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MailCountsを使ってメールの情報を取得する

解説


  • Samurize本体にもメールチェッカは搭載されているのですが、残念ながら取得できるのはメールボックスにあるメールの数だけでタイトルや差出人の取得まではサポートしていません。
そういった細かい情報を取得してくれるのがMailCountsなのですが、解説が全くない上、プラグインとスクリプトを両方動かさないとならないので付属のサンプル見てもまったく理解できない人の方が多数なんじゃないかと思います。
そんなわけで基礎部分、通常のPOP3と需要の多そうなGmail(ほとんど一緒です)だけちょっぴり解説。
それぞれの役割を理解できればあと詰まるところはないと思います。

MailCountsをダウンロード/インストールする


  • こちらのリンクからMailCountsをダウンロードして解凍し、出てきたファイルをC:\Program Files\Samurizeにコピーします。上書きするか否かを問われたら上書きしてください。
以上でインストールは終了です。

MailCounts.dllを設定する


  • Configエディタを起動して、メーターの追加→プラグインでmailcounts.dllを追加します。
「情報」タブの「実行する関数」で「Fetch」を選択するとSetting Fileのパスを求められるため、「C:\Program Files\Samurize\Scripts\MailCounts.ini」を指定してください。
OKを押すと次にEvery X minsを聞かれます。これはチェックに行く間隔なので、適当な数値を入れてください(単位は分)。
以上で基本設定は終わりです。

  • 次にメールアカウントの設定を開始します。「情報」タブの「全体設定」をクリックすると以下のような画面が立ち上がります。
MC_Config1.jpg
(注:↑下の方は何もないので切り捨ててあります)
まずCreate a new accounts fileをクリックし、新規設定ファイルを作成します。C:\Program Files\Samurize\Scripts内にMailCounts.iniを作成してください(一度作成すれば以後はOpen accounts fileで開けばOKです)。
以下のような画面が出てくると思います。
MC_Config2.jpg
(注:↑画面は次のアカウント作成の工程まで進んでいます)
この画面でメールアカウントを設定していきます。
まずは左下にある「Add Account」をクリックして新規設定を立ち上げ、右の項目を埋めていきます。
    • Type
 今回は一般的なPOP3サーバを使ったメールの取得ということで、迷わずPOPを選択します。
    • Server Name
 POP3サーバを指定します。メールサーバによって当然違います。プロバイダとの契約書なんかに書かれてると思うのでそれを入力してください。 Webメールの場合POPサーバで提供していないことも多いです。その場合は基本的に取得不可能です(一応Hotmailはサポートしていますがβ版)。
    • Server Port
 使用するポート番号です。一般的には110ですが違うこともあります。各自で調べてください。
 またSSL認証を必要とする場合はSSLにチェックを入れてください。
    • User Name
 ユーザー名です。メールアカウントのユーザー名を入れてください。
    • Password
 パスワードです。メールアカウントのパスワードを入力してください。
  • アカウントの設定が終了したらTest Connectionをクリックしてください。設定が正しければ「Connected OK」が返ってくるはずです。
Error: Username or password not acceptedが返ってきた場合、ユーザー名とパスワードのどちらかもしくは両方が間違っています。確認してください。
Error: Socket Error #11001 Host not Foundが返ってきた場合、サーバの設定が間違っています。
タイムアウトした場合はポート番号を確認してください。

  • 接続に成功したら、次のHeadersで取得する内容を指定します。
    • # of Headers to Download
 取得して出力する数を指定します。適当な数字を下のボックスに入れてください。allを指定するとあるだけ持ってきます。
    • Message Format
 取得して出力する内容を指定できます。上の?を押すと使える書式がわかりますが、とりあえずデフォルトのままでいいと思います。
 ただ%DATEは海外的に日-月-年といった感じで一般的な日本の書き方とは逆なので、気に入らない方は%DATE()で書式を変えてください。

  • 以上で設定は終了です。お疲れ様でした。Save Allをクリックして設定を保存し終了してください。

IniFiles.vbsを設定する


  • MailCounts.dllではメールサーバに接続し、ファイルを出力するまでやってくれますが、取得したファイルから必要部分だけを取得し表示させるのにはこのIniFiles.vbsを使います。
  • メーターの追加→アクティブスクリプトを追加し、「情報」タブでIniFiles.vbsを選択、そのままその下の「実行する関数」で「GetIniString」を選択します。
その後まず「Section」を聞かれますので、「POP 1」としてください。
次に「KeyName」。「Header 1」とします。
「Default」は情報がない時に出す文字列です。好きな文字列をどうぞ。空欄でも構いません。
最後に「Files」ですが、読み込むファイルのことですので「C:\Program Files\Samurize\Scripts\MailCounts.ini」を指定してください。
これでIniFiles.vbsの設定は終わりです。
二通目、三通目と表示したいメールの情報を増やしたければIniFiles.vbsを必要なだけ作り、「KeyName」を「Header 2」「Header 3」と増やしていってください。

補記


  • さて、IniFiles.vbsで使用した「POP 1」やら「Header 1」ってのはどこから引っ張ってきてるのかということですが、MailCaunts.dllを一回動かしたあとC:\Program Files\Samurize\Scripts\MailCounts.iniを直接開いて頂ければなんとなくわかると思います。
MC_Sample.jpg
(画像はMailCountsについてきたサンプルのものを使用しています)
だから、例えば「KeyName」を「Header 1 SUBJECT」とすれば最新メールのタイトルだけ取れます。
以下同様に「New Mail」とすれば新規メール数が取れますし、「Total」とすればメールボックス内のメール数が、「Mailbox Size」とすればメールボックスのサイズが取得できます。
もうおわかりだとは思いますが、MailCounts.dllの設定で複数のメールアカウントを設定したのであれば、「Section」の項目が「POP 2」「POP 3」と変化していくわけですね(IMAPやHotmailの場合は少し違うので確認してください)。

Gmailから取得する。


  • さてGmailの設定ですが、以下の通りになります。
    • Type:POP
    • Server Name:pop.gmail.com
    • Server Port:995、SSLにチェック。
    • User Name:username@gmail.com(わかると思いますがusernameには自身のユーザー名)
    • password:自身で設定したパスワード
    • そしてブラウザで一度Gmailにログインして、右上の方にある「設定」→「メール転送とPOP設定」で「POPを有効」にしてください。以上です。

補記2


  • Hotmailから取得の機能もあるんですが、作者のloki氏曰くExperimentalとのことなので割愛。今までの説明が理解できているなら見ればわかると思います。ちゃんと動くかどうかはまた別問題ですが。
  • 余計な一言だとは思いますが、かなり個人的な情報が画面上に出続けることになるので、スクリーンショットを晒す時などは特に注意してください。

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最終更新:2010年11月16日 19:05
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