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刺される
斬られる
絞められる
焼かれる
落とされる
飲まされる
延々と続く、『殺される』夢
その果てに、俺は――――
「きょーたろー、えへへー」
右手で淡の頭を撫でる
淡はそれに応えて、微笑む
「きょーたろーずーぅっといっしょだよー」
左腕で淡を抱きしめる
淡はそれに猫なで声で応える
「きょーたろー、きょーたろー」
両脚を枕に淡が寝そべる
淡の右手は俺の頭を撫でる
紅い顔でにこにこと笑みを浮かべながら、俺の目を見て話しかける
「ね、きょーたろー」
「きょうはなんのひかしってる?」
「あっ、しらないんでしょー!」
「きょうはホワイトデーっていうんだよ!」
「つまりきょーたろーはあたしにおかえししないとなんだよっ!」
「ま、きょーたろーはきがきかないから、あわいちゃんがてつだってあげるよ!」
俺の頭を撫でたまま、淡が立ち上がる
それによって淡を撫でていた俺の右手がずり落ちる
淡を抱きしめていた左腕も落ちていく
「それじゃーまずはぐざいからだよ!」
淡が具材を切り落としていく
一つ一つ時間をかけて
それぞれの皮がかたかったり、骨があったりとそうスパスパと落とせるものではないからだ
口の中には虚しさが広がる
鼻についていた鉄の臭いが消える
目の前からは淡のまぶしい笑顔が無くなる
耳へと伝わる鍋の煮立つ音はどこかへと去る
何かに掴まれる、やわらかく、そして濡れた何かに――――
――――その、血に塗れた手によって
淡「あはっ!」
分割ED
最終更新:2013年10月13日 18:40