RecycleBin.dllを使用してゴミ箱を作成
- FileDrop.dllの作者であるuziq氏が、ゴミ箱の機能に特化した新たなプラグインを提供してくれました。 FileDropで不満だった部分がだいぶ修正されていますので、FileDropで作成したゴミ箱に不満がある方はこちらを使って作成してみて下さい。
- 1.03にて大きな設定項目変更があったため修正(05/12/13)
FileDrop.dllとの主な差異
- ゴミ箱内のファイル数/ファイルサイズを表示出来る。
- ファイル数をカウント出来る関係で、ゴミ箱を空にするときやゴミを捨てたときに任意の音が出せる。
- ツールチップでゴミ箱内の情報を表示出来る。
- 任意のボタンにアクションを割り当てられる。
- 他にも幾つかありますが主にこんなところです。
RecycleBin.dllをダウンロード/インストールする
- こちらのリンクからPluginPakをダウンロードして解凍します。
中から出てきたファイルのうち、pluginsフォルダにあるRecycleBin.dllをC:\Program files\Samurize\plugins\に移動させて下さい。以上です。
なおWindowsは初期設定では.dllファイルが見えません。フォルダオプションから全てのファイルを表示させるように設定を変更して下さい。
ゴミ箱の画像を用意する
- 通常のゴミ箱アイコンと同様に、ゴミなしとゴミありのゴミ箱画像が必要です。画像フォーマットはSamurize上で扱える形式ならばなんでも可ですが、透過などの様々な制約を考えるとほぼ確実にpng形式になると思います。どこからで公開されているものを頂いてくるか、自分で適当に作成して下さい。
日本のサイトで有名どころと言えばTSGさんでしょうか。
deviantARTさんで公開されている方もいます(探しづらいですが、Categories→Customization→Icons→Dock Iconsあたりから)。
DesktopCustomize.comさん(ニュースカテゴリの「アイコン・カーソル」)やRESOURCEさん(CATEGORYのRecycleBin Icons)などからリンクを辿るのもお勧めです。
ゴミ箱を表示する
- Config.exeを起動して、必要なメーターを追加していきます。
- 「メーターの追加」→「プラグイン」でRecycleBin.dllを追加し、「一般」タブで「表示タイプ」を「画像」に設定します。
- 「情報」タブの「実行する関数」で「GetRecycleBinInfo」を選択します。
その後「設定」をクリックし、「Returned String」に%cと入力します。
ゴミ箱にマウスオーバーしたときにツールチップで情報を表示させたい方は、%cのあとに%ttと記入し、その後に続けてツールチップに表示させたい情報を書式に沿って記入して下さい。
%c以外の書式として%sでファイルサイズ、%tabでタブの挿入、%bで改行となります。それ以外の文字列はそのまま出力されます。日本語は化けますが表示には問題ないので使用出来ます。ただしRecycleBinは通知機能を利用して画像を表示/変化させる仕組みなので、それ以外の要素があると上手く動きません。よって今回、%c以外の書式(文字列も含む)は%tt以降にのみ使用するようにしてください。
RB_Config4.jpg
- 「表示」タブに移動し、「デフォルトの画像を使用」にチェックを入れてゴミ箱が空の時のイメージを指定します。
- 「一般」タブの「通知機能」にチェックを入れます。すると下の方に項目「通知リスト」が増えますので「追加」を押し、監視する値を作ります。
作成した「Alert 0」を選択状態にすると通知リストのさらに下に通知機能の設定がでます。
「通知のタイミング」を「値を上回るときに」、「値」を「0」にします。そして「通知画像ファイル名」でゴミあり時の画像ファイルを指定します。
RB_Config0.jpg
- ゴミ箱を空にするアクションに任意の音を割り当てたいならば、「通知リスト」に「追加」でもう一つ値の監視を作ります。
作成した「Alert 1」を選択状態にし、通知機能の設定で「通知のタイミング」を「値が減少したときに」に設定。
そして「サウンドを再生」にチェックを入れ、再生したいサウンドを指定して下さい。
(通知機能を理解していればわかると思うのですが、この場合ゴミ箱の中からファイルを元に戻しても音が鳴ります。多用する方は「通知のタイミング」で「値になったとき」、「値」を「0」にした方がいいかもしれません。こちらの場合はクライアント起動時にゴミ箱が空だとサウンドが再生されるという欠点があります)
- もう一つ値の監視を作って、「値が増加したときに」にサウンドを割り当てると、ゴミを捨てたときに音が鳴ります。
入力コントロールを設定する
- FileDrop.dllと違い、「ゴミ箱を開く」「ゴミ箱を空にする」「メニューの表示」が任意のボタンに割り当てられますので、どのボタンにどれを割り当てるかは各自で判断して下さい。ここでは一例として「右ボタンクリック」に「メニューの表示」、「中央ボタンクリック」に「ゴミ箱を空にする」、「左ボタンダブルクリック」に「ゴミ箱を開く」を割り当ててみます。
- まず中央クリックに「ゴミ箱を空にする」を割り当てます。
ゴミ箱を表示で作成したメーターを選択し、「入力」タブで「入力コントロール」にチェックし「追加」を押します。「入力ウィザード」が起動するので「入力プラグイン」を選択し「次へ」、「プラグインの選択」で「Recyclebin.dll」を選び「次へ」、「中央クリック」横のチェックボックスにチェックを入れ、右下にある「プラグインの設定」を押し、出てきた設定画面で「Empty Recycle Bin」を選択します。以上です。「OK」を押して設定画面を閉じ、「完了」を押して入力ウィザードを終了させてください。
RB_Config2_2.jpg
最下段の「Display Empty Confirmation」にチェックを入れると、ゴミ箱を空にする際に確認メッセージがでます。自分の好みに合わせてチェックをして下さい。
- 右ボタンクリックに「メニューの表示」を割り当てます。
先ほどと同様の手順で入力ウィザードを進め、マウスアクションを選択する箇所で「右クリック」をチェックして「プラグインの設定」を押し、出てきた設定画面で「Show Popup Menu」を選択し、メニューに表示させる文を指定します。相変わらず日本語は入力時思い切り化けますが、表示の際は問題ないので使用可能です。
0 items ゴミ箱が空の時に出す文字列です
1 item ゴミ箱の中にファイルが一つだけの時に出す文字列です
1 items ゴミ箱の中にファイルが二つ以上ある時に出す文字列です
Open ゴミ箱フォルダを開くアクション用文字列です
Empty ゴミ箱フォルダを空にするアクション用の文字列です
以上です。設定後OKを押して設定画面を閉じ、「完了」を押して入力ウィザードを終了させてください。
- 「左ボタンダブルクリック」には「ゴミ箱を開く」を割り当てます。
先ほど同様入力ウィザードを起動し、マウスアクションを選択する箇所で「左ダブルクリック」にチェックを入れ、「プラグインの設定」を押し、「Open Recycle Bin」を選択します。以上です。先ほどと同様の手順でウィザードを終了させてください。
ファイラの指定は残念ながら出来ません。もっとも、使っているファイラでゴミ箱を開くショートカットがあるなら、リンクを使ってそちらを指定すればいいだけですが。
- 「ドラッグアンドドロップ」は文字通りメーターにファイルをD&Dしたときの動作を設定します。
先ほど同様入力ウィザードを起動し、マウスアクションを選択する箇所でドラッグアンドドロップ」にチェックを入れ、「プラグインの設定」を押します。
RB_Config3.jpg
(ちなみに日本語環境だと項目が文字化けするので、必要ならば言語をEnglish.lngに変更して下さい)
- 「Always Delete」は、作成したゴミ箱にドラッグ&ドロップしたときに独自の確認メニューを出しません。
- 「Prompt me」は、作成したゴミ箱にドラッグ&ドロップしたときに独自の確認メニューがでます。
- 「Display delete confirmation」にチェックを入れると、ゴミ箱にドラッグ&ドロップしたときに確認メッセージがでます。おなじみの「○○をごみ箱に移動してよろしいですか?」というあれです。
- 「Bypass Recycle Bin」にチェックを入れると、ドラッグ&ドロップでゴミ箱を介さず直接削除します。削除したファイルはもちろん戻ってきませんので、この設定を使うときは気をつけて下さい。
- 以上を参考に自分の好みで設定してください
- 先ほどツールチップ(%tt)を設定した方は、入力ウィザード起動後「ツールチップ」を選択して「次へ」、詳細設定へ移動しますので「ツールチップのテキスト」は空欄のまま「次へ」を押し、「マウスオーバー」にチェックを入れて完了させてください。
ツールチップの細かい設定に関してはこちらを参考に。
ゴミ箱内のファイル数/ファイルサイズを表示する
- FileDrop.dllではTrashInfoのような別ツールを使用しなければゴミ箱内の情報は取れませんでしたが、RecycleBin.dllでは単体で可能になりました。
「メーターの追加」→「プラグイン」で「RecycleBin.dll」を追加し、「情報」タブの「実行する関数」で「GetRecycleBinInfo」を指定します。「設定」を押し、「ReturnedString」に%cでゴミ箱内のファイル数が、 %sを指定すればゴミ箱内のファイルサイズが取得出来ます。もちろん複数指定可能です。
他にも%tabでタブの挿入、%bで改行が可能です。
%ttはツールチップ作成用です。以降の構文は全てツールチップに渡されますので注意して下さい。
- 以上です。作ったiniをClient.exeに読ませて、設定通り動作をするか確認して下さい。上手く動作しない場合はこちらの項目を参考に。
RB_Sample2.jpg
補記
- デフォルトのゴミ箱を消すのは、XPの方はTweakUI等を使ってみて下さい。「窓の手」などにも同様の設定がありますが、これを使用するとゴミ箱の一部機能が動作しなくなります。
v1.06では「情報」タブの「設定」にある「Toggle Recycle Bin」を押し、「The Recycle Bin is:」を「Hidden」とすることでデフォルトのゴミ箱が消えるはずです。多分。要再起動かも。
(WindowsXP Pro SP2で再起動しなくてもOKなのを確認)
2000の人はたぶん、デスクトップのアイコン全部を消すしかないんじゃないかな…
デスクトップで右クリック→アクティブ デスクトップ→Webコンテンツの表示にチェック→再度右クリックからやり直すと項目増えてるので、そこのデスクトップ アイコンの表示のチェックを外せば全部消えます。
- ゴミ箱作成時の通知機能で監視する値を増やすことで、画像を複数指定出来ます。
これを利用するとゴミ箱内のファイル数やファイルサイズでゴミ箱画像をいくらでも変化させることが可能です。
最終更新:2010年12月01日 21:03