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小走先輩とカレーうどん

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 うだるような暑さ、夏の真っ只中こんな日の昼食は決まっている


やえ「むぅ……」ジー

カレーうどん「」ホクホク


 暑いときに食べるカレーうどんほど美味なものはない、しかし問題点がある

 そう、制服だ

 白糸台高校の夏服は白のセーラー、もちろんうどんがはねれば服は大惨事

 この昼休みの後もまた部活がある、つまり失敗は許されない

 夏のカレーうどんは私の大好物であり、天敵でもあるのだ


やえ「まずは……」チョロ


 まずは一口、一本だけをゆっくりと啜る

 ゆっくりと啜ることによって汁の跳ねを0に近づける

 一本だけなので熱さも気にならず楽に食べられる、が

 食べた気にならない、時間がかかるのでこの食べ方はやめておこう

 次は……


やえ「はむっ」カジッ


 束を取って啜るのではなく、齧る

 残った麺はそっと丼に戻す

 取るときにのみ気をつければ跳ねることはない

 麺も短くなり食べやすくなっていく、が

 うどんの食べ方としては邪道なため、この食べ方も却下

 残された方法はただ一つ、真っ向勝負だ

 束を取り、啜る

 髪に麺が当たらないように左手でかきあげる

 私も一応は女であるので、男性ほどの音はたてずに……

 うむ、おいしい

 この調子なら今回は大丈夫だろう




 やってしまったあああああ!

 まさか最後の最後で麺を取りこぼすとは!

 持って来ておいた上着を着て、よし、これならばわからないだろう

 気付かれないように、気付かれないように……


淡「あれー?」

淡「部室の前に立ち止まって、どうかしたんですかー?」


 うげっ、あ、淡!……こほん

 いや別に何でもないぞ、変に見えるか?


淡「そうでもないですよー、先に入ってますね」ガチャ バタム


 ……ふぅ、難は去ったか。あいつは妙に鋭いところがあるからな

 おっと、私も早く入らなくては、ただいま戻った




誠子「お帰りさまさまです!」


 亦野、午後も一年生の指導をよろしくな

 あ、オリについては尭深が説明するからいいぞ


誠子「そうですか、了解です!」


 良い意気だ、頑張ってくれ


尭深「お茶、いりますか?」


 麦茶を頼む、この暑い日に緑茶は少しな……


尭深「…………」


 ん、どうした?そんなに見つめて


尭深「その格好、暑くないんですか?」

尭深「この真夏日にセーターって」


 あーっと、それはだな……そう!阿知賀の次鋒!彼女の真似をしようと思ったんだ!


尭深「……そうですか、てっきりカレーうどんの汁が跳ねてシミができたのを隠そうとしているのかと思ったのですけれど違うんですね」


 も、もちろんだ、そんなわけがないじゃないか。はっはっは尭深は冗談が上手いな


尭深「そうでしょうか?」

淡「麦茶持ってきましたよー」


 淡も偶には働くんだな、ありがとう


淡「ちょっと失礼じゃないー?」チラッ

尭深「淡ちゃんお菓子食べてばっかりだからね」グッ

淡「…………」

淡「あー円環の理に導かれてちゃったー」ボウヨミ


 何を言って、ってうわぁっ!何をするんだ!


淡「あははー、すみません」


 セーターが濡れてしまったじゃないか、麦茶もなんだか変な臭いがするし


淡「まあまあ、洗って来るので上脱いでくださいよ」


 まったく、お前というやつは……って

 ここで脱いだら汚れのことがバレるんじゃないか?

 それはまずい、非常にまずい


淡「どうかしましたかー?」

 
 洗うのは私がやるからいい、淡は尭深と打っていてくれ


淡「はーい!」

尭深「わかりました」


 この2人、笑っている……というよりはにやけている?

 ……まあいい、とりあえずはこの場を離れよう




 というわけでトイレまで来たのだが

 ……お前もだったのか


やえ「そういう菫も、淡にはめられたのか?」


 どうやらそのようだな


やえ「あいつにも困ったものだよ」


 まったくだ


やえ菫「「はぁ……」」





淡「へっへー、オペレーションブッカーケ大成功だね!」

尭深「淡ちゃん、良かったよ」

淡「でしょでしょー!たかみ先輩の質問もね!」

尭深「あの表情は、ね」

淡「次は何する何する?」

尭深「うーん……それじゃあ……」ゴニョゴニョ

淡「それいいね!やってみよう!」



誠子(あの2人、またサボってる)

誠子(後で注意しておかないとな)トン

モブA「ロン、えっとぉ、リーチにドラがひぃ、ふぅ、みぃ……」

モブB「12だよ、ロン」

モブB「面清チャンタ二盃口」

誠子「うっ」

淡「余所見はダメだよ余所見は」

誠子「ぐぬぬ……」

尭深「次飛ばなかったらお茶いれるから頑張って」

誠子「尭深……」

淡「ムリだね、ムリムリ」

淡「多摩川でブラックバス釣る方がよほど現実的だね」

尭深「うん、大三元3回連続で和了る方が現実的」

誠子「そこまで言うか!?」

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最終更新:2013年10月16日 12:25