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それは、ある夏の日のことだった。
俺たちは霞さんの家に集まって遊んでいた
エイスリン「カイダン、シタイ!」
照「怪談?どうして急に」
エイスリン「ニホンノ、ナツ=カイダン!」
郁乃「怪談か~ええな~じゃあ今夜みんなでやろか~」
憩「」アワアワ
霞「憩ちゃん、どうかしたの?」
憩「い、いやーなんでもないでー」ガクガク
京太郎「あ、それロンです、大三元で48000点です」
憩「ファッ!?」
咏「怪談ねぃ~楽しみにしておくよ~」
華菜「とっておきのやつを用しておくし!」
一同「「「「「「誰!?」」」」」」
華菜「酷いしっ!」
霞「というわけで、怪談をしていきましょう!」
エイスリン「ワタシカラ!スル!」
エイスリン「ソレハ…フユノヒデシタ……」
エイスリン「…オワリ!」
郁乃「面白い話やね~、ね、憩ちゃん」
憩「うぅぅ……」カタカタ
霞「それじゃあ、次は私の番ね」
霞「これは、まだあなたたちがここに入る前の話よ」
その人は102号室、つまり今の京太郎君の部屋に住んでいました
彼女は岩手の田舎から引っ越して来て、ここに一人暮らしをしていました
虐められていたというわけでもないのに、彼女はいつでも、どこでも一人ぼっちでした、学校でも、部屋でも、朝も、夜も
彼女が越して来た年のある夏の日でした
彼女の部屋から、彼女の遺体が見つかりました
彼女はとても綺麗な顔立ちをしていて、まるで死んでなどいないかのように活き活きとした雰囲気が彼女にはありました
ところが不思議なことに、彼女の死因は、警察でもわかりませんでした
そして翌年、102号室にまた新しい人が入りました
その子は明るく活発な女の子で、友達もたくさんいて、前の住人の子とは対照的な子でした
その子が越して来た年のある夏の日
彼女の部屋から彼女の遺体が見つかりました
彼女もまたとても綺麗な顔立ちをしていましたが、まるで生気を吸い取られたかのように弱弱しいものでした
死因はまたも不明…
遺体があった場所までまるっきり同じ…
そしてその日は……前に住んでいた子の命日でした
他の住人たちは当然、不思議に思いました
お父様はあの部屋に人を入れないようにして、鹿児島の本家の除霊師を呼んでお祓いをしてもらいました
本家の人が言うには、あの部屋には霊が憑いていたそうで……
なんでも、その霊は、最初に亡くなった子とそっくりだったとか
霞「はい、これで私のはお終い」
憩「」カタカタガクガクブルブルアワアワ
京太郎「あのー、それって実話なんかじゃないですよね……?」
霞「え?実話じゃないと怪談なんてつまらないじゃない」
霞「あ、ちなみに今日がその彼女の命日よ」
京太郎「えぇぇぇ~~」
咏「じゃ、次は私がいかせてもらうよ~」
そうこうして、チキチキ清々荘怪談大会は終わった
憩「うぅぅ……」
京太郎「憩さん、大丈夫ですか?」
憩「だだ、大丈夫な訳ないやろ!みんなからあんな怖い話聞かされて!」
京太郎「んー、確かに霞さんの話は現実味があって怖かったですけど……それ以外はそこまで怖かったですか?」
憩「むむむむ!」
憩「京太郎君の……いじわる…」ボソッ
エイスリン「キョウハ、タノシカッタ!コンドハ、ヒャクモノガタリガシタイ!」
京太郎「お、いいですねそれじゃあ来週やりましょうか、いいですよね、憩さん」
憩「い!や!や!」
京太郎「さてと…ただいまー」
部屋「」シーン
京太郎「……ですよねー……あれ?」
靴を脱いで玄関から上がろうとすると、暗い部屋の中に人影が見えた
……あれ、それっておかしくねぇ?
??「あ、お帰りなさいだよー!」ガバッ
京太郎「え?え?」
ドサッ
京太郎「痛たた…、なんだよ一体……」
顔を上げてみると、目の前には黒髪の綺麗な顔をした人がいた
??「えへへ、久しぶりの人だよー」
京太郎「あのー、すみませんけど少し体を上げてくれませんか?その…少し……苦しいんです」
??「あわわわ!ごめんなさいだよー」ノキッ
京太郎「いえいえ、構いませんよ」
京太郎「…ところで、あなたは一体?」
??「よく聞いてくれたね!私は影女!怖い怖ーいお化けなんだよー」
京太郎「影女……?」
影女か、聞いたことがあるな
確か一人暮らしの人のところに現れる妖怪……だったかな
なんでも、その人の家に住み着いて身の回りの世話をしてくれるとか
そういや、下の世話までしてくれるという話も聞いたことがあるな……
京太郎「それで、その影女さんがどうしてここに?」
影女「実は少し前、私はここに住んでいたんだよー。でも、なんでか死んじゃってね……それからずっーとここにいるんだー」
京太郎「でもこの部屋はお祓いをしたはずじゃないんですか?」
影女「あー、その日はたまたま長老に呼ばれてたから大丈夫だったんだよねーラッキーだったよー」
京太郎「つまり霞さんの怪談は半分実話だったのか…」
影女「そういえば、君の名前はなんていうのー?」
京太郎「俺は須賀、須賀京太郎です」
影女「京太郎君か、それじゃあ君は……京ちゃんだね!」
影女「じゃあじゃあ!京ちゃん、ちょっとだけ待っててね!」シュッ
京太郎「消えた……だと!?」
影女「お待たせだよー」
京太郎「それは……ハンバーグですか?」
影女「そうだけど…ひょっとして、嫌いだったかなー?」
京太郎「いやいや、逆ですよ、こんな美味しそうなハンバーグ始めて見たなーって」アハハ
影女「そう言ってもらえると……ちょーうれしーよー」グスッ
京太郎「ちょっ、なんで泣くんですか」
影女「だって、誰ともこんなに話したり、笑ったりしたこと無かったんだもの」ポロポロ
影女「ほんとーに、ちょーうれしーよー」ゴシゴシ
影女「ここに来てくれて、ありがとーね、それと……」
影女「これからよろしくお願いするよー! 京ちゃん!」ニコッ
京太郎「ごちそうさまでした」
影女「お粗末様だよー」
京太郎「ハンバーグ、美味しかったですよ」
影女「えへへ、ありがとねー」
京太郎「それじゃあ俺は風呂に入ってきますね」
影女「はーい」
――風呂場
京太郎「影女さんか…悪い人じゃなさそうだな、人じゃないけど……」
ガララ
影女「失礼するよー!」
京太郎「影女さん!?なんで入ってきてるんですか!?しかも全裸!」
影女「私は京ちゃんの身の回りの世話をしなきゃだからねー、まずは背中を流すよー」
京太郎「遠慮します!」
影女「京ちゃんの背中って大きいねー」ゴシゴシ
京太郎(結局押し切られてしまった……)
京太郎「そんなことないですよ、影女さんの方が大きいですよ多分」
影女「でも、京ちゃんの背中男の子っぽいから好きだよー」ダキッ
京太郎「ちょっ、なんで抱き付いてるんですか!」
京太郎(でもこのおもちの感触は…実にすばらだ……)
影女「よし、これで洗い終わったよー。次は京ちゃんに私の背中を流してもらおうかなー」チラッ
京太郎「はいはい」
京太郎「どうですかー?」
影女「うん、ちょー気持ちいいよー」
京太郎「やっぱり、影女さんの背中大きいですね」
影女「うーん、そうかなー」
京太郎「はい、俺なんかよりもずっと大きいですよ」
影女「そんなことンッ、ないよー」
京太郎「あれ、どうかしましたか?」
影女「いやアッ、なんでもなンッいよー」
京太郎「そうですか、もう少しで終わりますよ」
影女「んっ……あっ…はぁっ……うっ」
京太郎「はい、終わりましたよ…あれ、どうかしましたか?」
影女「ううん…はぁ……、なんでも…はぁ…ないよー」ハァ…ハァ…
京太郎「心配なんで、上がりますよ」
影女「大丈夫…だよー、私は……お化けだし…ね」ハァ…ハァ…
京太郎「お化けでも、女の子であることに変わりはありませんから、行きますよ」
影女「あわわ、お、お姫様だっこー……?」
京太郎「これが一番楽でしょうから」
京太郎「布団敷いたんで、寝てください、どうぞ」
影女「ほんとに悪いよー」
京太郎「いいですよ、寝てください」ナデナデ
影女「えへへへ、ありがとー京ちゃん」
影女「京ちゃんの手って、あったかいんだねー」
京太郎「そうですか?」ナデナデ
影女「うん…そうだよー……」スヤスヤ
京太郎「寝るの早いなー」ナデナデ
京太郎「まあいいか」
影女「えへへへ……」スヤスヤ
コンコン
京太郎「こんな時間に誰だろう?」
京太郎「はーい」ガチャ
憩「京太郎君…おる?」オズオズ
京太郎「憩さんですか、どうしたんです?ってか、なんでナース服なんですか……」
憩「前にも言ったけど、これウチの寝間着なんや。どや、可愛いやろー?」
京太郎「はい、とても似合ってますよ」
憩「むふふ、せやろー!」ニカッ
憩「そんで、本題なんやけど…」オズ
憩「よかったら……ウチと、一緒に寝てくれへん?」
京太郎「へ?」
京太郎「……」
京太郎「一緒に……寝る、ですって!?憩さんと一緒に!?」
憩「しーっ、みんなが起きてまうやろ」
京太郎「やっぱり、怪談が怖かったんですね」
憩「い、言うなや!ウチにだって、怖いものくらいあるんや……」グスッ
京太郎「あー、その…すみません
京太郎「それじゃあ……寝ましょうか」
憩「うん!ありがとな、京太郎君!」パァァ
京太郎「構わんですよ」
京太郎「そういえば、憩さんの布団は持ってきたんですか?」
憩「え?んなわけないやん」ハテッ?
京太郎「じゃあどうする気なんですか……」
憩「どうするも何も京太郎君と同じ布団で寝るに決まっとるやろ」
京太郎「いやいやいや、それはダメですって、俺たち男と女ですよ?」
憩「そっか…京太郎君は困った女の子を見捨てるような畜生やったんやね……」
京太郎「なんでそこまで言うんですか!?」
京太郎「同衾か…」
京太郎(やばいな…布団には影女さんが寝てる…無理をして3人で入ることもできるけど……)
憩「ほな、寝るでー」
京太郎(なんで俺を真ん中にして川の字なんですか!?)
京太郎(すみません!影女さん!)
影女「うーん……京ちゃん…」フニッ
憩「京太郎君……すぅ…」フニッ
京太郎(影女さんのおっぱいと憩さんのおっぱいが、俺をはさんでいる……)
京太郎(素晴らしい、まっことに素晴らしい!)
京太郎(…………)
京太郎(これ、もう寝れないじゃん……)ギンギン
最終更新:2013年10月16日 12:50