎ではない)、アローズ、 CA4LAなど、少し「個性」を自負し、 主に都心に店舗をおくブランドが主力の 株式会社スタートトゥディ http://zozo.jp/ の従業員数がたったの111名で あることを考えれば、今回のワールドの決断が いかに業界内で思い切った決断であったかわかるだろう。 さすが、時代の波を先に先に読まなければならない、 おそらく一番時代の空気に敏感であらねばならない業界で ここまで残ってきただけの会社であるなと。 ---- 少し前から各方面から言われているように 日本の企業間で流行した 「非正規雇用」による賃金コストの削減は 見た目の黒字を一次的に増やしたが 致命的な企業としての体力の減少を生みつつある。 新人から「人間を育てる」 人間としての「家庭を守れる」雇用を保証する その代わり育った人間が居続けられる「場」作りをし また新しく人間をゼロから育てられる組織環境を継続する、 綿々と受け継がれた終身雇用の仕組みには デメリットももちろんあったが 社会というものの中で会社が存在し続けるための 大切な要素を含んでいた。 すでに出来上がった労働力ばかりを 菲い社会保障で買いあさった企業は、 更なるスキルを身につけられたらあっさりと もっと条件のいい会社にその労働力を奪われるという 単純な図式に気付かず 正社員をどんどん減らした。 非正規雇用者はどうせいなくなるのだから、と 残った正規雇用者たちは教育を放棄し 日に日に自分たちの労働負担が増えていく現状を 止めることもできない。 そして当の正社員たちも疲労と加齢で労働力として 現場でできることは減っていく一方だ。 そもそも、体は動かなくなるし新しいことも覚えられなくなる 中年以降の人間たちの組織での存在意義は 現場であくせく立ち回ることではなく 手足を動かせる若手を、動かし育て、組織をまとめあげることなのだ。 以前何かで書いたような気もするが ソニー神話の崩壊の原因の一端に、 技術職務を単純労働と見誤り つぎつぎとアウトソーシングにシフトしてしまった 雇用環境の変化があると、私は確信している。 ホンダ技研が、技術職採用の高卒の割合を5割ほど 引き上げると発表しニュースになったのは 去年だったか、 動きの早い企業は、すでに技術職者の正規雇用回帰への準備を始めている。 もともとは、高い技術の国ジャパンなのだ。 おそらく、現場たたき上げの首脳がいる会社なら ゼロからヒトを育て、生活を守ってやることが いかに存続できる組織作りに重要なことか 肌で感じているものが、あるのだろう。 もともとアパレル業界や美容師、そして 私たち獣医師は、 呼び名は正社員でも、非正規雇用と変わらない不安定な生活を送ることを余儀なくされている。 しかし、かつて株式会社ジブリが、 やはり雇用問題に関して「業界に新風を」 送り込んだように この業界はそういうものだからと 諦めない人がいる限り、 必ず変われるはずだ。 ミクシィのほうの日記でも書いたが ひょんなことで知り合ったとある風俗店の社長さんが、 毎年正月に従業員とその家族を呼んで行っている食事会の席で 「これだけの人間の生活が自分の肩にかかっているんだと 身が引き締まるんだ」と言っていたことがある。 お金をもうけることだけが経営努力なのではない。 経営者とは、人間の命を抱え、空を飛ぶパイロットのようなものなのだと。 自分も忘れないように。 #right{ カテゴリ: [[[ビジネス>日記/カテゴリ/ビジネス]]] - &trackback() - 2006年11月22日 00:23:21 } #comment(nostyle,nsize8,size30) #blognavi

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