【1月1日 夜③】
内藤「・・・そっか・・・結婚かぁ・・・」
男「・・・すごいよなぁ・・・今も俺の家で・・・一人でお留守番してるんだ・・・」
雪の降る公園で・・・男二人でブランコに乗っています。
男「サトリもさ・・・ほんとは春から一緒に住むってなってたのに・・・
早く一緒に居たいって・・・俺の部屋に二人だぜ?」
内藤「ははっ・・・はたから見れば・・・DQNカップルだね?」
男「・・・そうだよなぁ・・・あるんだな・・・こんなこと・・・」
内藤「うん・・・今年の冬休みは・・・僕らの世界・・・思いっきり変わったね?」
男「ほんとに・・・恋愛って・・・こんなに楽しいもんなんだな・・・」
飲み干した缶コーヒーの缶を持っていままで起きたいろんな出来事を話していました。
男「・・・ここさ・・・俺とサトリが・・・初めてキスした公園なんだ・・・」
内藤「・・・そっか・・・僕としぃの初めては・・・あの海岸・・・」
男「すごかったなぁ・・・あの時・・・サトリと二人で・・・ドキドキしながら覗いていたよ・・・
内藤も・・・あれ以来だよな?あのへんな口癖治ったのって・・・」
内藤「うん。なんかしぃが頑張って僕に思いを伝えてくれたから・・・ 僕の中でその思いに答えようとなにかが変わったんだ・・・」
男「・・・しぃさんからなんだ・・・」
内藤「へへ・・・しぃはほんとうに・・・二人だとすっごい甘えてくるんだ・・・
初めて逢った・・・クールな姿を忘れてしまうくらい・・・」
男「・・・のろけんな・・・なんか恥ずかしい////」
内藤「なに言ってんだよ?サトリちゃんだってそうなんだろ?」
男「・・・今年は甘え年だって・・・もうずっとにゃんにゃんしてくる・・・」
内藤「二人とも・・・「サトリ」だからね・・・
一度手にした温もりを・・・絶対に手放したくないんだ・・・」
遠くを見つめながら・・・息を白くして内藤は言いました。
男「そうだな・・・サトリに俺達の世代で「サトリ」がいなくなること言ったらさ・・・喜んでた。
もう生まれてくる子は辛い思いしなくていいんだねって・・・思った通り・・・
嬉しいって・・・ほんとにサトリをが居てくれてよかったって思った・・・」
内藤「うん・・・しぃもね・・・僕と二人で・・・可愛い赤ちゃんつくろうねって・・・」
男「・・・変だよなぁ・・・ついこの間までバリバリの童貞だったのに・・・
子供の心配なんかするようになっちまったな・・・」
内藤「うん・・・」
男「・・・」
男・内藤「「これなんてエロゲ?」」
男「・・・ぷっ・・・」
内藤「・・・ははっ・・・」
男「ははっ!ほんとだよな!?なんだよこれ!
こんな人生上手くいっていいのかな!?へへっ・・・」
内藤「信じられないよね?ほんとに・・・でも・・・これからなんだ・・・」
男「ん?」
内藤「・・・あのさ・・・僕・・・」
内藤は全部男に話しました。包み隠さず。内藤がこうやってしぃと出会えたのも・・・
不登校になってもまた学校に行けるようにしてくれた男に・・・もう学校に行かないと・・・全て・・・
男「・・・そっか・・・」
内藤「ごめん・・・せっかく・・・今まで男のおかげで・・・楽しく学校行ってたのに・・・」
男「・・・なにを謝る必要が?」
内藤「え・・・?」
男「いいじゃんか!それがお前のしたいことなんだろ!?じゃあ好きにしろよ!
かっこいいなぁ・・・音楽するのに・・・高校なんて意味ないかぁ・・・言ってみてぇ・・・」
内藤「・・・」
男「・・・しぃさんも・・・それで納得してくれてるんだろ?」
内藤「うん・・・しぃも一緒に働くって・・・」
男「へぇ・・・って・・・メイド服でか・・・いいなぁ・・・」
内藤「・・・ほんとに・・・今までありがとう・・・」
男「ん・・・って内藤?」
内藤の顔には・・・一筋の涙が流れていました。
内藤「僕・・・ほんとうに・・・男にどれだけ助けられてきたか・・・うぐっ・・・ごめん・・・」
男「・・・泣くなよ・・・そんぐらいのコトでさ・・・」
内藤「だって・・・男が居なかったら・・・ひっく・・・今頃しぃとも逢えなかったし・・・学校にだって・・・」
男「・・・ったく・・・わかってねぇな・・・ほれ!」
ぱしん!
内藤「!?」
男は笑いながら・・・内藤の頬を叩きました。
男「女々しいこと言ってんじゃねーよ!俺はな・・・お前に何にもしてないよ・・・
ただ俺が作った道を・・・お前が自分で歩いてきたんじゃねーか!
・・・ったくよぉ・・・最後の最後まで・・・もう自分に自信持てよ!」
内藤「・・・男・・・」
笑いながらも・・・男の目にも涙が浮かんでいました。
男「へへっ・・・ほらみろ・・・お前が泣くから・・・俺にまで移っちまったじゃねーか・・・
ったく・・・昨日だってサトリの前で泣いたばっかりだってのに・・・
俺まで泣き虫みたいじゃん・・・」
内藤「だって・・・ひっく・・・」
男「・・・俺もな・・・決めたんだ・・・サトリと出逢って・・・いろいろ経験したこと・・・
これから経験すること・・・それをさ・・・俺の力で映画にしようって・・・」
内藤「映画?」
男「うん。・・・「サトリ」がこの世に生まれてきたことを・・・俺の手でこの世に残すんだ。
簡単なことじゃない。わかってる。・・・でも・・・俺なりに・・・
サトリを幸せにする方法なんだ・・・誰に反対されたって・・・諦めない!」
内藤「・・・」
男「なんつーか・・・俺サトリのおかげで・・・やっと生きるのが楽しくなったんだ。
変な話だろ?お前にあれこれ言っといて・・・結局自分はなんの目標もなく
生きてたんだ。・・・サトリを幸せにしたいって・・・心の底から願ってたら・・・
不思議と自分の夢まで見つけてさ・・・お前だってそうだろ?
しぃさんがいるから・・・そうやって学校辞めて・・・館長のトコで働く
っていう選択肢がでてきたんだろ?」
内藤「・・・うん・・・」
そうなんだ・・・ほんとに・・・しぃがいるから・・・こうやって無茶な道でも・・・顔を上げて歩けるんだ。
男「俺にこうやって流す涙や・・・誤る気持ちがあるんならさ・・・そんなのいらないから・・・
その分しぃさんに愛情をむけてやろうぜ?
ほら・・・俺がサトリと結婚するようにさ・・・内藤はもう社会人なんだから・・・
プロポーズしてみたら?絶対しぃさんなら喜んでくれるって・・・」
内藤「・・・実は・・・もうプロポーズはしてるんだ・・・」
男「・・・え・・・」
内藤「ばーぼんはうすに行った時・・・真っ白い雪野原の真ん中で・・・
しぃを抱きながら僕に一生着いてきてって・・・
もちろん・・・うんって・・・言ってくれた・・・」
男「あらー・・・なんだよ・・・俺よりも早いじゃん・・・出逢って・・・」
内藤「三日。付き合って・・・数時間。でも・・・もう僕にはしぃしかいないんだって・・・
しぃだってそう言ってくれた・・・」
男「・・・なら・・・なおさら頑張らなくちゃ・・・もうアレだよ・・・内藤達も・・・
一緒に住んじまえよ・・・」
内藤「え・・・だって・・・僕まだ・・・しぃのお父さんと逢ってもないのに・・・」
男「・・・うーん・・・そっか・・・でも・・・逢うしかないな?・・・へへ・・・中卒ギタリストか・・・
認めてくれるのかなぁ?」
内藤「・・・正直・・・恐い・・・」
男「ほら!それがだめなんだよ!今言ったばっかりだろ!?自信もてって!
お前がそんなんじゃ・・・しぃさんが一番心配するだろ?・・・大丈夫・・・お前なら・・・
誰にだって認められるさ・・・俺の・・・大切な家族じゃんか・・・」
内藤「・・・うん・・・ひっく・・・そうだね・・・もっと・・・ひぐ・・・強くならなきゃ・・・」
男「だから泣くなって・・・俺達親友なんだから・・・お前のすることはなんだって
応援するから・・・そうだ!俺が映画作ったらさ・・・お前が曲作ってくれよ!?」
内藤「えぇ・・・?でも・・・僕作曲なんて・・・」
男「何言ってんだよ!いつまでも人の曲で食っていけるわけないじゃん!
あの館長が認めたやつなんだから・・・大丈夫!ぜったいいい曲作れるって!な!」
内藤「・・・うん!がんばるよ!・・・自信持って・・・うし!」
ぱしん!
男「へぶっ!?」
内藤は涙を拭いて・・・男の頬を叩きました。
男「ってぇなぁ・・・」
内藤「へへ!お返しだ!」
男「お前と俺じゃ・・・力が違うだろ・・・そりゃ!」
べし!
内藤「おっと!」
バキ!
男「へぶっ!このやろ!」
ぼご!
・・・知らないうちに・・・二人で笑いながら殴り合ってました。痛いけど・・・痛くない。
はたから見ればただの殴り合いにしか見えませんが、二人はそれを楽しんでいます。
男「おっと!いいか!絶対に途中で諦めんなよ!」
ばき!
内藤「うぐっ!わかってるよ!男だって・・・ちゃんと勉強しろよ!」
ひゅっ!ばしん!
男「ぐぁ!・・・ってて・・・もちろん!サトリは絶対に・・・」
ひゅ!
内藤「しぃは絶対に!」
ひゅ!
男・内藤「絶対に幸せにする!!!」
バコン!!
二人の顔に・・・綺麗にパンチが入りました。
二人同時に・・・雪の少しだけ積った公園の砂場に倒れました。
内藤「・・・いたた・・・ふふっ・・・なにやってんだろうね・・・僕たち・・・」
男「ててっ・・・ほんと・・・ばかだ。ばか・・・うわー・・・口ん中切れてるわ・・・」
内藤「へへ・・・僕も・・・鼻血でできた・・・ふふっ・・・」
男「ははは!・・・新年早々・・・へへへっ!」
内藤「あははっ!おかしいな・・・あははっ!」
二人のバカの笑い声は・・・静かな公園に響き渡りました。
のちに・・・二人の最愛の人が来るまで・・・ずっと・・・
【1月1日 夜④】
雪が降る公園で・・・親友と二人で寝転んだ。
バカみたいに笑いあって・・・理由もないのに殴り合って・・・
口切ったし・・・内藤なんか鼻血までだしてさ・・・でも・・・すっごい楽しい。
いいなぁ・・・これが・・・青春かな・・・?
しぃ「・・・内藤君!?」
内藤「・・・ん?」
起き上がると・・・公園の入り口にしぃがいた。
しぃ「どうしたの!?」
内藤「え・・・あぁ・・・なんでもないよ?」
しぃ「なんでもないって・・・血が・・・」
内藤「大丈夫。痛くないから・・・心配しないで?」
心配そうに顔を覗いてくるから・・・頭を撫でてあげる。
なでなで・・・
しぃ「・・・もう・・・やだよ?怪我なんかしちゃ・・・」
ちゅ・・・
内藤「こら・・・男も居るんだから・・・」
しぃ「うふふ・・・血の味・・・」
男「・・・あー・・・しぃさん吸血鬼だね・・・」
ねっころがったまま・・・しぃさんと内藤を見上げる。
いいなぁ・・・心配してキスかぁ・・・いやいや・・・俺だって・・・
男「・・・サトリ!」
サトリ「はい!」
ほら・・・いた。
男「・・・いつからいたの?」
サトリ「・・・最初っから・・・ごめんね?・・・心配だったから・・・ついてきちゃった・・・」
男「こら・・・お留守番しててって・・・言ったじゃんか・・・めっ!」
サトリ「・・・だって・・・大丈夫?痛くない?」
男「・・・すっげぇ痛い・・・内藤・・・手加減しないもん・・・」
内藤「何言ってんだよ・・・男だって・・・」
サトリ「ごめんね?・・・あぶないって思ってたけど・・・二人とも楽しそうだったから・・・」
男「うん・・・すっごい痛いけど・・・すっごい楽しかった・・・よっと!」
立ち上がって・・・サトリにキス。
ちゅ!
サトリ「ふぇ・・・」
男「うし!治った!」
しぃ「くすくす・・・」
内藤「・・・」
ちゅ!
しぃ「ふぁ・・・」
内藤「・・・お返し・・・」
バカだな・・・俺達。互いに・・・愛する子に・・・恥ずかしがらずにキスしてんだぜ?
こんな公園でさ・・・
内藤「・・・ねぇ・・・しぃ」
しぃ「・・・なに?」
内藤「・・・結婚しよう」
しぃ「え・・・」
サトリ「・・・?」
男「・・・」
こつん・・・
サトリ「?」
男「・・・」(ちょっとだけ・・・見ててあげよ?)
サトリ「・・・うん」
しぃ「・・・////」
内藤「・・・今度は・・・男達の前で・・・ちゃんとしたプロポーズだ・・・」
しぃ「あ・・・そっか・・・二回目だね?」
内藤「一緒に・・・暮らそう。僕の家で・・・二人でさ・・・」
しぃ「・・・いいの?」
内藤「もちろん・・・今すぐにでも・・・しぃのお父さんのトコに行ってもいいよ・・・」
しぃ「・・・お父さんもね・・・内藤君と・・・好きなだけ一緒に居ていいよって・・・」
内藤「え・・・?」
しぃ「いつだって・・・内藤君のお嫁さんになってあげなさいって・・・」
内藤「・・・そっか・・・」
しぃ「だからね・・・すぐにまた内藤君に会いたくなって・・・なんでかココに来たら・・・いた・・・」
内藤「僕が・・・呼んだのかな?しぃが・・・見つけてくれた?」
しぃ「両方!」
ぎゅう・・・
内藤「・・・うん・・・そうだね・・・僕らは・・・どこに居たって・・・すぐ見つけられる・・・」
サトリ「・・・」
男「・・・」
ぎゅ・・・
男「・・・ほら!」
内藤「?」
サトリ「しぃも・・・」
しぃ「え?」
男・サトリ「「誓いの・・・キス!」」
内藤「・・・いい?」
しぃ「・・・うん!」
ちゅ・・・
男「おお・・・」
サトリ「・・・/////」
内藤「・・・んっ・・・大好き・・・」
すりすり・・・
しぃ「////恥ずかしい・・・///でも・・・もっと・・・/////」
すりすり・・・
男「うへぇ・・・////」
サトリ「・・・ねぇ?」
男「・・・わかってる・・・」
ちゅ・・・
男「・・・ん・・・ほっぺすりすりも?」
サトリ「・・・////」
こくん・・・
すりすり・・・
サトリ「ひぅ・・・/////」
男「かわいいかわいい・・・」
内藤「うん・・・しぃも・・・」
しぃ「うにゅ・・・////」
すりすり・・・
こんなふうに・・・互いの彼女に甘えてみた。恥ずかしくなんてないさ・・・
俺達は・・・4人とも家族だもん・・・